第1995号(2007年11月26日)の内容
<1面>
新テロ特措法制定阻止・CX疑獄弾劾
海外派兵恒久法制定を掲げる小沢民主党弾劾!
民主党依存の既成反対運動をのりこえて闘おう
<4〜5面>
<保守二大政党制>創出の大濁流に棹さす「連合」指導部
「普通の国」を標榜する小沢民主党への幻想の煽りたてを許すな
<2面>
「新テロ特措法の衆院採決阻止!」
全学連が国会前で連続闘争(11・12―13)(写真へ)
「日米合同演習阻止!」
小松基地ゲート前で奮闘(11・5)
「空自F2墜落事故弾劾!」
全東共が小牧基地司令部に抗議(11・1)(写真へ)
<3面>
労組破壊のための「労働契約法」制定を阻止せよ
10・24大阪平和人権センター集会(写真へ)
<6面>
高橋道当局の大リストラ攻撃を打ち砕け!
闘う労働者が日共系集会で奮闘(10・28)
Topics「公務員労働基本権」―政府調査会報告
<7面>
沖縄戦「集団自決」の「軍命」削除検定の撤回をかちとれ
<8面>
労働市場の最下層を形成する日系ブラジル人労働者
「不純な護憲」論者・山口二郎
週間日誌は8面に掲載
「解放」 最新号
新テロ特措法制定阻止・CX疑獄弾劾 海外派兵恒久法制定を掲げる小沢民主党弾劾! 民主党依存の既成反対運動をのりこえて闘おう
福田自公連立政権は、新テロ特措法案を何がなんでも成立させるために、たとえ民主党主力の野党が過半数をしめている参議院において「審議未了」に追いこまれようとも、今国会の会期を一月末まで再延長し・衆議院議席数の三分の二以上の賛成によって再可決=成立させることをたくらんでいる。十一月十六〜十七日におこなわれた日米首脳会談において、アメリカ大統領ブッシュからインド洋上での自衛艦による給油活動を早期に再開せよと命じられた首相・福田は、「新テロ特措法の早期成立」をブッシュに公約した。このゆえに福田政権は、ますます焦りに駆られて衆院再可決という強硬策にうってでる腹を固めているのだ。 福田政権が衆議院における与党の「数の力」を頼んで再可決の挙にでるならば、労働者・人民の反発が一挙に噴出することは必至である。それだけではない。明るみにだされつつあるCX(空自次期輸送機)エンジン選定・契約にまつわる一大疑獄事件の暴露に、福田政権は屋台骨を揺さぶられているのだ。現職財務相(元防衛庁長官)の額賀と元防衛相の久間が日本ミライズ前社長(山田洋行元専務)の宮崎と宴席を共にしていたことを前防衛事務次官・守屋が証言した(十一月十五日、参院外交防衛委員会の証人喚問)。および東京地検の捜査が日米両国の「防衛族」政治エリートと軍需産業資本家どもが集(つど)う「日米安全保障戦略会議」の主催団体(外務省所管の社団法人「日米平和・文化交流協会」)にまでおよんでいることがリークされた(十一月十八日付『読売』)。これらが政権危機の導火線になりかねないという悪夢に、福田政権はおののいているのだ。 こうした決定的な局面において、なおも小沢民主党にすがりついている「連合」高木執行部や日共の不破=志位指導部などの既成反対運動指導部の腐敗を弾劾しつつ、すべてのたたかう労働者・学生は、新テロ特措法の制定を阻止するとともに、空自のイラクからの撤兵をかちとる闘いを、さらに全力で推進するのでなければならない。CX疑獄を徹底的に弾劾せよ。福田政権の打倒をめざして前進せよ。 (以下、各章の見出し) 新テロ特措法の制定に突進する福田政権 米東部エスタブリッシュメントによるCX疑獄の暴露 対米自立≠フ旗幟を鮮明にした小沢民主党 民主党への幻想を煽る既成反対運動をのりこえて闘おう |
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保守二大政党制創出の大濁流に棹さす「連合」指導部 「普通の国」を標榜する小沢民主党への幻想の煽りたてを許すな <上> 福田・小沢の党首会談における「自民・民主大連立」の合意と、民主党役員会でその受け入れを拒否された小沢の「辞意表明」から「撤回」にいたるドタバタ劇。この一連の騒動をつうじて、小沢・民主党の反人民性が満天下にさらけ出された。 民主党が「大連立」を受け入れるならば、新テロ特措法の制定にはこだわらず自衛隊の海外派遣のための「恒久法」制定に応じてもよい、と福田がほのめかしたことをもって、小沢は「大連立」に応じる意思を示した。この輩は、「新テロ特措法反対」を唱えながらも、みずからの本音は自衛隊海外派兵のための「恒久法」の制定であり、日本を対米自立≠フ方向で「戦争をやれる国」に雄飛させることにこそあることを満天下に自己暴露したのだ。そしてまた、「不信任された」と称して「辞意表明」した小沢を必死で慰留し、引き続き党首の座に座らせつづけている民主党が、政府・自民党の企む「戦争をやれる国」創出の策動に呼応し翼賛する党でしかないことが誰の目にも明らかになったのである。 