第1974号(2007年6月25日)の内容

<1面>
年金保険料の国家的詐取を弾劾せよ
既成指導部の屈服を許さず今こそ改憲総攻撃を打ち砕け
<4〜5面>
<戦争と窮乏化>を突破する労働運動への再生を!

中央労働者組織委員会

<2面>
労学市民3500の怒り爆発 6・9沖縄
 集団自決「軍命」記述削除を弾劾写真へ
海自護衛艦入港に抗議 5・25名古写真へ
関西学生が改憲阻止の決意 5・20写真へ

<6面>
高橋道当局の大リストラ攻撃を打ち砕け!
年金保険料の国家的詐取を許すな!
Topics 港区が「学校法律相談制度」導入
<7面>
「労働者保護法制の完全撤廃」を呼号する規制改革会議提言
破産した「保守層との共同」路線の弥縫に狂奔 5・3不破講演会 
<8面>
第45回国際反戦集会 海外へのアピール
<3面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆奇策の波紋
◆自業自縛
◆茨の花道
◆出稼ぎ国家
◆ワンフレーズ政治

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える
日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

 「解放」 最新号
 





  


年金保険料の国家的詐取を弾劾せよ

既成指導部の屈服を許さず今こそ改憲総攻撃を打ち砕け


警察権力による二名不当逮捕弾劾!
6・17 労学が弾圧をはね返し国会へ進撃
(霞が関2丁目 詳報次号)
 五〇〇〇万件をはるかに超える年金納付記録の不明・不払いにたいする労働者・人民の不信と反発の噴出に直撃されて、安倍政権はいま、かつてないほどの危機に直面している。そもそも、高額の保険料を支払わせておきながら「記録不明」をもって支給しない(その額は総計数十兆円におよぶ)などというのは、国家による詐取以外のなにものでもない。このことにたいする労働者・人民の怒りは高まるばかりなのである。
 にもかかわらず、極反動・安倍政権は、「ウミを出すチャンス」などと平然と開き直り、「労働組合=自治労の(社保庁)支配が不祥事の原因」(自民党幹事長・中川秀直)などと責任転嫁のデマをも吹聴しつつ、社保庁解体法案(および「救済措置」法案)や国家公務員法改定案、教育四法改定案やイラク特措法改定案をなにがなんでも可決・成立させようとしている。そのために安倍政権は、参院選での敗北必至の局面を少しでも打開するという思惑をもこめて、国会会期の延長=参院選挙日の後送りを策しているのだ。
 まさにいま、安倍ネオコン政権は、ブッシュ帝国への誓約にもとづいて「アメリカとともに戦争をやれる国」へと日本国家を飛躍させるために、日米新軍事同盟の強化と憲法改悪、国家総動員体制構築の総攻撃を労働者・人民の頭上にうちおろしているのだ。
 たたかう労働者・学生諸君! 安倍政権がガタガタになりながらも反動諸法の制定に突進することが許されているのは、ひとえに既成反対運動指導部が「鉄の六角錐」のもとにあみこまれているからにほかならない。参院における与野党逆転のチャンスが到来したことに色めきたつ民主党の小沢執行部、彼らは、票集めのために年金・生活問題一本に絞っての安倍政権への追及にのめりこんでいる。この民主党を支持する「連合」高木執行部は、腹の内では改憲翼賛・安保同盟強化支持であるがゆえに、安倍政権による改憲総攻撃に反撃する闘いを抑圧することに血眼になっているのだ。そして自治労ダラ幹どもは、労組バッシングにすくみあがっているのだ。日共の不破=志位指導部は、来たる参院選において「反自民票」が民主党に集まりかねないことに焦りを高じさせている。なんとか自党への票を確保する思惑から、彼らは、「民主党にも靖国派が存在している」などと叫びたて、「靖国派に対抗する党」として売りこむことに躍起になっているにすぎない。
 いまこそわれわれは、「連合」労働貴族の腐敗を弾劾し、「反安保」を放棄した日共系のインチキ「護憲」運動をのりこえて、改憲阻止・反戦反安保闘争の高揚をかちとるのでなければならない。社保庁解体法案・国家公務員制度改悪法案をはじめとする反動諸法案の可決・成立を断固阻止せよ。

