第2066号(2009年4月27日)の内容

<1面>
大量解雇・賃下げ攻撃を打ち砕け
 春闘大惨敗に導く「連合」労働貴族を弾劾し大リストラ攻撃を粉砕せよ

<4〜5面>
日本の対米自立≠めぐる米・日両支配階級間の暗闘
 小沢への西松「不正献金」疑獄暴露の深層

<2面>
「日米グアム協定批准阻止!」
 学連が衆院採決を弾劾 4・14

「志賀原発1号機運転再開を許すな」
 金大生がゲート前闘争 3・28

MDシステム発動に抗議の情宣 4・4〜5 福岡
<3面>
とめろ!日本の原発・核開発G
浜岡原発 東海大地震震源域の真上でプルサーマル運転、6号機新設
<6面>
「日本版デュアルシステム」導入
 ―資本家の意を体した熟練工育成策
「道労連」系集会で奮闘 3・29
Topics 「グリーン産業振興」の号令下、大リストラ強行
<7面>
酷使される中国人研修生・実習生
2・15労働者怒りの総決起集会に参加して
<8面>
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆バラク・フセインの夢
◆探知するものが探知される
◆米露同舟
◆狂気のTシャツ
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号



































  


大量解雇・賃下げ攻撃を打ち砕け

春闘大惨敗に導く「連合」労働貴族を弾劾し大リストラ攻撃を粉砕せよ!

 現にいま中小企業で働く多くの労働者たちは、賃下げを強制する資本家どもに抗して〇九春闘を粘り強くたたかっている。だが、自動車・電機などのJC系労組をはじめとする「連合」傘下の大企業労組の労働貴族どもが、「ベースアップ・ゼロ」のみならず一時金の大幅削減という独占資本家どもの賃下げ回答を受け入れ妥結したことのゆえに、中小企業労働者の闘いは困難を強いられている。それのみならず、労働貴族に屈従を強いた独占資本家どもは、さらなる大量解雇と賃金カットの一大攻撃をわが労働者階級にふりおろしているのだ。
 すべての労働者諸君! いまこそ、独占資本家どもによる新たなリストラ攻撃に協力・加担している労働貴族どもを弾劾し、大量解雇・賃下げ攻撃を打ち破るために奮闘しようではないか。この闘いを、金融諸機関・大企業を救済するための公的資金投入や消費税大増税に反対する政治経済闘争、日米新軍事同盟の現実的強化に反対する反戦反安保闘争と一体的に推進しよう。「連合」指導部や「全労連」指導部をはじめとする既成労組指導部による選挙運動への組合員の引き回しを許さず、<戦争と貧窮化>を労働者・人民に強制する麻生臨死$ュ権を労働者・学生の実力で打倒しようではないか!

(以下、各章の見出し)
春闘惨敗下で強まる首切り・賃下げ攻撃

政府の救済策に支えられた諸独占体の大リストラ推進

<労使政協議>にすがる労働貴族と革命的労働者の奮闘

「救国」産報運動を突き破り麻生政権打倒に総決起せよ
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日本の対米自立≠めぐる米・日両支配階級間の暗闘

