第2032号(2008年8月25日)の内容

<1面>
ロシアのグルジア侵略弾劾!
「人道支援」を隠れみのとしたアメリカのグルジア派兵反対!

今こそ、米・露激突―世界大戦の危機を突き破る国際反戦闘争を!

<4〜5面>
三極角逐下の地球環境破壊 第5回
偽善と欺瞞のEU版「地球環境対策」

<2面>
ロシアのグルジア軍事侵略弾劾!
「自由防衛」の名による米軍派遣反対!

8・11全学連が緊急抗議に起つ

原子力空母寄港阻止に起つ 7・27―28、佐世保
<3面>
全国で国際反戦集会が高揚 8・3
 関西東海
北陸
<6面>
労働者5000名が再び決起
 7・22大阪府労連集会
残業時間の改ざん―佐賀県立病院
Topics トヨタが非正規雇用2300人を解雇
<7面>
米原潜(ヒューストン)の放射能漏れ事故弾劾!
燃油高騰に漁民20万が「全国スト」
海水温上昇で北海道漁業が大打撃
<8面>
第46回国際反戦集会 海外からのメッセージ A
ウラジーミル・プローニン(ウクライナ)/レーニン・トロツキー主義派国際協議会(アルゼンチン)/ロシア共産主義労働者党―ロシア共産主義者党 チュメニ地方委員会、同スベルドロフスク地方委員会(ロシア)/ノーススター・コンパス(カナダ)/ア・ワールド・トゥー・ウィン(イギリス)

週間日誌は7面に掲載
  「解放」 最新号
 






  

ロシアのグルジア侵略弾劾!

「人道支援」を隠れみのとしたアメリカのグルジア派兵反対!

今こそ、米・露激突―世界大戦の危機を突き破る国際反戦闘争を!

 グルジアのサアカシュビリ親米$ュ権は、グルジアからの分離独立をめざす南オセチア自治州の親ロシア$ィ力を圧殺し同州を完全制圧下におくことを狙って、軍事侵攻を強行した(八月八日未明)。これにたいしてプーチンのロシアは、一拍(一日弱)の猶予をおいて、グルジア全土への軍事侵略をしかけ、圧倒的兵力をもってグルジアの経済的・軍事的な要衝を制圧した。かねてから南オセチアならびにアブハジアのグルジアからの「独立」を画策してきたプーチン政権は、この電撃作戦の奏功をもって、己れの策謀を一挙に達成する管制高地を手にしたのである。
 北京オリンピック開幕日(八月八日)に照準を合わせて惹き起こされたこのロシア・グルジア戦争は、フランス大統領サルコジがEUの全権大使格≠ニして「調停」にのりだすことによって、さしあたり「停戦」の体裁がとられている。だが、ロシアはグルジア首都トビリシを包囲する陣形を築き、サアカシュビリ政権を倒壊に追いこむ策謀をめぐらしている。追いつめられたサアカシュビリ政権は、「ロシアへの復讐」を叫びつつ独立国家共同体(CIS)からの脱退を表明し、ウクライナやバルト三国の各親米$ュ権とともにロシアにたいする抵抗の態勢を立て直すことに血道をあげている。ロシアの電撃的グルジア侵略を拱手傍観せざるをえない羽目におちいったブッシュ政権は、サアカシュビリ政権にたいする「支持」を改めて表明するとともに、ロシアの軍事行動に制止をかけるために「人道支援」とか「復興支援物資の陸揚げ」とかと称して米軍によるグルジアへの物資輸送というかたちでの派兵を開始している(十三日)。
 まさにいま、グルジアにおいてロシア軍と米軍との間での直接的戦闘が勃発しかねない危機が切迫している。「一超」世界支配の全面的崩落への焦燥にかられているがゆえにヤンキー帝国主義のブッシュ政権は、ロシアの核軍事力の無力化=&浮カこめのためのMDシステムの中欧配備と「NATOの東方拡大」=ロシア勢力圏の切り崩しに狂奔している。このブッシュ帝国の策動を阻止するためにプーチンのロシアは、胡錦濤の中国との同盟的結束を強化しつつ、核軍事力の増強と反米国際包囲網の拡大とに血道をあげている。この両者のグルジアにおける激突は、<米―中・露新対決>下における冷戦的熱戦から熱戦≠サのものへの転化の危機を浮き彫りにしているものにほかならず、世界戦争の危機をさえも一挙に高めているのである。
 われわれは、「紛争の平和的解決」を唱えるにすぎない日共指導部を弾劾しつつ、ロシアのグルジア侵略・軍事制圧とアメリカ帝国主義のグルジア派兵とに反対する闘いを断固として推進するのでなければならない。この闘いを、<MDシステムの中欧・日本への配備反対!「NATOの東方拡大」反対! 日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化反対!><中・露による対抗的核軍事力増強反対!><米―中・露の核軍事力増強競争反対!>のスローガンを高々と掲げて創造しようではないか。米・露の激突=世界戦争の危機を突き破る国際的反戦闘争を断固として推進せよ!