以下、見出し
年金記録不明・不払い問題でガタガタの安倍政権

「戦争をやれる国」へ飛躍するための総攻撃

米・中露の冷戦的熱戦の激化

参院選の集票に埋没する既成指導部をのりこえて安倍内閣打倒へ邁進せよ
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<戦争と窮乏化>を突破する労働運動への再生を!

07春闘の敗北をのりこえネオ産報運動を打ち破れ

中央労働者組織委員会

 日本版ネオコン・安倍政権が、「アメリカとともに戦争をやれる国」への飛躍を賭けて、憲法改悪を中軸とするネオ・ファシズム的大反動諸攻撃を、とりわけ労働組合への絶滅攻撃を一挙的にしかけている。すでに教育基本法の改悪が強行され、国民投票法の制定が策されていた危機的情勢のただなかにおいて、日本労働者階級は<二〇〇七年春闘>をたたかいぬいた。
 いま日本労働者階級は、自民党政権の新自由主義的「構造改革」諸政策の貫徹に助けられた独占資本家どもによる首切り・雇用形態改悪・賃金切り下げ・成果主義賃金制への切り替えなどの攻撃にさらされており、かつてない生活苦と心身の破壊を、今日版の<絶対的窮乏化>とでもいうべきそれを強いられている。こうしたみずからの悲惨な現実を突破するために〇七春闘に決起した労働者たちは、だが独占資本家どもの経営・労務施策を受容する儀式へと春闘をねじまげた「連合」労働貴族どもや、「ルールある資本主義」への改良を求めての代案宣伝運動へと闘いをおし歪めた「全労連」の日共系ダラ幹どもの腐敗のゆえに、――既成諸労組の内部でたたかうわが革命的・戦闘的労働者たちの奮闘にもかかわらず――またしても痛苦な敗北を強いられた。「国際競争力強化」を楯にして賃上げを頑なに拒否し・さらなる賃金抑制攻撃をしかけてきた独占ブルジョアジーにたいして、「連合」傘下諸労組の労働貴族どもは、「賃金改善」の仮象をとりつくろうことを懇願しただけで、早々に屈服した。
 それだけではない。「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍政権は、「労働者保護」を建て前とした戦後労働諸法制を最後的に解体し労働組合そのものを破壊することを狙って、「労働ビッグバン」と称する労働諸法制の改悪攻撃をしかけてきた。(ただしホワイトカラーエグゼンプション制度法案は早々に見送られただけでなく、労働契約法をはじめとした主要部分も、発覚した「年金記録消失」問題などへの政治的対処を安倍が優先せざるをえなかったがゆえに、その制定は次期国会以降に先送りされた。)この画歴史的な労働諸法制改悪攻撃にたいして、「連合」高木指導部は、基本的にそれを是認したうえで、「より良くする」ための「意見反映」を求めるという対応に終始した。そのうえさらに彼らは、改憲への「手続き」を定めるとともに・それじたいに公務員諸労組への弾圧条項を含むところの国民投票法の制定をも容認し、反対運動を抑圧してまわったのだ。これらの対応こそは、労働組合を自殺に追いこむ行為にほかならない。
 まさに〇七春闘をつうじて、労働貴族どもに牛耳られた「連合」は、<戦争をやれる国づくりを翼賛し労働者階級の絶対的窮乏化を促進するネオ産業報国会>としての姿を剥(む)きだしにしたのだ。
 この既成労働運動指導部の腐敗のゆえにこそ、日本労働者階級は、おしなべてよりいっそうの窮乏化を強いられつつあるだけでなく、最低の生活保障や労働諸条件や「基本的人権」にかかわるあらゆる諸権利を剥奪され、戦争とネオ・ファシズム的暗黒支配のもとに組み敷かれつつあるのだ。これはまさしく、十九世紀産業資本主義時代における賃金プロレタリアの悲惨の今日的再現というべきではないか!
 この悲惨な現実を根底から突破しうるのは、唯一、わが同盟と・それとともにたたかう戦闘的労働者のみである。「連合」および「全労連」の既成労組指導部によって歪められた〇七春闘の敗北をのりこえ、<日本労働運動の破滅>を根底から突き破る闘いを、わが革命的・戦闘的労働者たちは、全労働者階級の先頭にたって果敢に創造するのでなければならない。

