第1963号(2007年4月9日)の内容


<1面>
国民投票法制定を絶対阻止せよ!
「戦争をやれる国」への雄飛を企む安倍政権の打倒をめざして闘おう


<4〜5面>
石油資源「一超」制覇の挫折
エネルギー政策の泥縄的転換を強いられたブッシュ帝国


<2面>
全学連 PAC3配備阻止に起つ 3・29写真
「空中給油輸送機配備阻止!」小牧自衛隊基地現地闘争 3・19写真
イラク開戦四周年平和人権センター大阪集会 3・20

<3面>
全学連第122中委を実現 3・14〜15
米軍参加で「国民保護図上訓練」 2・15佐世保

<6面>
NTT労使談合による<賃下げ妥結>を弾劾せよ
Topics 御手洗キヤノンのペテン
感想 2・4労働者総決起集会に参加して

<7面>
JEC連合の07春闘方針批判

<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◇自縄自縛
◇「二重装荷」
◇閉店セール
『新世紀』最新号(第228号)紹介

週間日誌は3面に掲載します

 「解放」最新号
 





  


国民投票法制定を絶対阻止せよ!
「戦争をやれる国」への雄飛を企む安倍政権の打倒をめざして闘おう


以下、見出し

 中東制覇の総破産にあえぐブッシュ帝国

 米英日ハーケンクロイツ同盟瓦解の弥縫策

 政権危機の突破をかけ改憲に狂奔する安倍政権

 改憲阻止・ネオファシズム反動化粉砕の広範な戦列を

Top

   


石油資源「一超」制覇の挫折

エネルギー政策の泥縄的転換を強いられたブッシュ帝国


 アメリカ大統領ブッシュは、イラクからの「段階的撤退」のための「新政策」を公表するとともに、「中東石油依存からの脱却」を掲げてバイオ・エタノール利用の拡大や原子力発電の推進を柱とする新エネルギー政策をうちだした。それも、「エタノール利用は気候変動の問題に対処する助けになる」などとほざきながら。人間活動にともなう温室効果ガスの排出が地球温暖化をもたらしているという、今日では常識となっている説にたいして、「非科学的だ」などとレッテルを貼り、石油ガブ飲み≠フアメリカ経済を護持せんとしてきた己れの主張を、後景におしやったのだ。
 このエネルギー利用政策上のなしくずし的転換こそは、まさしく、イラク占領・支配の完全破産のゆえに中東石油資源の「一超」制覇の野望を打ち砕かれたブッシュ帝国の、死の苦悶の表明いがいのなにものでもない。
 起死回生をかけて、しかし泥縄的にうちだされたものでしかないブッシュ帝国のこの新たなエネルギー政策の展開は、中国・ロシアとの石油・エネルギー資源争奪戦のいっそうの激化を惹き起こすとともに、地球環境破壊のさらなる進行をもたらすこと必定である、といわなければならない。


(以下、各章の見出し)

 一 野望の総破産

 二 迂回的のりきり策

 三 資源争奪戦の激化と地球環境破壊の加速

Top
 

   


 一〜三月期諸闘争の意義と教訓をうち固め春期闘争にむけた戦闘態勢をがっちりと築いた全学連第122中委(三月十五日)

全学連第122中委を盛大に実現
改憲阻止・反戦反安保の橋頭堡を構築
3・14〜15 東京

 全学連は、三月十四〜十五日に、首都・東京において、第一二二回中央委員会を実現した。
 安倍政府・与党は、四月十二日に衆議院憲法調査特別委員会において、そして十三日には衆院本会議において、憲法改悪のための国民投票法の採決を強行しようとしている。まさにいま、憲法改悪を阻止する闘いは、正念場を迎えている。
 こうした緊迫した情勢のただなかにおいて、わが全学連の仲間たちは、既成平和運動をのりこえ、憲法改悪阻止を焦眉の課題とする反戦反安保・改憲阻止・ネオファシズム反動攻撃阻止の闘いの一大高揚を切り拓いてゆくために、闘いの指針を練りあげ、戦闘態勢をがっちりと築きあげたのである。

Top

    


最新号紹介
新世紀
The Communist
第228号
2007年5月


今日版産業報国運動を打ち破れ!

