第1961(号2007年3月26日)の内容

<1面>
超低額回答に総屈服したJC労働貴族弾劾!
<絶対的窮乏化>強制への怒りを燃やし春闘のさらなる高揚を!


<4〜5面>
既成労働運動の寄生物≠ヨのブクロ派再編の企て
インチキ・サンジカリズムのド下手な化粧(下)

スキーツアーバス事故
「規制緩和」下での超過重労働

<2面>
F22の嘉手納配備に怒り(2・10)(写真へ
愛知大生150名が対当局の抗議行動(1・27)(写真へ
07春闘
春闘中央総決起集会で奮闘(3・3)
「連合大阪」総決起集会に檄(3・2)

<3面>
共謀罪新設を絶対に阻止せよ
ゲートキーパー法の制定を阻止せよ

<6面>
「強い会社づくり」を名分とした全郵政との統合を粉砕せよ
Topics 労働法制の改悪に手を貸す高木

<7面>
独占資本に呼応する私鉄総連中央を許すな

<8面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
◆火に油を注ぐ
◆転向者の繰り言
◆大臣vs天皇

志賀原発の臨界事故弾劾!
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号
 





  


超低額回答に総屈服したJC労働貴族弾劾!
<絶対的窮乏化>強制への怒りを燃やし春闘のさらなる高揚を!


 三月十四日、日本独占ブルジョアジーは、JC労働貴族が牛耳る各産業別の企業労組の「賃金改善」要求にたいして、超低額の回答を提示した。諸独占体が軒並みに莫大な収益を懐中にしているにもかかわらず、彼らは、労働者の基本賃金はビタ一文も上げないという意志をむきだしにしたのだ。これにたいして、「連合」高木執行部をはじめとする労働貴族どもは、「格差是正」を掲げてきたにもかかわらず、この回答を唯々諾々として受け入れ、反労働者的本性を露わにしたのだ。
 労働戦線の深部でたたかうわが革命的・戦闘的労働者は、JCおよび「連合」労働貴族どもの今春闘の裏切りを弾劾しつつ、中小産別の仲間たちや未組織の労働者の仲間たちの闘いを最先頭において切り開くために、さらに奮闘しようではないか。
 時あたかも日本版ネオコン安倍政権が、「戦争をやれる国」へ雄飛するために、憲法改悪や労働諸法制改悪の攻撃を全体重をかけてしかけている。これこそは、日本型ネオ・ファシズム支配体制を一挙的に強化するための総攻撃にほかならない。すべてのたたかう仲間たちは、<ネオ・ファシズム反動化阻止>の旗幟を鮮明にしつつ、改憲・労働諸法制改悪を絶対に阻止するのでなければならない。今春闘のただなかにおいて、<反ネオ・ファシズム>の戦列をより強固に構築するために粉骨砕身たたかいぬこう!

以下、見出し

 「競争力強化」を大義名分とした超超低額回答

 「格差是正」どころか格差拡大に手を貸すJC労働貴族

 春闘勝利! 労働運動破滅の危機を打ち破れ


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既成労働運動の寄生物≠ヨのブクロ派再編の企て
インチキ・サンジカリズムのド下手な化粧(下)


目次

 T 「国家権力への投降集団」の自己暴露
            (第一九六〇号)

 U ポンタ=シミタケ「路線」の清算

 V ブクロ派残党の既成労働運動への潜りこみ策動を粉砕せよ
            (本 号)


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ネオ・ファシズム体制強化を狙う共謀罪新設を絶対に阻止せよ

以下、見出し

 「大幅修正」による法制定に突進する安倍政権

 治安弾圧体制の一挙的強化の策動

 〈反改憲・反ネオファシズム〉の旗高く闘おう


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ゲートキーパー法=密告法≠フ制定を阻止せよ!
 治安弾圧体制の強化を許すな


以下、見出し

 民間業者に顧客情報の警察への密告≠強制

 ブッシュ帝国への誓約にもとづく極反動攻撃

 今国会成立を阻止せよ


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ベースアップ・ゼロ¢テ結弾劾!
独占資本の「成長戦略」に呼応する私鉄総連中央を許すな!


 私鉄大手の諸独占体の資本家どもは、三月十五〜十六日にかけて、月例賃金の引き上げについて一斉に「ゼロ回答」を各労組につきつけた。「ベースアップ相当分」と称して三五〇〇円の「賃金改善」を要求してきた私鉄総連中央および大手単組のダラ幹どもは、一定の企業において一時金や年間臨時給の若干の上積みがあったことをもって、なにひとつの反撃もおこなうことなく「月例賃金引き上げ拒否」の回答をうけ入れたのだ。
 「たとえ企業業績が向上しようとも基本賃金は増やさない。一時金の増減で報いる」という姿勢を示し押しとおした私鉄諸独占体の資本家どもに、総連中央は完全に屈服した。そうすることによって大手企業傘下の労組員たちの実質可処分所得のさらなる低落をうけ入れただけではない。「業績好調の大手でさえ出さないのだから、業績がよくないウチは当然出せない」と開き直る中小私鉄経営者どもに総連中央は塩を送り、第二次集中回答日にむけて歯を食いしばって奮闘している中小組合の労働者たちの闘いを困難におとしいれた。そしてなによりも、年間臨時給や諸手当がいっさい支払われてはいない私鉄企業下の多くの非正規雇用労働者たち(契約・派遣・請負などのかたちで私鉄職場に大量に導入されている)を見殺しにし、彼らをよりいっそう悲惨な状態につき落とすことに、総連中央・大手ダラ幹どもは手を貸したのだ。
 すべての私鉄労働者諸君!ベースアップ・ゼロ♂答をたたかわずしてうけ入れた総連中央・大手単組ダラ幹どもを弾劾し、「すべての労働者の大幅一律賃上げ獲得・労組破壊を狙う労働諸法制大改悪反対!」を掲げて、断固としてたたかいぬこう。

以下、見出し

 T 私鉄諸独占体の「攻めの経営」施策の貫徹と労働者の悲惨

 U 「企業発展のための『人財』育成」を叫ぶ総連中央

 V ネオ・ファシズム反動に抗して07春闘の戦闘的高揚を!


