　　　　第2062号（2009年3月30日）の内容

＜1面＞
空前の賃下げ回答＝妥結弾劾！
　「連合」労働貴族の総屈服を許さず今こそ〇九春闘の戦闘的高揚を！
＜4面＞
私鉄独占資本家どもの「ベア・ゼロ」回答弾劾！
＜5面＞
大不況下での生き残りを模索する鉄鋼独占体
＜6面＞
介護報酬3％引上げの欺瞞
Topics　法人税収急減で地方財政ひっ迫
＜7面＞
「子どもの貧困解決」をシンボルとする集票運動への解消―全教第２６回大会
「連合大阪」労働貴族の犯罪―松下ＰＤＰ偽装請負
＜2面＞
電機独占資本家どもの賃金引き下げ回答弾劾！
ソマリア沖派兵阻止に起つ　３・１４　呉
＜3面＞
とめろ！　日本の原発・核開発⑥
　大飯原発3号機　主要配管が破断寸前
3・2　泊原発プルサーマル運転阻止闘争
危機深まる北海道経済
＜8面＞
万華鏡2009――情勢の断層を読む
◆「労働者の春」
◆マルティの魂
◆最高裁長官の復職
◆スパイハンター

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

　　「解放」最新号

　

空前の賃下げ回答＝妥結弾劾！

「連合」労働貴族の総屈服を許さず今こそ〇九春闘の戦闘的高揚を！

　金属労協（ＩＭＦ・ＪＣ）傘下の各労組の「賃金改善」要求にたいする集中回答日の三月十八日、自動車・電機の独占資本家どもは軒並み、「業績悪化」をタテとして「ベースアップ・ゼロ」のみならず「定期昇給（相当分）の凍結」＝賃金カット（電機）、一時金の大幅削減（年間六〇～七〇万円減）を回答として突きつけてきた。この空前の賃下げ回答にたいして自動車総連・電機連合の労働貴族どもは、文字通りなんの抵抗もなく、唯々諾々と受け入れたのだ。
　すべてのたたかう労働者諸君！　この暴挙を断じて許してはならない。賃下げ回答とＪＣ労働貴族どもの総屈服を満腔の怒りをもって弾劾せよ。そもそも、諸独占体の資本家どもは、空前の企業利益をあげていた〇六～〇七年でさえも「国際競争に備えるためにはいまだ余力はない」などと言いなし賃上げを抑制しつづけ、非正規雇用労働者の多くをワーキングプアに突き落としてきたのだ。しかも、ひとたび減収減益に転じるや否や、間髪を入れずに、彼らは非正規雇用労働者を、さらには正規雇用労働者を一挙かつ大量に切って捨て路頭に放りだしているではないか。そのうえに、賃金の大削減を押しこんできたのだ。
　長年にわたって賃金を抑えこまれ所得税や社会保険料の負担増と物価上昇に苦しめられている労働者・人民にとって、とくに操業短縮にともなう賃金カットや残業手当の削減によってすでに手取り賃金が半分近くに減らされている製造業の労働者にとって、独占資本家どもの回答はまさに「首をくくれ」というに等しいではないか。
　ところがどうだ。自動車総連・電機連合の労働貴族どもは、まさに独占資本の〝忠犬〟にふさわしく全面屈服しているではないか。にもかかわらず、「経営側のかたくなな姿勢を打破しすべての組合で定昇維持分を確保できた」（自動車総連会長・西原）などと黒を白と言いくるめる言辞を弄しているではないか。そしてまたこのＪＣの妥結の後を追って、私鉄・ＪＲ・ＮＴＴ・日本郵政などの各労組の労働貴族どもは、次々と賃下げ回答を受け入れているのだ。
　すべてのたたかう労働者諸君！
　われわれは、怒りも新たに〇九春闘の戦闘的高揚をかちとるために奮闘するのでなければならない。独占資本家どもの大量解雇・賃下げ攻撃をはねかえせ。中小企業の労働者は、諸独占体による下請け企業にたいする単価引き下げ強要や発注削減などの犠牲転嫁に反対するとともに、「製造業大手以上の回答はできない」などとおしだす中小企業経営者による賃下げ・解雇攻撃を断固として打ち砕け！　非正規雇用労働者の「雇い止め」を許さず、その待遇の抜本的改善をかちとれ！
　「連合」労働貴族どもによる「救国」産報運動を突き破り、〇九春闘の戦闘的高揚をかちとれ。麻生政権による金融諸機関・大企業を救済するための公的資金＝血税の投入と、そのツケを労働者に転嫁するための消費税増税を絶対に許すな！　＜戦争と貧窮化＞を労働者・人民に強制する麻生〝臨死〟政権を労働者・人民の実力をもって打倒しよう！