 本号では、「日本労働運動破滅の危機を突破せよ」と題して一大特集を組んだ。日本労働者階級は絶対的窮乏化というべき悲惨な現実に突き落とされ、闘いの拠点たるべき労働組合も今や完全に骨抜きにされ解体されようとしている。この危機を根底から突き破っていくための理論的武器を、たたかうすべての労働者に贈る!
 巻頭は「ネオ・ファシズム大反動を打ち破り〇七春闘の戦闘的高揚を切り開け!」と熱い檄を発している中央労働者組織委員会論文だ。自動車・電機などのJC労働貴族どもは、許しがたいことに独占資本家どもの超低額のインチキ「賃金改善」回答を唯々諾々と受け入れた。莫大な利潤を懐にしているにもかかわらず「競争力強化」を盾にして賃上げを傲然と拒否した独占ブルジョアどもに総屈服しているのが、「連合」中央なのだ。日本版ネオコンの安倍政権は、「戦争をやれる国・日本」への飛躍をかけて国民投票法制定―改憲の総攻撃をかけている。この政権は、労働者の諸権利を全面的に剥奪し労働組合を最後的に破壊するために「労働ビッグバン」を掲げて労働諸法制改悪・労働契約法制定を策動している。まさに、改憲の内容の先取りであり、今日版国家総動員体制構築と一体のものだ。わが労働者組織委員会は、闘いの方向性と思想的意味を明らかにしつつ、力強く呼びかけている――「ネオ・ファシズム的=新自由主義的大反動を日本労働者階級の総力を結集して打ち砕け!」
 労働者階級・勤労人民を貧窮のどん底に突き落としている独占資本家ども、彼らが叫んでいる「攻めの経営」「高付加価値生産への特化」とは何か?「『希望の国』という名の『強い日本』再興の企み」(新堀三郎)は、<米中新対決>下の国際競争の激化と「現場力喪失」に苦悶する日本独占ブルジョアジーの経営・労務施策の反動性をえぐりだしている。この独占ブルジョアどもに追従しリストラに手を貸しているのが労働貴族どもだ。「ネオ・ファシズム体制強化の補完」(上杉鷹志)は「連合」労働貴族が語る「格差是正」なるものの欺瞞と犯罪性を、「ネオ産業報国運動の鼓吹」(白嶺聖)は「国家・産業の発展」に労働者を動員することをたくらむJC労働貴族の春討&針の反動性を、それぞれ満身の怒りをこめて暴きだしている。
 「反転攻勢」のかけ声とは裏腹に、闘いを統一地方選・参院選にむけて議会党としての存亡をかけた日共の票田拡大のためのカンパニアに解消しているのが「全労連」ダラ幹だ。「よりマシな資本主義℃タ現の妄想」(北見大作)は、「財界独裁の打破」と称してはいても・その内実が大企業に「社会的責任」をはたすことや「ヨーロッパ並みの働くルールの確立」を要求するという、反労働者的な代々木共産党の修正資本主義路線を労働運動に直接もちこんだものでしかないことを暴き批判している。「公的部門解体のための『市場化テスト』導入」(有働碇)を含めて、以上の特集諸論文は、日本労働運動の戦闘的再生を希求し日夜わかたず苦闘しているすべてのたたかう労働者にとって力強い変革の武器となるにちがいない。

スターリン主義の負の遺産を一掃するために

 ブッシュ帝国によるイラク占領の全面的破産および中国と結託したプーチン・ロシアの大逆襲、これを転回点としてアメリカの「一超」世界支配は崩落し世界的戦乱の危機が一気に高まっている。「<米―中露新対決>下の戦乱を突き破る革命的反戦闘争を!」は、この危機を根底から断ち切る階級的力を創造していくためのわが闘いの指針だ。戦争的危機の深まりを「平和の流れ」などと脳天気に描きだし、<反安保>を一切放棄している日本共産党。「党勢」の凋落と思想的衰弱を深めているこの党の老党首≠ェふりまいている寝言を完膚無きまでに批判しているのが「不破式脱資本主義@摧Oの虚妄」(木本泰次)である。ここでは、中国型国家資本主義を賛美しケインズ主義に拝跪しはじめた不破の、まさにアンチ革命としての本質が赤裸々に剔抉されている。
 ロシア革命九〇周年・革共同創成五〇年の節目の年にふさわしい企画、その第一弾が「《図説》スターリン主義の歴史的大罪」だ。「超大国」化をめざし疾走する中国、FSB強権型体制を確立したロシア、旧東欧および欧・日の転向スターリニスト党の腐敗。これらは現代世界の危機を促進する要因であり、<スターリン主義の負の遺産>の三形態にほかならない。《図説》は、革命ロシアの疎外=変質を出発点としたスターリン主義の犯罪の歴史を、ビジュアルに、そしてダイナミックに描き暴いている!
 本号には、わが同盟の指導者・同志黒田を追悼する若き同志の闘志みなぎる決意に加えて、さらに歴史家のロイ・メドヴェージェフ氏をはじめとしたロシアの知識人たちからの同志黒田への尊敬と哀悼の念に満ちあふれた手紙をも掲載した。
 充実した本号を十全に活用されんことを!

Top
 
     

  

全学連 PAC3配備阻止に起つ 3・29


 首都圏の全学連の学生は三月二十九日、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)への地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」の配備に反対して現地闘争に決起した。「反安保」を完全に放棄した日共系平和運動をのりこえるかたちで、全学連の学生は、<日米新軍事同盟の対中・対露攻守同盟としての強化反対!>の旗高く、基地正門前で怒りのシュプレヒコールを敢然と叩きつけ、戦闘的にたたかいぬいたのだ。


基地正門前で怒りの雄叫びをあげる全学連(3月29日早暁、埼玉県入間基地)

Top



  

「空中給油輸送機配備阻止!」小牧自衛隊基地現地闘争 3・19


 三月十九日、東海地方の愛知大・名古屋大の戦闘的学生たちは、航空自衛隊小牧基地への空中給油輸送機KC767Jの配備を阻止するために、小牧現地で抗議闘争にたちあがった。

小牧基地正門前で抗議行動をおこなう学生たち
Top