労働戦線から10・26総決起を!
金融大破綻・大不況の労働者人民へのツケ回し=犠牲転嫁を許すな!
既成指導部の「民主党政権樹立」尻押し運動をのりこえてたたかおう!
いまや世界経済は、アメリカ発の国際金融システム不安に揺らぎ、連鎖的な株大暴落の渦に翻弄されている。ニューヨーク・ダウ平均株価は十月九日に九〇〇〇ドルを大きく割りこんだ。これに連動して東京証券市場の日経平均株価も一日で一〇〇〇円近くも暴落し、八二〇〇円台まで落ちこんだ。アメリカだけでなく、欧州諸国の、さらに経済新興諸国など世界各国の金融諸機関が連鎖的に倒産し、アメリカではGMをはじめとする製造業諸独占体が次々と倒産寸前の危機を露呈させている。まさに金融投機の猛威をふるったヤンキー帝国主義製の<カジノ資本主義>は壮烈な歴史的パンクを露わにし、<世界恐慌突入前夜>ともいうべき危機が到来している。
一年前までは史上空前の増収増益を重ねて「わが世の春」を謳歌してきた日本の諸独占体は、いまや一転して地獄の底に突き落とされ、独占ブルジョアどもは顔面蒼白で「世界不況突入の瀬戸際だ!」「緊急対策を!」とがなり立てている。この独占ブルジョアジーの金切り声を受けて、発足まもない麻生政権は、先進諸国中でも最大の累積債務を抱えている国家財政のなかから、日本の諸独占体を救済するための膨大な資金を投入することに、なりふりかまわず突進しはじめている。この大規模「財政出動」のツケを年金支払い・社会保障支出の大幅削減や消費税税率引き上げによる労働者・勤労人民からの収奪によって補填する、という魂胆をむきだしにしながらである。
いまやアメリカ帝国主義を震源地とする金融大破綻と世界的同時不況とが相乗的に亢進し世界大恐慌へと転化しつつある、というこの切迫した情勢のもとで、日本の独占資本家階級とその政府は、この危機をのりきるために過酷な犠牲を労働者・人民に転嫁しようとしている。工場閉鎖や解雇・転籍攻撃が、賃金切り下げや賃金カットの攻撃が、そのうえ生活必需品価格のつりあげという攻撃が、労働者・人民に容赦なく加えられている。政府は、日米新軍事同盟の強化を要とし・そのための軍事費を増大させる反面で、労働者・人民にたいする年金・福祉・医療などの公共サービスをどしどし削減し縮小している。このかんのゆるやかな好況≠フ局面においてすら絶対的窮乏の淵に突き落とされてきた多くの労働者・人民は、いま国際金融破綻・大不況の犠牲をもろに転嫁され、さらなる窮乏化と労働苦を強いられつつある。いや、さらに現在を数層倍上回る未曽有の首切り・賃下げ・収奪強化の嵐が、労働者・人民に襲いかかろうとしているのだ。
だが、日本労働者・人民の窮乏化が耐えがたいまでに深まっているにもかかわらず、政府・独占ブルジョアジーによるこの苛烈な犠牲転嫁に反対する闘いの組織化を完全に放棄し、「民主党への政権交代」のための集票運動に埋没しているのが、「連合」指導部を牛耳る労働貴族どもなのだ。いやむしろ、国際恐慌前夜とも言うべき「国難」からの脱出を第一義としておしだし、政府・独占資本家階級に全面協力しての「救国」産報運動の展開に拍車をかけているのが、「連合」内のIMF・JCなどの労働貴族どもなのだ。そして「全労連」の日共系指導部もまた、総選挙に向けて「保守層」の支持をあてこんでの諸代案を掲げつつ日共への集票運動に狂奔しており、「救国」産報運動を左≠ゥら補完しているにすぎないのである。
すべてのたたかう労働者・勤労人民は、こうした日本労働運動の「救国」産報運動としての純化を打ち砕きつつ、「金融大破綻・大不況の労働者・人民へのツケ回し=犠牲転嫁反対」「大企業救済のための公的資金=血税投入反対」「新たな大リストラ反対」を掲げて反撃の闘いを、ただちに創造しようではないか! この一大政治経済闘争を、「新テロ特措法期限延長阻止」「MDシステム配備=対中・対露の準臨戦態勢強化反対」を焦点的課題とする反戦・反安保闘争とともに一体的に推進しよう! 総選挙に埋没するいっさいの既成指導部を弾劾し、麻生ガタガタ政権の打倒のためにたたかおう! すべての労働者・学生は、10・26労学統一行動に総決起せよ!
中央労働者組織委員会
<見出し>
T 国際金融恐慌勃発の危機に震撼される政府・支配階級
A 独占諸資本の救済≠ノ突進する麻生政権
B 労働者・人民への犠牲転嫁に狂奔する独占資本家階級
不況下の危機のりきりの諸方策
法人税大減税を企む画策
C 「民主党主力政権樹立」のための集票に奔走する既成指導部
U <大企業救済のための血税投入反対・大衆収奪強化阻止>の闘いの爆発を!
A 「連合」指導部の<救国>産報運動を弾劾せよ!
B 大企業救済に狂奔する麻生ガタガタ政権を打倒せよ!
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