<目次>
T 「戦争をやれる国」づくりへの加担

 ・憲法改悪・安保同盟強化の翼賛
 ・「労働ビッグバン」への下からの呼応
 ・官公労組破壊攻撃への側面協力

U 格差拡大=<絶対的窮乏化>促進の補完

 ・IMF―JCのインチキ「賃金改善」
 ・ワーキングプアを見捨てた労働貴族
 ・「連合」式「格差是正」要求の欺瞞性
 (以上、本号)

V 日本労働運動破滅の根源

 ・戦争と暗黒支配に棹さす「連合」指導部
 ・「存在価値消失」の危機に立つ「全労連」

W ネオ・ファシズム大反動に抗して労働運動の戦闘的再生をかちとれ

 ・ネオ産報運動を食い破るわが革命的労働者の闘い
 ・「連合」の脱構築を!
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第45回国際反戦集会海外へのアピール

〈米―中・露新対決〉下の世界的戦乱の危機を突き破る革命的反戦闘争のうねりを巻き起こせ!

 第45回国際反戦集会実行委員会(全学連・反戦青年委員会・革共同革マル派


米―中・露の新たな宇宙軍拡・核軍事力増強競争を許すな!

 イラク侵略戦争の開始から四年有余を経た今日、アメリカ帝国主義の悪逆無道なイラク軍事占領は完全な破産を呈している。
 ムスリム人民は、勇猛果敢な反米レジスタンスをつうじて憎き占領米軍を打ち破り、すでに敗北に叩きこんだ。国連をも足蹴にしてイラク戦争に突進したがゆえに、ブッシュ帝国はいよいよ国際的孤立を深めている。「友邦同盟」諸国は蜘蛛の子を散らすようにイラクから逃亡し、ついにアメリカの最大の盟友たるブレアのイギリスも今年一月に撤兵を表明せざるをえなくなった。このゆえに米・英・日のハーケンクロイツ同盟は根幹から瓦解した。
 ブッシュ帝国がイラク戦争の泥沼にはまった窮地に乗じて、胡錦濤の中国とプーチンのロシアは両国の同盟関係を強化しつつ、イランやベネズエラなどの反米国家を抱きこんで反米国際包囲網を形成し強化している。これによって、ヤンキー帝国主義の「一超」世界支配はもはや根本的に崩落したのである。
 いまやヨレヨレとなったブッシュ帝国は、悪名高い「先制攻撃戦略」という軍事戦略の見直しを強いられている。中東における「対テロ戦争」という名の反米国家掃討戦の推進、NATOの「東方拡大」にたいして大逆襲にうってでているプーチンのロシアの封じこめ、アメリカの「一極支配」打破を掲げ「二十一世紀の超大国」をめざして奔走している胡錦濤の中国の封じこめ。――この三つの正面戦≠ノ備えるために、いまブッシュ政権は、中・露を主敵とする世界制覇戦略にのっとって新たな策動を開始している。ブッシュ帝国は、自国の核軍事力の増強とMD(ミサイル防衛)システムの中欧・日本への前線配備を急ぐとともに、アメリカ同盟体制を立て直すために米日豪三角軍事同盟の形成とNATOの「東方拡大」とに狂奔している。
