第1964号(2007年4月16日)の内容

<1〜3面>
4・29国会包囲闘争に起て! 中央学生組織委員会
<4〜5面>
中欧諸国を覆う転向スターリニストの闇
<6面>
Topics 文科省の反動的な歴史教科書検定
各地の春闘集会で奮闘 3・8石川/3・12福岡
「連合」中央の「夕張支援」運動の欺瞞性
<7面>
UIゼンセン同盟中央の産業報国運動を打ち破れ
<8面>
国民投票法制定阻止の火柱
 4・5中央公聴会に怒りの拳写真へ)/3・28大阪地方公聴会粉砕に決起写真へ)/3・21福岡で情宣
志賀原発臨界事故を現地で弾劾 3・24写真へ

週間日誌は8面に掲載
「解放」最新号
 





  


4・29国会包囲闘争に決起せよ

憲法改悪阻止! 国民投票法制定反対!

ネオ・ファシズム反動化阻止の旗高く反戦反安保の大爆発を!


リード
国民投票法案の中央公聴会粉砕闘争に
全学連が怒りに燃えて決起
(4・5、国会前)


地方公聴会会場に向け抗議のシュプレヒコール
を叩きつける関西共闘
(3・28、ホテルニューオータニ)
 日本版ネオコンたる安倍政権は、いままさに「戦争放棄」を謳った第九条の破棄=「自衛権」の名による「交戦権」の復活を核心とする憲法の改悪に向けて全力で突進している。改憲のための国民投票法を何がなんでも今国会中に制定するために、四月十二日には衆議院憲法調査特別委員会において、そして翌十三日には衆院本会議において、衆院議員の三分の二を越える数を頼みにして与党単独で法案の採決を強行するという政治日程をぶちあげている。
 四月八日の統一地方選挙(前半戦)において、安倍自民党は知事選では東京・北海道・福岡で民主党に勝利したとはいえ、道県議選では前回より一〇〇議席弱落ちこんだ。逆に民主党は改選前より六十三議席上回った。「勝利だ、参院選への大きな弾み」(自民党幹事長・中川秀直)などという強がりとは逆に、明らかに安倍政権・自民党への支持率は低落している。このゆえにこそ、安倍政権は、参院選前に何がなんでも国民投票法を成立させることに血眼になっているのだ。われわれは、この国民投票法案の採決強行を断じて許してはならない!
 首相・安倍は、この国民投票法案の衆院採決を手土産に四月二十六日にも訪米し、アメリカ大統領ブッシュとの首脳会談をおこなおうとしている。この会談において安倍は、「集団的自衛権の行使を合憲と宣言せよ」というブッシュの要求を受けいれ、日本国家がアメリカとともに「戦争をやれる国」へと雄飛することを、こと改めて誓約しようとしているのだ。この日米首脳会談を、われわれは断固として粉砕するのでなければならない。
 まさに憲法改悪を阻止する一大決戦の時を迎えている今日このときに、「連合」高木執行部は労働組合における改憲阻止の闘いを抑圧し、改憲のための国民投票法制定の策動に下から呼応している。日共の不破=志位指導部は、統一地方選・参院選向けの選挙宣伝において「改憲と地続きの国民投票法の制定反対」を唱えているけれども、その内実は、「反安保」ぬきの「護憲」にすぎない。しかも、彼らは、改憲・国民投票法制定反対の大衆運動を選挙カンパニアへときりちぢめているのだ。
 こうした反対運動の危機を断固としてつきやぶり、全学連の部隊は、既成指導部の抑圧に抗してたたかう革命的・戦闘的労働者と固く連帯しつつ、国民投票法案をめぐる中央・地方公聴会の強行に反対する闘いを果敢に展開している。
 すべての学生・労働者諸君! われわれはいまこそ、選挙宣伝に埋没する既成指導部翼下の反対運動をのりこえ、<憲法改悪阻止! 日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化反対! 一切のネオ・ファシズム的反動攻撃粉砕!>の闘いの一大高揚をかちとるのでなければならない。国民投票法案の衆院採決を絶対に阻止せよ! 国会を怒りのスクラムで包囲せよ! 4・29労学統一行動の大爆発をかちとれ!

 中央学生組織委員会

見出し
T <米―中露>角逐のもとで高まる戦乱勃発の危機

U 「戦争をやれる国」への雄飛を策す安倍政権の反動攻撃と反対運動の危機

V 改憲阻止・日米新軍事同盟強化反対の闘いの爆発をかちとれ
Top

   


中欧諸国を覆う転向スターリニストの闇

 二十一世紀世界を「一超」支配のもとに組みしだかんとたくらんだブッシュ帝国のイラク軍事占領・中東制覇の破産と、それにつけこみながら反米国際包囲網の構築をおしすすめつつある胡錦濤の中国とプーチンのロシアとの同盟的結託の強化。アメリカ帝国主義の「一超」世界制覇から<米―中露新対決の時代>への推転を浮き彫りにしつつある現代世界のただなかにおいて、アメリカとロシアとの直接的な政治的・軍事的および経済的の対立・対抗の一つの焦点となっているのが、中欧ならびに東欧を勢力圏に収めるための争闘戦にほかならない。
 この米―露の新たな対決下において、NATO軍事同盟に加盟しブッシュ帝国の下僕の役割を果たしているのが、かつてはスターリニスト官僚専制国家としてソ連の衛星国の汚名に甘んじていた諸国の権力者どもである。それらの諸国(ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、チェコなど)の大多数は、転向スターリニストが権力を握り・あるいは握っていた諸国なのである。
 米と露・中との角逐の狭間にあって弱小国のゆえの生き残り策として、ブッシュ帝国に尻尾を振りイラク侵略戦争・軍事占領に加担してきたのが、これらの現中欧の権力者どもであった。この犯罪的行為は、二十一世紀世界の新たな戦争の危機を深刻化せしめる一因となってきた。これこそは、<スターリン主義の負の遺産>の大きさをしめすもの以外のなにものでもない。
 彼ら転向スターリニストどもが、この犯罪行為をなしたのはなにゆえなのか。そのイデオロギー的根拠はなにか。また、この犯罪行為の歴史的淵源をなす彼らの転向そのものは、なぜ、どのようにしておこなわれたのか。その本質はなにか。


(以下、各章の見出し)
T 米―露新対決下の中欧

U 米欧帝国主義への隷従

V <スターリン主義の負の遺産>を一掃せよ
Top

  

国民投票法制定阻止の火柱


 四月五日、衆議院において国民投票法案中央公聴会が強行されようとしていたまさにそのときに、全学連のたたかう学生たちは、中央公聴会粉砕国会前闘争に決意も固く決起した。

「国民投票法制定阻止!」拳を衆議院に突きあげる全学連(4・5)

  
 全学連関西共闘会議のたたかう学生たちは、三月二十八日に、衆議院憲法調査特別委員会・大阪地方公聴会の強行を断固として粉砕する闘いにたちあがった。

公聴会会場に向けて戦闘的デモを貫徹(3月28日、大阪府庁前)


  

志賀原発臨界事故を現地で弾劾 3・24


 三月二十四日、金沢大学のたたかう学生は、北陸電力が一九九九年にひき起こし・八年間にわたって隠ぺいしつづけてきた志賀原発1号機臨界事故を弾劾する志賀現地闘争に勇躍決起した。

志賀原発1号機前で弾劾の声をあげる金大生(3・24)

Top