第1986号(2007年9月24日)の内容
<1面>
自滅℃ゥ民党による政権危機の泥縄的のりきり策を許すな!
<4〜5面>
「強い会社づくり」に呼応する郵政版産業報国運動を打ち砕け
<2面>
全学連 国会包囲闘争に決起 9・13
自壊する自民党政権に痛打(写真へ)
矢臼別米軍実弾演習阻止に起つ 9・2(写真へ)
陸自の公道自走訓練に怒り 8・31 帯広(写真へ)
<3面>
沖縄戦集団自決の「軍命」記述削除を許すな!
9・29沖縄県民大会に総決起せよ!
<6面>
「学力向上」ならぬテスト点数向上≠ノ狂奔する地教委
離職者急増の介護職場
Topics 旧友愛会系労組が新組織を設立
<7面>
「愛国心」教育の飛躍的強化を狙う「徳育の教科化」を許すな!
サミット警備を名分に治安弾圧体制強化
<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆ボクの解離性障害
◆新解『論語』
◆ブルー・ゴールド
◆ラブレター
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」 最新号
自滅℃ゥ民党による政権危機の泥縄的のりきり策を許すな!
前回の自民党総裁選の際には安倍に勝つ見込みがないと見るや立候補さえとりやめた日和見主義者の小狸=福田が、危機に陥った自民党の救世主ででもあるかのようにふるまおうとも、つくりだされるであろう福田新政権は、当面の場つなぎ*を果たすことしかできないであろう。<保守二大政党制>への現実的転回にむけての政界大再編が不可避となりつつあるのだからだ。しかもこのデガラシ政権≠ヘ、発足早々に政府危機に直面すること必定である。小沢民主党がインド洋における自衛隊の給油活動を継続するためのテロ特措法の期限延長にも新法制定にもあくまで反対する姿勢を崩していないことのゆえに、安倍にならって福田も「国際公約」だと押しだしている海自の給油活動が中断に追いこまれることは必至だというだけではない。<米―中露新対決>のただなかで日本帝国主義国家は翻弄され引き裂かれ、小泉=安倍式の対米盲従∴齦モ倒の安保・外交政策の限界露呈がもはや歴然としているのだからである。 まさしくこのゆえに、日本帝国主義支配階級・政治エリートどもは、日本国家の生き残り戦略をめぐって、とりわけ安保・外交政策上における対米盲従∴齦モ倒か小沢流の対米自立≠ゥをめぐって、政界大再編を孕んだ権力抗争をより激烈化させること必定である。と同時に、「戦争をやれる国家」にふさわしく日本型ネオ・ファシズム支配体制を再編し・安定化させるために、死にもの狂いでありとあらゆる策謀をめぐらすにちがいない。 たたかう労働者・学生諸君!自滅℃ゥ民党による政権危機の泥縄的のりきり策を断じて許すな! 小沢民主党にすがりつく「連合」労働貴族や日共中央ら既成反対運動指導部の腐敗と犯罪性を暴きだし、<戦争とネオ・ファシズム暗黒支配>に抗する階級的戦列をうち鍛えるのでなければならない。革命的・戦闘的な労学は、決意も新たに、いざ起ちあがれ! 以下、見出し 安倍のノイローゼ辞任とデガラシ福田の担ぎだし <米―中露新対決>下で引き裂かれる日本帝国主義 小泉=安倍式対米盲従$ュ策の継承 <保守二大政党制>創出への現実的転回のうねり <ネオ・ファシズム的反動化阻止>の戦列を! |
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沖縄戦集団自決の「軍命」記述削除を許すな! 「記述回復」請願運動への歪曲をのりこえて闘おう 9・29県民大会に全国から総決起せよ! 沖縄県委員会 全国のすべての労働者・学生諸君!「基地の島」オキナワは、いま、9・29「教科書検定意見撤回を求める県民大会」(同実行委員会主催)を一大焦点として、労働者・人民の激しい抗議と怒りの炎に包まれている。 「沖縄戦において日本軍が住民に集団自決を強制した」――この歴史的事実の記述を、来年度から使用する高校歴史教科書から削除することを強制した文科省の教科書検定(三月三十日発表)。この政府・文科省にたいして、戦争体験者をはじめとする沖縄の労働者・人民の怒りは日増しに高まっている。 だが、この運動は、沖縄県仲井真当局・自民党県連にすり寄る「連合沖縄」本部や共産党沖縄県委員会の対応のゆえに、政府・文科省に「記述回復」のみを請願する運動に歪曲されている。われわれは、既成指導部による「記述回復」請願運動をのりこえ、政府・文科省による「集団自決の日本軍による強制」記述の削除を弾劾し、その撤回を勝ちとる闘いに総力で起ちあがろうではないか。「愛国心教育の制度化反対! 改悪学校教育法にもとづく学習指導要領改悪反対!」を掲げ、<ネオ・ファシズム的教育再編粉砕>の方向性を鮮明にしてたたかおう! この闘いをテロ特措新法の制定や辺野古新基地の建設を阻止する闘いと固く結びつけてたたかおうではないか! すべての労働者・学生は、既成指導部による闘争歪曲をのりこえ、9・29「県民大会」へ総決起せよ! 以下、見出し 全島に広がる「『軍命』削除弾劾!」の怒りの炎 「戦争をやれる国」づくりのための「愛国心」の宣揚 「愛国心」教育の制度化反対! 反戦反安保闘争と結びつけ闘いの高揚をかちとれ |
