第2044号(2008年11月17日)の内容

<1面>
対米隷従の麻生政権を打倒せよ
新テロ特措法の期限延長阻止!
MD配備を中軸とする米日の対中・対露の準臨戦態勢の強化反対!

<4〜5面>
ミニ分裂に喘ぐ走狗ブクロ派に止どめを
<2面>
米軍セスナ機墜落事故弾劾!
 
沖縄平和運動センター抗議集会(10・27)

大阪市街に学生の反戦の声轟く(10・19)
<3面>
10・26闘争が高揚
 自民党道連へ労学が進撃(札幌)
 労学が春日基地に怒りの拳(福岡)
たたかう鹿大生が集会(10・23)
<6面>
09「連合」春闘「基本構想」の犯罪性
福岡県で労災死が急増
「名ばかり管理職」で厚労省が「再通達」
Topics 不払い残業「是正」額が史上最高
<7面>
リポート労働戦線 「四六協定」を最後的破棄――道教委
「学テ最下位脱出」を名分に能力主義教育を徹底化――沖縄
呻吟する北海道の私立高校教育労働者
<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆雷帝の挑戦
◆専務理事の職権
◆23年目の訪問
◆版図復活へ一歩?

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」 最新号
 





  


対米隷従の麻生政権を打倒せよ

新テロ特措法の期限延長阻止!


MD配備を中軸とする米日の対中・対露の準臨戦態勢の強化反対!

 十一月四日に投開票されたアメリカ大統領選挙において、「(ブッシュ時代からの)チェンジ」「一つの合衆国」を空念仏のごとくくりかえした民主党のバラク・オバマが、共和党のジョン・マケインに圧勝し、アメリカ史上初の黒人大統領が来年一月に誕生する。
 この選挙では、金融大破綻・大不況のもとで生活苦に呻吟する労働者・勤労諸階層がブッシュ=マケインの共和党に断を下した。アメリカ支配階級主流も経済危機への対応不能をさらすブッシュ共和党政権を見限ったのだ。けれども、勝利したオバマにしても、「中間層を助け、自動車ビッグ3を支援する」などの小手先の政策転換をもってしては、現下の危機を突破できるわけもない。
 そもそも、ブッシュ政権の八年間をつうじて、国際政治場裡におけるアメリカ帝国主義国家の威信は完全に地に墜ちた。傲岸極まりないユニラテラリズムの貫徹にたいする独=仏枢軸のEU諸国権力者の離反や、中・露主導の新興諸国・途上諸国権力者の反逆。アメリカの金融機能マヒとそれを引き金としての国際金融大破綻と世界同時不況とのスパイラル的亢進。そして新自由主義的諸政策の貫徹の結果として生みだされている教育・医療の荒廃やすさまじい貧富の差の拡大……。このブッシュ帝国の負の遺産≠フ重圧のゆえに、オバマにしても、ただもっぱら「YES WE CAN」を連呼することしかなしえないのだ。
 このオバマの当選に際して、多くの権力者どもが祝意を表明しているなかにあって、ロシア大統領メドベージェフは、十一月五日、オバマにたいする恫喝の意をこめて言い放った。MDシステムの中・東欧配備にたいしてはカリーニングラード(ロシアの飛地)に地対地ミサイル「イスカンデール」を配備する、と。MDシステム配備計画について継承するか否かをあいまいにしているオバマにたいする先制パンチ≠いきなり見舞ってみせたのがロシア権力者なのである。
 日本の麻生自民党政権はオバマの当選にさいしていよいよ混迷を深めている。小泉政権以来ひたすらブッシュ政権に追随する道を突き進み、そうすることによって世界の孤児≠ニ化してきた日本帝国主義国家にとっては、オバマの民主党への政権交代は、梯子(はしご)をはずされたにひとしいのだからである。このことに困惑しながらも麻生政権は、政権の延命をかけて、アメリカ帝国主義権力者の要請(金融大破綻のりきりのための公的資金の注入やアフガニスタン占領支援)に全面的に応えようとしているのだ。
 すべての労働者・学生諸君! われわれは決意も新たに、米・露激突―世界大戦勃発の危機を突き破る反戦闘争を創造するために奮闘するのでなければならない。米日両権力者によるMDシステム配備を中軸とする対中・対露準臨戦態勢の強化を許すな! そしてまた、金融大破綻・大不況の労働者・人民へのツケ回し=犠牲転嫁を許してはならない。小沢民主党に依存する「連合」労働貴族や日共の不破=志位指導部翼下の反対運動をのりこえ、反戦反安保・政治経済闘争の爆発をかちとれ! もってアメリカ隷従の麻生政権を労働者・学生の実力で打倒せよ!

(以下、各章の見出し)
ブッシュ治政に対する人民の憤怒の噴出――米大統領選

<米―中露新対決>下の<三極>間対立の激化

対米隷従の道を突進する麻生ガタガタ政権

反戦反安保・政治経済闘争の爆発をかちとれ
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ミニ分裂に喘ぐ走狗ブクロ派残党に最期の止どめを刺せ

