第2014号(2008年4月14日)の内容

<1〜2面>
極反動=福田政権を打倒せよ!
中央学生組織委員会

<3面>
都教委の「君が代」不起立教員にたいする不当処分弾劾!
全教第25回大会
70万人正社員化の内実
<4面>
UIゼンセン本部の裏切りを弾劾し08春闘を闘いぬけ!
<5面>
労務管理強化に狂奔する鉄鋼独占資本家ども
<6面>
夕張市「再建計画」にもとづく犠牲強要
地方財政健全化法の反労働者性
「愛労連」集会に戦闘的檄 3・16名古屋
石川平和運動センター青年女性集会 2・7金沢
Topics JC中小回答―議長・加藤の開き直り
<7面>
自治体病院の統廃合・民営化
診療報酬改定―「7対1の夢」の破産
<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆クラウス・クライシス
◆濡れ手で泡
◆日本とばし
◆西へ東へ

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」 最新号
 






  


極反動=福田政権を打倒せよ!

MD配備反対! ガソリン暫定税率の復活阻止!

4・29国会包囲闘争に決起せよ!

中央学生組織委員会

 アメリカ発世界同時不況への突入のさなかで、とりわけ深刻な経済危機に襲われている日本の福田内閣はいま、完全な対応不能をさらけだし無為無策におちいっている。まさに没落帝国主義アメリカとともに沈没する運命に怯えながらも、しかし、この政権は、ブッシュ帝国とともにMDシステムの日本全土への配備に狂奔すると同時に、ガソリン税暫定税率の復活=衆院での再議決を企み・かつ社会保障支出のいっそうの削減などの大衆収奪強化の攻撃に躍起となっている。
 今こそわれわれは、MDシステム配備反対を焦眉の課題とする反戦反安保闘争の高揚をかちとるとともに、福田政権の大衆収奪強化の攻撃に反対する政治経済闘争を、そして七月洞爺湖サミットに反対する闘いを、断固として創造しなければならない。
 福田政権じたいが脳死¥態におちいり内閣支持率が二三パーセントにまで下がっているにもかかわらず、この政権が今なお延命しているのは、「連合」労働貴族どもや代々木共産党・不破=志位指導部の底なしの腐敗のゆえにほかならない。これら既成指導部翼下の反対運動をのりこえてわれわれは反戦反安保闘争および政治経済闘争を爆発させ、もって福田政府を打倒するのでなければならない。
 全学連はこの闘いの先頭に起て! すべての学生は首都・東京での4・29国会包囲闘争に決起せよ!
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UIゼンセン同盟本部の裏切りを弾劾し〇八春闘を闘いぬけ!

腰くだけの超低額妥結弾劾
 UIゼンセン同盟の労働貴族が、JCの集中回答日にあわせて設定した第一次回答指定日(三月十二、十三日)に、「流通」「化学」「フード」「繊維」「生活」などの諸独占体の経営者どもは、UIゼンセン同盟加盟の一二三の労働組合にたいして、JC回答〔「賃金改善一〇〇〇円(以下)」〕よりもさらに低額の回答を提示した。また、短時間勤務の非正規雇用労働者の時間給については、「流通」や「フード」を中心にして、資本家どもは二十五労組にたいして平均して十六円強のわずかな回答を提示した。諸独占体が総額人件費の切り下げをテコにして空前の高利益を計上しているにもかかわらず、また労働者が生活必需品の相次ぐ値上げに直撃されているにもかかわらず、労働貴族どもは独占資本家どもによる超低額回答をすんなりと受け入れたのだ。「成果続々」「単純平均で一一八三円を獲得し好成果をあげた」などとほざきながら。
 しかし、独占資本家どもの意を受けて労働貴族どもが掲げた「賃金改善」要求、この要求にこたえるという形で出された今春闘の賃金回答なるものは、決して賃上げ=ベース・アップなどではない。それは、「仕事・役割・貢献度」を基準とした成果主義賃金・人事制度にもとづいて、一部の「成績優秀者」とみなした労働者にのみ重点配分するという内実のものでしかない。圧倒的多数の労働者は、「範囲職務給」や「役割給」などと称する賃金・人事制度をテコとした資本家どもの意のままの評価にさらされて、ゼロ回答もしくはマイナス回答を強制されているのだ。(中略)
 ガソリン・灯油、食料品などの大幅値上げによる実質賃金の切り下げ。ガソリン税暫定税率の衆議院再議決にあくまでも固執する福田政権による大増税や社会保障の切り捨てなどの大衆収奪の強化。これらにいっさい反対の声をあげようともしないのが、UIゼンセン同盟の労働貴族なのだ。そればかりではない。日米両権力者がおしすすめているMDシステムの日本全土への配備を基軸とする日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての現実的強化の策動をも、「階級闘争反対」の名のもとに事実上容認しているのがUIゼンセンの労働貴族どもである。
 許せないではないか。われわれ革命的・戦闘的労働者は、すべての職場・生産点で労働貴族の大裏切りを弾劾し、〇八春闘を最後まで戦闘的にたたかおうではないか。