 核軍事力の圧倒的優位を保持せんとするこのブッシュ帝国に対抗するために、中国とロシアもまた宇宙空間への軍事的進出にのりだし核軍事力増強にひた走っている。いまや新たなレベルでの核軍事力増強競争にのりだしている米と中・露との激突は、新たな形態の世界的大戦を勃発させる危機を一挙に高めつつあるのだ。
 プーチン雷帝≠フロシアは、ブッシュ帝国のイラク侵略戦争のゆえにもたらされた国際石油価格の高騰を奇貨≠ニして「大国としての復権」という野望を果たしつつある。このロシアは、昨二〇〇六年十一月のCIS(独立国家共同体)首脳会議を区切りとして、ブッシュ帝国によるCIS諸国への「民主化の輸出」と「NATOの東方拡大」の策動を打ち破ることを狙って大逆襲を開始した。アメリカによるMDシステムの配備を受け入れることを表明したポーランド・チェコにたいして「核ミサイルの照準を合わせる」と恫喝し、アメリカにたいしてはINF(中距離核戦力)全廃条約から一方的に脱退するという脅しをもかけている。
 胡錦濤の中国もまた、ロシアからの軍事技術の供与をうけて史上初めて軍事衛星の爆破実験に成功した。さらに、ロシアとともに火星探査衛星の打ち上げをシンボルとして宇宙開発にものりだそうとしている。アメリカ帝国主義が「一超」支配の命綱としてきた宇宙空間の独占的な軍事的支配を打ち破るために、中国・ロシア両国が公然と挑戦にうってでているのだ。こうして今や、米―中・露の宇宙空間における軍拡競争の火蓋が切って落とされたのである。
 中国とロシアは、今年七月には両国の合同軍事演習を、さらに八月に開催する予定のキルギスでの上海協力機構(SCO)首脳会議にあわせて、アフマディネジャドのイランをも正式に加えてSCO合同軍事演習をロシアにおいて大々的に強行しようとしている。この合同軍事演習こそは、SCOを「覇権主義反対・(資源の)独占主義反対」を旗印とする反米の軍事同盟におしあげるための一大儀式にほかならない。
 全世界の兄弟たちよ! ブッシュ帝国による中欧・日本へのMDシステムの配備を絶対に阻止するために、われわれは起ちあがろうではないか。このMDシステム配備こそは、一万発を超える最新鋭の核兵器を保有するアメリカが、中国・ロシアを軍事的に圧服するために「核兵器の無力化」を謳いながら、自国の核兵器による先制攻撃のフリーハンドを握ることを狙うあくどい策動にほかならない。あまつさえ、ブッシュ帝国は「使える核兵器」と称して小型核兵器の開発にさえ突進しているではないか。
 同時に中国・ロシアによる対米対抗的な核軍備増強にたいしても、われわれは断固として反対すべきである。兄弟たちよ! いまこそ自覚すべきである。もしも米と中・露とが開始している新たな核軍事力増強競争をみすみす許してしまうならば、核兵器による人類滅亡がもたらされかねない危機のただなかにわれわれがおかれていることを。いまこそ、全世界の仲間たちは固く手を結びあって、米・日の新軍事同盟にもとづく戦争準備と中・露の対抗的軍拡に反対する革命的反戦闘争の紅蓮の炎を高々と噴きあげようではないか。

ブッシュ帝国のイラク軍事占領の継続を許すな!

