第2000号(2008年1月1日)の内容
<1〜2面>
真の前衛党への一層の飛躍を!
<戦争と暗黒の世紀>を突き破る革命的拠点の強化に邁進せよ
革共同全国委員会 議長 植田琢磨
<3〜5面>
わが反スターリン主義運動の革命的伝統を継承しさらなる前進を
<6〜7面>
夜行百鬼・破邪顕正之絵
<8〜9面>
アメリカ金融システムの破綻と<ドル体制>の最後的崩壊
<10〜11面>
年頭の決意
関西/東海/九州
郵政/交通運輸/東京地区
『解放』第2000号に際して 編集局
<12面>
写真特集 2007 反戦の炎
「解放」 最新号
真の前衛党への一層の飛躍を! <戦争と暗黒の世紀>を突き破る革命的拠点の強化に邁進せよ 日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨
<革共同創立五〇周年・ロシア革命九〇周年>を迎えた昨二〇〇七年の歴史的節目においてわが革共同は、いまは亡き同志黒田の高き遺志を受け継ぎ・わが反スターリン主義運動の前進を雄々しく切り開いてきた。同志黒田が逝去されて以後一年半、唯一かつ真実のプロレタリア前衛党たるわが党に課せられた責務の重大さとわが組織的闘いの革命的意義をかみしめつつ、昨年末に開催した革共同政治集会(十二月二日、東京・中央会館)においてわれわれは、戦争と暗黒に覆われたこの二十一世紀現代世界を、そして日本型ネオ・ファシズム支配体制を、その根底から覆してゆく真の力を創造するための思想的=組織的拠点を確固として打ち固めたのである。 すべての党員諸君および労働者・学生諸君に私は再び訴える。わが同志黒田が、その全生涯をかけて追究し・磨き上げてきた革命的共産主義の思想をわがものとして、われわれ一人ひとりが革命的マルクス主義者としてのみずからのもてる力の一切をいかんなく発揮し組織的団結を強化しつつ、わが運動と組織の飛躍的前進を成し遂げるために共に奮闘されんことを。 (以下、各章の見出し) T 同志黒田の思想的=組織的営為を受け継ぎ奮闘せよ U 破産したスターリン主義の根本的超克を! スターリン主義の<負の遺産> スターリン主義の自己崩壊の根拠・根源を暴きだす営為を V ネオ・ファシズム的大反動の嵐を打ち砕け |
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わが反スターリン主義運動の革命的伝統を継承しさらなる前進を わが反スターリン主義革命的共産主義運動の偉大な創始者・同志黒田寛一が逝去されてからはや一年半――われわれは、「私の後継者はわが組織そのもの」との同志黒田の言葉を日々噛みしめながら、組織的に一致団結し、わが革命運動の前進をかちとるために全身全霊を捧げてきた。同志黒田のように、われわれのおいてある世界史的現実を心眼を開いて凝視しつつ、全世界プロレタリアートの解放をめざして場所的にたたかうこと――これこそが、同志黒田の遺志を引き継ぐことにほかならない。 時あたかも現代世界は、戦火と暗黒支配と貧困に果てしなく覆われ、まさに人類と地球の破滅の危機の様相をすら呈している。 昨二〇〇七年は、わが革命的共産主義者同盟の創立五〇周年であると同時に、ロシア革命九〇周年・『資本論』発刊一四〇周年でもあった。そして本〇八年は、マルクス『共産党宣言』発刊一六〇周年にあたる。だがしかし、レーニンに導かれたロシア・プロレタリア革命の実現によって世界革命の完遂への過渡期が切り開かれたにもかかわらず、マルクスがその道を示した全世界プロレタリアートの解放はいまだ実現されてはいない。 それどころか、今なお資本の鉄鎖につながれている労働者たちは、あたかも十八〜十九世紀におけるような古典的な絶対的貧困への先祖返りのごとき惨状に突き落とされている。まさにそれは、マルクス主義を裏切ったスターリン主義の自滅により、それとの対抗から解き放たれた末期資本主義がヤンキー帝国主義流の新自由主義政策をとることによって生き延びさせられたがゆえにもたらされたものにほかならない。 それだけではない。