第1978(2007年7月23日)の内容

<1面>
8・5国際反戦集会に結集せよ
<米―中露新対決>下で高まる戦乱勃発の危機を突き破れ!

<4〜5面>
反戦反安保闘争の革命的橋頭堡をうち固めよ!
全学連第77回定期大会の成功のために

  中央学生組織委員会


<2面>
安倍の慰霊式典参加を弾劾 6・22―23
 沖縄県学連が連日決起
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鹿大生反戦アクション6・22写真へ

<6面>
「地教委との共同」を夢想
全教本部の学テ反対闘争の総括
文科省の号令下 教育委が「学校改善支援プラン」
Topics パート労働者の「正社員化」2%!

<7面>
「新会社の発展」への全面奉仕を誓った労働貴族を弾劾せよ
――JPU第63回大会――


<8面>
黒田さんの梅本主体性論批判に学ぶ
『戦後主体性論ノート』を読んで

<3面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆あれから70年
◆ミート・イミテイション
◆初公開の狙い

『ドイツ・イデオロギー』編集をめぐる論争のお粗末

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」 最新号
 





  


8・5国際反戦集会に結集せよ

<米―中露新対決>下で高まる戦乱勃発の危機を突き破れ!

LCAC上陸演習阻止! 浜大樹現地闘争に決起
(7月9日、詳報次号)
 たたかう労働者・学生諸君! わが同盟は、全学連・反戦青年委員会とともに、来たる八月五日、日本各地において第四十五回国際反戦集会を開催する。<米―中露新対決>のもとで高まっている戦乱勃発の危機を根底から突き破る力をつくるために、そして何よりも日本版ネオコンの安倍政権による憲法改悪攻撃を絶対に打ち砕くために、われわれは、いまこそ革命的反戦闘争のうねりを断固として巻き起こそうではないか!
 七月一、二日にアメリカのメーン州ケネバンクポートで開催された米露首脳会談において、ブッシュ政権によるMD(ミサイル防衛)システムの中欧配備をめぐって、両権力者は真っ向からぶつかりあった。この米・露のまさに非和解的な対立は、現代世界が<米―中露新対決>を根源として戦争と暗黒支配の暗雲に覆いつくされていることをまざまざと浮き彫りとした。根幹から崩壊しつつある「一超」世界支配を弥縫するためにアメリカ同盟体制の再構築に血眼となっているブッシュ帝国と、「一超支配打破」を旗印にして同盟的結託を強化し反米国際包囲網の拡大に狂奔している中国・ロシア両国とは、アメリカのMDシステムの中欧・日本への前線#z備を最大の焦点として、いまや新たな宇宙軍拡・核軍事力増強競争を激化させている。
 日本の安倍政権は、年金記録不明=不払い問題の露見に続く前防衛相・久間の「長崎への原爆投下はしょうがなかった」という発言や農相・赤城の政治資金不正使用問題の暴露に揺さぶられ、参院選挙における自民党大敗北の悪夢に苛まれている。だが同時に、この局面においても首相・安倍は傲然と開き直り、諸反動法案の強行採決・成立に突進しただけでなく、たとえ参院選に大敗しても辞任せず、みずからの政権下において五年以内に改憲をなしとげる腹を固めているのだ。MDシステムの中欧・日本への配備を強引におしすすめるのみならず、イラクに居座りつづけ今やパレスチナ、レバノンに内戦の火を放っているブッシュ帝国。このブッシュ帝国の隷属国≠ノふさわしく日米新軍事同盟を対中国・対ロシアの攻守同盟として現実的に強化するための策動を急ピッチでおしすすめている。現に、七月六日には日本海において日米共同MD訓練(五回目)を強行した。安倍政権は、今年十二月にもMDシステムを搭載した海上自衛隊のイージス艦の運用を開始しようとしている。このMDシステムの日本配備に符節を合わせて、安倍政権は、今秋にも「集団的自衛権行使」について合憲とみなす政府見解をうちだすことをたくらみ、そのために「有識者懇談会」に提言≠出させようとしているのだ。
 いまこそわれわれは、<鉄の六角錐>にあみこまれ腹のうちでは改憲を支持している「連合」労働貴族の腐敗を弾劾し、日共翼下の「反安保」を完全に放棄したインチキ「護憲」運動をのりこえ、憲法改悪と日米新軍事同盟の強化に反対する反戦反安保闘争を職場・学園において強力に推進しようではないか!
 すべての労働者・学生は、第四十五回国際反戦集会に総結集せよ!

以下、見出し

 米―中露の新たな宇宙軍拡・核軍事力増強競争

 イラク米軍増派策の破産を自認したブッシュ政権

 中・露を後ろ盾にして反米共同戦線を構築するイラン

 プロレタリア国際主義に立脚し革命的反戦闘争を推進せよ

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反戦反安保闘争の革命的橋頭堡をうち固めよ!

