第2018号(2008年5月12日)の内容


<1面>
首都中枢に福田内閣打倒の火柱
租税特措法改定案の衆院再議決弾劾! MD配備反対!

4・29―30 全学連・反戦が連続決起


<4―5面>
08春闘敗北の危機を突き破れ
<戦争と窮乏化>を根源から断ち切る階級的戦列を構築せよ


<2面>
「福田内閣打倒!」の声高く
関西の学生が反戦マーチ 4・26 大阪
名古屋大学で集会 4・25
名大生が小牧基地に抗議 4・19

<3面>
5・15平和行進・県民大会の戦闘的高揚をかちとれ!
沖縄県委員会


<6面>
老人に複数受診をさせるな
―高齢者担当医制の新設
抑圧と強搾取にあえぐ外国人「研修生・実習生」
道教委が「学校改善プラン」実施
Topics インドネシア人看護師受け入れ

<7面>
拡大する「自治体版ワーキング・プア」
後期高齢者医療制度に怒り
―3・23「東京大集会」

<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆最後の傀儡の最期
◆「緑の革命」再び?
◆TICAD
◆新型ウイルス?

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」 最新号
 








  


首都中枢に福田内閣打倒の火柱

租税特措法改定案の衆院再議決弾劾! MD配備反対!


4・29―30 全学連・反戦が連続決起


4・29<戦争と貧困>を強制する福田内閣に痛打
スクラム固くデモに出発する労学

(4月29日、芝公園23号地)

4・30「租税特措法改定案の再議決阻止!」
全学連が国会前で奮闘

以下、見出し


国会・首相官邸に戦闘的デモで進撃
――4・29労学統一中央闘争

ガソリン税暫定税率の復活阻止
―4・30国会前闘争に唯一決起

小沢民主党に依存する既成指導部を弾劾し奮闘

大衆収奪強化・MD配備に突進する福田内閣を打倒せよ


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〇八春闘敗北の危機を突き破れ

<戦争と窮乏化>を根源から断ち切る階級的戦列を構築せよ


 政府・与党は四月三十日、衆院本会議においてガソリン上乗せ税暫定税率を復活させる「税制改正法案」の再議決を強行した。福田政権は、一リットルあたり二五・一円もの税を課して生活苦にあえぐ労働者・人民からの収奪を強化する策を、「地方自治体の財源確保」などという盗っ人猛々しい名分をタテに強行したのだ。これをいいことにして、石油元売りの諸独占体も国際原油価格高騰分を小売価格引き上げに転嫁した。かくしてガソリン価格は一挙に一リットル一六〇円台にまで引き上げられている。
 すでに四月一日から「後期高齢者医療制度」が実施され、高額な保険料の年金からの天引き=強制徴収が開始された。政府による小麦の公定価格引き上げと諸独占体によるこれの小売価格への転嫁によってパンや麺類などの食料品価格が引き上げられ、電気・ガスの公共料金も七月には大幅に再度引き上げられようとしている。
 政府による増税・社会保険料の引き上げと諸独占体による生活必需品価格の相次ぐ値上げ強行という大衆収奪の一挙的な強化によって、日本の労働者・勤労人民はさらに深刻な生活破壊=窮乏化に叩きこまれている。三月半ばにJC労働貴族どもが早くも独占資本家どもの超低額の賃金回答を受け入れ、「連合」労働貴族どもが総じて大衆収奪強化に反対する闘いの組織化を放棄しくさっているがゆえに、右のような極悪非道な攻撃が易々と貫徹されたのである。
 サブプライムローン破綻に端を発した国際的な信用不安の拡大、石油などの原材料価格の高騰、ドル安=円高の昂進、アメリカ経済の不況局面への突入。これらの「四重苦」というべき危機に日本経済が直撃される情勢のもとで、〇八春闘がたたかわれた。だがしかし、この闘いは、賃上げならぬ「賃金改善」要求(偽装「賃上げ」要求!)をオタメゴカシに掲げ、もって独占資本家どもの実質賃金切り下げの攻撃を唯々諾々と受け入れた「連合」労働貴族どもの端(はな)からの裏切りによって、敗北に追いこまれた。日本共産党という名の転向スターリニスト=代々木官僚の下僕たる「全労連」ダラ幹どもも、「『連合』との共同」をイソのアワビよろしく追い求め、春闘を敗北に導く共犯者≠ニしての反労働者的役割を果たした。わが反スターリン主義革命的左翼のもとに結集する革命的・戦闘的労働者の奮闘にもかかわらず、「連合」労働貴族どもや「全労連」の日共系ダラ幹どもら労働運動既成指導部の腐敗のゆえに、今〇八春闘はまたしても敗北に追いやられたのである。
 いや、またしてもというだけにとどまらない。今〇八春闘の敗北は、日本労働者階級・勤労人民諸階級にとって、これまでにもまして重かつ大の意味をもつ。なによりも、既成労働運動指導部の腐敗のゆえに、日本の労働者階級・勤労人民は、現下の経済危機をのりきるための政府・独占ブルジョアジーによる人民への新たな犠牲転嫁の攻撃にさらされ、これまでにもました生活破壊=窮乏化の地獄に叩きこまれ、<戦争と暗黒支配>のもとに組みしだかれようとしているのだからである。
 まさに<日本労働運動の破滅>の深まりというべき危機を突き破るために、わが同盟と革命的・戦闘的労働者たちは、〇八春闘の敗北をのりこえるために奮闘するのでなければならない。「ガソリン税暫定税率復活弾劾! 後期高齢者医療制度撤廃! 社会的弱者切り捨ての社会保障制度改悪・一切の大衆収奪強化反対!」を焦眉の課題とする政治経済闘争を「連合」労働貴族どもの闘争放棄、いや闘争破壊の策動を打ち破りつつ断固として創造しようではないか。この闘いと結合しつつ、「MDシステム配備阻止・日米新軍事同盟の対中対露攻守同盟としての現実的強化反対!」の反戦反安保闘争を創造し、その爆発をかちとろうではないか。労働者・人民の力で福田内閣を打倒せよ! <戦争と窮乏化>に棹さすネオ産業報国運動を突き破り、日本労働運動の戦闘的創造をかちとろう!

