第1989号(2007年10月15日)の内容
<1面>
10・21反戦反安保闘争の爆発を
テロ特措法新法の制定阻止! MDシステムの配備反対! 憲法改悪を阻止せよ!
<4〜5面>
分解・分散・消滅間際の中野一派に止どめを刺せ
「参加と共同の学校づくり」方針の弥縫
全教本部の破産の乗りきりを許すな
<2面>
ミャンマー軍事政権による血の人民弾圧を弾劾せよ!
全学連、海自派遣継続阻止に決起(10・3)(写真へ)
<3面>
「軍命」記述削除に怒り爆発
11万6千の先頭で闘う労学が奮闘
――9・29沖縄県民大会――(写真へ)
<6面>
NTT「ひかり電話」――続発した大規模不通事故
<7面>
Topics 労働者派遣法改定をめぐる攻防
10・1民営郵政発足―6時間超勤強要
全学連123中委かちとる(9・21―22)(写真へ)
<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆敵陣深く分け入って
◆「被曝調査」
◆ほとんど「シッコ」
週間日誌は7面に掲載
「解放」 最新号
10・21反戦反安保闘争の爆発を テロ特措法新法の制定阻止! MDシステムの配備反対! 憲法改悪を阻止せよ! 十月五日の与野党国会対策委員長会談において、自民党は「新テロ対策特別措置法」(仮称)案の骨子案を提起し、法案策定のための協議を申し入れた。これにたいして民主党国対委員長の山岡は「政府が法案を提出すれば委員会で審議する」ことを対置して「事前協議」を拒否し、日共および社民党もこれに同調した(国民新党は態度を保留)。現行テロ対策特別措置法の期限切れの十一月一日を目前にして、インド洋上での海上自衛隊の給油活動を「国際公約」であると叫びたてその継続に躍起となっている福田政権・自民党と、同活動を「国連決議にもとづかないアメリカの戦争への協力」と断じてこれにあくまでも反対している小沢民主党との攻防はいっそう激化している。 だがこの局面において、「民主党政権樹立」を支持し小沢に協力を誓っている「連合」中央の高木執行部は、「テロ特措法新法」制定にたいする態度を明確にせず、傘下労組が反対運動にとりくむことを抑圧してまわっている。日共中央の不破=志位指導部にいたっては「戦争でテロはなくならない」という主張を前面に掲げ、政府・自民党の「国際社会が一致してとりくんでいる対テロ戦」という土俵にのっかるばかりかこれを補完してさえいる。民主党政権の樹立に協力する道を突き進んでいる既成指導部がおしなべて小沢民主党の策略にのせられているがゆえに、反対運動は総体として「保守二大政党制」を創出するという小沢の画策にからめとられてしまいかねない危機にあるといわざるをえないのだ。 すべての労働者・学生諸君! この日本階級闘争の危機を突破する決意も新たに、いまこそ渾身の力をふりしぼって奮闘しようではないか。「テロ特措法新法制定阻止」を焦眉の課題として、「連合」中央の闘争抑圧と日共不破=志位指導部の歪曲に抗し、<反戦反安保・改憲阻止・ネオファシズム的反動化阻止>の方向性のもとに断固としてたたかいぬこう。首都での闘いを先頭に、全国各地で開催される10・21労学統一行動に意気高く決起しよう。 以下、見出し テロ特措法新法制定に狂奔する福田政権 政権奪取をかけて対決姿勢を強める小沢民主党 小沢民主党に搦めとられ危機を深める既成反対運動 「連合」中央の〈保守二大政党制〉創出への加担を許すな 日共中央の裏切りを弾劾しテロ特措法新法制定阻止に起て |