全学連第77回大会の成功のために

中央学生組織委員会

 全学連は、来る七月二十五〜二十七日の三日間、東京において、第七十七回定期全国大会を開催する。参議院選挙のまっただなかで開催されるこの大会をつうじて、全学連は、改憲阻止・反戦反安保闘争の一大高揚を切り開くための不抜の拠点をうち固めるのでなければならない。
 たとえ安倍政権そのものは、ブッシュ政権と同様に完全にレイム・ダックと化しているのだとしても、日本帝国主義国家権力はブッシュ帝国の下命を受けて、すでに国民投票法の制定にこぎつけ、憲法改悪にむかって全力疾走を開始している。もしもこの憲法改悪を許してしまうならば、わが日本の労働者・人民は、<戦争と暗黒支配と絶対的窮乏化>のどん底に突き落とされてしまうことになる。
 まさにこのゆえに全学連は、今春四〜五月の国民投票法制定阻止の闘いを、改憲翼賛勢力たる「連合」労働貴族どもや、「反安保」を完全に放棄した転向スターリニスト・代々木官僚が指導する既成平和運動をのりこえて、総力をあげてたたかいぬいたのであった。
 こうした春期闘争をつうじて切り開いた地平を確認するとともに、この闘いを理論的=思想的に総括し、一切の既成平和運動をのりこえ改憲阻止・反戦反安保の闘争のさらなる前進を切り開いてゆくために、その拠点をうち固めることが、本大会の課題である。わがマル学同のすべての同志諸君は、この全学連大会の成功のために奮闘するのでなければならない。

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JPU第六十三回大会

「新会社の発展」への全面奉仕を誓った労働貴族を弾劾せよ

新組合(JP労組)結成による郵政版産業報国会の完成を許すな

 六月十九日から二十一日に、沖縄県那覇市においてJPU第六十三回定期全国大会が開催された。
 本部労働貴族どもは今大会を、十月一日にスタートする日本郵政株式会社とその傘下の四事業会社の事業の発展への協力を誓う場たらしめた。そしてまた、全郵政とJPUとの組織統合を実現し、新たに「日本郵政グループ労働組合(略称・JP労組)」を結成するという方針を最終的に大会決定した。「日本郵政」傘下のすべての労働者を一糸乱れず会社の発展のために奉仕させるための体制を整えるという目論見を、JPU労働貴族は貫いたのだ。
 今大会の議案において菰田(こもだ)執行部は、郵政グループ各社の新たな「人事・労働条件・労使関係」をめぐる西川当局との交渉の妥結内容を報告し、新たな「JP労組」の理念・綱領、組織形態にかんする全郵政との合意事項および協議事項の「まとめ」を提起し、大会の名においてそれらを承認するようにもとめた。
 菰田執行部は、「公社時を下回らない労働条件を確保した」とおしだしている。だが、その内実は、西川当局が新たに創設した「出向・転籍」制度をうけ入れ、また「契約社員」制度の導入・緻密化を認めることを大前提としたものなのだ。それは、新会社経営陣が「総額人件費」を引き下げるために採ろうとしている正社員の削減=非正規労働者の大量導入によるその置き換えという経営・労務施策に労働組合として下から呼応するものにほかならない。そしてまた、「組織統合」の指針において彼らは、「事業を支える」ことを最大の任務とすると謳うだけでなく、「左右の全体主義を排除し、自由にして民主的な労働運動」を推進するという全郵政の綱領を引き継ぐことを明示した。このことは、JPU労働貴族どもが反共を理念とする旧同盟系友愛会型の労働運動路線を公然と受け入れ定式化し、もって新組合の運動を今日版産業報国運動として推進することを改めて宣言するもの以外のなにものでもない。
 わが革命的・戦闘的労働者は、創意工夫したとりくみによって、本部を突きあげる闘いを職場深部からつくりだしてきた。また、大会会場でのわが情宣部隊の大横断幕やビラそして熱いアジテーションによる呼びかけによって、本部方針の反労働者性を余すことなく暴露し、多くの代議員・傍聴者に大きな共感をつくりだしてきた。しかし、本部・地本ダラ幹どもは悪らつな官僚統制をおこなって、この本部方針を代議員たちに承認させ「信任三二八票、不信任一〇票」で決定した。
 JPU労働運動の戦闘的再生のために苦闘しているすべての仲間たち! この大会決定を弾劾し、「強い会社づくり」と称して西川当局の経営・労務施策に全面協力する本部労働貴族どもを許さず、人員大削減・労働強化・賃金切り下げ攻撃を打ち砕こう。
 労働貴族どもによる改憲支持・戦争翼賛の労働組合づくりへの突進を許さず、安倍ネオコン政権による改憲・安保同盟強化の策動を打ち砕く闘いを創造しようではないか。

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安倍の慰霊式典参加を弾劾 6・22―23
 
沖縄県学連が連日決起


 六月二十二日、二十三日に、沖縄県学連のたたかう学生たちは、首相・安倍の来沖と戦没者慰霊式典(沖縄県主催)への参加を阻止する闘争に勇躍決起した。
 沖縄では、高校歴史教科書から「日本軍の集団自決強要」の記述を削除させた安倍政権・文科省にたいする労働者・学生・市民の怒りが沸騰している(本紙第一九七四号二面参照)。首相・安倍は、労働者・人民の怒りを懐柔し、また、沖縄戦の犠牲者をお国のために命を捧げた尊い犠牲≠ニ描きあげて「愛国心」を発揚する場たらしめるために、沖縄戦没者慰霊式典に参加したのだ。安倍政権は今、アメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本を飛躍させるために改憲総攻撃につき進んでいる。これを断じて許してはならない。たたかう学生たちは、沖縄平和運動センターに結集する戦闘的労働者とあい固く連帯して、戦争聖化のための首相・安倍の式典参加を阻止する闘いをたたかいぬいたのである。


既成指導部の闘争歪曲を許さず奮闘する県学連
(6・23、那覇)


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鹿大生反戦アクション 6・22


 六月二十二日に、鹿児島大学のたたかう学生たちは、「止めろ! 改憲と安保強化の濁流を 6・22鹿大生反戦Action」と銘うって昼休み学内集会と夕方の市街地デモに起ちあがった。

「反安保」の旗高くデモ
(6月22日、鹿児島市天文館)

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