以下、見出し
 T 独占資本家階級の危機乗り切り策への全面的協力

 U ネオ産業報国運動への没入
 (つづく)


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5・15平和行進・県民大会の戦闘的高揚をかちとれ!

沖縄県委員会


 いま福田政権は、政権末期的危機の泥沼にのたうち回りながらも、諸々の反動諸攻撃を労働者・人民の頭上にふりおろしている。衆院山口二区補選で自民党候補が民主党候補に惨敗した(四月二十七日)にもかかわらず、この政権は、「二・六兆円の税収不足」を口実として、ガソリン税暫定税率の復活を強行した(四月三十日に租税特措法改定案の衆院再可決)。のみならず、年金不明記録問題=年金の国家的詐取を開き直り、かつ高齢者・労働者の反対を押し切り、「後期高齢者医療制度」保険料の年金からの天引きを開始したのだ。
 この社会保障切り捨て・収奪強化の攻撃にたいする労働者・人民の不信と反発はますます高まり、内閣支持率は政権発足いらい最低の一八%(五月三日付『毎日新聞』)にまで下落した。この窮地にあえぎながらも、福田政権は、あくまでも日本国家を「戦争をやれる国」へ飛躍させるために、ブッシュ政権とともに日米新軍事同盟を対中国・対ロシアの攻守同盟として現実的に強化する諸攻撃――MD(ミサイル防衛)システムの配備や辺野古への海兵隊新基地建設や浦添新軍港建設をはじめとする在日米軍再編のための基地の新設・整備など――を、莫大な国家資金(血税)を投じてしゃにむに強行しようとしているのだ。
 国家・地方あわせて財政赤字は、総額一一〇〇兆円にまでふくれあがっている。この財政危機をのりきるために、同時に在日米軍再編費の日本側負担三兆円や防衛費五兆円や米軍「思いやり予算」などを聖域≠ニして護持するために、労働者・人民から収奪をいっそう強化する悪らつな諸攻撃に突進しているのが極反動・福田政権なのである。
 それにもかかわらず「連合」中央や日本共産党の不破=志位指導部ら既成反対運動指導部は、次期総選挙での野党の勝利=民主党政権の成立に期待をかけ、小沢民主党にすがりついているにすぎない。まさにこのゆえにこそ、福田脳死$ュ権の延命がなおも許されているのだ。いまこそわが革命的左翼は、既成指導部翼下の反対運動をのりこえ、日米新軍事同盟の現実的強化の諸攻撃と大衆収奪強化の諸攻撃に反対する闘いの高揚をかちとるのでなければならない。
 沖縄においてわれわれは、既成指導部の「地位協定の見直し」要求運動への歪曲を許さず、米軍新基地建設とMDシステム配備に反対する反戦反安保の闘いの高揚をかちとろう。五月十六〜十八日には、沖縄平和運動センターの主催のもとに、「5・15平和行進」や県民大会が全県的かつ全国的なとりくみとしてもたれる。このただなかにおいて、われわれは、<基地撤去・安保破棄>をめざしてたたかうべきことを鮮明にし、闘いの大衆的かつ戦闘的な高揚をかちとろう。そのために、労学両戦線において全力をあげて奮闘しよう。

<スローガン>
辺野古への海兵隊新基地建設阻止!
MDシステム配備反対!
「軍命」削除の検定意見撤回!
社会保障切り捨て・収奪強化を許すな!
極反動・福田政権を打倒せよ!


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「福田内閣打倒!」の声高く
4・29首都中枢に福田内閣打倒の火柱




「福田内閣打倒!」労学が力強くシュプレヒコール
(4月29日、東京・芝公園)

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4・26大阪 「倒せ!福田内閣」の声轟く
 関西の闘う学生が反戦マーチ



 四月二十六日に、奈良女子大学や神戸大学のたたかう学生たちは、「とめろ! <戦争のできる国>づくり 許すな! 貧困の強制 倒せ! 福田内閣」を掲げて反戦マーチに起ちあがった。時おりしも福田政権は、四月三十日にもガソリン税暫定税率復活のための租税特措法改定案を衆院で再議決することを企んでいた。怒りに燃える学生たちは、同日に決起している首都圏をはじめとする全国のたたかう学生とあい固く連帯して、この日のマーチを盛大に実現したのだ。

「租税特措法改定案の衆院再議決阻止!」
決意も固く進む学生たち

自民党大阪府連にシュプレヒコール
(4・26、大阪)

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4・25 MD配備阻止の意気高く 
名古屋大学に内閣打倒の狼火



 四月二十五日、名古屋大学のたたかう学生たちは、全学教育棟前広場において、「止めろ!『戦争のできる国』づくり 許すな! 福祉・高齢者の切り捨て 倒せ! 福田内閣 4・25名大集会」を断固実現した。

全学教育棟前広場の学生の注目を集めて集会を実現
(4月25日)

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空自はイラクから即時撤退せよ! 
名大生小牧基地へ怒りの拳 4・19



 四月十九日、名古屋大学のたたかう学生たちは、「違憲判決」すら無視し、居直りを決めこむ福田政権を弾劾し、C130部隊の派兵継続を許さない怒りの声をたたきつけるために、航空自衛隊・小牧基地にたいする緊急抗議闘争に起ちあがった。

ゲート前で抗議文をつきつける名大生

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