(以下、各章の見出し)
「南オセチア独立」を企むプーチン政権のグルジア侵略・制圧

ロシア有利の「和平合意」とブッシュ帝国の焦燥

さし迫る米・露の軍事衝突―大戦の危機

<米―中・露の核軍事力増強競争反対>の旗高く闘おう
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連載特集 三極角逐下の地球環境破壊〔第5回〕

偽善と欺瞞のEU版「地球環境対策」

 「先進国が率先して温室効果ガスの削減目標を表明しよう」――ドイツ・フランス・イギリスのEU(欧州連合)諸国の権力者どもは、洞爺湖サミット(今〇八年七月七日〜九日)において自信たっぷりに高唱した。EU―ETS(EU域内排出権取り引き制度)の本格的実施をなしとげた実績をふりかざしつつ、彼らは「地球温暖化防止」対策をめぐる国際的枠組み構築にかんする主導権を握ることを画策している。米・日との製造業諸製品の国際的市場争奪戦や、石油・鉱物資源の獲得を賭けての米・日のみならず中国・ロシア・インドなどの経済新興諸国との抗争に勝ちぬくために、「地球温暖化防止」対策を活用しようとしているのがEU諸国権力者にほかならない。
 こうしたEU諸国権力者の「地球温暖化防止」対策を、日本の多くの環境保護団体や既成反対運動指導部は、「先進的取り組み」「世界の模範」であるなどと称賛している。とりわけ、代々木共産党の不破=志位指導部は、独・仏主導でEU諸国権力者どもが掲げている「温室効果ガス」排出量の「削減目標」や、これを実現するための手段としてEU諸国政府がとっている「排出権」取り引きや「環境税」方式を賛美し、これらをそっくりそのままみずからの代案として福田政権に対置しているほどなのだ(六月二十五日発表の「党見解」)。
 だが、EU諸国政府が実施している「地球温暖化防止」対策は、はたしてこのように美化しうるものなのであろうか?

見出し
T EU経済圏確立・強化の画策

U EU金融独占諸資本の生き残りのための「地球温暖化防止」対策

V <米―中・露新対決>下の<第三極>形成の野望
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ロシアのグルジア軍事侵略弾劾!
「自由防衛」の名による米軍派遣反対!

 8・11全学連が緊急抗議に起つ

 わが同盟と全学連は、八月十一日に高田馬場駅頭において、ロシアのグルジア侵略とグルジア政府の南オセチア侵攻を弾劾し米・露激突=世界大戦の危機を突き破る反戦闘争に決起すべきことを日本そして全世界の労働者・人民に向けて呼びかけた。
学生たちの情宣に共感ひろがる
(8・11、高田馬場)

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原子力空母寄港阻止に起つ 7・27―28、佐世保

 七月二十七、二十八日の両日、全学連九州地方共闘会議の学生と福岡中央地区反戦青年委員会の労働者は、米原子力空母「ロナルド・レーガン」の佐世保寄港を阻止する現地闘争に決起した。
米原子力空母レーガンに弾劾のシュプレヒコールを叩きつける労学
(7・28、野崎岸壁)

 七月二十七日、長崎県平和運動センターや佐世保現地闘争本部が主催する「核空母『レーガン』佐世保寄港反対九州ブロック集会」が開催された。全学連・反戦の学生・労働者はこの集会に参加し、結集した一〇〇〇名の労組員とともに奮闘した。
原子力空母<準母港化>阻止の熱気
(7・27、島瀬公園)
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全国で国際反戦集会が高揚 8・3
   
関西
 全学連関西共闘会議、反戦青年委員会とわが同盟関西地方委員会は、八月三日、第四十六回国際反戦関西集会を、大阪市立西区民センターにおいて開催し圧倒的に成功させた。
 
今春の激闘の画期的意義をかみしめ、いざ闘わん!
(8月3日、大阪)
  
東海
 八月三日、わが同盟東海地方委員会と名古屋地区反戦、全学連東海地方共闘会議は、名古屋市東区役所講堂において第四十六回国際反戦東海集会を開催した。結集した労働者・学生は、洞爺湖サミット反対闘争の革命的意義を確認し、全世界を覆う<戦争、貧困・飢餓と地球環境破壊>の危機に抗し、全世界の労働者・人民と連帯してたたかう決意をうちかためた。
(8月3日、名古屋)
  
北陸
 八月三日、北陸地方のたたかう労働者・学生は、熱気あふれる国際反戦北陸集会を実現した。今春に全学連運動に結集した金沢大学の一年生たちをはじめとして、参加した百余名の労働者・学生は労学両戦線におけるこのかんの闘いの意義をがっちりとうちかため、今夏・今秋の闘いにうってでる決意を意気揚々とうちかためたのだ。
全世界の闘う労働者階級・人民と連帯して北陸の地で闘うぞ!
(8月3日)

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