第2048号(2008年12月15日)の内容

<1面>
大量解雇攻撃・大増税を打ち砕け
「派遣切り」に協力する「連合」労働貴族を弾劾し闘おう!

<4面>
労働者派遣法の欺瞞的な「改正」反対! 派遣法の撤廃をかちとれ
<5面>
主任教諭職導入をテコとした労務管理強化反対!
道教委の「新しい職・新級」の導入を許すな
<6面>
非正規雇用労働者の労働条件の改悪を許すな! NTT西日本
11・18地公三者共闘ストの中止弾劾 北海道
Topics 「連合」8年ぶりのベア要求の内実
<2面>
日米共同演習阻止に決起
ホワイトビーチに労学がデモ(11・18、沖縄)
「対テロ」訓練阻止の炎(11・22、滋賀
<7面>
ブクロ派残党分派=橋本一味を解体せよ
<8面>
宇野弘蔵没後30年 宇野理論の正統な受け継ぎを
再就職先での新たな闘い
<3面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆裏庭≠フ「ALBA」
◆キズだらけの総反攻
◆プーシキン賞
◆呉越泥舟

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





  


大量解雇攻撃・大増税を打ち砕け

「派遣切り」に協力する「連合」労働貴族を弾劾し闘おう!

 アメリカ帝国主義発の国際金融大破綻と大不況の大津波は欧州諸国・日本のみならず経済新興諸国・開発途上諸国へと波及し、今や世界経済は、<国際金融大恐慌勃発前夜>というべき重大な危機に叩きこまれている。この大津波に襲われている日本帝国主義の諸独占体は、急速な減収減益に見舞われている。この危機をのりきるために、独占資本家どもは、「雇用のポートフォーリオ」の名のもとに「ゆるやかな景気回復」局面での生産拡大期に正規雇用労働者に代えて大量に採用してきた期間工・派遣・請負などの非正規雇用労働者を、いっせいに雇い止め=解雇しているのだ。さらには、正規雇用労働者にたいしても「希望退職」という名の解雇を強要している。
 牙をむきだしにした独占資本家どもの大量解雇攻撃のゆえにこそ、労働者・人民のなかに失業と生活難にたいする不安が一気に高まっている。この社会的不安を少しでも解消することを企んで、麻生政権・自民党は、二兆円程度の「失業者対策」(失業給付金を受けられる基準を就労一年から半年に下げるなど)を文字通り泥縄式にうちだしている。これこそは、独占資本家どもの非正規雇用労働者の大量首切りを全面的に容認したところの、しかも即効性もないしろものなのだ。しかも麻生政権は、ブッシュ政権の要請につき従って日本の金融諸機関に公的資金を注入すること(アメリカの金融諸機関の増資に協力する日本の金融諸機関への注入など)や、諸独占体・諸企業を救済すること(企業減税)を、金融危機対策・景気対策(総額二七兆円)の基本としている。(しかし、その一つである第二次補正予算案の提出を、来年一月の通常国会にひきのばしてしまった。)そして、その財源を、タバコ税増税や三年後の消費税増税=大衆収奪によってまかなおうとしているのだ。
 こうした景気対策・経済政策にたいする労働者・人民の反発の高まりのゆえに、そしてまた麻生じしんの劣悪な暴言にたいする不信の広がりのゆえに、今や麻生政権は政権末期の危機に陥っている。内閣支持率は一ヵ月の間に半減し、二〇%程度に急落しているのだ(十二月八日発表の世論調査)。
 ところが、独占資本家どもの非正規雇用労働者の解雇攻撃に協力したり麻生政権の消費税増税の策動には口をつぐんで企業救済策を支持したりしているのが「連合」労働貴族どもであり、彼らはネオ産業報国会の幹部としての本性をむきだしにしているのだ。この「連合」との「共同」に期待をふくらませているのが日共中央につき従う「全労連」指導部なのだ。
 われわれは、かかる既成指導部の腐敗を弾劾し、金融大破綻・大不況下で独占資本家どもが仕掛けてきている解雇・賃下げ攻撃を粉砕するのでなければならない。麻生政権の大企業救済策や消費税増税・社会保障制度改悪をはじめとする労働者・人民への犠牲転嫁と諸独占体や政府による諸物価値上げに反対する政治経済闘争を推進しようではないか。この闘いと同時に、日本国家を「アメリカとともに戦争をやれる国」へ飛躍させることを企む麻生政権の新テロ特措法の期限延長と米日両権力者のMDシステムの日本全土配備を阻止する反戦・反安保闘争を断固として推進しようではないか! この闘いの大爆発をもって、ヨレヨレ麻生政権を打倒せよ!