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分解・分散・消滅間際の中野一派=ブクロ派残党に止どめを刺せ! 残存ブクロ派を実質的に解体・再編した中野一派は、スパイ通信こと『前進』第二三一〇号(九月十日付)において、「革共同議長 清水丈夫」の名において、「革共同四十有余年」は「誤りや偏向」の歴史であった、と表明した。CD版『前進』(一九五九年〜一九六三年)の発刊にことよせて、である。 「二重対峙・対カクマル戦」の名のもとに、さらに「先制的内戦戦略」の名のもとに、わが同志や仲間たちを殺害し、また国家権力の走狗集団として権力内謀略グループによる数多の謀略殺人襲撃を追認しつづけてきたブクロ派。わが同盟の追撃から何とか身をかわし延命するために中野一派は、この血塗られた歴史を背負う「革共同」の看板をすでに事実上ひきおろしたのみならず、スパイ集団の頭目として社会的に知られた「議長」シミタケがみずからの「指導」を自己批判≠キるという体裁をとって、ポンタ(本多延嘉)=シミタケ式路線を一切合財否定し清算することを改めて宣言したのだ。その理由(わけ)は見え透いている。昨〇六年の「党の革命」と称する中野一派のクーデタに反発した水谷・宗像・岸・宇谷らの徒輩、中野一派が「私党化グループ」などと烙印し除名し追放したこの連中が、インターネットのゴミ溜め上での組織的内情暴露≠手始めとして反抗を開始したからにほかならない。 「<歴史的存在としての革共同>を全否定した大原議案」(〇七年六月)だの「7・7路線を清算した革共同7月テーゼ」(〇七年九月)だのという、水谷らによる暴露に直面させられて、中野一派は神経をピリピリさせずにはいられないのだ。水谷らのグループは、分派闘争を公然と組織するほどの気力も組織力もイデオロギーも持ちあわせてはいず、それじたいシミタケの位牌(いはい)をかつぐお飾り書記長<_メダこと天田らの翻心(ほんしん)≠乞(こ)い願う内実のヘナチョコな暴露・非難をおこなっている以上でも以下でもない。こんな程度のものでも中野一派にとっては焦燥感に身を灼(や)かざるをえないものなのだ。それというのも、こうした水谷らの反抗が、かろうじて己れの軛(くびき)のもとにつなぎとめているとはいえ、中野一派にたいする不信・不満・反発をわだかまらせている残存ブクロ派活動家どもの、離脱・離反・分散化を惹き起こす引き金となること必至なのだからである。なによりも、わが同盟の闘いによって、残存ブクロ派の屋台骨がすでに打ち壊されていることのゆえに。 中野一派によるクーデタの本質を、そしてまた延命のために彼らが掲げている「階級的労働運動路線」などというものはインチキ・サンジカリズムにもとづく中野版「資本主義の枠内での改良路線」でしかないことを、わが同盟は完膚なきまでに暴露してきた。これにうろたえ息の根も止まるほどの衝撃を受けた中野一派は、この「路線」を正当化するための「理論」的な粉飾を付け焼き刃的にこらしてもいる。だが、このような延命策をわれわれは絶対に許しはしない。彼らのこの策謀が徒労でしかないことを、彼らの願望がまさしく願望でしかないことを、われわれはダメ押しとして突きつけてやることにする。 |
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ミャンマー軍事政権による血の人民弾圧を弾劾せよ! 九月二十六日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンにおいて、タン・シュエ(国家平和発展評議会議長)を頭目とする軍事ボナパルティズム権力は、石油価格の値上げへの抗議に端を発し「軍政打倒」を公然と掲げるにいたった十数万もの僧侶・労働者・学生・市民の街頭デモにたいして、徹底的な武力弾圧にうってでた。 ミャンマー全土を揺るがす反政府闘争の一大高揚を心底から恐怖した軍事政権は、デモに起ちあがった丸腰の僧侶・労働者・学生たちにたいして、まさに狂った野獣のように自動小銃を容赦なく発砲し、数多の人民を虐殺するという蛮行に手を染めている(すでに数千人が虐殺されたといわれている)。 あまつさえ、ミャンマー人民の闘いとこれにたいする血の弾圧の実態を全世界に報道するためにビデオ撮影を敢行していた日本人ジャーナリスト長井健司氏を、虐殺者たちは意図的に至近距離から射殺するという暴挙にもうってでた。それだけでなく、血の弾圧を克明に映しだしているであろうビデオカメラを返そうとしないのだ。 われわれは、日本労働者階級・人民の名において、ミャンマー軍事政権による人民にたいする血の弾圧を満腔の怒りをこめて糾弾する! 