第1983号(2007年9月3日)の内容


<1面>
安倍権力妄執$ュ権を打ち倒せ!
 憲法改悪阻止! 日米新軍事同盟強化反対!
 首相官邸・国会包囲―九月闘争に決起せよ

<4〜5面>
<シリーズ>引き裂かれた中欧 第3回
 <反露・親米>政権下のチェコの苦悶

<2〜3面>
8・5第45回国際反戦集会
 戦乱の危機を突破する拠点を構築 東海/九州/北陸

自衛隊展示訓練阻止に起つ(8・3―4大阪)写真へ
改憲阻止! 東海学生総行動(7・16名古屋)

<6面>
土日に「いじめ対応」研修を強制
非正規雇用バス運転手の過酷な労働
福岡市が小学校で戦時訓練=I
Topics 郵政版「人材派遣会社」の設立

<8面>
第45回国際反戦集会
海外からのメッセージ A
レニングラード地域共産主義者党/プローニン(ウクライナ文化協会)/ロシア共産主義労働者党―ロシア共産主義者党チュメニ州委員会/ソシアリスト・アピール(米)

<7面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆脱プードル
◆「非対称的対応」
◆奥林匹克
◆危ない橋
◆鬼太郎が見た

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

  「解放」最新号
 





  


安倍権力妄執$ュ権を打ち倒せ!

 憲法改悪阻止! 日米新軍事同盟強化反対!

 首相官邸・国会包囲―九月闘争に決起せよ


 八月二十七日おこなった内閣改造において安倍は、高村(防衛相)、町村(外相)、伊吹(文科相)ら各派閥の領袖を重要閣僚にすえるかたちで「挙党態勢づくり」を演出した。自民党三役人事においては、参院選後いち早く「安倍続投支持」を表明した麻生太郎を幹事長に、二階俊博を総務会長にすえたことをはじめとして、「反安倍」の動きを封じこめることに躍起になっている。
 こうした安倍の延命策にたいして、野党のみならず自民党内からも、「お友だち内閣≠ゥらは脱したが、旧態依然たる各派閥気くばり人事」という不満の声が噴きあがっている。参院選における歴史的大敗北にもかかわらず、政権の座にしがみつき続投≠決めこんでいるボンクラ安倍にたいして、自民党内の反主流派から安倍おろし≠フ気運がいっそう噴出するにちがいない。このゆえに、安倍政権は、臨時国会の幕開けを前にしてすでに命脈を断たれているのだ。しかも、ご主人様≠スるブッシュ帝国じたいが、イラクおよびアフガニスタンでの「対テロ戦」の破産に見舞われるとともに、胡錦濤中国とプーチン・ロシアによる反米国際包囲網の拡大・強化に揺さぶられており、ますます没落を露わにしている。こうした国際情勢の新たな激動に追い討ちをかけられ対応不能を露呈しているのが、ガタガタ安倍政権なのである。
 それにもかかわらずこの政権の首班たる安倍晋三は、「『対テロ戦争』への参戦を継続せよ」というブッシュ帝国の下命を受けてテロ対策特措法(十一月一日期限切れ)の期限延長をなんとしてもなし遂げるために、そしてなによりも憲法改定という宿願を「五年以内」にみずからの手でなし遂げるために、なおも政権の座にしがみついている。
 すべての労働者・学生諸君! 今こそわれわれは、安倍政権によるこうした一切の極反動攻撃を打ち砕く闘いに勇躍決起するのでなければならない。参院選において安倍自民党の敵失≠フゆえに勝利を収めた小沢の民主党にたいして、いまや既成反対運動の指導部はこぞって幻想を煽りたてている。だが、民主党・小沢がテロ対策特措法の延長に反対を唱え参院で否決する構えを誇示しているのは、何よりも安倍政権を退陣に追いこむためにこの政権の対米盲従ぶり≠浮きたたせるという政治的思惑にもとづく。この小沢の民主党にすがりついているのが、「政使労協議」方式の定着化を追い求める「連合」指導部や、「保守層との共同」願望に耽っている日共中央なのであって、われわれはこれを労働者階級の名において弾劾するのでなければならない。とりわけ、議会政党としての消滅の危機の乗りきりをかけて、議会内での民主党との「野党共闘」を磯のアワビ的に追い求めている日共の不破=志位指導部の犯罪性を満天下に暴露するのでなければならない。
 今こそたたかう労働者・学生は、決起せよ。参院選の大敗北を居直りいまなお日本の労働者・人民・学生を<戦争と暗黒支配>のもとに組みしき、労働者階級を<絶対的窮乏化>のドン底に叩きこもうとしているボロボロ安倍政権を打倒する闘いの先頭に起て! 全学連の学生は、九月臨時国会開催日に首相官邸・国会包囲闘争に勇躍決起せよ!