ロシアの地では、いまプーチン雷帝が、ソ連スターリン主義の廃墟の上に旧KGBを利用しての凶(まが)まがしい専制支配体制を築き、そのもとで労働者・人民はFSB強権型国家資本主義に編みこまれ呻吟している。また、今なお「社会主義国家」を標榜している中国においても、政府による<上からの資本主義化>政策に媒介されて、その政治経済構造は中国型国家資本主義に変質している。国内においては、労働者・農民が資本の根源的蓄積の悲惨に突き落とされている。急成長する民族ブルジョアジーは、政府の「走出去」政策にもとづいて海外への資本進出を一挙に拡大しはじめており、今や中国国家そのものがブルジョアジーの利害を体する国家への変質の過渡にある。 <米―中露新対決>の様相を顕著にしている現代世界は、双方の新たなレベルでの核軍事力増強競争を震源とする熱核戦争勃発の危機をも胚胎させているのである。 かかる二十一世紀的現実への憤激から、われわれは出発しなければならない。たとえソ連・東欧のスターリン主義国家は倒壊したとはいえ、そしてまたたとえ各国の共産党がこぞって転向スターリン主義党への変態を遂げたのだとはいえ、中・露をはじめとしたスターリン主義の残骸が全世界労働者階級の解放の闘いに害毒をたれ流している。このことをわれわれは、<スターリン主義の負の遺産>としてとらえ返すのでなければならない。だからこそ、われわれは、依然としてスターリニズムの超克なしには全世界プロレタリアートの解放は決してありえないことを鮮明に提起しているのである。 まさにこのゆえにわれわれは、<反帝・反スターリン主義>の真紅の旗をますます高く掲げ、悲惨なこの二十一世紀世界を根底から覆すことのできる階級的力を創造するために、さらに奮闘するのでなければならない。これが、二〇〇八年新年の劈頭に立つわれわれの決意でなければならない。 一、激動する二十一世紀現代世界 A 米―中・露の激突 B 「戦争をやれる国」へ突進する福田政権 二、ネオ・ファシズム大反動下におけるわが同盟の責務 A 反戦反安保・反ネオファシズムの戦列を構築せよ B 今日版産業報国会=「連合」の脱構築をかちとれ 三、反スターリン主義運動の創成期の苦闘に学ぼう A ハンガリー労働者の血叫びを受けとめて B ハンガリー革命の血の教訓とは? C 二つの戦線上の闘い D スターリン主義との闘争 E トロツキー教条主義との闘争 F <反帝・反スターリン主義>世界革命戦略の創造 四、わが反スタ運動の革命的伝統を継承し強大な前衛党を建設しよう |
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葬 送 賦 作・降魔剣 乱麻 ベベン♪ 鬼面夜叉の呻く音 諸行不浄の足掻きあり 「一超」亡者の血の色 盛者必衰の理を表わす 驕れる者は久しからず 米国破れて ドル瓦落(*)あり ベベン♪ 米国は世界の怨敵 藪おおう 阿呆の烏山 登り立ち 世界を見れば 中東は反米の硝煙たち起つ 南米も反米の狼煙たち起つ 悪しき国ぞ 飽きぬ戦の ブッシュの国は ベベン♪ 「一超」十年 帝・スタの長き角逐の世に比ぶれば 夢幻のごとくなり 全球に覇を唱えて 滅せぬ者 あるべきか されど中・露の「復興」も 夢幻のごとくなり 民の血をすすりきて 滅びざる者 あるべきか 不滅のものは唯ひとつ マルクスのマルクス主義ぞ わが反スタの魂中に脈々と蘇えり スターリン主義は滅ぶとも <負の遺産>の害毒 甚大 帝国主義の悪鬼もろとも打ち倒せ いまこそ振るえ マルクスの破邪顕正の剣 (*「恐慌」の古語 宇野弘蔵『恐慌論』参照) |
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アメリカ金融システムの破綻と<ドル体制>の最後的崩壊 二〇〇七年の暮れも迫った十二月十二日、米連邦準備制度理事会(FRB)と欧州中央銀行(ECB)をはじめとした米欧の五つの中央銀行が、国際金融市場の安定化を導くために、各国の金融諸機関にたいして新たな資金供給を共同で実施するという構想を発表した。各国諸企業の資金需要が高まる年末に向けて、いま生起している国際信用不安を抑えこむために、資金繰りの困難化にあえぎ貸し渋り≠ノ走り始めている各国金融諸機関に、各中央銀行がFRBによるドル資金の融通をもテコにして大量の資金を注入する、というわけだ。 