荒れ狂う暴圧に抗してたたかうミャンマー人民と連帯して、全世界の労働者・人民とともに軍事政権による武力弾圧を弾劾しようではないか! 反政府闘争の高揚に恐怖した軍事ボナパ政権 軍事政権のトップに君臨しているタン・シュエは、「軍政打倒」を明確に掲げて反政府デモを牽引した全ビルマ仏教僧連盟を壊滅に追いこむために、夜間外出を禁止するとともに直轄下の陸軍部隊に武力弾圧を命じた。この部隊は、九月二十六日に大仏塔シュエダゴン・パゴダに到着したデモ隊を銃砲をもって弾圧しただけではなく、二十七日の未明にはヤンゴン内の僧院数ヵ所を急襲し、多くの僧侶たちを暴力的に連行した(数千人を拘束した!)。これと同時に、この僧侶たちとの連携を強化していた国民民主連盟(NLD)の幹部たちをも次々と拘束した。さらに、反政府デモの指導者たちの虐殺に抗して不屈にたたかわれた民衆のデモにたいしては武力を容赦なく行使した。そうすることによって、猛り狂った軍事政権は、ヤンゴンをはじめとして諸都市を制圧下に置いたのだ。 タン・シュエを頭目とする軍事政権が狂暴な武力弾圧に狂奔したのは、全国各地で高揚した反政府デモに心底から恐怖したからにほかならない。 軍事政権は、八月十五日にガソリンや天然ガスの価格を一挙に五倍に引き上げた。この暴挙に抗議するデモを僧侶たちが開始した。さらに、これまで若年僧が中心となって非公然に組織していた全ビルマ仏教僧連盟は、公然と「民主化」「軍政打倒」を掲げて万余の僧侶を組織して街頭に登場し、労働者・学生・市民にたいして反政府デモへの決起を呼びかけた。圧倒的な共感をかちとった僧侶たちのデモ隊は、九月二十二日には、軍事政権によって軟禁下におかれているNLD書記長アウン・サン・スー・チーの自宅に赴き、姿をあらわしたスー・チーとの対面をはたした。これを決定的な契機として、僧侶・労働者・学生・市民の闘いは、ヤンゴンでの二十四、二十五、二十六日と連日にわたる十数万規模の街頭デモへと発展し、さらにマンダレー、アウンラン、プロームなどの諸都市へも一気に波及した。 こうして、全ビルマ仏教僧連盟の僧侶たちは、ガソリンや天然ガスの価格引き上げに抗議する対政府の闘いを、「軍政打倒」を掲げた大規模の反政府闘争にまでおしあげたのだ。 この反政府闘争の歴史的高揚に直面し恐怖した軍事政権は、みずからの専制支配体制を護持するために、悪逆無道の血の弾圧にうってでたのだ。 だがしかし、ミャンマーの労働者・勤労人民の尊敬を一身に集めている仏教の僧侶たちを民衆とともに血の海に沈めるという暴挙は、一九九〇年の総選挙におけるNLDの圧勝を無視抹殺して軍政を敷いてきた軍事政権の、まさに末期を告知するいがいのなにものでもないのだ。 タン・シュエ政権を擁護する胡錦濤政権を弾劾せよ このミャンマーの軍事政権による反政府デモにたいする武力弾圧にたいして、国連総会に出席していた世界各国の首脳たちは、基本的に見て見ぬふりをきめこんだ。 イラク軍事占領の完全破綻のゆえに政治的威信が地の底にまで失墜したアメリカ大統領ブッシュは、少しでも汚名を返上するために、ミャンマー軍事政権の幹部たちのアメリカ国内の資産凍結をいまさらながらに実施することを発表したにすぎない。 国連安保理においては、中国やロシアの代表による反対のゆえに、ミャンマー軍事政権にたいする「制裁」はおろか「非難」を明記した決議さえもあげられず、ただわずかに軍事政権に「自制」をもとめる議長声明が発表されただけであった。ブッシュ政権は、武力弾圧に抗議する運動が世界中に広がりつつあるのをみて、あわてて「制裁」決議提案の姿勢をしめしたにすぎない。 はしなくも露呈した国連の無力さを覆い隠すために、国連事務総長の特別顧問としてガンバリがミャンマーに送りこまれたにすぎなかったのだ。まさにこのゆえに、軍事政権による徹底的な人民弾圧は許されているのだ。 とりわけ、犯罪的な対応をとっているのが中国の胡錦濤政権にほかならない。彼らは、蛮行をはたらいたミャンマー軍事政権を擁護している。胡錦濤政権は、ミャンマーの天然ガス・石油をはじめとする豊富な天然資源を手中に収めるために、タン・シュエ政権への経済援助や武器供与を拡大してきた。