見出し
非正規労働者の大量首切りに突進する独占資本家ども

大不況への無為無策をさらけだす麻生政権

対米隷従ゆえの八方塞がり

民主党主導政権の樹立を夢想する「連合」労働貴族

解雇・賃下げ攻撃と金融大破綻のツケ回しを打ち破れ
Top

   


労働者派遣法の欺瞞的な「改正」反対! 派遣法の撤廃をかちとれ

派遣雇用形態の維持を目的としたインチキ「改正」

「改正案」成立に手を貸す「連合」指導部を弾劾せよ

 われわれは、麻生政権による「労働者派遣法改正」案の欺瞞性を徹底的に暴きだし、希代の悪法=労働者派遣法の撤廃をかちとるためにたたかうのでなければならない。そして、現に独占資本家どもによって強行されている大量解雇の攻撃を打ち砕くために全力でたたかおう! すべての労働者は、大量解雇の嵐に抗し、また企業内・企業間での配転・出向・転籍の攻撃に反対し「金融大破綻・大不況の労働者・人民へのツケ回し=犠牲転嫁反対」を焦点的課題とする一大闘争に総決起せよ!
Top
 

   

「市民主義」の衣を被るブクロ派残党分派=橋本一味を解体せよ

 「安田〔=中野〕・清水独裁体制打倒」を叫んで中野一派が牛耳るブクロ派残党から脱走しミニ徒党を組んだ橋本一味は今、「動労千葉労働運動への特化」を上から強要する中野一派への対抗軸として「反抑圧・反差別」をイデオロギー的心棒とする「統一戦線」づくりを空叫びしている。今年五月に「革共同全国委員会の再建をめざす全国協議会(再建全国協)」なるものの結成という演出をこらした彼らは、このシンボルをもって、中野一派に反発し不満をくすぶらせながらもなおつき従っている残存活動家や、中野一派によって追放された活動家どもや「市民団体」諸グループを糾合することを思い描いているわけなのだ。
 いま橋本一味は、「反革命だ」「党の破壊・分裂だ」などとわめいている中野一派に対抗して、ブクロ派組織の「スパイ問題」なるものを自己暴露している(本紙第二〇四四号、仁井田論文参照)。だがこれは、スパイが身の潔白≠証明するために別のスパイ分子の正体を暴露するという、お粗末きわまりないお笑い種なのだ。ミニミニ分派=徒党を組んでなんとか生きながらえるために、おたがいになりふりかまわずに、わずかに残存している無気力かつ惰性態化したロートル活動家どもの奪い合いに血眼になっているのが中野一派および橋本一味なのだ。腐臭ふんぷんたる最末期の走狗集団を解体・一掃し、日本階級闘争の大道を掃き清めるために、われわれは、橋本一味を中野一派もろとも最後的に解体する残務処理をすみやかに貫徹するのでなければならない。

(以下、各章の見出し)
被抑圧人民迎合主義の戯画

非常識極まる「新自由主義」論

噴飯モノの「現代革命のもうひとつの主体」論

陶山式ズブズブ「共同戦線」論の対置

最末期の走狗集団に鉄鎚を下せ!
Top



  
日米共同演習阻止に決起

ホワイトビーチに労学がデモ(11・18、沖縄)
 十一月十八日に、沖縄平和運動センターと中部地区労が日米共同軍事演習に反対して米軍基地ホワイトビーチをのぞむ高台の広場で緊急抗議集会を開催した。沖縄県学連のたたかう学生たちは、たたかう労働者たちと連帯して決起し、ともに米軍と自衛隊にたいして怒りの声を叩きつけた。
労学がホワイトビーチに抗議の拳
(11月18日、うるま市勝連)

「対テロ」訓練阻止の炎(11・22、滋賀)
 十一月二十二日、関西のたたかう学生たちは、陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)において、十一月二十八日から十二月十七日にかけて強行されようとしていた日米合同軍事演習を阻止する闘いに平和フォーラム傘下の労働者とともに勇躍決起した。
街に「PAC3配備反対」の声轟く
(11月22日、滋賀県高島市今津町)
Top