第2004号(2008年2月4日)の内容

<1面>
2・17労働者総決起集会に結集せよ

<戦争と窮乏化>を突き破り〇八春闘の高揚をかちとれ

海自のインド洋への再出撃阻止に決起 1・24横須賀―1・25佐世保
<4〜5面>
「非自民連立政権」参加の妄執 転向スターリニスト=日共の末路
◆日共系平和大会(沖縄)で論戦
<2面>
SM3搭載艦配備阻止に決起1・4、佐世保)
新テロ特措法制定に怒り(1・11―12、沖縄)
沖縄で反戦学生マーチ(07・12・16)
<3面>
全国で再派兵阻止の火柱 1・14
白銀の市街を戦闘的デモ(札幌)
外務省沖縄事務所に抗議(那覇)
自民党県連に弾劾の嵐(名古屋)

<6面>
「道債償還」を口実とした大幅賃下げを許すな
「元気な名古屋」の実像
Topics 1・23労使首脳懇談会
<7面>
民営郵政経営陣への忠誠を誓うJP労組本部を許すな
<8面>
万華鏡2008――情勢の断層を読む
◆ポーランド大脱走
◆不調和社会
◆偽「南京の真実」
『新世紀』最新号(第233号)紹介

週間日誌は3面に掲載
  「解放」 最新号
 






  


2・17労働者総決起集会に結集せよ

<戦争と窮乏化>を突き破り〇八春闘の高揚をかちとれ


 すべてのたたかう労働者諸君!
 低賃金で長時間・超強度の労働の強要に呻吟している日本の労働者は、いま、ガソリン・灯油・食料品をはじめとした物価の高騰と税負担等の増加に直撃されている。日本の労働者・勤労人民は、かつてない絶対的貧窮の淵にたたきこまれているのだ。そのただなかにおいて、〇八春闘の幕が開いた。
 労働者をこき使えるだけ使うことによって増収・増益を重ねてきた諸独占体のブルジョアども、彼らはいま、サブプライムローン焦げつき急増に端を発した金融不安・原油高・ドル安=円高・アメリカの景気後退という四重の危機に、さらには株価暴落に直面し、危機感も露わに景気後退の危機だ≠ニ叫びたて、さらなる賃金抑制を居丈高に宣言している。この危機感を共有≠オたうえで、日本経済が「お先真っ暗」にならないためには「賃金改善が処方箋の一つ」などと称して、「付加価値配分のバランスを考えて労働分配率をちょっと上げて欲しい」などと独占ブルジョアどもに哀願しているのが、「連合」高木指導部なのだ。その「賃金改善」要求の内実は、たとえ実現されたとしても、今日の諸物価高騰のもとでは実質賃金の目減りをもたらす程度のものでしかないのだ。
 われわれは、労働貴族どもの「賃金改善」・「格差是正」要求の反労働者性を暴きだし、すべての労働者の大幅一律賃上げをかちとるために奮闘するのでなければならない。「連合」労働貴族は、新テロ特措法案の衆院再議決の暴挙にたいしても反対運動の組織化をいっさい放棄し、法案成立を黙認した。<戦争と窮乏化>に棹さすネオ産業報国運動に抗してたたかおう!
 この「連合」労働貴族との「共同」を追い求める「全労連」指導部は、きたる衆院選における日共の票田開拓に今春闘をねじ曲げようとしている。衆院選において日共が議会政党としてのサバイバルをはたし、あわよくば総選挙後の政権樹立をめぐる自民党と民主党との拮抗≠フもとでキャスティングボートを握るという思惑から、集票に血道をあげているにすぎないのだ。この「全労連」指導部の歪曲を許すな!
 「国際競争力強化」の名において労働者へのいっそうの犠牲転嫁を企む独占ブルジョアども、彼らの経営・労務施策を受容する儀式(=春討)への歪曲を許さず、〇八春闘を戦闘的に高揚させよう!
 すべてのたたかう労働者は、2・17労働者怒りの総決起集会に結集せよ!

(以下、各章の見出し)
賃金抑制を策す独占ブルジョア階級

「戦争をやれる国」へ飛躍するための諸攻撃

賃金抑制攻撃に屈服する「連合」労働貴族

独占資本家どもの労務施策に呼応する「連合」労働貴族

賃金抑制攻撃への屈服を許さず08春闘の高揚を!


