第1969号(2007年5月21日)の内容


<1面>
国民投票法の制定弾劾!
今こそ憲法改悪阻止・反戦反安保の戦列を再構築せよ


<4〜5面>
愚公<Gリツィンの恥多き死
ゴーン式合併=経営方式の破綻

<2〜3面>
国民投票法
 参院特別委採決阻止!

全学連が国会前で激闘(5・10―11)写真へ
名古屋公聴会強行に抗議(4・24)写真へ
沖縄で衆院採決に抗議集会(4・16)写真へ
5・3憲法集会に戦闘的息吹き
 志位の能天気発言に怒り(日比谷集会)
 「正しい改憲」提唱を弾劾(平和フォーラム集会)
沖縄の労学が「反安保」掲げデモ(4・29)写真へ
辺野古事前調査に実力で反撃(4・24―26)
中野一派の惨めな「3・18集会」

<6面>
各地のメーデー集会で奮闘
 「連合大阪」/「全労協」/「愛労連」
Topics 激化する薄型テレビ開発競争

<7面>
愛国心教育制度化の指針
 教育再生会議「第1次報告」の特徴

<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
邪悪の壁
オヤ、親学
絨毯売りの交渉術
輸出新′エ則

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

「解放」 最新号
 





  


国民投票法の制定弾劾!

今こそ憲法改悪阻止・反戦反安保の戦列を再構築せよ

5・14「国民投票法案参院採決阻止!」
全学連が国会に進撃
 日本階級闘争の危機を根底から突き破れ

 すべてのたたかう労働者・学生諸君! 日本版ネオコン安倍政権は、憲法改定のための国民投票法案を、五月十一日の参院特別委員会および十四日の参院本会議において採決し、可決=成立させた。われわれは、労働者人民・学生の反対の声をふみにじったこの暴挙を、満腔の怒りをこめて弾劾する!
 わが同盟の旗のもとにたたかう革命的および戦闘的労働者・学生は、参院選向けの政策宣伝と院内でのささやかな抵抗≠オかなしえぬ既成指導部を弾劾し、国民投票法制定を断固として阻止する闘いを労学両戦線において全力で組織化した。にもかかわらず、既成指導部の腐敗のゆえにもたらされた反対運動総体のぜい弱さをこそ主体的根拠として、改憲策動の関門たるこの国民投票法の制定攻撃は貫徹されてしまった。
 民主党執行部は、参院選での「与野党逆転」を果たすという思惑から国会での「対決」姿勢を演出するという小沢一郎の策略にもとづいて、自公与党との修正協議を棚上げし与党案「反対」のポーズを示したにすぎない。もともと国民投票法制定に賛成のこの党は、最終局面(参院採決)にいたって、「最低投票率について協議する」という付帯事項が入れられたことをもって、粛々と採決に応じたのだ。
 この民主党を支持するナショナルセンターたる「連合」本部は、「拙速審議反対」を弱よわしく唱えただけであって、国民投票法案に反対する労組としてのとりくみを完全に放棄した。いやむしろ、旧総評系諸労組の戦闘的・良心的労働者の下からの闘いを抑えこむことに狂奔したのが、「連合」高木執行部である。しかも、平和フォーラム指導部は、五月三日の憲法集会において「正しい改憲」をわめきたてた(二面参照)。この指導部の犯罪的対応のゆえにこそ、労組を主体とした闘いは弱体化せしめられたのだ。
 日共中央は、改憲攻撃を阻止しうるか否かが問われるこの歴史的局面において、「改憲と地続きの与党案」の「廃案」を掲げて、国会で安倍政権を追及するとともに一定程度の大衆運動にとりくんだ。けれども、彼らの追及の内実は、地方選・参院選での日共の票田を維持する思惑から、与党案の「非民主性」(最低投票率の設定がない)をあげつらい「まともな国民投票法」への修正を要求するという類いのものでしかなかった。しかも、衆参両院での採決時に合わせた大衆動員・労組動員にしても、日共中央は、これを参院選向けの政策宣伝の場として位置づけ、「全労連」傘下労組や日共系大衆団体を徹底的に引きまわしたにすぎない。
 そもそも日共中央は、陸・海・空・港湾労組二〇団体を中心とした労組・大衆団体の共同行動を、「暴力集団の介入」を名目として、上から官僚的に押しつぶしてきた。「九条改悪反対一点での共同」などとおしだしながらも、労組を主体とした下からの「改憲反対」を掲げた共同行動にたいしては、これが日共中央および日共中央盲従の「全労連」指導部にたいする反発とむすびついているがゆえに、その抑圧に血眼になったのだ。この対応こそは、彼らが保守層とりわけ開明的資本家≠ノとり入るために「保守層との共同」という内実の統一戦線≠テくりを自己目的化しているがゆえなのだ。まさに右のことに、日共中央の反労働者性が如実に露わとなったのである。
 われわれは、こうした既成指導部の腐敗をあばきだし、かつアメリカとともに「戦争をやれる国」へと日本をおしあげんとする安倍政権の改憲総攻撃の重要環たる国民投票法案のネオ・ファシズム的反動性を徹底的に暴露しつつ、改憲=国民投票法制定阻止の闘いを<日米新軍事同盟の対中対露攻守同盟としての強化反対・ネオファシズム的反動化阻止>の方向性を鮮明にしてたたかいぬいた。全学連と反戦青年委員会は、実質上は改憲を翼賛する「連合」中央や「反安保」を完全放棄した日共中央によって低迷を余儀なくされた反対運動の危機を根底から突破するために、日本版ネオコン安倍政権の改憲策動を打ち破るべき日本労働者人民の闘いの方向性を鮮明にさししめしつつ、4・29労学統一行動をはじめとする闘争を革命的に推進したのである。
「採決強行弾劾! 改憲阻止!」の雄叫び
(5月14日、国会前)
 すべてのたたかう労働者・学生諸君! 改憲のための国民投票法の制定という重大な事態に、われわれは直面している。既成指導部の腐敗のゆえにこそ、日本階級闘争は一敗地にまみれた。今こそわれわれは、憤激も新たに、日本階級闘争の危機を突き破るのでなければならない。もしも、この反対運動の弱さを突破することができないならば、日本の労働者人民はブッシュ帝国の隷属国=日本のネオ・ファシズム権力によって<戦争と暗黒支配>のもとに組みしかれ<絶対的窮乏化>の重荷に呻吟させられかねないのである。まさにわれわれの責務は重かつ大なのである。今こそわれわれは、<米日―中露>の冷戦的熱戦の危機高まる現時点において、改憲阻止・反戦反安保闘争を推進し、これまでを数層倍する戦列を労学両戦線から再構築するのでなければならない。強固かつ広大な<反ネオ・ファシズム>統一戦線の創造をめざして前進せよ。

