第1998号(2007年12月17日)の内容
<1面>
革共同政治集会の成功かちとる 12・2
革共同創立50周年・ロシア革命90周年
労学一二〇〇が反スターリン主義運動の新たな飛躍を誓う
<4面>
分解・分散しイガミあうブクロ派残党
<5面>
郵政版産業報国運動を打ち砕け!
全郵政がJPUを併呑―JP労組結成大会
沖縄戦「軍命」削除撤回の声轟く(12・3)
<2面>
激化するレアメタル争奪戦
豊橋市街を反戦ウォーク(11・17)(写真へ)
<3面>
日本全土の準臨戦態勢突入を許すな!
日米共同のMD訓練を阻止せよ
<6面>
沖縄県当局による賃金大幅削減攻撃を粉砕せよ!
医療制度改悪に怒りの声(10・18)
Topics 御用学者・福井秀夫の戯言
<7面>
「犯罪被害者支援」の名による刑事裁判制度の大改悪を許すな
洞爺湖サミットに向けて強化される治安弾圧体制
<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆嘘つき男の墓穴
◆パンドラの箱
◆ヒロシマの告発
◆スパイラル方式
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える
日本革命的共産主義者同盟(革マル派)
「解放」 最新号
革共同政治集会の成功かちとる 12・2 革共同創立50周年・ロシア革命90周年 労学一二〇〇が反スターリン主義運動の新たな飛躍を誓う
日本反スターリン主義運動の創始者であり、われわれのかけがえのない指導者であった同志黒田が昨年六月に突然逝去されてから一年半、われわれは、この悲しみをのりこえ、同志黒田の遺志を受け継ぎ・組織的に一致結束して奮闘してきた。この確固たる地平に立脚しつつ、われわれは、<米―中露新対決>のもとで戦乱と窮乏化の暗雲がたれこめる現代世界の危機的現実を断固として突破する決意に燃えて、本政治集会を盛大に実現したのである。 見出し 同志黒田の情熱と気概をわがものに雄飛しよう―議長提起 反スタ運動の革命的伝統を継承し前進しよう―基調報告 労学両戦線から熱情あふれる決意表明 切り拓いた地平に立脚し強大な前衛党を建設せん |
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分解・分散しイガミあうブクロ派残党 中野一派が「三年間やってうまくいかなかったらもう解体的再編という、退路を断って」(中野の言)組織化しようとした「11月労働者集会」への「一万人決起」なるものは、ものの見事に破産した。動員目標に遠くおよばずショボくれた会場では、「労働運動で革命やろう」などという空叫びがうつろに響いた。彼らは、「昨年まで結集を呼びかけてきた職場のリーダーが反動として立ちあらわれることが拠点職場ほど起こった」(スパイ通信『前進』第二三二一号)などと消耗感も露わに嘆いている。ブクロ派残党が存在証明のためにのみ年に一度のお祭り≠ニして開いてきた「11月集会」なるもの。この同窓会≠ノお義理で出ていた残存活動家どもが中野一派への反発をつのらせ、不参加を決めこむ消極的抵抗から、参加を妨害する積極的反抗へ転じる者が続出したのだ。 この「11月集会」を完全破産に追いこむためにわが同盟は、「階級的労働運動路線」を掲げて「労働者党」=ハミダシ労働運動活動家の集団として生き延びよう、と企む中野一派にたいする追撃の闘いをグイグイと強化した。こうして「一万人結集」をシンボルとしたこの集会を断固として粉砕したのである。 わが同盟の闘いに中野一派が追いつめられもがき苦しんでいることに乗じて、中野一派にたいする「造反」を組織する策動をチョロチョロと仕かけているのが、中野一派によって「革共同政治局員」を解任され追放された水谷保孝や岸宏一らの一味にほかならない。彼らの反攻≠ヘ、「歴史的存在としての革共同を全否定した」中野一派を批判する、などとすかして表現してはいるものの、インターネット上で、あるいはツテを頼りにして、おのれはそこから叩き出されてしまった古巣の外から、中野一派の「階級的労働運動路線」なるものにチャチャを入れる、という程度の口撃≠ナしかない。とはいえ、このか弱い反攻≠ノすら中野一派は危機意識を昂じさせざるをえず、残り少なくなった活動家どもをなんとか固め直そうと血眼になっているのだ。「除名者にたいする断固とした革命的処断」「自己批判完成を最後に警告する」という脅し文句を並べて彼らを恫喝しながら。 水谷一味と中野一派との、この目クソ鼻クソを笑う類いのいがみあいは、わが日本の労働者階級が直面している政治的・経済的諸課題とまったく無縁な、ゴミだめの、いやコエだめの中での「コップの中の嵐」のごときものでしかない。まさしく、ひびわれ、分解し、分散状態の残存ブクロ派。この走狗集団の残骸たる両者を、われわれはもろともにひねり潰し、歴史のくずかごに放りこんでやらなければならない。 (以下、各章の見出し) T ブルジョア民主主義を拠点とした水谷一味の反攻 U 中野一派への「階級形成論」対置の茶番 V 遠吠え≠ノすら脅える中野一派もろともに解体しつくせ |