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志賀原発の臨界事故弾劾!
 北陸電力の八年間もの事故隠しを許すな


 三月十五日、北陸電力は、一九九九年六月十八日に定期点検中の志賀原発一号機(沸騰水型原子炉、石川県志賀町)において臨界事故が起きていたことを公表した。二人の作業員が死亡した東海村のJCO臨界事故の三ヵ月前に、あわや核大惨事になるところの重大な原発事故がひきおこされていたのだ。この重大事故を北陸電力は、じつに八年間も隠蔽していたのだ。われわれは、この臨界事故および事故隠しを怒りをこめて弾劾する!
 その日、定期点検のために停止中であった志賀一号機において、制御棒一本を急速注入する試験がおこなわれていた。この最中に、炉心に挿入されていた八十八本の制御棒のうち三本が抜け落ちた。このことによって炉心において核分裂反応が加速し、原子炉は制御不能の状態のまま臨界状態に達した。運転停止中のはずの原発において炉心が臨界に達するという前代未聞の一大事故が発生したのだ。
 このとき、なんと圧力容器と格納容器の上蓋が外されており、原子炉を覆うものは何もなかった。しかも、原子炉の出力が上昇したがゆえに原子炉自動停止信号が発せられたにもかかわらず、制御棒を緊急に挿入するための圧力タンクが空となっていたために制御棒を再挿入することができなかったのだ。このことによって、原子炉の燃料棒の核分裂は連鎖反応を続けた。まさにこれは核暴走のはじまりである。
 作業員が手動で制御棒を炉心に注入し、ようやくにして臨界状態は停止した。臨界状態は十五分間つづいた。――これが現在北陸電力によって明らかにされている事実である。
 臨界状態が十五分間もつづいたということは、核分裂反応がねずみ算的に進行する核暴走の一歩手前であったにちがいない。手動で制御棒を注入するのがもう少し遅ければ、核暴走からメルトダウンや炉心爆発にいたる大惨事がひきおこされたかもしれないのだ。かの一九八六年のソ連におけるチェルノブイリ原発の大惨事は、この核暴走事故にほかならない。
 臨界状態となっている原子炉を覆っている圧力容器も格納容器も蓋が外されていたがゆえに、核暴走を開始した炉心から放出された中性子や放射性ガスをさえぎるものは何もなかった。それゆえに、「放射能漏れはなかった」(北陸電力の発表)はずがないのである。大量の核物質が放出され、手動で制御棒を注入するなどの事故対処にあたった現場作業員が甚大な被曝を被ったのはまちがいない。
 しかも、これほどの甚大な臨界事故が発生したにもかかわらず、核分裂反応を終息させるためのホウ酸水の注入をおこなわなかった。これは、できるだけ炉心をおシャカにしないことを最優先にしている事故対処マニュアルのゆえであろう。作業員の安全や付近住民への被害よりも、資本の定有としての原発の保全を優先するという徹頭徹尾反労働者・反人民的でデタラメな対処である。
 ところが、北陸電力の社長である永原は、臨界事故の責任やその隠蔽工作の責任の一切を志賀原発の所長に転嫁している。北陸電力の経営陣がこの事故を知らなかったなどというはずはないのだ。この事故の発生は、志賀原発二号機の増設が県や地元の町から事前了解を受ける二ヵ月前のことであり、当該の一号機の運転差し止め訴訟も係争中であった。これらへの影響を恐れた経営陣の指揮のもとに、北陸電力ぐるみで事故を隠蔽していたのは明らかだ。そして、この事故の三ヵ月後の九月三十日には、茨城県東海村の核燃料会社JCOにおいて臨界事故が発生したのであった。
 そもそも、この志賀原発一号機は、一九九三年に運転を開始したにもかかわらず、九四年には原子炉格納容器内の再循環ポンプが自動停止するなどの大きな事故を少なくとも七件起こしてきたトラブルばかりの原発なのである。このオンボロ原発を、事故を隠蔽しながら運転してきた北陸電力経営陣の犯罪性は明白である。
 このかんの、東京電力、中国電力、東北電力などによる相次ぐ事故の隠蔽やデータ改ざんにつづいて、明らかとなった志賀原発における臨界事故隠しは、日本中において日常不断に原発が大事故をひきおこしており、この事故の事実を闇に葬りながら電力独占資本が原発を稼働しつづけていることを改めて鮮明に暴露するものとなった。
 現在、電力諸資本が次々と自己暴露している一連の事故や不祥事は、基本的に、法的には時効になっているものばかりであることに注意せよ。〔浜岡・女川原発でも制御棒が抜ける事故が発生していたことが三月十九日に判明した。〕
 われわれは、怒りをこめて北陸電力の志賀原発臨界事故および事故隠しを弾劾する。いまこそ、日本の原発・核開発を阻止するためにたたかおうではないか!

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F22嘉手納配備に怒り
 県学連が「反安保」の旗高く決起




F22配備に怒りの拳を突きあげる労働者・学生(2・10嘉手納基地第1ゲート前)
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「サークル副部長制導入反対!」
 愛大生150名が抗議行動



学生部副委員長を追及する愛大生(1月27日、愛知大学本館)

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