(以下、各章の見出し)
 激化する米―中露の軍事的角逐

 イラク・中東制覇の最後的破産に叩きこまれたブッシュ帝国

 命脈尽きて迷走する安倍ボロボロ政権

 改憲のために権力の座にしがみつく安倍政権を打倒せよ



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シリーズ 引き裂かれた中欧 第3回


<反露・親米>政権下のチェコの苦悶


 中欧の小国チェコは、いま、ブッシュ政権によるMD(弾道ミサイル防衛)システム配備の受け入れをめぐって揺れに揺れている。
 〇六年六月の下院選挙において、転向スターリニストが主導する社民党(CSSD)政権をひきずりおろし、八年ぶりに国家権力を奪取した親米・反共の大統領バーツラフ・クラウスと首相ミレク・トポラーネクに率いられた市民民主党(ODS)。この擬似ブルジョア政党の政権は、ポーランドのカチンスキ政権と手をたずさえて、MD配備の受け入れを正式に表明した(註1)。
 こうした政策的選択は、チェコを政治的混乱に叩きこんでいる。MDシステムのチェコ・ポーランド配備をごり押しするブッシュ帝国と、これに猛反発しMD配備を阻止するために狂奔する「大国としての復権」を企む現代版雷帝<vーチンのロシア。さらに、表向きはMD配備を容認する姿勢を示しながらも、内心では、中国との同盟的結託を強化しているロシアとアメリカとの軍事的対立の激化に「冷戦」の再来を危惧しているがゆえにブッシュ政権への反発をくすぶらせている独=仏両権力者。こうした<三極間角逐>のまっただなかで、チェコ支配階級内の権力抗争がいま激化しているのである。安保・外交政策の策定をめぐって、また同時に、EU加盟のもとで醸成され噴出している経済的諸矛盾をいかに打開するかの経済政策の策定をめぐって、権力抗争が激烈化しているのだ。
 一九八九年の「ビロード革命」によってチェコスロバキアのスターリニスト官僚専制国家が倒壊してから十八年。かつて労働者・勤労人民のうえに君臨してきたスターリニスト官僚どもは、変節を遂げた揚げ句の果てに新たな犯罪を重ねている。ある者は、旧国営(国有)企業の「民営化」に乗じて企業経営者=資本家に転身し、ある者は社会民主主義へと政治的・思想的に転向し「社民党」の看板を掲げて擬似ブルジョア政党との政権交代≠くりひろげている。さらに「非転向」のまま権力の座から滑り落ちたフサーク派の末裔どもは、議会内野党として、チェコ労働者・人民の階級闘争にスターリン主義の害毒をいまなお垂れ流しつづけている。
 スロバキアとの「ビロード離婚」(一九九三年)を経て、「チェコ共和国」としてNATO加盟(九九年三月)とEU加盟(〇四年五月)を果たし、悲願≠ナあった「ヨーロッパへの回帰」を実現したこの中欧の小国のもとにおいて、「市場経済化」の進展をつうじて賃金プロレタリアに突き落とされた労働者・勤労人民は、いままさに戦乱の危機と経済的の窮乏化にあえいでいる。まさに<スターリン主義の負の遺産>の重圧が彼らを押しひしいでいるのである。
 この悲劇はいかにして断ち切られるべきなのか?


(以下、各章の見出し)
 T MD配備受け入れへの奔走

 U 反ロシア民族主義の鼓吹

 V 新自由主義「改革」へのラセン的回帰

 W <スターリン主義の負の遺産>の超克を


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自衛隊展示訓練阻止に起つ(8・3―4大阪)


 全学連関西共闘会議のたたかう学生は、八月四日、翌日から強行されようとしていた「展示訓練」と称する自衛隊の軍事演習を阻止するために、大阪港現地闘争に勇躍決起した。


自衛艦に怒りのシュプレヒコール
(8月4日、大阪港天保山岸壁)

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