Top

   


「非自民連立政権」参加の妄執 

転向スターリニスト=日共の末路


 「品川さんは私どもからすると百万の援軍という感じがします。」「お力をお貸しください。」――経済同友会終身幹事の品川正治にたいして鼻声でとりすがっているのは、誰あろう、代々木共産党の委員長・志位和夫である(『しんぶん赤旗』一月一日付「新春響き合い対談」)。開明的″煌E人の老旦那に贔屓(ひいき)にしてもらおうと媚態をふりまきにじり寄る代々木ボロ屋敷のC調太夫たるや醜悪きわまりなし。
 「経済界の中の理性の声」なるものを天までもちあげ、「まともな資本主義をつくろうという立場の方との共同」を謳歌するこの「対談」を、代々木官僚は党内外に大宣伝してまわっている。ここにこそ、議会政党としての消滅の危機に瀕している代々木共産党を、不破=志位指導部がどのように延命させようとしているのかの方策が如実に示されているではないか。
 このかん不破=志位指導部は、小沢の民主党主導の野党連立政権が樹立される可能性に期待を寄せ、その一角に加えてもらうことに生き残りの方途をみいだしてきた。このゆえに彼らは、諸代案の超右翼的緻密化にますますのめりこんできた。これらの犯罪性を、そのイデオロギー的・路線的根拠を徹底的に剔りだしつつ、わが同盟は断固として暴きだしてきた。このわが同盟のイデオロギー的=組織的闘いに心底から脅えている代々木官僚は、わが同盟の日共中央にたいする批判に共鳴した下部党員たちが続々と反逆を開始している事態を封じこめるために躍起になっている。
 たとえ現在は小沢民主党にたいして「自民党と同質・同類の党」だと非難したり、「安保条約廃棄の旗」なるものを間欠的に口にしたりしているとしても、それは基本的には下部党員をモンピーするための方便でしかない。代々木官僚は、あくまでも「非自民のよりましな政権」を樹立するための「保守層との共同」という基本路線にもとづいて、「野党共闘」の名による民主党との「共同」をこそ追い求めているのだ。まさにこのゆえに、「日本改革の方針」と称する基本的諸代案を、「保守層」に受け入れられる右翼的な内実のものへと補修に補修をかさね、とめどなくイデオロギー的・組織的変質を深めている。
 ときあたかも、サブプライムローン破綻=不良債権化急増に端を発したアメリカ金融システムの破綻とドル暴落の危機が国際原油価格高騰と相乗しつつ深刻化し、アメリカ帝国主義の「一超」世界支配の経済的基礎をなしてきた<ドル体制>そのものの崩壊の危機を呼び起こしている。まさにそのゆえにブッシュ政権は、「一超」世界支配の最後の牙城たる核軍事力の強化のために、隷属国%本の福田政権を従えて日米新軍事同盟を基礎にMD(ミサイル防衛)システムの日本全土ならびに中欧への配備に突進している。これに対抗するために、中国の胡錦濤政権とロシアのプーチン政権とが同盟的結束の強化を基礎にして核軍事力の強化に、なかんずく宇宙軍拡≠ノのりだしている。<米―中露新対決>下で戦争的危機が今まさに高まっているのだ。このただなかで福田政権は、日本国家を「アメリカとともに戦争をやれる国」に飛躍させることを企む策動の強化に全体重をかけている。このさし迫る危機にいかに立ち向かうのかが問われているまさにこのときに、不破=志位指導部は、ただひたすらに日共の議会政党としての生き残りのために狂奔し、「保守層との共同」の名のもとに小沢民主党や開明的%ニ占ブルジョアジーにすがりつくことにのみ腐心している始末なのだ。
 このような代々木官僚のサバイバル戦略≠ニそれにもとづく諸代案の反動性を、われわれは怒りを込めて暴きだすのでなければならない。日本階級闘争場裡に修正資本主義の害毒をたれ流しつづけている転向スターリニスト党を革命的に解体するイデオロギー的=組織的闘いを今こそ強力に推進しようではないか。

Top
 

   

新世紀 The Communist 第233号 2008年3月
 最新号紹介

08年をわが同盟の飛躍の年に!