 ブッシュ帝国は、もはやイラクからの「段階的撤退」を決意せざるをえない局面に追いこまれている。占領米軍の惨めな敗北を糊塗し、イラク撤退を「名誉ある撤退」とおしだすために「治安回復」を口実として強行したイラクへの三万五〇〇〇人もの米軍増派策もまた完全に破綻した。ブッシュ政権がシーア派主導のマリキ政権配下のイラク政府軍を前面に押したてて呉越同舟で強行したムスリム武装勢力掃討戦は、スンナ派のアルカーイダ系武装勢力による米軍・イラク政府軍にたいする自爆攻撃や自動車爆弾を使った波状攻撃によって完全に打ち砕かれたのだ。
 けれども、マリキ政権に反発を募らせているアルカーイダ系武装勢力は、シーア派勢力やクルド人勢力のみならずスンナ派内の反アルカーイダ勢力にたいする無差別テロルにも手を染めてしまっているのだ。このゆえにイラクの宗派間・民族間の対立が、内戦に転化してしまうという悲劇がもたらされてしまっている。
 ブッシュ政権はイラク増派策の破綻のゆえに、EU諸国や中国・ロシアに泣きつき、イラク内戦問題にかんする国際会議を開催し、これをタテにしてイランやシリアの反米政権との直接交渉にふみだしたのだ。まさにそれは、「テロ国家」と烙印し軍事侵略をしかける機会をまさぐってきた仇敵イラン・シリアにたいするブッシュ帝国の屈服を意味するものにほかならない。
 このブッシュ帝国の窮状を見透かしているイランのアフマディネジャドは、中国・ロシア両政府の強力な支援も受けながら、<反米・反シオニズム>の旗を高く掲げて、「イスラームの核」の保有に邁進している。このイランは、全世界のスンナ派・シーア派に宗派間対立を超えて団結すべきことを訴えている。そしていまや、イラクのシーア派主導政権、レバノンのヒズボラ、パレスチナの自治政府を主導しているハマス、さらにはシリアのアサド政権を束ねて、イスラエルを完全に包囲するかたちで中東地域に反米・反シオニズムの共同戦線を構築しつつある。
 パレスチナ占領・レバノン侵略の悪業をはたらき歴史的敗北を喫したイスラエルのオルメルト政権は、今や国内から敗北責任を追及する声にさらされ政権倒壊の危機を深めている。総選挙において政権奪取をたくらむ右派リクードは、イラク・イラン戦争のさなかにイスラエルがイラクの原子力発電施設を空爆した(一九八一年)のと同様に、イランの核施設にたいする軍事攻撃という暴挙に踏みきることをも狙っているのだ。
 全世界の兄弟たちよ! 中東石油資源を強奪するというたくらみのもとに、「大量破壊兵器保有」という嘘八百をデッチあげてブッシュ帝国が強行したイラク侵略・軍事占領は完全に破産した。この「不正義の戦争」を打ち破ったイラク・ムスリム人民の<反米・反シオニズム>にもとづく闘争は、帝国主義とスターリン主義との角逐の歴史的終焉のもとで、爛熟したがゆえに狂った「一超」軍国主義帝国アメリカの暴虐をものの見事に打ち破ったという世界史的意義をもっている。けれども同時に、イランの権力者を抱きこんだ中国・ロシア両権力者は、アメリカ帝国主義の「一超」支配をつき崩すという自国の利害のために、ムスリム人民の闘いを利用しようとしている。
 全世界の労働者・人民は、イラク・ムスリム人民の闘いの意義をかみしめ、いまこそプロレタリア国際主義にもとづいてイラク・ムスリム人民と連帯してイラク反戦闘争に決起せよ!
 イラク・ムスリム人民よ! われわれは知っている。スンナ派・シーア派の聖職者が、宗派間対立を煽るためにブッシュ帝国が強行してきた「悪魔のような謀略」を弾劾し、「イラクの破壊を試みる過激主義」にも反対する統一戦線の結成を呼びかけているということを。
 このイラク人民にたいしてわれわれは心からの連帯を表明するとともに訴える。いまこそアメリカの軍事占領を最後的に打ち砕くために、宗派間・民族間の対立を超えて一致結束し、イスラミック・インター-ナショナリズムにもとづいて反米闘争を強化せよ!

日本版ネオコン政権による憲法改悪・日米新軍事同盟の強化を粉砕せよ!

