第1987号(2007年10月1日)の内容

<1面>
福田デガラシ$ュ権打倒をめざせ!
小沢民主党への幻想を煽る「連合」指導部・日共中央を弾劾せよ!
反戦反安保・ネオファシズム的反動化阻止の戦列の強化をかちとれ


<4〜5面>
グローバル競争下の日本自動車諸独占体の生き残り策

<2面>
新田原日米共同訓練阻止! 鹿大生が労組員と奮闘(9・3)写真へ
米海兵隊新基地建設阻止! 防衛相・高村来沖を弾劾(9・8、辺野古)写真へ

<6面>
Topics 小沢の時ならぬケインズ礼賛
私立高校に「日の丸・君が代」を強制する北海道庁を許すな
AED普及に込めた政府・厚労省の狙い
横行する人材派遣会社の違法行為

<7面>
2007全教全国教研 「参加と共同の学校づくり」方針の破綻を暴きだし奮闘
学校に退職警官が常駐―「スクールサポーター」

<8面>
「対象の主体的分析」をめぐる教訓を胸に刻んで
◆黒田寛一の歌集『日本よ!』を読んで

<3面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆ウソの自認
◆ハゲタカも墜落
◆「日の丸」偵察衛星
◆そりゃナイム

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





  


福田デガラシ$ュ権打倒をめざせ!

小沢民主党への幻想を煽る「連合」指導部・日共中央を弾劾せよ!

反戦反安保・ネオファシズム的反動化阻止の戦列の強化をかちとれ


 九月二十三日の自民党総裁選において、各派閥領袖どもが醜悪な談合によって擁立した福田康夫が総裁に選出された。続いて二十五日の国会での首相選によって、この福田が第九十一代日本国首相の座を射止めた。〔参議院では民主党党首の小沢一郎が首相に指名されたが、憲法の規定で衆議院の議決が優先されることからして、福田が首相に選出された。――衆院では福田三三八票、小沢一一七票。参院では小沢一三三票、福田一〇六票。〕
 自民党総裁選においては、派閥談合による出来レース≠ェ仕組まれたにもかかわらず、各派ボスどもの思惑を超えて、対立候補・麻生太郎に大きく票が流れる事態が現出した。これこそは、たんに「派閥間談合」という自民党の旧弊≠ヨの反発の表出を示すだけではなく、派閥の統制力が根本的に溶融してしまっていることの露呈であり、まさしく自民党そのものの没落と分解・分裂をもたらす危機が醸成されつつあることを意味するものにほかならない。
 そもそも、国会での所信表明演説直後の安倍のノイローゼ辞任(「職責」放り投げ)という前代未聞の事態と、参院選での自民党の歴史的大惨敗において刻印された小泉=安倍式強権政治の限界露呈にもかかわらずボンクラ安倍を「続投」させたこととに、自民党の政治的生命力の本質的喪失がさらけだされた。この危機の派閥談合による乗り切り策は、自民党の政治的生命力の喪失に輪をかけるものでしかないことが、今回の総裁選において歴然と浮き彫りにされたのである。
 福田新政権は、その船出の出発点からして、自民党内反発・造反の火に焙(あぶ)られ、大きく躓(つまず)いた。「調整の政治」の名のもとに全政策部面での民主党との「協議」をおしだすしか能のない凡庸(ぼんよう)の士≠フ政権は、小沢民主党による倒閣のための工作・追及から身をかわし、もって自民党が何よりも恐れている衆院解散・総選挙をできうるかぎり時間的将来に――来年七月予定の洞爺湖G8サミット以後に――先延ばしすることだけを使命とした間つなぎ用政権≠ナしかない。とはいえ、その延命のためにこそこの政権は、小泉=安倍式強権政治の若干の修正≠ニいう体裁を取りつくろいながらも、新自由主義的「構造改革」諸施策を惰性的に継続し、テロ特措法新法制定による海外派兵の継続、日米新軍事同盟の対中対露攻守同盟としての現実的=飛躍的強化の道をひた走るにちがいないのだ。自民党内でもとりわけ対米追従≠モットーとしてきた「清和会」(現・森=町村派)の伝統にのっとって。
 福田新政権が仕掛けるであろう日米新軍事同盟強化のための諸攻撃や「構造改革」諸施策を打ち砕く闘いに、われわれは断固として決起するのでなければならない。小沢民主党にすがり・これへの幻想を煽る「連合」労働貴族どもや代々木共産党・不破=志位指導部の犯罪性を暴きだしつつ、反戦反安保・ネオファシズム的反動化阻止の戦列をさらにさらに強化していくのでなければならない。ズタズタ・ボロボロの福田デガラシ$ュ権の打倒をめざしてたたかおうではないか!

以下、見出し

 党内造反の火に焙られたデガラシ$ュ権の船出

 民主党政権樹立に狂奔する小沢一派と<保守二大政党制>への転回の胎動

 内憂外患≠フ危機の一挙的深まり

 日米新軍事同盟強化とネオ・ファシズム大反動に抗する闘いを

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激化するグローバル競争下の日本自動車諸独占体の生き残り策

 「強いアメリカ」の象徴であった自動車産業。そのアメリカ自動車産業諸独占体の栄華は、いまやアメリカ本国においてすらも見る影もない。GMに代表されるアメリカ自動車独占体をその地位から追い落としたのは、トヨタに代表される日本の自動車諸独占体である。けれども、その日本自動車諸独占体にしてからが、欧米の自動車諸独占体との競争のみならず、現代(ヒュンダイ)自動車に象徴される韓国、さらには中国などの新興自動車諸独占体・諸企業からの追撃にさらされている。この激烈なグローバル競争に勝ち抜くために、日本の自動車諸独占体は、新車・新技術開発(改良)にしのぎを削りつつ、生産コストの徹底的な削減を強行している。けれどもまた、こうしたコスト削減策のための労働者への犠牲のいっそうの強要の帰結として生産基盤・技術基盤の劣化をまねき、品質リコールが続発するという事態さえうみだしているのである。
 世界的大再編の荒波に揉まれる日本自動車諸独占体はこの危機をいかにのりきろうとしているのか。われわれは自動車産業の深部から、独占資本家どもの支配をその忠犬の労働貴族どももろともに覆していく力を創造していかなければならない。

 T国際的大再編の荒波

 U新たな再編への胎動

 V生き残りを賭ける日本の自動車諸独占体


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新田原日米共同訓練阻止! 鹿大生が労組員と奮闘(9・3)


 米日両軍は九月三日から五日までの三日間、宮崎県の航空自衛隊・新田原(にゅうたばる)基地を拠点として合同戦闘訓練を強行した。鹿児島大学のたたかう学生たちは、断固として現地闘争に決起した。


「日米共同戦闘機訓練阻止!」
ゲート前で闘う鹿大生(9月3日)

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米海兵隊新基地建設阻止! 防衛相・高村来沖を弾劾(9・8、辺野古)


 沖縄のたたかう労働者・学生は新基地建設をごり押しするための防衛相・高村の来沖を弾劾すべく断固として闘いに起ちあがった。

防衛相・高村の車列に抗議の嵐
(9月8日、キャンプ・シュワブゲート前)

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