米金融システムの大破綻と中露の新たな挑戦を照


 <戦争と暗黒の世紀>を突き破る革命的拠点を強化せん!――年頭の烈々たる決意を表明した二論文を冒頭に掲載して、『新世紀』第二三三号を贈る。
 巻頭の「真の前衛党への一層の飛躍を!」は、わが同盟議長・植田同志が全同志とたたかう労働者・学生に発した檄である。同志黒田寛一が逝去されて以後の一年半にわれわれが切り拓いた地平を、彼は三点にわたって明らかにしている。同志黒田なきあとのわが同盟の破壊を狙う敵権力の策動を完全に打ち砕き、わが革命的共産主義運動の前進を確固として切り拓いてきたこと。ブクロ派残党を最後的に一掃する闘いを完了寸前にまでおしあげたこと。そして、これらの闘いをつうじて唯一かつ真の前衛党としての地位をいっそう堅固に打ち固めたこと。この三点である。議長は、わが同盟をさらに飛躍させるための「結節環」として、破産したスターリン主義の三形態を明らかにしつつ、「破産したスターリン主義を根本的に超克しうる党的=階級的力を創造」すべきことを、そのために「スターリン主義の自己崩壊の根拠・根源を暴きだす」べきことを力強く提起している。
 そして、決意を示すいま一つの論文が、「わが反スターリン主義運動の革命的伝統を継承しさらなる前進を」(無署名)である。ブッシュが露命をつないでいる今のうちに、小泉・安倍両政権の策動を受け継ぎ日本を「戦争をやれる国」へ飛躍させようと狂奔する福田政権。この政権の反動諸攻撃を打ち砕く反戦・反安保・ネオファシズム反動化阻止の闘いの指針を提起しつつ、論文は訴えている。わが同盟の飛躍を<いま・ここで>かちとるために、五十年の歴史を背負うわが運動の革命的伝統を、「創成期における同志黒田と彼に指導された同志たちの苦闘を追体験」し、わがものとしようではないか、と。この問題提起のもとに、論文は、ハンガリー労働者の血叫びをうけとめ真実の前衛党の創造を決断した同志黒田の苦闘、そしてわが同盟の創成期の闘いを生き生きとよみがえらせている。
◆国際原油価格が一バレル=一〇〇jの大台を超え、世界同時株暴落が始まった。年頭のこの世界的激動にふまえ、今号は「アメリカ『一超』支配の総瓦解」と題する特集を組んだ。
 「アメリカ金融システムの大破綻と<ドル体制>の最後的崩壊」(立風浩志)は、サブプライムローン焦げつきに端を発する金融不安とドル暴落に直結しかねないドル不信という事態について分析し、その画歴史的な意味を剔りだした論文である。生起した事態は、「金融的収益の取得を至上目的とした金融投機の技術向上をつうじて金融市場の水膨れ的膨張を続けてきたアメリカ経済、その内に蓄積されてきた諸矛盾の爆発的噴出」にほかならない、と論文は喝破している。さらに、「アメリカ『一超』支配の経済的基礎をなしてきたドル支配=<ドル体制>の最後的崩壊」がいまや開始されたこと、それは、中露両国権力者が結託しておしすすめている諸策動――自国の外貨準備におけるユーロ比増大や、アラブ産油国政府に「通貨バスケット制」への転換を促す策略――によって促迫されていること。これらについても、一点の曇りもなく明らかにしている。
 アメリカ「一超」支配に新たな挑戦をつきつけている中露両国、この両国の国家戦略を、そして政治経済構造の国家資本主義的変質の構造や国家そのものの変質を理論的に剔りだしているのが、「『調和社会』の名による中国版成熟した資本主義′嚼ンの野望」(星尾一平)と「プーチン流『強国化』戦略――成功≠ヨの幻惑」(石垣次郎)である。星尾論文は、中共十七全大会においてうちだされた「調和世界の構築」という国家戦略について、これが「中国版世界制覇戦略という性格を刻印されている」こと、また、中国企業の海外進出を奨励する「走出去」戦略はその経済的側面をなすことを鮮明に明らかにしている。だが、「経済大国」への急成長の裏面において、中国は「新富人」と「農民工」の生活水準の驚くべき格差に象徴される社会経済的諸矛盾を深めつつある。胡錦濤が「成熟した社会主義」をめざすと称しているものの内実は成熟した資本主義≠ナしかないことをも、論文はつきだしている。
 石垣論文においては、FSBとロシア正教会をはじめとする<鉄の八角錐>ともいうべき翼賛体制を確立したプーチン雷帝下のロシア、その対外・対内の国家戦略がトータルに分析されている。とりわけ、ブッシュ帝国にたいして核軍事力増強や石油・ウラン資源争奪をもってする対抗にさらに加えて、いまやプーチンが<ドル体制>を突き崩すための追求さえをも開始したことの重大な意味が浮き彫りにされている。
◆本号では、労働戦線においてたたかう仲間の強力な武器となる二論文を掲載した。「<保守二大政党制>創出の大濁流に棹さす『連合』指導部」(谷田三夫)は、小沢民主党の「国民の生活が第一」という欺瞞のベールがはがされた今日もなおこの党を支え、「一刻も早い二大政党制の確立」を公言する「連合」指導部、彼らの犯罪性とそのイデオロギー的根拠を暴きつくした力作である。日教組バッシングを恐れて「護憲・平和」や「反動的『教育改革』反対」などの諸大衆闘争にとりくむことを放棄している森越執行部、その「下からの教育改革」と称する運動方針=代案を徹底的に批判した「教育のネオ・ファシズム的大改悪を補完する日教組中央」(神長徹)とともに、おおいに活用されたい。