 ブッシュ帝国が「一超」支配の崩落にあえぎ国際的な孤立をいっそう深めているにもかかわらず、わが日本の安倍政権は、このブッシュ政権に帝国主義国家のなかで文字通り唯一付き従っている。四月二十七日におこなわれた日米首脳会談において、安倍はブッシュにたいして「かけがえのない日米同盟を揺るぎない同盟として強化する」ことを誓約した。これこそは、日米軍事同盟を対中国・対ロシアの攻守同盟として現実的に強化するために、まさに日本をブッシュ帝国に奉仕する隷属国≠スらしめる恥じ多き誓いにほかならない。安倍がうそぶく「美しい国・日本」なるものは、世界一「汚い国・日本」以外のなにものでもありえない。
 現に、MDシステムの日本配備と米軍トランスフォーメーション推進を強要するブッシュ政権への全面協力を安倍は唯々諾々と受け入れた。そして、アメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本を飛躍させるために、このネオ・ファシスト政権は、「戦力不保持」と「戦争の放棄」が謳われている日本国憲法第九条を葬り去り、ブッシュおしつけの新憲法を制定しようとしているのだ。
 だが、このような重大な危機に直面しているにもかかわらず、わが日本労働者・学生・人民の反戦・平和運動は、既成指導部の腐敗のゆえに、重大な危機におちいってしまっている。日本最大の労組ナショナルセンター「連合」の指導部どもは、日米軍事同盟は「国益」のために必要だと主張している。政府の改憲策動に下から呼応してさえいるのが彼らなのだ。こうした労働貴族どもの戦争翼賛運動≠突き破り反戦運動を創造するために、わが革命的左翼の旗のもとに結集する労働者たちは奮闘している。
 とうの昔に「マルクス・レーニン主義」をかたらったスターリン主義を放棄し修正資本主義へと転向をとげたにもかかわらず、今なお「共産党」を自称しているのが、不破哲三が率いる「保守層」との協賛党≠ナある。この転向スターリニストの党は、彼らが理念としてきた「日米安保条約の廃棄」を完全に放棄した。彼らは日米安保条約を「日本防衛」という「建て前」通りに運用せよ、という代案を現存日本政府に恥ずかしげもなく提案している。まさにそれは、「祖国の防衛」の名のもとに第一次世界大戦に翼賛した第二インターナショナルの犯罪を踏襲する以外のなにものでもないではないか。
 労働者階級・人民を戦争とネオ・ファシズム暗黒支配と<絶対的窮乏化>に叩きこんでいる現代帝国主義の<悪>が毒々しいまでに露わとなっているにもかかわらず、彼ら転向スターリニストは、開明的≠ネ独占ブルジョアに媚びを売るために<反安保>も<反帝>も<反独占>もかなぐり捨てている。これこそが、彼らの反労働者的な変質の最深の根拠にほかならない。
 <反安保>を放棄した日共翼下の腐敗した平和運動をのりこえ、わが日本のたたかう労働者と日本全学連のたたかう学生たちは、今このときも職場・学園において憲法改悪と日米戦争遂行同盟の強化に反対する反戦闘争を強力におしすすめているのだ。

プロレタリア国際主義の旗高く、革命的反戦闘争の戦列を創造しよう!