産業報国運動を下から食い破れ!
 労組がUIゼンセンに旧来から加盟している日本の大手繊維産業の企業は、今日「高機能繊維」と称する、鉄以上の高強度・高弾性をもち防弾服に使用されている「パラ系アラミド繊維」や、対レーダーステルス特性をもち軍用機に使用できる「炭素繊維」などの生産に特化しようとしている。こうした所属企業の意向を体現して、UIゼンセン同盟の労働貴族は、日本の軍備増強とともに、有名無実化している「武器輸出三原則」をも撤廃し、軍需輸出の拡大に道を開くべきことを主張しているのだ。まさに産業報国会としての面目躍如。
 労働貴族どもは、昨年十月二日にUIゼンセン同盟委員長の落合が音頭をとって、十一単産・単組の労組幹部と学者を糾合して、「自由、公正、連帯」という一見右翼社会民主主義的なスローガンを掲げて「政策研究フォーラム」を立ち上げた。しかしこの「政策研究フォーラム」は、ソフトな社民的装いにもかかわらず旧友愛連絡会の流れを継承して、「自由」の名のもとに反共の右翼ファシズム・イデオロギーを肯定し、「連帯」の名のもとに、反戦闘争や平和運動などをおこなう労働組合を「マルクス主義を源流とする体制破壊主義」とののしり、「連合内から一掃する」ことを目的にしているのだ。この「政策研究フォーラム」は、プロレタリアートの階級闘争を否定する生粋の反共主義者集団である。彼らは、三年後の「改憲」をめざして傘下の組合員を改憲支持の運動≠ノ突進する部隊としてそだてるために「政策研究フォーラム」を立ち上げたのである。
 このような日本型ネオ・ファシズム支配体制を右から支える彼らの労働運動の基本理念は、「労使相互の理解と信頼を基盤に産業民主主義の徹底をはかる」「生産性三原則に依拠する生産性向上運動を推進する」「階級闘争至上主義と政治闘争を否定する」というものである。まさに、彼らの労働運動路線は、労使が対立するのではなく労使協議をつうじてすべからく問題を解決していくことを労働運動の基本的なものとする、すなわち労使協議路線にほかならない。そこに貫かれているイデオロギーは、国家への奉仕を第一義として階級対立や階級闘争を否定しプロレタリア階級闘争を敵視する反共のファシズム思想にほかならない。革命的・戦闘的労働者は、反共労働貴族どもによって産業報国運動へと歪められているUIゼンセン同盟の運動を下から食い破るために、他の産別・単組の労働者との連帯をもつくりだしながら奮闘するのでなければならない。(中略)
 労働者の労働苦や生活苦を省みることなく、資本家との談合によって超低額の回答での妥結=裏切りをおこなったJC系大企業労組やUIゼンセン同盟の大手企業労組指導部の反労働者性を暴露し弾劾して、中・小労組や非正規雇用労働者の大幅一律賃上げ・労働諸条件の改善をかちとるために、〇八春闘を最後までたたかいぬこうではないか。
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