第2025号(2008年6月30日)の内容

<1〜3面>
「地球温暖化防止」の美名を冠した偽善のサミット反対!
米・日―EU―新興諸国連合による環境破壊の相互転嫁を許すな

<4〜5面>
連載特集 三極角逐下の地球環境破壊 第二回
温暖化・気象大異変―深刻化する地球環境破壊
<3面>
首都に福田内閣打倒の声轟く―6・15労学統一国会包囲闘争
<6面>
許すな! 今日版貧窮化D
外国人労働者―無権利・強搾取の地獄
Topics 派遣業資本を代弁―UIゼンセン指導部
<7面>
「温暖化対策」を名分とした原発・核開発を許すな!
もんじゅ核燃料棒搬入阻止に起つ 5・16 敦賀

泊原発プルサーマル導入策動に怒り―6・1札幌「説明会」
「倒せ! 福田政権」金大生がデモ 6・1
5・15「関西学生のつどい」
<8面>
洞爺湖サミット反対!
全世界労働者・人民に訴える
◆CO2より死の灰が好きな人びと
<7面>
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





  


「地球温暖化防止」の美名を冠した偽善のサミット反対!

米・日―EU―新興諸国連合による環境破壊の相互転嫁を許すな

6・15 労学が国会包囲闘争に起つ
 七月七日から九日にかけて、北海道の洞爺湖畔において開催されようとしているG8サミットは、米・日と独・仏・英中心のEU諸国および中国・ロシアをはじめとする経済新興諸国の権力者どもが「地球温暖化防止」を名分として「温室効果ガス」(とりわけ二酸化炭素)の排出量規制を相互に押しつけあう場となること必至である。たとえこのサミットに「地球温暖化防止」のための世界各国の「協調」という美名が冠せられていようとも、そこでくりひろげられようとしているのは、自国の環境を破壊しているばかりか後進資本主義諸国への新植民地主義的侵略によって森林破壊などの環境破壊に手を染めてきた米・日とEUの帝国主義諸国と、上からの資本主義化≠おしすすめ乱開発に手を染めている中・露主導の経済新興諸国、これら三極間での「排出権」取り引きの名による環境破壊の酷(むご)たらしい相互転嫁いがいのなにものでもないのである。
 まさしく今回のサミットは、三極間の環境=経済戦争の新たな形態・新たな次元における角逐のはじまりを意味するものにほかならず、さらなる地球環境破壊を促進し貧困・飢餓を拡大する出発点を画するものでしかないのだ。とりわけ米・日と独=仏枢軸のEU連合との間の経済新興諸国・開発途上諸国にたいする「排出権」取り引きの拡大をかけての相克は、帝国主義諸国による後進資本主義諸国への新植民地主義的侵略の新たな形態としての性格をもつものにほかならない。
 すべての労働者・学生諸君! 米・欧・日諸国の独占諸資本のCDM(クリーン開発メカニズム)の名による開発途上諸国での乱開発=資源収奪と、米・欧のヘッジファンドの穀物・石油資源を対象にした先物投機とによって、貧窮と飢餓にたたきこまれた各国の労働者・農民・漁民が、いまや全世界で闘いに陸続と決起しつつある。フランス、イタリアなどの欧州で、アフリカ・中南米のカメルーン、セネガル、エジプト、ハイチなどで、さらにインド、フィリピン、韓国などのアジアで、食料・原油価格の高騰に反対して労働者・農漁民が闘いに決起している。わが日本でも原油高に見舞われた漁民が怒りをこめて一斉休漁に突入した。これらのたたかう全世界人民とインターナショナルに連帯しつつ、日本の労働者・学生・人民はいまこそ<G8サミット反対>の闘いに決起すべきなのだ。起て、飢えたる者よ。いまぞ日は近し≠フ烈々たる闘志を燃えあがらせて。
 こうした闘いとは無縁の地平において、日本の既成反対運動指導部、わけても代々木共産党の不破=志位指導部は、福田政権にたいして「洞爺湖サミット議長国としての責任」を果たし「イニシアチブ」をとれ、などと尻押ししている始末なのだ。あまつさえ、EU式の排出権取り引き制度をモデルとして、「環境対策」こそ「健全な資本主義」のあり方だなどと講釈をたれつつ、独占ブルジョアジーに新たな利殖ビジネスの勧めを説くとは、このうえなく反労働者的・反人民的な犯罪ではないか。われわれは、こうした日共中央の腐敗した対応を弾劾し、彼らによる「環境対策充実」請願運動をのりこえたたかうのでなければならない。洞爺湖サミット反対の闘いを<地球環境破壊を促進する偽善のG8サミット反対! 米・日―EU―新興諸国連合による環境破壊の相互転嫁を許すな!>のスローガンを掲げて断固として創造しよう! すべてのたたかう学生・労働者はサミット反対北海道現地闘争に総決起せよ!