 小沢への西松「不正献金」疑獄暴露の深層

 三月二十四日、東京地検特捜部は、民主党代表・小沢一郎の公設第一秘書・大久保隆規を政治資金規正法違反容疑(総額三五〇〇万円の「虚偽記載」)で起訴した。準大手ゼネコン西松建設による民主党ならびに自民党の特定の政治エリートどもへの不正政治献金疑惑をめぐる検察庁の捜査・暴露は、この小沢秘書起訴をもって、さしあたりは幕引きが図られたのだ。
 第二次世界大戦いこう未曽有の大不況にたいする無能・無策のゆえに、間近に迫っている衆議院選挙で大惨敗必至の窮地に追いつめられていた麻生政権は、民主党の敵失≠ノホッと一息ついている。小沢の民主党が意気消沈している間隙をついて麻生政権・自民党は、アメリカ帝国主義オバマ政権の意を忠実に汲みつつ、在日米軍大再編への日本政府の全面協力を謳う「日米グアム協定」の国会批准のための衆院本会議採決を強行した。これに続いて彼らは、今や「海賊対処」を名目とする海外派兵新法の制定をはじめとする反動諸攻撃の斧を労働者・勤労人民の頭上に振りおろしているのだ。
 他方、小沢は、「政権交代が私の政治人生の集大成だ」と開き直りつつ、民主党内での前原一派などからの「辞任」要求を抑えこみ、もって「代表続投」の合意を党幹部から一応は取りつけている。とはいえ、小沢秘書逮捕・起訴を引き金として、民主党は国民支持率の一挙的低落に見舞われていることからして政権奪取≠フ展望を喪失し、総体として腑(ふ)抜(ぬ)け状態に陥っている。
 西松建設による小沢への不正献金容疑をタテとした小沢秘書の逮捕・起訴という事件は、それがなされた絶妙の<^イミングからして、EU並みの対米自立≠フ野望をむき出しにしている小沢に最大級の恫喝を加えるためにオバマ政権とこれを擁立するアメリカ支配階級内の特定のグループ(東部エスタブリッシュメント)が仕組んだものである、と推断しうる。訪日したオバマ新政権の新国務長官ヒラリー・クリントンに面と向かって小沢が、「同盟というのは一方が一方にしたがう従属の関係であってはならない」と注文をつけてみせた(二月十七日)。その直後というべき三月三日に、東京地検特捜部が突如として――「事情聴取」という名の証拠隠滅の時間的猶予も与えることなく――小沢秘書の逮捕に及んだことからして、右のように推定できるのである。
 いまなおアメリカを最大の震源として深刻化している国際金融危機・世界大不況と、<ドル支配体制>の根幹からの崩壊。イラクならびにアフガニスタンの軍事占領支配の無残な破産と、それゆえのアメリカ同盟諸国のあいつぐ離反。アメリカ帝国主義の「一超」世界支配を根幹から最後的に打ち砕くことを企むロシア・中国の挑戦と、この中・露との<仏=独枢軸のEU連合>の瞞着的結託。……このような状況のもとで、「一超」世界制覇の再興に躍起となっているオバマ政権は、帝国主義諸国のなかでも唯一の隷従国≠ニなっている日本国家を日米新軍事同盟下で「コーナーストーン」=踏み台として活用しつづけることに命運を託しているのだ。そうであるからこそこのアメリカ権力者にとって、日本の次期政権首相の座を手に入れかかっている小沢がEU並みの対米自立≠フ野望をむき出しにして日米安保同盟のタブー≠ノ挑戦することは、とうてい座視できないのである。
 西松建設疑獄事件は、まさに日・米両帝国主義国家間の新たな軋轢を明るみに出した。とはいえそれは、あくまでも氷山の一角でしかない。この疑獄の暴露は、第二次世界大戦後未曽有の経済危機からの脱出口をまさぐっている日本の政治エリート・経済エリート内部の国家戦略をめぐる対立と権力抗争を一気に激化させるインパクトとして作用するにちがいない。

以下、見出し
T 小沢に標的を絞っての西松疑獄の暴露

 逮捕=起訴の異常性

U 西松疑獄――政・官・財の新たな癒着構造の氷山の一角

 小沢への「不正献金」疑惑の実態

 黒幕=東部エスタブリッシュメントの計略

 ブッシュ・自民党主流間の利権構造の解体的再編


V 「一超」世界支配再興≠ノ狂奔するオバマ政権の対日政策

 西松疑獄暴露の脅し≠もテコとした対米隷従≠フ強要

 
対米自立≠フ方途を模索する小沢
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「日米グアム協定批准阻止!」  全学連が衆院採決を弾劾 4・14
 全学連のたたかう学生たちは四月十四日、「グアム移転日米協定」批准承認案の衆院本会議での採決を阻止するために、国会前闘争に勇躍決起した。
「日米グアム協定」承認案の衆院本会議での採決を阻止すべく闘う学生たち
(4月14日、衆院前)
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「志賀原発1号機運転再開を許すな」  金大生がゲート前闘争 3・28
 三月三十日、北陸電力は、臨界事故隠しが発覚して以降、約二年間にわたって停止していた志賀原発1号機の運転再開を強行した。北陸電力は、1号機にオタメゴカシの補修・対策を施したことをもって再稼働を正当化しているのだ。この北陸電力による1号機運転再開を阻止するために、三月二十八日、たたかう金沢大生は、運転再開を強行する北陸電力への怒りに燃えて現地闘争に決起した。
志賀原発に怒りの拳
(3月28日、志賀原発ゲート前)
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MDシステム発動に抗議の情宣  4・4〜5 福岡

 わが同盟九州地方委員会は、四月四日と五日に、福岡市天神において、米日両政権による対北朝鮮臨戦態勢への突入、MDシステムの実戦配備・発動を弾劾する大情宣をおこなった。
天神の繁華街に討論の輪
(4・5、福岡市)
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