以下、見出し
自動車・電機独占資本家どもの賃金大削減「回答」

「雇用維持」を名分とした労働貴族どもの大裏切り

〝日米同時沈没〟の危機に脅える独占資本家ども

「救国」産報運動を突き破り麻生〝臨死〟政権を打倒せよ

私鉄独占資本家どもの「ベースアップ・ゼロ」回答弾劾！

総連中央の「経営基盤確立のための賃上げ」要求運動への歪曲をのりこえ闘おう

戦争と貧困を強制する麻生〝臨死〟政権打倒！

　三月十八日の夕刻以降、私鉄大手の諸独占体の資本家どもは、自動車や電機の製造業諸独占体の資本家どもがいっせいに「ベースアップ・ゼロ」や「ベアゼロ・定昇凍結」の回答を打ちだしたことを見届けたうえで、それぞれに「ベースアップ・ゼロ」の回答を私鉄各労組に突きつけた。実質賃金の引き下げが強制されたにもかかわらず、「定昇相当分」および昨年程度の「年間臨給」が回答されたことをもって大手諸労組ダラ幹はただちにこれを受け入れた。みずから掲げた「物価上昇分相当のベースアップ」要求が完全に蹴飛ばされたにもかかわらず、名ばかりの「定昇相当分」が与えられたことに胸をなで下ろして、総連中央もこれを承認した。中小の労働者がなお苦闘しているにもかかわらず、私鉄総連指導部は〇九春闘の幕引きに突進しているのだ。
　大不況下で日本の製造業諸企業が陥っている経営危機が早晩「内需産業」諸企業にも波及すること必至であると身構え、「徹底したコスト削減・効率化」を叫んでいる私鉄独占資本家どもに呼応して、私鉄総連中央は「ベースアップ・ゼロ」回答を唯々諾々と受け入れ、大裏切りをおこなったのだ。
　大幅な賃金削減を強制された労働者階級に追い打ちをかけるように麻生政権は反動諸攻勢を強化している。米大統領オバマへの誓約（米国債大量購入密約の証したる「ドル基軸体制の維持」の表明、アメリカのアフガニスタン増派への支援、在日米軍再編の完遂への協力）を果たすために、その財源確保を狙って、社会保障・福祉のさらなる切り捨て・消費税の大増税に突進しようとしているのだ。
　私鉄の革命的・戦闘的労働者たち！
　総連中央・大手単組ダラ幹どもの裏切りと闘争抑圧を弾劾し、私鉄諸資本による「首切り・賃下げ」の一大反動攻撃を打ち砕け！　〇九春闘を戦闘的に高揚させるために、すべての力を結集してさらにたたかおう！

（以下、見出し）
Ａ　大不況におびえる私鉄独占資本家ども

Ｂ　賃金削減攻撃に屈服する私鉄総連中央

Ｃ　「内需産業の経営基盤確立のための春闘」方針の反労働者性

Ｄ　私鉄大手の「ベア・ゼロ」妥結弾劾！　中小私鉄・バス労働者は今こそ〇九春闘の高揚をかちとろう

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ソマリア沖派兵阻止に起つ　３・１４　呉
三月十四日、麻生政権は「海賊対策」を名目としてソマリア沖に海上自衛隊の護衛艦二隻を派遣しようとしていた。断じて許してなるものか！　全学連関西共闘会議の学生たちは、これを阻止する呉現地闘争に勇躍決起したのだ。
	出港する海自護衛艦「さみだれ」に向かってシュプレヒコール（３月１４日、呉港）
	海自呉地方総監部ゲート前で奮闘（３月１４日）
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3・2　泊原発プルサーマル運転阻止闘争
三月二日、「プルサーマル計画は絶対認めない！　３・２全道集会」が札幌市大通公園西六丁目広場で開催された。翌三日にも道知事・高橋はるみがプルサーマル運転の受け入れ表明をしようとしているなかで、五〇〇名の労働者・市民がプルサーマル運転の導入を阻止するために結集した。全学連道共闘の学生はこれと連帯して、闘いの戦闘的高揚のために奮闘したのである。
	氷点下の寒さを吹きとばして…（３・２、札幌）
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