第2069号(2009年5月18日)の内容

<1面>
労働運動破滅の危機を突き破れ
 〇九春闘の大惨敗をのりこえ<首切り・賃下げ阻止>の一大闘争に決起せよ!

<2面>
大経大民事裁判で全面勝利 4・28
<4面>
「資本主義の健全な発展」の妄想 (下)
<5面>
国家公務員の夏季一時金削減反対!
無届け老人施設「たまゆら」火災の悲劇
<6面>
『百ます計算の真実』の真実
大分県教委が学テ結果公表を強要
官製ワーキングプア反対福岡集会 (4・26)
Topics 「連合」の「政策・制度要求と提言」
<7面>
5・3憲法集会
 オバマにすがる 脳天気 志位(日比谷)
 民主党応援一色の集会(平和フォーラム)
沖縄県教委が臨時採用教員を「雇い止め」
<8面>
「E2をE2uとして具体化すること」について
<3面>
万華鏡2009
 恨み節/豹皮の男
 優等生形無し/廃船利用
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
































  


労働運動破滅の危機を突き破れ

〇九春闘の大惨敗をのりこえ<首切り・賃下げ阻止>の一大闘争に決起せよ!

<上>
中央労働者組織委員会

 アメリカを震源地とする国際金融破綻・世界同時不況、その大津波をもろにかぶった日本帝国主義経済の底知れぬ大不況への暗転。――この歴史的激震のもとで二〇〇九年春闘をたたかった日本労働者階級は、「百年に一度の危機」を叫びたてた独占資本家階級の強硬な賃金切り下げ攻撃にたいしてIMF・JC(金属労協)をはじめとする「連合」労働貴族どもが総屈服したことのゆえに、歴史的な大惨敗を強いられた。
 「物価上昇見合い分の賃上げ」などをささやかに要求した労働貴族どもを完全に屈服させ、「政労使合意」や「労使共同宣言」などをもってからめとった独占ブルジョアどもは、「業績悪化」を突破するための一大リストラに着手し、かさにかかって大量首切りと賃金カット、賃金制度や労働条件の改悪などの攻撃を強行している。そして「雇用の安全弁」と位置づけてきた派遣労働者・期間工などの非正規雇用労働者たちを容赦なく路頭に放りだしている。こうした諸独占体の大首切り攻撃を「個別企業の経営上の問題」と称して容認しながら、「経営困難」に直面する大企業=諸独占体を救済するために労働者・人民から搾りとった血税を湯水のように注入しているのが、臨死≠フ麻生政権にほかならない。他方で、アメリカ帝国主義オバマ政権の要求に応えて、米国債の大量買い支えや米軍再編費用に大枚≠投じつつ。しかも赤字国債を乱発してのこうした国家財政資金撒布のツケ(=国家財政赤字の増大)を消費税増税などの新たな収奪によって労働者・人民に押しつける意志を剥きだしにしているのが、この政権にほかならない。
 だが、「連合」労働貴族などの既成労組指導部は、「日本経済の危機突破」=「国難脱出」のために「労・使・政が一丸となって」尽力することを誓約し、政府と独占ブルジョアジーの苛烈な諸攻撃を全面的に受け入れているのだ。まさにこのゆえに、このかん耐え難い貧困と労働苦を強いられてきた日本労働者階級は、さらなる貧窮化を強制されようとしている。〔五月十一日、小沢一郎は、麻生政権の支持率が少々上がっていることを総選挙に不利と見てとり、「挙党一致での政権交代」を掲げて民主党代表を辞任した。これを機に、民主党主導政権樹立をめざして労働者を集票運動によりいっそう駆りたてようとしているのが「連合」高木指導部なのだ。〕
 すべての闘う労働者諸君。大リストラ=首切り攻撃を容認したうえで「新雇用創出」や「社会的セーフティネットづくり」を政府に要求するにすぎない「連合」指導部式の「政策・制度」要求運動をのりこえ、いまこそ「大リストラ=首切り・賃金カット阻止」「大不況の労働者・人民へのツケ回し=大企業への血税投入・大増税反対」を課題とする闘いを、――「自衛隊のソマリア派兵弾劾」などの反戦・反安保闘争とともに――あらゆる戦線・職場において創造しようではないか。「国難突破」を大義名分とした「連合」式の「救国」産報運動を内側から突き破れ!「健全な資本主義への転換」のための「保守層(経営者)との共同」を自己目的化して「大企業の健全な発展」を唱えるにいたった日本共産党中央、およびそれに追随する「全労連」指導部を弾劾してたたかおう!
 すべての闘う労働者は、いまこそ〇九春闘の大敗北をのりこえ、麻生政権と独占資本家階級による新たな<戦争と窮乏化>強制にたいして歴史的な反撃を組織しよう!

以下、見出し
T 歴史的惨敗を強いられた〇九春闘

  A 史上最悪の賃金切り下げ

  B 「内需産業労組主導」方式の破産

  C 大量解雇・非正規切りへの加担

  D <労使政協議>方式の前面化

  E 日本労働運動破滅の危機を突き破る闘い
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大経大民事裁判で全面勝利
大経大当局に退学処分撤回の申入書を突きつける
(4月28日、大経大正門前)

 「退学処分は違法・無効」判決かちとる

  4・28 大阪地裁

以下、見出し
学生たちの主張の正当性を全面的に承認

大学当局の犯罪を法廷内外で暴きだす

さらに追撃の闘いをおしすすめよ
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「資本主義の健全な発展」の妄想

転向スターリン主義者の腐敗の極致 <下>

以下、見出し
V修正資本主義路線の超右翼的緻密化

A 「反独占」理念の完全廃棄

B 資本主義の「限界なき発展」の妄夢

C インチキ「未来社会論」の接ぎ木


<目  次>
T 「日本経済の体質改善」の御注進
U 「カジノ資本主義からの決別」提言の理論的虚飾

  第二〇六八号

V 修正資本主義路線の超右翼的緻密化
  本 号
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