第2067号(2009年5月4日)の内容

<1面>
麻生政権打倒! 反戦反安保の炎を 米―中露の核軍事力増強競争反対!
 「核軍縮」の幻想に浸る既成平和運動をのりこえ革命的反戦闘争の高揚を

<4〜5面>
中野一派の最後の延命策を粉砕せよ
<2面>
「海外派兵新法案衆院採決阻止!」
 全学連が国会前で奮闘 4・23

石垣港への米軍艦船入港に怒り 4・3―4
<3面>
5・15〜17平和行進・沖縄県民大会の戦闘的高揚を
<6面>
独占体救済=リストラ促進のための「改定産業再生法」
沖縄県教委による「新しい職」の導入を許すな
Topics 「雇用安定・政労使合意」の欺瞞
<7面>
JEC連合指導部の首切り・賃下げ受け入れを弾劾せよ
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆「対話」もつらいよ
◆清算不可能
◆道義なき&コ器
◆「チェイニーのSS」
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号




























  


麻生政権打倒! 反戦反安保の炎を

米―中露の核軍事力増強競争反対!

「核軍縮」の幻想に浸る既成平和運動をのりこえ革命的反戦闘争の高揚を

 「核兵器廃絶」をも新たなシンボルとして掲げ、オバマ政権は「敵性国との対話」と称する瞞着外交に全力を傾注している。この四月の欧州・中東・中南米歴訪にかけたオバマの策略は、しかし、次から次へと頓挫をとげている。狂信的シオニスト・ネタニヤフの新政権がイスラエルを「ユダヤ人国家」と宣言してパレスチナ和平交渉を根本から拒否し、これにたいしてイランのアフマディネジャド大統領がイスラエルを「人種差別国家」と国連の場で断罪した。この一事においてオバマの中東政策は、否、「対話」を掲げてのあらゆる外交政策もまた、出発点にしてすでに破産を宣告されているのだ。
 ロシア権力者は、オバマの「核軍縮」提案にたいして、MDシステム配備を阻止するチャンスとしてとらえたがゆえに、これに応じた。中国権力者はこの提案には黙殺をもって応え、初の国際観艦式典を開催してこれに米艦船をも招待し、最新イージス艦や原子力潜水艦などの戦力を誇示してみせた。チャベス政権を先頭とする中南米の反米諸国権力者は、オバマの「対話」の呼びかけを歓迎しつつこれを逆手にとってキューバ経済封鎖解除を要求した。中・露両国権力者は経済新興諸国と開発途上諸国の権力者とともに、オバマの「対話」外交をアメリカ国家の危機のあらわれと見てとって、反米国際包囲網のいっそうの強化をはかっている。
 EU諸国権力者もまた、「同盟の力の再興」というオバマの願望には従っていない。「アフガニスタン戦略の見直し」というオバマ提案に賛同し増派要請に応じてみせながら、その実はアフガニスタンへのNATO軍派遣(域外派遣)そのものを法規上も不可能にするために、「戦略概念の見直し」を策しているのが仏・独の両権力者なのである。
 このように、ブッシュ式ユニラテラリズムを否定し、「尊敬されるアメリカ国家」の再興を期して奔走しているにもかかわらず、オバマのアメリカは世界中でますます孤立を深めている。このオバマ政権を、この期におよんでもなお支えつづけているのが、地上最後のアメリカ隷従国%本の麻生政権にほかならない。
 この政権は、「在沖米海兵隊のグアム移転にかんする日米協定」批准案を衆院で採決し(四月十四日)、ひきつづいて「海賊対処法案」を衆院で強行採決した(四月二十三日)。しかも、オバマ政権の要請のもとにパキスタン支援国会合を東京で開催し(四月十七日)、日本のパキスタン支援額として一〇億ドルを拠出することを決定しさえした。
 「海賊対処」を口実にして、世界中の全海域への日本国軍派遣を可能にする海外派兵新法を、海外派兵恒久法制定までのつなぎとして今国会中に何がなんでも成立させようとしているのが麻生政権なのだ。ブッシュ式の軍事力一辺倒の「対テロ戦争」を否定し「主戦場」をアフガニスタンに絞りこみ、そのためにグアム基地強化を中軸とする米軍再編とパキスタン政府へのテコ入れを急いでいるオバマ政権。国際的には孤立し国内的にはますます深刻化する経済危機の泥沼に足をとられ、絶体絶命の窮地に追いつめられているこの政権を、軍事的にも、経済的にも、あらんかぎりの手段を投入して支えている麻生政権を断じて許すな。アメリカとともに戦争をやれる国へと日本帝国主義国家を飛躍させるために、またアメリカの戦争を支え経済危機にあえぐアメリカ国家そのものを支えるために血税を投入し、労働者階級・人民に戦争と生活苦を強制するこの極反動政権を今こそ打倒せよ!