Top



  

海自のインド洋への再出撃阻止に決起 1・24横須賀―1・25佐世保


 一月二十四日、全学連のたたかう学生たちは、新テロ特措法にもとづく日本国軍のインド洋への再派遣=給油活動再開を阻止する横須賀現地闘争に勇躍起ちあがった。今にも出撃しようとしていた護衛艦「むらさめ」に向けて、怒りのシュプレヒコールを叩きつけたのだ。翌二十五日には、全学連九州地方共闘会議を先頭とする学生たちが、佐世保・前畑埠頭において、佐世保地区労をはじめとする労働者と連帯し、補給艦「おうみ」の出撃を阻止する闘いを戦闘的に展開したのである。

「護衛艦むらさめの出撃阻止!」全学連が怒りの拳
(1月24日、横須賀ヴェルニー公園)

Top


  

SM3搭載艦配備阻止に決起(1・4、佐世保


 一月四日、全学連九州地方共闘会議の学生と福岡地区反戦青年委員会のたたかう労働者の部隊は、海上自衛隊で初めてMD用海上配備型迎撃ミサイルSM3を搭載したイージス艦「こんごう」の実戦配備に抗議して佐世保現地闘争に勇躍決起した。

佐世保港の前畑埠頭でハワイ沖SM3ミサイル発射・迎撃訓練から帰港した「こんごう」(写真中央部やや右手)に怒りのシュプレヒコール
(1・4)

Top


  

新テロ特措法制定に怒り(1・11―12、沖縄)

 
一月十一日の正午から那覇市県民広場において、沖縄平和運動センター主催の「新テロ特措法案の廃案を求める緊急集会」が開催され一五〇名の労働者・学生が結集

「新テロ特措法の制定強行弾劾!」自民党県連会館前で奮闘する県学連(1・12)

Top


  

全国で再派兵阻止の火柱 1・14


 一月十四日に、北海道、東海、沖縄の全学連と反戦青年委のたたかう学生・労働者は、「福田政権による新テロ特措法制定弾劾! 海上自衛隊再派兵阻止!」を掲げて労学統一行動に勇躍決起した。国会を包囲するデモンストレーションに断固として決起した首都の仲間と相呼応して、反戦反安保のシュプレヒコールをとどろかせたのだ。

自民党道連に向け怒濤の進撃
(1・14、札幌)

「海自のインド洋再派兵阻止!」の決意固く
(1・14、名古屋)

「安保粉砕」のかけ声高く戦闘的デモ
(1・14、那覇)

Top