第2029号(2008年7月28日)の内容

<1面>
反戦闘争の国際的うねりを!

戦乱と貧窮に抗して闘う全世界労働者・人民と連帯して闘おう

<2面>
洞爺湖サミット反対の雄叫び
 那覇市街で労学が戦闘的デモ 7・6
 首都圏の学生が勇躍決起 7・8 早大
ワシントン配備反対横須賀集会で奮闘 7・13
<3面>
全学連第78回大会に結集せよ
全土準臨戦態勢化の実態 G
 九州で進むMDシステム配備
<4面>
許すな! 今日版貧窮化 G
 貧困の「相続」――教育格差の深刻化
<5面>
海外進出に生き残りをかける日本の鉄鋼諸独占資本
<6面>
「大阪府当局の人件費削減反対!」
 労働者7000が怒りの決起 6・20
大阪市職労破壊のためのチェックオフ制度廃止を許すな
Topics 「職種別賃金制度導入」を提示―電機連合
<7面>
経済大国≠ヨの雄飛に奔走するインド

<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆成長権
◆妻たちのキャビア
◆商機の沙汰
◆プレステn乗
◆プレパンデミック

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





  


反戦闘争の国際的うねりを!

戦乱と貧窮に抗して闘う全世界労働者・人民と連帯して闘おう

 七月五〜八日、全国から北海道に結集したわが革命的・戦闘的労働者・学生たちは、「環境破壊を促進する偽善のG8サミット反対!」「米・日とEUと新興諸国連合による環境破壊の相互転稼を許すな!」の声高く、G8サミット反対の連続闘争を、「サミット反対」の意思表示さえもしない日共中央や「連合」労働貴族を弾劾しつつ果敢にたたかいぬいた。わが同盟が全世界に向けて発した檄は共感を呼び起こし、「偽善のG8サミット反対」は今や世界の労働者・人民の共通語≠ノなりつつある。
 こうしたわが闘いの切り拓いた地平にふまえ日本階級闘争の腐敗を根底からつくりかえるためにわれわれは、プロレタリア・インターナショナリズムに立脚し、戦乱と貧困・飢餓に呻吟する全世界の労働者・人民と連帯して、よりいっそう奮闘するのでなければならない。われわれは、新たなレベルでの米―中露の核軍事力増強競争反対・MDシステム配備反対を焦眉の課題とする反戦反安保闘争、消費税増税反対・諸物価の値上げ反対などを課題とする政治経済闘争、「排出権取り引き」やCDM(クリーン開発メカニズム)の名によるネオ新植民地主義的侵略反対の闘いをまさに一体的におしすすめるのでなければならない。すべてのたたかう労働者・学生・市民は、全国各地で開催される8・3第四十六回国際反戦集会に結集せよ!

以下見出し
新たな環境=経済戦争の開始――洞爺湖サミット

国際的金融不安と不況の相乗

<米―中露新対決>下での新たな戦乱勃発の危機

「反安保」を没却した既成反対運動をのりこえて闘おう


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経済大国≠ヨの雄飛に奔走するインド
 


 「地球環境保全」を謳い文句にしたにもかかわらず、洞爺湖サミット(七月七日〜九日)は、ドイツ・フランス・イギリスのEU諸国とアメリカおよび日本と中国・ロシアをはじめとした経済新興諸国との非和解的対立のゆえに、なにひとつ実効性のある合意をうちだしえないままに終わった。基本的には<三極>に分裂した各国権力者どもは、「温室効果ガス」排出量削減の「長・中期目標」設定をめぐって「目標を採択することが望ましい」などという、無意味きわまりない合意≠交(か)わしたにすぎず、「地球温暖化」をもたらしている責任を相互になすりつけあった。今回のサミットは――われわれが事前からつとに暴きだしてきた通りに――、まさに地球温暖化=環境破壊の<三極>間での相互転嫁を促進する歴史的出発点を画したのであって、<三極>間の環境=経済戦争の新たな次元での開始を告げるものにほかならない。
 今回のこのサミットにおいて、EU諸国と米・日との双方によるCO2排出量規制の身勝手きわまりない押しつけにたいして断固として拒否し、後進諸国の「発展=経済成長の権利」を主張する経済新興諸国連合のうちでも急先鋒の役割を果たしたのが、インドのシン政権である。インド首相たるマンモハン・シンは、中国最高権力者・胡錦濤と結託して、サミット最終日のMEM(エネルギー安全保障と気候変動に関する主要経済国会合)首脳会議の前日に経済新興諸国五ヵ国(中・印・ブラジル・メキシコ・南アフリカ共和国)の「共同声明」を発表するという演出をも凝(こ)らした。地球温暖化の責任はあげて先進諸国にあり、したがって先進諸国こそが二〇五〇年までにCO2排出量を八五〜九〇%削減せよ――こういう強硬な要求を、EU・米・日各国政府にたいして敢然とつきつけたのだ。
 後進諸国の「経済成長の権利」を錦の御旗として自国の経済大国≠ヨの雄飛をめざすのみならず、いまや経済新興諸国・開発途上諸国連合の雄≠ニしての政治的地位の確立・向上をも国家的目標として、マンモハン・シン政権は爆走を開始している。二〇〇〇年代に入ってからのインドのめざましい経済成長を基礎として、中国に追いつき追いこす≠アとをも、この政権はいまや明確に志向している。
 けれども、この政権の前途は、そしてインドの経済大国≠ヨの雄飛は、決して順風満帆ではありえないのである。

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洞爺湖サミット反対の雄叫び  
 那覇市街で労学が戦闘的デモ 7・6
 七月六日、沖縄県学連の学生と県反戦労働者委員会の労働者たちは、「北海道洞爺湖サミット粉砕! 辺野古新基地建設阻止! 消費税大増税阻止!」をかかげて、労学統一行動に決起した。

スクラム固く国際通りを進む沖縄の労・学
(7月6日、那覇)

 首都圏の学生が勇躍決起 7・8 早大
 七月八日、北海道洞爺湖畔におけるG8首脳会談の当日、首都圏のたたかう学生たちは、早稲田大学において、「地球環境破壊と飢餓を促進する偽善のG8サミット反対!」「米・日―EU―新興諸国連合による環境破壊の相互転嫁を許すな!」の旗を高々と掲げて抗議闘争を断固として実現した。

「G8サミット反対」を熱烈に訴える首都圏の学生
(7月8日、早大)
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