こうして小沢民主党の反人民的正体が露出したにもかかわらず、小沢が元の鞘(さや)に収まったことに胸をなで下ろしながら、その正体を社会的におし隠す犯罪的役割を果たそうとしているのが、「連合」高木指導部なのである。「民主党が連立提案を拒否したことは当然」であり、「一刻も早い政権交代と二大政党制の確立」のために、「民主党を引き続き全力で支援していく」という態度を、彼らは表明しているのだ。 むき出しになった小沢民主党の反人民性には蓋(ふた)をしながら、「連合」指導部は傘下労組の組合員たちを来るべき衆院選に備えて民主党への集票活動に総動員することに躍起となっている。しかも、その「支援」の内実たるや、小沢民主党が偽善的・欺瞞的におしだしている「生活が第一」という名の諸政策を宣伝することに絞るものでしかない。だからこそ彼ら「連合」指導部は、福田政権の新テロ特措法制定の策動にたいしても、米日両権力者によるMDシステムの日本配備にたいしても、また、いま日本全土を舞台にして開始されている史上空前規模の日米共同統合軍事演習にたいしても、反対運動の組織化を完全に放棄しているのである。 それだけではない。「大連立」をめぐるドタバタ騒動によって地に墜ちた国民の支持を取り戻すために、いま小沢の民主党は、新テロ特措法には反対の姿勢をこと改めて示しながらも、いわゆる「生活関連法」にかんしては、みずからの政策を政府に採用させる必要性を名分として政府・与党との政策協議に応じるという態度をとり始めている。この民主党の姿勢を、高木指導部は大いに歓迎し尻押ししているのだ。労組破壊法たる「労働契約法案」や「最低賃金法改定案」が、民主党の要求したわずかばかりの「修正」に政府が応じたことをもって民主党も賛成し衆院を通過させられたのであるが、これを大いに讃美しているのが「連合」指導部なのだ。 わが革命的左翼に結集する革命的・戦闘的労働者たちは、反人民性をむき出しにした小沢の民主党になおもぶら下がり尻押しにうつつを抜かしている「連合」高木指導部の犯罪性を断固として暴きだしつつ、新テロ特措法制定阻止・日米新軍事同盟の現実的強化反対・改憲阻止の闘いをCX疑獄弾劾の闘いと結びつけつつ推進し、同時に労働諸法制改悪反対などの諸闘争を戦闘的におしすすめるのでなければならない。そのためにも、「連合」第十回定期大会に示された高木指導部・労働貴族どもの反労働者性とその路線的・イデオロギー的根拠を徹底的に暴きだし、「連合」の脱構築のために奮闘するのでなければならない。 (以下、各章の見出し) 一、「テロ特措法反対」の声をおし潰した高木指導部 A 批判と対立の封じこめに終始した「連合」大会 B 小沢式の「戦争をやれる国」づくりへの加担 二、オタメゴカシの「非正規雇用労働者支援」方針 A 労組組織率低落の泥縄的打開″ B 「使い勝手の良い労働力」確保を企む独占資本への協力 |
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労組破壊のための「労働契約法」制定を阻止せよ 福田政権が前政権から引き継いで国会に上程していた労働契約法案および最低賃金法改定案は、十一月八日の衆議院本会議において、自民・公明・民主三党の圧倒的多数の「賛成」をもって可決された。与党との「修正協議」に応じた小沢の民主党は、「主張が受けいれられた」と称して、みずからも上程していた独自の対案を撤回して政府案への「賛成」にまわった。この三党談合にもとづいて、福田政権は、参議院でも早々に可決し二法案を成立させようとしている。 福田政権が制定しようとしている労働契約法こそは、労資関係にかかわるいっさいの諸問題を「労働者及び使用者の自主的な交渉の下」におくことを名分として、資本家が雇用・労働諸条件の改悪を一方的にすすめることができるようにするものであり、根本的には労働組合の破壊を合法化するものである。日本国家を「戦争をやれる国」へとおしあげるために突進している自民党政権は、まさに労働組合そのものを破壊することを狙って、こうした法律の制定を急いでいるのだ。 この<労組破壊法>ともいうべき労働契約法の制定に、いまや全面的に協力し、その先兵となっているのが、「大連立」―「小沢辞意表明」騒動の果てに自民党との「政策協議」の土俵にのっかった小沢民主党にほかならない。民主党が、一片の「修正」が受けいれられたことをもって労働契約法制定に協力する姿勢に転じたのは、彼らの政策(対案)そのものが、政府案と大同小異の犯罪的な内実のものであったからにほかならない。この反動法制定の片棒をかつぐ民主党と、これを尻押ししている「連合」高木執行部を弾劾せよ! すべての労働者は、労働契約法の参議院での可決=成立を絶対に阻止せよ! |
