第2037号(2008年9月29日)の内容

<1面>
麻生ガタガタ政権を打倒せよ!
金融大破綻・一大不況下の反人民的攻撃に抗し反戦反安保・政治経済闘争の爆発を!
小沢民主党依存の既成反対運動をのりこえ闘おう

<4〜5面>
「国家・産業・企業に奉仕する労働運動」への純化
 ――電機連合第56回定期大会

「学テ」結果の公表に突進する大阪府知事・橋下
<2面>
〈ポスト福田〉の自民党政権打倒に向け闘う陣形を構築
 ――全学連第125回中央委員会

<6面>
Topics 「名ばかり管理職」合法化の策動
沖縄 労組組織率が11・9%に低下
外国人研修生・実習生の過労死・事故死が激発
<7面>
米軍との融合一体化のための防衛省・自衛隊「改革」
監視カメラ網の構築を許すな
中野一派が9条文化人に八つ当り
<8面>
わが黒田は対馬ソ連論といかに対決したか
<3面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆メルトダウン
◆アホの嘆き
◆超超臨界圧
◆受注アレバ

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 






  


麻生ガタガタ政権を打倒せよ!


金融大破綻・一大不況下の反人民的攻撃に抗し反戦反安保・政治経済闘争の爆発を!

 九月二十二日投票の自民党総裁選において、麻生太郎が投票総数中で三分の二弱を獲得し総裁に選出された(九月二十四日には日本国首相に就任)。小沢の民主党との天下分け目の戦い≠ノ勝つための「顔」(=人寄せパンダ)を自任する麻生の自民党総裁・首相への就任は、来たる総選挙において現状では必至の民主党の勝利を阻止し自公連立政権の崩壊をなんとかして防ぎ止めるために、それじたいがすでに力を喪失した自民党各派閥領袖どもが泥縄的に仕組んだ茶番劇というべきもの以外のなにものでもない。
 シラケマン福田の突如のブチ切レ℃相辞任に狼狽(ろうばい)した森(町村派首領)をはじめとする各派閥領袖どもは、総裁候補五人の乱立を逆活用し、小沢専制≠フ民主党とは対照的な「開かれた党」にふさわしい総裁選の名のもとに、国民的耳目を惹きつけることを狙って狂騒劇を演出するシナリオを描いた。だが、小泉式「構造改革」路線のナシクズシ的修正を企む麻生へのスンナリ禅譲≠ヨの反発による候補者乱立の狂騒にもかかわらず、ことのはじめから麻生擁立で大勢が決されていた総裁選などは、まさに低調な消化試合≠フ様相を呈し、自民党の人気回復を狙った演出は完全に破綻した。いや、それだけにとどまらない。総裁選の当初から露出した財政・経済諸施策の基調をめぐる自民党内の三分裂は、自民党そのものの分解・分裂の危機を浮き彫りにしたのみならず、なによりもアメリカ帝国主義発の国際金融危機・世界同時不況に直撃されている日本帝国主義の一大危機への政府・自民党の対応不能を、したがってまた自民党政治そのものの限界露呈を、まざまざと示したものにほかならない。
 総裁選の渦中において勃発した、アメリカ証券業大手リーマン・ブラザーズの劇的な倒産と、実質倒産の危機に陥った保険業最大手AIGへの米財務省の大慌てでの公的資金注入(政府管理下への編入)。このアメリカ金融大破綻は、日本・欧州のみならず経済新興諸国の金融諸機関を直撃し、世界同時株価暴落を誘発し、いよいよ国際金融恐慌勃発の危機切迫を告げ知らせている。それにもかかわらず、小泉「構造改革」以降にアメリカ帝国主義への金融的隷従≠ニ対米輸出依存の奇形的な政治経済構造を深めてきたがゆえに、打つ手なしの無為無策に完全に叩きこまれているのが、日本帝国主義の自民党政府なのである。それだけではない。プーチンのロシアのグルジア侵略と、これに焦燥感を募らせたブッシュのアメリカのグルジア派兵ならびにMDシステムの中・東欧配備。これを焦点としていよいよ白熱化し新たな世界大戦勃発の危機すらも激成させつつある米―露(中国)の激突のもとで、政治的には対応不能におちいりながら、MDシステムの日本全土配備(その一応の締めくくりとしての米原子力空母G・ワシントンの9・25横須賀配備)を中軸とする日米新軍事同盟の強化を、ブッシュ帝国の下命にもとづいて惰性的に加担しつつおしすすめていく以外に危機突破の方途を見いだしえないのが、自民党政府なのである。
 ありとあらゆる部面で限界を露呈し破綻におちいっている自民党政府のこの惨状と危機、これを突破するために擁立された麻生政権は、しかし、ことのはじめから危殆に瀕している。小沢の民主党との「戦い」を呼号する麻生は、近々の総選挙での自民党政権の瓦解を防ぎ止めるために、公明党の顔をたてての「定額減税」だの、消費税増税(一〇%へ)という「持論」を「三年間凍結」しての財政出動による景気回復策だの、後期高齢者医療制度の「見直し」だのといった、急場しのぎの人気取り$ュ策を泥縄的に掲げているにすぎないのだ。この自民党政権にたいして、己れの「政治生命」をかけての「最後の戦い」を叫ぶ小沢の民主党にしても、それじたいは空疎にして偽善的な「国民の生活が第一」のシンボルを掲げながら、政権奪取のための権謀術数をめぐらしているにすぎないのである。
 すべての労働者・人民よ。悪業に悪業を重ね労働者・人民を<戦争と今日版貧窮化>の地獄につき落としてきた自民党政府への積もり積もった怒りを、今こそ爆発させようではないか! 小沢・民主党の偽善と欺瞞のヴェールをひき剥がしつつ、この民主党にブラさがっている「連合」労働貴族どもや代々木共産党・不破=志位指導部の犯罪性をも断固として暴きだし、反戦反安保、大増税阻止・社会保障制度大改悪反対の闘いの大爆発をかちとろう。今こそ、麻生ガタガタ政権を打倒するために決起せよ!