 国家権力の走狗集団たるブクロ=中核派の残党=中野一派が週刊デマ労働情報紙と化した彼らの機関紙『前進』第二三六〇号(九月二十二日付)の第三面に、「革命軍のアピール」なるものを掲載した。彼らは遠吠えよろしく喚く。「転向スパイ集団に転落した塩川一派を完全に打倒せよ」と。
 わが同盟による追撃に怯えながら、これから逃れ生き残るための方途をめぐって醜悪な対立をくり返したあげくの果てに、中野一派と袂を分かち残存ブクロ派のボロ屋敷から逃げだした「塩川」こと橋本利昭。この橋本の一味が、中野一派のイジメにあったことへの腹いせに、中野・清水・水谷をはじめとしたブクロ派残存官僚どもが「政治局」内でくりひろげてきた醜悪な派閥抗争≠ニスパイ分子が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する残存ブクロ派の惨状とを、彼らの機関紙・誌でくり返し暴露するにいたった。ことここに及んで、中野一派としても、無視を決めこみつづけるわけにはいかなくなったのである。
 まさにこの事態は、わが同盟が仮借なくおしすすめてきたブクロ派残党解体の断固たる闘いに完敗し、ミニ分裂を惹き起こさざるをえなくなったブクロ派が、その実は上から下まで国家権力のスパイ分子によって成り立っていた正真正銘の走狗集団でしかないことを相互に自己暴露するにいたるほど、追いつめられた惨状をさらけだす以外のなにものでもないのである。
 わが同盟は、ブクロ派残党解体のイデオロギー的=組織的闘いを全戦線において断固としておしすすめ、彼らの延命策をことごとく断ち切ってきた。わが同盟のこの闘いから何とかして逃れるための方途をめぐって、残存官僚どものミミッチイ利害の対立のゆえに抗争をくりひろげ、あげくの果てに分裂したブクロ派の残党どもは、いまやお互いに「スパイ集団」「権力への転向集団」などとののしりあいながら残存活動家を奪いあい、またお互いに潰しあいをくりひろげるという末期の惨状を呈している。この醜悪きわまりない彼らの惨状こそは、国家権力の手の平の上で分裂をくり返し血で血を洗う抗争をくりひろげたあげくの果てに消滅した青解派と同様の途を、ブクロ派残党もまた辿りはじめたということにほかならない。
 われわれは、このブクロ=中核派の自滅を待つことなく、すみやかに中野一派・橋本一味もろともに日本階級闘争から一掃しつくすのでなければならない。

見出し
T スパイ問題の暴露に青息吐息の中野一派

U 中野一派式現代版ラダイト運動≠フすすめ

V 瓦解寸前の中野一派・橋本一味をもろともに一掃せよ
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米軍セスナ機墜落事故弾劾!

 沖縄平和運動センター抗議集会(10・27)
 嘉手納基地の米空軍兵士四名が搭乗した米軍所有のセスナ機が十月二十四日十八時三十五分、名護市の民間地域(住宅からわずか数十b、小学校から二〜三〇〇b直近のキビ畑)に燃料切れで墜落した。この事故によって、周辺一帯は数時間にわたって停電になった。暗闇とともに恐怖に叩きこまれた地域住民をはじめ沖縄の労働者・人民はいままた引き起こされた事故に憤怒をたぎらせている。
 事故から三日目の十月二十七日に、沖縄平和運動センターは北部地区労・中部地区労との共催で、嘉手納空軍基地第一ゲート前で緊急抗議集会を開催した。わが革命的・戦闘的労働者の組合深部からの強力な働きかけを受けて開催されたこの集会には、自治労、国公労、沖教組、マスコミ労協など主要各組合の労働者、県学連の学生や嘉手納地域の住民など二〇〇名が結集し、怒りのシュプレヒコールを同基地に向けてたたきつけた。
嘉手納基地第1ゲート前で闘う労学
(10月27日)
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大阪市街に学生の反戦の声轟く(10・19)

 十月十九日、奈良女子大学と神戸大学のたたかう学生たちは、「断ち切れ! 米・露激突―大戦の危機 許さないぞ! <戦争と貧困>の強制 10・19関西学生アクション」にたちあがった。ロシア・グルジア戦争やMDシステム配備をめぐって激しく角逐する米・露両権力者と、ブッシュ政権につき従い<戦争と貧困>を労働者・学生に強制している麻生政権への怒りに燃えて、大阪市街に反戦の声をとどろかせたのだ。

「MDシステム配備反対! 麻生政権打倒!」大阪市街をデモ行進する関西の学生
(10・19)
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10・26闘争が高揚 

自民党道連へ労学が進撃  
 十月二十六日、全学連北海道地方共闘会議と反戦青年委員会の労働者・学生は、札幌市において、首都をはじめ全国でこの日決起した労学と固く連帯して、10・26全道労働者・学生統一行動に勇躍決起した。

札幌市街を<反安保>の旗高くデモンストレーションする労学
(10月26日)

 10月19日、全学連北海道地方共闘会議の学生たちは、新テロ特措法の期限延長を阻止するとともに、MDシステムの配備に反対すべきことを札幌市民に訴えて街頭情宣を貫徹した。(JR札幌駅前)

労学が春日基地に怒りの拳(福岡)
 十月二十六日、全学連九州地方共闘会議の学生と反戦青年委員会の労働者たちは、福岡県春日市において「福岡県下三基地へのPAC3ミサイル配備阻止!」「米・露激突―大戦勃発の危機を突き破れ!」を掲げて、全九州労学春日現地闘争に断固として決起した。
「MDシステム配備阻止!」の声高く
(10・26、春日基地ゲート前)

スクラム固くデモにうって出る労学
(10・26、春日「クローバープラザ」前広場)
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たたかう鹿大生が集会(10・23)

 十月二十三日に、鹿児島大学の共通教育学生自治会の執行部を中心とするたたかう学生たちは、「さし迫る戦乱と貧困の強制を許さない鹿大生集会」を実現した。彼らは、多くの学生に新たな大戦勃発の危機を突き破ることを訴えて、学内集会を大成功させた。

鹿大キャンパスに反戦の渦(10・23)
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