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9・29県民大会の地平にふまえ 沖縄戦「集団自決」の「軍命」削除検定の撤回をかちとれ 既成指導部の「記述回復」請願運動をのりこえて闘おう! 「愛国心」教育の制度化反対! 9・29「教科書検定意見撤回を求める県民大会」は、一一万六〇〇〇人の大結集のもとに勝ちとられた。わがたたかう労学が最先頭で奮闘したこの闘いは、政府権力者をして震撼せしめ、「記述訂正申請に真摯に対応したい」(文科相・渡海)と言わざるをえないところにまで追いつめた。この闘いの炎は今、全国各地に燃え広がっている。 高校歴史教科書の出版社のすべて(六社)が、十一月九日までに、たんに記述を元に戻すのではなく、沖縄戦における「集団自決」が「軍命」によるものであることをヨリ明確にした「訂正申請」(本来は誤記誤植の訂正に限定されたそれ)を提出した〔表参照〕。しかも検定意見が付いた教科書の執筆者たちは、同七日に「学問的・教育的良心にもとづいた訂正申請を文部科学省は受け入れるべきだ」とする声明を発表した。 追いつめられた文科省は、これを拒否することもできずに、教科用図書検定調査審議会(日本史小委員会)に、この申請内容を検討し訂正を認めるのか否かの結論を早急に出すように指示した。彼らは、盗っ人猛々しくも「政治介入はできない」と称して、あくまでも検定意見を護持したうえで、執筆者からの「訂正申請」を基本的には認め、もって事態の収拾を図ろうとしているのだ。しかも、福田政権は、この教科書問題にかんして沖縄県(民)側の要求を実質上のむことと引き換えに、政府の思惑通りにはすすんでいない辺野古新基地建設をめぐる仲井真沖縄県当局との交渉を一気にすすめようともくろんでいるのだ(十一月七日に普天間飛行場移設措置協議会を十ヵ月ぶりに再開した)。インド洋における自衛隊艦船による米軍艦船への給油活動の早期再開と同時に辺野古新基地建設問題の決着を、ブッシュ政権から強く求められていることに促迫されつつ。 まさにいま、「軍命記述削除反対・検定意見撤回」の闘いは決定的な局面を迎えている。だがしかし、「連合沖縄」や日教組などの既成労組指導部や共産党中央は、「検定意見撤回」を拒絶している文科省に圧力をかけるために、民主党など野党による参議院での沖縄戦「集団自決」問題の国会決議を成立させることに期待をかけてきた。その彼らは今、民主党内文教族タカ派の元文相・西岡らの反対によって民主党として国会決議案を提出することが棚上げになったがゆえに、途方に暮れている。 いまこそ革命的・戦闘的な労働者・学生は、既成指導部の「記述回復」請願運動をのりこえ、「軍命」記述削除を弾劾し「検定意見」を撤回させる闘いを、<「愛国心」教育の制度化反対>を高々と掲げて、その質的高揚のために奮闘しようではないか! この闘いを、新テロ特措法制定と辺野古新基地建設を阻止する反戦反基地反安保闘争と固く結びつけて断固たたかおうではないか! 以下、見出し 欺瞞的な「記述訂正」による収拾を策す政府・文科省 辺野古基地建設をゴリ押しする福田政権 民主党に依存した既成反対運動の危機 新テロ特措法制定反対・辺野古基地建設阻止の闘いと結びつけて闘おう! |
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「新テロ特措法の衆院採決阻止!」 全学連が国会前で連続闘争(11・12―13) |
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十一月十二、十三日の両日、全学連のたたかう学生たちは、新テロ特措法案の衆院採決阻止の国会前闘争に決起した。 (11・12、国会前) |
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「空自F2墜落事故弾劾!」 全東共が小牧基地司令部に抗議(11・1) |
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空自戦闘機F2墜落事故を弾劾 空自小牧基地正門前で抗議文を読みあげる全東共代表団 (11月1日) |
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10・24大阪平和人権センター集会 関西のたたかう学生が労働者と連帯して奮闘 |
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関西のたたかう学生が労働者と連帯して奮闘 (10・24 大阪・扇町公園) |
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