第2011号(2008年3月24日)の内容


<1面>
超低額のJC回答=妥結弾劾!
JC労働貴族主導下の「連合」春闘の危機を突き破り不屈に闘い抜こう!

<4〜5面>
電機08春闘の戦闘的高揚を
「総合労働条件改善闘争」への歪曲を許さず闘おう
超繁忙事務作業を強要されるゆうちょ銀行労働者

<6面>
自動車総連指導部の裏切りを許さず最後まで闘い抜こう!

<7面>
コマツ資本が悪どい偽装出向
派遣増大に狂奔するキヤノン・トヨタ
岩見沢市の「児童見守りシステム」の正体
Topics 割増共闘代表・中村の要求潰し

<2面>
「新型空中給油機配備阻止!」
2・29各務原―小牧闘争に起つ

資本の番犬=トヨタ労働貴族を弾劾
――3・2「連合愛知」春闘集会――

<3面>
「軍命による集団自決強制」記述削除弾劾!
「検定意見」撤回をかちとれ


<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
東洋のガラパゴス
日共式温暖化対策
A級戦犯は誰だ!
「主戦場は東京」

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」最新号
 






  


超低額のJC回答=妥結弾劾!

JC労働貴族主導下の「連合」春闘の危機を突き破り不屈に闘い抜こう!

 今春闘のJC集中回答日に設定された三月十二日に、自動車・電機・鉄鋼・造船重機など製造業諸独占体の経営者どもはいっせいに超低額の回答を提示した。各独占体が賃金・人件費コストの切り下げをテコにして空前の収益を計上しつづけ、しかもいま生活必需品の相次ぐ値上げが労働者を襲っているにもかかわらず、わずか一〇〇〇円を上限とする独占資本家どものこの回答を、JC労働貴族どもは唯々諾々と受けいれたのだ。
 しかも、この回答=妥結は、成果主義にもとづいて「成績優良者」に「重点配分」するものであったり、交替勤務者に限定するというように特定労働者に偏重するものであったり、「賃金」とは何の関係もない諸手当の増額を「賃上げ」といいくるめるものであったり、という内実のそれなのだ。まさに偽装賃金改善≠ニいうべきしろものでしかない。
 「連合」高木執行部が長時間労働を解消するための特効薬としておしだしてきた「時間外割増率の引き上げ」という要求などは、電機独占体の資本家どもによってニベもなくはねつけられ、その意向を汲んで電機労働貴族どもはなんと回答日の二日前に要求を取り下げた。高木指導部の肝煎(きもい)りで形だけは創られた「割増共闘」を、電機労働貴族どもはまさに内側から破壊したのだ。
 超低額回答を受けいれただけでなく、JC労働貴族どもは、激烈化する「国際競争に勝ちぬくために」を名分に、傘下組合員に身を粉にして自企業に尽くすよう強制することを独占資本家どもに固く誓約したのだ。労働者をより一層コキ使い搾り取る意思を傲然と突きつけてきた独占資本家どもにたいする忠犬§J働貴族どもの完全屈服、これがJC回答=妥結の階級的意味にほかならない。
 しかも今、ガソリン・灯油や食料品などの相次ぐ大幅値上げと、福田政権によるガソリン税暫定税率の期限延長・消費税増税・社会保障の切り捨てなどの大衆収奪強化の攻撃とがいっせいに労働者・人民に襲いかかっている。こうした状況のただなかでも「連合」労働貴族どもは、これらに反対する全労働者階級・勤労人民の闘いを何ひとつ組織しようともしていない。いわんや、米日両権力者によるMDシステムの日本全土への配備を基軸とする日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての現実的強化の策動にたいしては、傘下諸労組の反戦反安保闘争へのとりくみを抑圧することにのみ心を砕いているのが「連合」労働貴族どもなのである。
 すべてのたたかう労働者諸君!
 JC系を先頭とした「連合」労働貴族どもの裏切りを弾劾し、〇八春闘を戦闘的に高揚させるために最後まで奮闘しよう。なおもたたかいつづけている中小企業の労働者および非正規雇用労働者や、労働組合のない企業で苦闘している労働者たちの、それぞれの職場から闘いの炎を噴きあげようではないか。