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ボクの解離性障害 枕元に松岡さんが…… 助けて、おじいさま おじいさま。 ごめんなさい。ボク、もう走れません、いえ、「職責」をまっとうできません。どうしてこんなことになってしまったのか、自分でもよくわかりません。ボク、何か悪いことしたんでしょうか。 病室でテレビを見ていたら、福田センセイと麻生センセイが立会演説会を渋谷ハチ公前でやっていました。口々に「小泉改革を引き継ぐが、陰の部分は是正する」と言っていました。腹が立ちました。ボクの名前が一言も出てきません。「改革」を実行したのはボクです。それなのに完全に無視されているのです。あんまりです。ひどいです。ボクの一年間はなんだったんですか。 いま、ボクはKO病院の特別室に「胃腸障害」で入院しています。松岡さんが最後に運ばれたのと同じ病院です。何の因果か、彼もノイローゼだったのでしょう。 周りは言いませんが、ボクは、朝青龍と同じ「ストレス性の解離性障害」かもしれません。できたら、テキサスの牧場に転地療養したいです。七月二十九日以来、おなかの調子が悪かったのは確かです。インドへ行っても、カレーが食べられず、周りからそんなことではインドを抱きこめないョ≠ニヤユされました。そんなこと言われても、ボク、お母さんから「晋ちゃんはおなかが弱いから辛いものはダメョ」と言われて育ったので無理です。 APECに行く前、お母さまに相談したんです。そしたら、「いい、晋ちゃん、おじいさまはね、職を賭して安保条約を通す、と言ったのよ。カクゴが必要です」と勇気づけてくれました。ちょっと重荷だったけど、お父さまのようになってはいけないと思い旅立ちました。お父さまは、「ムコ殿」でした。家に居るのがいやで、毎日、赤坂通い。酒のせいで悶死。あんなふうになってはいけない、というのが家訓≠ナしたから。 それで、シドニーから帰る直前、「海自の給油活動延長に職を賭してとりくんでいく」と思い切って言ったのです。でも、イジワルな記者に「できなかったらどうする」と質問されたのは想定外でした。頭が真っ白になって、つい「職責にしがみつくものではない」と言ってしまいました。でも、ボクは、すぐにでもやめたいけど、まだやる気だったんです。東京に着いたら、周りの空気≠ェヘンでした。腫れ物にさわるような言い方をするのです。それに、ボクが居なかった間に、テロ特措法の期限延長問題で、いつの間にか新法という話が進んでいました。ボクのあずかり知らないところで、何かが進んでいたのです。 国会での所信表明演説の時でした。僕の心にヒビ割れが生じました。参院で野党席から怒声が飛んできました。「まだやめないのか!」と。職責にしがみつかない≠ニ言ったじゃないか、と心で思っているうちに、来年の洞爺湖サミットの一部を読み飛ばしてしまいました。「飛ばしたぞ、飛ばしたぞ」と野次があったようですが覚えていません。一応終って席で休んでいたら、「いつまで居座るつもりだ」と大声で怒鳴られました。議事ではもう退席してよいところだったらしいのですが、もう、ガックリです。 実はボク、あの時、すごく恐かったんです。小さいころから、あんなにいじめられたことはないもの。与党議員も野党議員も、みんなしてボクをバカにしているとしか思えません。おかゆしか食べられず、ハラに力が入らなくて。それに加えて、小沢さんは、会いたいといっても会ってもくれないんです。 お仲間官邸団≠ネんて森センセイは言うけれど、冷たいものです。ボクが本当に困っている時はみんな近寄りもしないのです。 もうイヤです。ただそれだけです。「前代未聞、四十年の政治生活ではじめての出来事」と小沢さんは言うけれど、おじいさま、本当ですか。ボク、判断できません。 昨夜も夢を見ました。松岡さんがボクを手まねきするのです。思わず、目が覚め、号泣してしまいました。もうじき、夜が明けます。朝の「身体検査」いや検温の時間です。今日は検査日です。昨日の検査では「首相専決」いや便潜血プラスでした。この病院は何かと有名です。ボクも、いっそのこと非常階段から転落死したら、みんなイジメてごめん≠ニ泣いてくれるでしょうか。 おじいさま、どうかシンゾーを助けてください。いまこそ、十四の光をください。 |
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9・13全学連 国会包囲闘争に断固決起 |
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安倍のノイローゼ辞任≠フ翌日の九月十三日、わが同盟に導かれた全学連のたたかう学生たちは、国会・首相官邸包囲緊急闘争に断固として決起した。 |
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国会・首相官邸に向けシュプレヒコールを叩きつける全学連 (9月13日、霞が関) |
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9・2矢臼別 米軍実弾演習阻止に起つ 道共闘 三〇〇〇労働者と連帯 |
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全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、九月二日、道東・中標津町で開催された「米軍実弾演習の矢臼別移転反対全道集会」(主催/「連合」北海道・北海道農民連盟)において、全道から結集した三〇〇〇名の労働者と連帯し、米海兵隊の矢臼別実弾砲撃演習阻止の闘いの高揚のために奮闘した。 |
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全道から結集した労学が「実弾砲撃演習反対」の雄叫び (9月2日、中標津町丸山公園) |
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道共闘が戦車部隊に肉迫 8・31帯 広 陸自の公道自走訓練に怒り |
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全学連北海道地方共闘会議の学生は、陸上自衛隊第五旅団(司令部・帯広)の戦車部隊による公道自走訓練を阻止するために八月三十一日未明、現地闘争に断固として決起した。 |
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戦車の前に立ちはだかり弾劾の声をあげる学生たち (8月31日、帯広市) |
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