以下、見出し
切迫する新たな中東危機

オバマ式「スマートパワー」外交の総破産

核軍縮をめぐって激化する〈三極〉間角逐

対米隷従の麻生政権を打倒せよ
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「体制内労働運動との対決」を喚く中野一派の最後の延命策を粉砕せよ <上>

 国際金融大破綻・世界的大不況の大津波にのみこまれた日本経済の危機を乗り切るために、麻生政権は「景気対策」の名のもとに諸独占体を救済するべく、労働者・人民から収奪した血税を湯水のごとく注ぎこんでいる。この政権の庇護のもとで諸独占体の資本家どもは、労働者階級の頭上に大量解雇と賃金の大幅な切り下げの一大攻撃を打ち下ろしているのだ。
 だが、こうした政府・独占ブルジョアジーの一大攻撃にたいする日本労働者階級の反撃の闘いは、「連合」労働貴族どもによって、日本経済の危機という「国難」を「労使一丸」となって政府とともに突破するための「救国」産業報国運動へとねじ曲げられてしまっている。それゆえに、労働者・人民の積もり積もった怒りは真に戦闘的な闘いとして組織化されることなく窒息させられてしまっている。まさに日本労働運動の破滅というべきこの危機を突き破るために、わが同盟とこれに指導された革命的・戦闘的労働者たちは「連合」労働貴族どもや「全労連」の日共盲従指導部の腐敗を暴きだし、職場深部から反撃の闘いをつくりだすべく粘り強くたたかいぬいているのである。
 このわが同盟の闘いの着実にして雄々しい前進を横目で見ながら、危機意識を昂じさせているのが、国家権力の走狗集団ブクロ=中核派の残党・中野一派にほかならない。いま彼らは、「体制内労働運動と対決し、労働組合を甦らせよう」などと喚きたてながら、「連合」や「全労連」傘下の主として中小の労働組合・その片すみへのもぐりこみを画策しはじめている。彼らのこの策謀は、動労千葉=ダバをシンボルにして「動労千葉派」という旗を掲げつつハミダシ′nの労働組合や活動家を束ね・それらの寄り合い所帯を同心円的に拡大していくことを策してきた従来の追求、その無残な破綻を弥縫するための悪アガキ以外のなにものでもないのである。
 もちろん、わが同盟は、こうした中野一派の策謀=延命策などは絶対に許しはしない。「階級的労働運動路線」の名のもとにサンジカリズムを全面開花している彼らのこの延命策を断ち切り走狗集団残党を根絶するために、これまで走狗集団が弄してきた延命策のことごとくを打ち砕いてきたわが同盟の力を総結集し、もって最後の闘いをわれわれは完遂するであろう。

以下、見出し

T 「連合」や「全労連」傘下の諸労組に潜りこむための策謀

U 「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」という新=珍テーゼの捻出
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5・15〜17平和行進・沖縄県民大会の戦闘的高揚を

「反安保」なき基地の整理縮小要求運動をのりこえ闘おう!

 麻生臨死$ュ権は四月十四日に、許しがたいことにオバマ政権との誓約にもとづいて、グアム基地の再編・強化のための費用六一〇〇億円を日本政府が負担すること、および辺野古沿岸への米海兵隊新基地の建設を二〇一四年までに完遂することを明記した「海兵隊グアム移転協定」批准承認案を衆院本会議で強行採決した。アメリカ帝国主義・オバマ政権にどこまでも隷従する麻生政権のこの暴挙を断じて許すな!
 いま沖縄では、米・日両権力者による「グアム協定」締結と辺野古への海兵隊新基地建設の策動にたいして労働者・人民の怒りが渦巻いている。オバマ政権のもとで在沖米軍基地は対中国の最前線基地としてますます強化されつつある。石垣港への米軍艦船の寄港の強行、嘉手納基地に暫定配備されたF22戦闘機による爆音を轟かせた軍事演習の強行、そして米軍による流弾事件、米兵によるひき逃げ事件などの事件・事故の続発。……
 われわれは、反戦反基地の怒りに燃えて起ちあがっている労働者・人民とともに、いまこそ、<反安保>の巨大な火柱を燃えあがらせよう!「反安保」を放棄した日共翼下の既成反対運動をのりこえ、<「グアム協定」の国会批准粉砕! 辺野古沿岸への海兵隊新基地建設阻止!「海賊対策」の名による海外派兵新法制定阻止!>を焦眉の課題とした反戦・反基地・反安保闘争の怒濤の前進をかちとれ!
 われわれは、労働者・人民に戦争と貧窮を強いる極反動麻生政権を打倒するためにいまこそ総決起するのでなければならない! 5・15〜17平和行進・沖縄県民大会の戦闘的高揚をかちとろう!

(以下、各章の小見出し)
日米新軍事同盟の現実的強化に突き進む米・日両権力者

「基地被害反対」の闘いに切り縮められる既成平和運動

「反安保」を放棄した日共系平和運動をのりこえ<反戦・反基地・反安保>闘争の爆発を
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「海外派兵新法案衆院採決阻止!」 全学連が国会前で奮闘 4・23
4・23 「海外派兵新法案の衆院本会議採決阻止!」 全学連が国会前で奮闘
全学連のたたかう学生は四月二十三日、「海賊対策」を名目とした海外派兵新法の制定に反対し国会前において衆議院採決阻止闘争をたたかいぬいた。
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