(以下、各章の見出し)
 独占資本家階級への忠誠を尽くしたJC労働貴族ども
 
 インチキな「賃金改善」の競い合い

 資本家の労務施策に呼応したお粗末な「パートの待遇改善」

 物価値上げ・大衆収奪強化への沈黙と日米新軍事同盟強化の是認

 既成労働運動指導部の総屈服を弾劾し最後まで戦闘的に闘おう


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「軍命による集団自決強制」記述の削除弾劾!

「検定意見」撤回をかちとれ

米海兵隊員による女子中学生暴行事件弾劾!

〈米軍基地撤去・安保破棄〉をめざして闘おう!

沖縄県委員会

 政府・文部科学省は、今年四月から全国で使用する高校歴史教科書から沖縄戦「集団自決」の「日本軍による強制」という記述を削除することを傲然と明らかにした。昨〇七年9・29県民大会で燃えあがった一一万六〇〇〇人の労働者・人民の怒りの炎にうろたえた福田政府・文科省は、今日、9・29県民大会実行委員会の上層部の一角を占めている自民党県連幹部を「軍の関与」なる欺瞞的記述をもって懐柔し実行委員会を開店休業状態に追いやったことを見とどけたうえで、あくまでも「軍命」記述を抹消する意志を押しとおした。
 日本国家を「戦争をやれる国」へと飛躍させるために、福田政権は「愛国心」教育を制度化し、「国のために命を捧げる覚悟」をもった国民を大量に育成することを策している。のみならず、米軍基地再編の要をなす辺野古基地建設に血眼になっているのだ。この策動を貫徹するという目的にのっとって、その障害とみなした教科書検定意見にたいする沖縄人民の怒りをかわし・かつ懐柔するためにこそ、「軍の関与」などというゴマカシの記述をおしだしたのだ。
 政府・文科省によるこの欺瞞的懐柔策を断固として打ち砕け! 福田政府・文科省の意を体した自民党県連による9・29実行委への解散提起という反対運動の解体策動を断固粉砕しよう。今こそ労働者・人民の総力で、「軍命」削除を弾劾し検定意見の撤回をかちとろう。「愛国心」教育の制度化に反対しよう! 辺野古新基地・浦添新軍港建設阻止!「戦争をやれる国」へ飛躍するためのネオ・ファシズム的反動諸攻撃反対! の巨大な大衆的反撃の闘いを再構築しよう! 二月十日に北谷町でひきおこされた米海兵隊員による女子中学生暴行事件を弾劾しよう。<米軍基地撤去・安保破棄>をめざしてたたかおう。

以下、見出し
 「軍の関与」記述による懐柔を策す政府・文科省

 辺野古新基地建設に突進する米日両権力者

 自民党県連による9・29実行委解散策動と反対運動の危機

 既成指導部の「史実の継承」請願運動をのりこえ闘おう

 「愛国心」教育の制度化反対・反戦反安保の旗高く闘おう


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「新型空中給油機配備阻止!」
2・29各務原―小牧闘争に起つ



 二月二十九日、政府・防衛省は、航空自衛隊小牧基地への、日本国軍としては初めての空中給油・輸送機(KC767)配備の強行にうって出た。全学連東海地方共闘会議の学生たちと名古屋地区反戦の労働者たちは、防衛省への空中給油・輸送機の引き渡し式典が開催された航空自衛隊岐阜基地(各務原市)にたいする抗議闘争と、この日夕方の小牧基地への配備の強行を阻止する現地闘争に連続的に起ちあがったのだ。


小牧基地へ着陸態勢をとる空中給油輸送機KC767に全東共・反戦が怒りの拳

空自・岐阜基地ゲート前に登場し奮闘
(2・29)

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