以下、見出し
 ブッシュの下命による改憲・日米新軍事同盟強化への突進

 激化する〈米日―中露〉の冷戦的熱戦

 〈ネオ・ファシズム反動化阻止〉の旗高く前進せよ

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愚公<Gリツィンの恥多き死

 亡国ロシアの愚公=<{リス・エリツィンが二〇〇七年四月二十三日に、七十六歳で恥多き生涯を閉じた。
 第二次世界大戦後に<東西冷戦>という形態において、帝国主義陣営に対抗してきた「社会主義」陣営という名のスターリン主義陣営の盟主を任じたソ連邦。これを「自由主義革命」の名において解体し、<現代史の大逆転>を導いたのが、クレムリン官僚の末席を穢(けが)していたエリツィンであった。皇帝気どりの大統領専制をテコにして、IMF指南のもとに拙速で杜撰(ずさん)な「市場経済化」という名の資本主義化政策を強権的に実施し、まさにそうすることによって、ロシアをドル植民地≠ノおとしめ、労働者・勤労人民に塗炭の苦しみを強制したのが、エリツィンであった。この男の死に際して、われわれはこと改めて憤激を呼び起こさざるをえない。
 おりしも、プーチン治政下のロシアは、国際原油価格の高騰の持続を支えにして、経済的復興を果たし愚公の負の遺産≠一掃しつつあるかに見える。とはいえ、このロシアの「強大国」としての復権は、内に向かってはFSB(=旧KGB)を実体的基礎とした強権的=軍事的支配体制と「国家に統制された市場経済」の名によるFSB強権型国家資本主義制度のもとに、労働者・勤労人民にいっそう過酷な犠牲を強いているものでしかない。
 しかも、プーチンのロシアは、胡錦濤中国との同盟的結託を基礎にして、イラク軍事占領の破産にあえぐブッシュ帝国の「一超」世界支配に挑戦し、これを突き崩していく橋頭堡(国際的な反米包囲網の形成)を構築している。今や<米(日)―中露新対決>の構図を前面に浮かびあがらせつつある現代世界は、新たな戦争・戦乱の危機を一挙に深めているのである。
 われわれは、ソ連邦崩壊いご十六年の二十一世紀初頭のこの世界史的現実と真っ向から対決し、<反帝国主義・反スターリン主義>世界革命戦略のこの現代世界への創造的適用にのっとって、<プロレタリア革命の第二世紀>を切り開いていく決意を、いま改めて打ち固めるのでなければならない。

 T〈エリツィン時代〉埋葬の儀式

 Uソ連邦自己解体を導いた歴史的大罪

 V〈スターリン主義の負の遺産〉を一掃せよ


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国民投票法案参院特別委採決阻止に決起
5・10―11全学連が国会前で連日激闘





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「新基地建設阻止! 改憲阻止!」
反安保の旗高く戦闘的デモ4・29沖縄



沿道の労・学・市民の共感集めて国際通りをデモ

労学連帯の絆固く

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国民投票法案衆院採決に抗議


4・16沖縄平和運動センター集会

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国民投票法 名古屋公聴会強行に抗議


4月24日、名古屋市KKRホテル

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