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日本全土の準臨戦態勢突入を許すな! 日米共同のMD訓練を阻止せよ 米日両権力者は、この十二月に、太平洋ハワイ沖においてSM3(海上発射型迎撃ミサイル)を搭載した米日両軍のイージス艦を中心とする艦隊を投入して、日米共同でのミサイル迎撃訓練を強行しようとしている。この演習において彼らは、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」に搭載されたSM3を実際に発射する訓練を日本国軍としては初めておこなおうとしているのだ。これと合わせて、政府・防衛省は、航空自衛隊入間基地に配備したPAC3(地上発射型迎撃ミサイル)を、高速道路をはじめとする公道を使って都心に移動し、新宿御苑などの公有地に配備するという緊急展開訓練を強行しようとしている。 すでに米日両権力者は、十一月五日から十六日にかけて日本全土を舞台として強行した史上最大規模の日米共同統合実動演習「キーンソード2008」において、中国およびロシアを仮想敵としての戦争計画にもとづいて、横田基地に設置した日米統合司令部「共同統合作戦調整センター」の指揮のもとに、MD(ミサイル防衛)システムを運用し・その性能を向上させるための訓練を現実的に開始した。これにふまえて、MDシステムを実効性あるものたらしめるために、SM3発射訓練やPAC3移動訓練を矢継ぎ早に強行しようとしている。時あたかも、CX疑獄事件をめぐって、前防衛事務次官・守屋の逮捕と日米にまたがる政治エリートを標的にした新たな暴露をインパクトとして、政府・与党と民主党との攻防が激化しているまっただなかにおいて、こうした軍事演習が現に企まれているのだ。まさに今、米日両権力者は、日本全土を対中国・対ロシアの最前線としつつ、準臨戦態勢をとりだしているのだといわなければならない。 それにもかかわらず、日共の不破=志位指導部は、MDシステムの構築を基軸とする日米共同作戦体制の強化にたいして、まったく危機感を欠如したボケぶりをさらけだしている。「米軍再編反対のたたかい」をもっぱら基地被害に反対するという内実で組織化しているにすぎないのだ。 われわれは今こそ、<反安保>を完全に放棄した日共系の基地被害反対運動をのりこえ、MDシステムを高度化するための日米両軍の軍事演習を阻止する反戦反安保闘争を強力に推進するのでなければならない。「日本全土の準臨戦態勢への突入反対」の炎を全国で燃えあがらせよ! 見出し MDシステム高度化のためのSM3実射・PAC3移動訓練 対中・対露の準臨戦態勢突入を画した日米共同統合実動演習 米日両軍基地をむすぶMDシステムの構築 米―中・露の新たな核軍事力増強競争 「反安保」を放棄した日共系の基地被害反対運動をのりこえたたかおう 日米新軍事同盟の強化反対! 反戦反安保闘争の大爆発をかちとれ |
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すべてのたたかう仲間に年末一時金の三割カンパを訴える 日本革命的共産主義者同盟(革マル派) 革共同創立五〇周年・ロシア革命九〇周年のこんにち、日本階級闘争のきわめて危機的な現実を突破するために、わが同盟は全力で奮闘する決意である。 <米―中露新対決>のもとにある二十一世紀現代世界は戦争と暗黒支配に覆われている。ブッシュ帝国は、いまやイラク・アフガニスタン侵略戦争の完全なる破産にあえいでいる。福田政権は、この<ブッシュの戦争>にあくまでもつき従う国家意志をむきだしにして、新テロ特措法を制定しようと躍起になっている。日米新軍事同盟を基礎にして、日本帝国主義国家を「戦争をやれる国」へと飛躍させる道を、彼らは――CX疑獄暴露にゆさぶられながらも――突進しているのだ。 この決定的な局面において、傘下組合の新テロ特措法制定反対の声をおしつぶすことに血道をあげているのが、「連合」高木指導部にほかならない。他方、日本共産党の不破=志位指導部は、福田の大連立の誘いに一度は乗った民主党の小沢に恨み言を吐きつつも、院内共闘のために「新法制定反対の一点での共同」を掲げて、なおも民主党にすがりついているのだ。 同志諸君! たたかう労働者・市民の皆さん! 民主党にすがる腐敗した既成反対運動をのりこえ、新テロ特措法制定阻止を中心的任務として反戦反安保・憲法改悪阻止の闘いを推進しようではないか。 福田政権はまた、労組破壊のための労働契約法を、民主党の協力のもとに成立させようとしている。政府・独占資本家どもが策すこの労組破壊の攻撃に手を貸しているのが、「連合」指導部なのだ。労働者の敵としての本性をむきだしにした「連合」指導部を弾劾せよ! 労働組合の戦闘的な強化を基礎として、<日本労働運動の破滅>の危機を突破するために全力でたたかおう! いまこそ、ロシア・ボルシェビキの革命的な精神を現代に甦(よみがえ)らせ、転向スターリン主義者どもの腐敗を弾劾し、同志黒田が創成した反スターリン主義革命的左翼の戦列をよりいっそう強化・拡大するために奮闘しようではないか。 これらの闘いを財政的にささえるために、すべてのみなさんが年末一時金の三割カンパをよせられるよう心から訴えます。 二〇〇七年十一月 <送り先> 東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 解放社 (振替・〇〇一九〇―六―七四二八三六) |
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豊橋市街を反戦ウォーク(11・17) |
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「新テロ特措法制定反対!」 十一月十七日、東海地方のたたかう学生たちは、愛知大学昼間部学生自治会常任委員会と「『対テロ』戦争参戦NO! 愛大生の会」が呼びかける11・17反戦ウォークに勇躍決起した。前日の十六日、新テロ特措法案を衆院通過させたことを手みやげに訪米した首相・福田は、ブッシュ政権にたいしてインド洋での自衛隊の給油活動を早期に再開することを誓約した。このことに怒りに燃えて、たたかう学生たちは、豊橋市街を席巻する反戦ウォークに起ちあがったのだ。 |
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自民党豊橋事務所に怒りのシュプレヒコール (11月17日) |
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