小沢民主党依存の既成反対運動をのりこえ闘おう

見出し

アメリカ金融大破綻と世界同時不況の一挙的深まり

経済大動乱への対応不能をさらけだす自民党政府

対米隷従♂コの無策の露頭

労学の総力をあげて麻生政権打倒に決起せよ
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「国家・産業・企業に奉仕する労働運動」へのさらなる純化

電機連合第五十六回定期大会

 電機連合は、七月三日〜四日に大阪市において第五十六回定期大会を開催した。この大会において電機連合は、〇九春闘への対応、「『仕事基準にもとづく賃金制度』を求める第六次賃金政策」、「環境対策」を前面におしたてた「産業政策」などからなる「二〇〇八〜〇九年の運動方針」を決定した。
 冒頭、挨拶にたった委員長・中村は、「時代の変化と要請を踏まえ、積極・果敢に運動・活動の改革と再構築に向けて取り組む」と声を嗄(か)らした。
 国際金融危機の昂進、石油・穀物など資源・原材料の国際価格の狂乱的な高騰、ドル安=円高の昂進、アメリカ発の世界同時不況の伝播。この四重苦のもとで日本経済の不況が日々深刻化しているがゆえに、米日同時沈没≠ニいうべき局面にたちいたっている。この経済危機への危機感を日本支配階級は募らせている。とりわけ、日本の電機独占資本家どもは、韓国・中国をはじめとする東アジア諸国の電機諸独占体・諸企業の猛攻に危機意識をみなぎらせ、熾烈な国際競争にうち勝つために「高付加価値生産への特化」を環とする「事業構造改革」「企業再編」に拍車をかけている。彼らは、不況・原材料費高騰による収益低下をのりきるために、これまでにもまして人員削減や賃金切り下げなどの重犠牲を労働者に強制しているのだ。
 この電機独占資本家どもの危機意識を共有しつつ、労働貴族どもは、「より高い付加価値を生みだすための源泉である組合員の能力発揮や、やりがいを持ってはたらくことのできる環境を整備していく」(中村)と叫びたてた。そして、このような考え方にのっとって、彼らは〇九春闘の方針および賃金制度要求にかんする方針を決定した。さらには、「社会の改革者として労働運動をすすめる」と呼号し、独占資本家とその政府によりいっそう奉仕する運動へと電機連合の運動もさらに純化させてゆくという姿勢を鮮明にした。
 革命的・戦闘的電機労働者たちの奮闘にもかかわらず、今大会において電機労働運動は「救国・産報」運動としての腐敗をさらに深めたのである。
 すべてのたたかう電機労働者は、今大会に如実に示された電機連合指導部の犯罪性を暴きだし、今日版産業報国運動へとよりいっそう純化した電機労働運動を下からつくりかえるために奮闘しよう!

以下、見出し

〇九春闘裏切りを準備する労働貴族

新植民地主義的侵略の下支え――今日版「産業報国会」としての役割強化

産業の発展≠ノ奉仕する賃金制度改定の要求――「第六次賃金政策」
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<ポスト福田>の自民党政権打倒に向け闘う陣形を構築
 
9・15―16 全学連第125回中央委員会
今秋期反戦・政経闘争の爆発に向け決意固める
(9月15日)

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