 全世界の同胞に訴える!
 「対テロ戦争」とか「全体主義との新たな戦い」とかと称するブッシュ帝国の侵略戦争準備・戦争放火を絶対に阻止せよ! ブッシュ帝国によるイラク軍事占領の継続を断じて許すな!
 ヤンキー帝国主義が誇ってきた<自由と民主主義>が、他民族のホロコーストとネオ・ファシズムの暗黒支配の別名でしかないことが、イラク侵略・占領支配をつうじて明るみにだされた。それだけではない。この<自由と民主主義>なるものが、新自由主義を奉じるアメリカ型の政治経済システムを全世界に強権的に押しつける悪業と表裏一体であり、まさに苛烈な競争と労働者・人民の<絶対的貧窮化>への突き落とし、そして深刻な地球環境破壊を強いるものでしかないことが白日のもとにさらけだされている。このヤンキー帝国主義の暴虐を断じて許すな!
 同時にわれわれは、怒りもあらたに弾劾するのでなければならない。自称「社会主義国家」ソ連邦の崩壊(一九九一年)を歴史的区切りにして破産をとげたスターリン主義、その<負の遺産>を背負う末裔どもが、中国やロシアなどの国家権力者として資本主義的毒素を撒き散らしていることを断じて許すな! ソ連スターリン主義の廃墟からFSB=旧KGBを実体的基礎にした大統領専制国家として再興し石油・天然ガス資源を武器に国家資本主義への転回をはかっているのが、プーチンのロシアなのだ。またスターリニスト官僚専制国家の統治の枠組みを残しながらも上からの資本主義化$ュ策の展開をもつうじて国家資本主義というべき政治経済構造を形成し国家そのものの変質の過渡にあるのが、胡錦濤の中国なのだ。このいずれもが、「資本主義ののりこえ」を標榜しながらも破産をとげたスターリン主義の<負の遺産>にほかならないのである。
 全世界の労働者・人民よ! ブッシュ帝国と中国・ロシアとの角逐を根源とする新たな戦争勃発の危機を絶対に突き破れ! われわれがいま創造している革命的反戦闘争は、世界的戦乱の危機を真に突破する闘いであるとともに、スターリン主義崩壊後の二十一世紀世界において現代資本主義がもたらしている重層的危機を根底から突破してゆくバネをそのうちに秘めた闘いにほかならない。
 まさに二十一世紀世界の<戦争と暗黒支配>を突き破り、輝ける未来を切りひらくことができるか否かは、革命的反戦闘争の全世界的規模における推進とその爆発にかかっている。全世界の同胞たちよ! ともにたたかおう!
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労学市民3500の怒り爆発 6・9沖縄
 

集団自決「軍命」記述削除を弾劾

 六月九日、那覇市の県庁前広場において、「沖縄戦の歴史歪曲を許さない! 6・9県民大会」(主催・同実行委員会)が開催された。政府・文部科学省は、今年三月、来年度から使用予定の高校歴史教科書の検定において沖縄戦の「集団自決」記述から「日本軍の関与(=軍命・強制)」を削除する攻撃にでてきた。本集会は、この攻撃にたいして怒りも新たに決起した沖縄の労働者・学生・市民や、本土から駆けつけた日教組や自治労の労組員ら三五〇〇名の結集のもとに実現された。
 わが同盟に指導された戦闘的労働者・学生は、政府・文科省による「軍命」記述削除を弾劾するとともに、「『軍命』記述回復」を政府・文科省に請願するものへと反対運動をおし歪めている既成指導部を弾劾し、<「大東亜戦争」を美化するための記述改悪弾劾!「戦争をやれる国」づくりのための「愛国心」教育の制度化反対!憲法改悪阻止!>を高々と掲げて、この日の闘いを戦闘的・左翼的に塗り変えるために奮闘した。

怒りも新たに決起した労学市民の先頭で奮闘する琉大・沖国大の闘う学生
(6月9日、県庁前広場)


  

海自護衛艦入港に抗議 5・25名古屋


 五月二十五日、海上自衛隊護衛艦「さわゆき」が「一般公開」を名目として名古屋港に入港しようとしていた。十九日の米イージス艦「ポールハミルトン」の弥富埠頭着岸にひきつづく米日の軍艦の入港は、「台湾有事」や「朝鮮半島有事」において名古屋港を米・日両軍の兵站・補給拠点として活用していくためのものにほかならない。これを断固として阻止するために愛知大学、名古屋大学のたたかう学生は勇躍決起した。

接岸する自衛艦に肉迫!
(5月25日、名古屋港)


  

関西学生が改憲阻止の決意 5・20

 
改憲阻止の決意うち固める
 五月二十日に、関西のたたかう学生たちは、「いまこそあげよう改憲阻止の声を! 5・20関西学生のつどい」を実現した。


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