天然ガスの開発権を獲得した中国企業が現地に進出している。それだけでなく、中国政府は、ベンガル湾からミャンマーを通り中国につうじる石油パイプラインの敷設をもたくらんでいるのだ。まさにアメリカとの石油・天然ガス資源争奪戦にうちかつためにも、虐殺者=軍事政権を庇護しつづけているのが胡政権にほかならない。われわれは、この胡錦濤政権の反プロレタリア的対応を絶対に許してはならない。 援助継続を発表した福田政権を許すな 同時にわれわれは、ミャンマーにたいする世界最大の援助国である日本帝国主義の福田政権が、口先では武力弾圧について非難しながらも、無償援助をなおも継続する意志をしめして軍事政権を支えていることをも弾劾しなければならない。 日本政府は、軍事政権にたいして、二〇〇五年には前年度比で八億八〇〇万円増の一七億一七〇〇万円もの無償資金協力をおこなってきた。福田政権は、国会において、今後は「絞りこんでいく必要がある」などとうそぶきながら、援助については継続する意志をしめしたのだ。そもそも、ミャンマーには六十四社もの日本の独占企業が進出し現地生産をおこなっているのであって、こうしたミャンマーへの新植民地主義的侵略をさらに継続するためにも、軍事政権を支えているのだ。この福田政権を徹底的に弾劾しようではないか! 「軍政打倒」に起ちあがった人民にたいするミャンマー軍事政権による武力弾圧を弾劾するとともに、日本帝国主義によるミャンマーへの新植民地主義的侵略にも反対しようではないか! 暴圧に抗して不屈にたたかうミャンマー人民と連帯してたたかおう! |
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「軍命」記述削除に怒り爆発 沖縄 11万6千の先頭で闘う労学が奮闘 9・29「教科書検定意見撤回を求める県民大会」 「愛国心」教育の制度化反対の声高く
「政治色の排除」の名のもとに、この県民大会の基調をば教科書に「軍の関与」の記述を「回復」することを政府・文科省にお願いするものへと収斂しようとした自民党沖縄県連および民主党・「連合沖縄」指導部と、これに迎合した日共党官僚。彼らのこの画策に抗して、わが革命的左翼は、日本国家を「アメリカとともに戦争をやれる国」へと飛躍させるための福田政権の策動に反対する一大闘争へとこの運動を高揚させるために、県民大会の組織化過程においても会場そのものにおいても、終始奮闘しぬいたのである。まさしくわが革命的左翼の奮闘によって、9・29県民大会は、自民党沖縄県連はもちろん、いっさいの野党諸党の党利党略と政治的思惑をはるかに超えるかたちにおいて、全沖縄労働者・人民の激しい怒りが総集結し燃えさかる場と化したのである。 |
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全学連、海自派遣継続阻止に決起(10・3) |
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「海自派遣の継続を許すな」 衆院本会議場に向かってシュプレヒコール (10月3日) |
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「軍命」記述削除に怒り爆発 11万6千の先頭で闘う労学が奮闘 ――9・29沖縄県民大会―― |
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闘う学生のマーチに集会参加者が合流 | |
高校生たちも加わって前段集会 | |
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全学連123中委かちとる(9・21―22) |
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秋期闘争方針を確立した全学連第123回中央委 (9月21日) |
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