国際為替市場への各国中央銀行の協調介入という通例の方式をではなく、各国中央銀行が共同して大量の資金供給を実施する方式をとるのは、きわめて異例のことである。これこそは、アメリカの低所得者層向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げつきに端を発した国際信用不安・国際金融システム崩壊の危機の昂進にたいする、米欧各国政府・独占ブルジョアジーの強い危機感の発露にほかならない。 では、こうした新たな方策は、国際信用不安のこれ以上の昂進を抑えこむことのできる有効なカンフル剤となりうるのか? 断じて否である。いま惹き起こされている国際信用不安は、たんにサブプライムローンの焦げつきを要因としたアメリカの金融システムの動揺とその国際的波及という性格にとどまるものではありえない。いまや歯止めのかからないドル暴落として露呈しているこの事態は、サブプライムローン焦げつきに示されるヤンキー流金融錬金術の破綻と国際石油価格暴騰とに直撃されているアメリカ帝国主義経済の根底的な地盤沈下と、それゆえの世界経済に占めるアメリカの地位の根本的な凋落とを、如実に浮き彫りにしているものにほかならないのだからである。このようなものとしてそれは、「一超」軍国主義帝国アメリカの「一超」世界支配の経済的基礎をなしてきたドル支配=<ドル体制>の終わりの始まりを意味する。 しかも、いま現に国際為替市場におけるドル安・ユーロ高の定着化傾向として現われてもいる<ドル体制>の現実的瓦解の進展は、なによりも、胡錦濤の中国とプーチンのロシアとが結託しておしすすめつつある自国の外貨準備におけるユーロの比重増大の策謀に決定されているのだ。外貨準備高において世界第一位(一兆四〇〇〇億ドル)を占める中国と同第三位(四〇〇〇億ドル強)を占めるロシアのこうした策動は、まさしくアメリカ「一超」支配への挑戦の意志にもとづくのであり、<ドル体制>の現実的終焉をもたらすインパクトとして作用していくにちがいないのである。 (以下、各章の見出し) T サブプライム金融破綻・ドル危機の相乗的昂進 A サブプライムローン焦げつき急膨張の衝撃 B 歯止めなきドル暴落 U アメリカ型<カジノ資本主義>の限界露呈 A 現代版金融錬金術の破綻 B アメリカ政治経済構造の奇形化の進行 V <ドル体制>をめぐる米―中露の角逐 |
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『解放』第2000号に際して 編集局 わが『解放』は、二〇〇八年新年号をもって第二〇〇〇号を迎えた。同志黒田寛一の逝去以後一年半、わが黒田の高き遺志を引き継ぎ世界に冠たる反スターリン主義運動の新たな前進を切り拓くべく、わが編集局は、全同志・たたかう労働者・学生および海外の仲間たちと心を一つにして日夜奮闘してきた。その精華たる本号を、機関誌『新世紀』第二三三号とともに、新たな闘いの鬨の声としてたたかう労働者・学生とすべての読者に送る。 (以下、各章の見出し) 現代世界の暗黒を切り裂く 創刊以来の革命的伝統を貫徹 同志黒田の高き遺志を引き継ぎ前進せん |
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「PAC3配備阻止!」九州の労学が築城現地闘争 (10月14日) |
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「軍命」記述削除に怒り爆発 9・29沖縄 9・29「教科書検定意見撤回を求める県民大会」に11万余の沖縄労働者・人民が結集。闘う労学はその先頭でたたかいぬいた (宜野湾海浜公園) |
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「新テロ特措法制定阻止!」10・21労学統一行動 (東京) |
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