(以下、各章の見出し)
T <米―中露新対決>下の環境=経済戦争の激化

U 危機を深める既成反対運動とわが革命的左翼の奮闘

V 独占ブルジョア的「環境対策」に呼応する既成反対運動をのりこえ闘おう
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首都に福田内閣打倒の声轟く 6・15

「MD配備反対! 大増税阻止! サミット反対!」

闘う労学が国会包囲闘争に決起

「福田内閣打倒!」闘いの決意固める労学
(6月15日、芝公園23号地)
 六月十五日、全学連のたたかう学生たちと反戦青年委員会に結集する革命的・戦闘的労働者たちは、「<戦争と貧困>を強制する福田内閣打倒!」を掲げ、東京・北海道・東海・関西において労学統一行動に勇躍決起した。首都・東京では、国会・首相官邸・米大使館にたいする怒りのデモンストレーションを敢行した。
 支持率一〇%台にまで低下している福田政権は、みずからの政治生命をかけて、G8サミットを成功的≠ノ実現することに血眼となっている。ついに福田政権は、六月十七日に「(消費税税率の引き上げを)決断しなくてはいけない」とぶちあげた。この極反動政権は、己の政権のうちに消費税大増税への道を「税制改革大綱」の決定というかたちで切り開く意志をむきだしにしているのだ。こうした大衆収奪強化の攻撃の刃を労働者・人民の頭上に振りおろすとともに、彼らは、ブッシュ政権に全面的につきしたがい、MDシステムの日本全土への配備を着々とおしすすめるのみならずアフガニスタンへの地上部隊の派遣をも企んでいる。
 今日このときに、「連合」高木指導部は、日本全土へのMDシステムの配備や消費税増税の攻撃にたいして、そしてさらにはG8サミットにたいしても、なんら大衆的な反対の闘いを展開していない。日共中央が票田開拓のためにとりくんでいる「基地強化反対」や「消費税増税反対」の「たたかい」なるものにしても、その内実は「保守層との共同」を自己目的化し、「反安保」も「反独占」も一切合財投げ捨てたしろものにすぎないのだ。
 こうした既成指導部の腐敗を弾劾しつつ、首都圏を中心とした闘う労学は、6・15闘争に断固として起ちあがったのである。
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「温暖化対策」を名分とした原発・核開発を許すな!

 
もんじゅ核燃料棒搬入阻止に起つ 5・16 敦賀

「原発反対福井県民会議」の労働者とともにMOX燃料の搬入を弾劾する金大生
(「もんじゅ」ゲート前)

燃料輸送車に弾劾の拳
(敦賀市)

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5・15「関西学生のつどい」


戦争と貧困の強制許すな
――5・15「関西学生のつどい」――
奈良女子大

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「倒せ! 福田政権」金大生がデモ 6・1


 「倒せ! 福田政権」の声轟く
市街デモに金沢大生が起つ
6・1

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