第1959号(2007年3月12日)の内容

<1面>
〈米―中露新対決〉下の戦乱を突き破る革命的反戦闘争を!
ネオ・ファシズムの暗黒支配強化を打ち破る強大な階級的戦列を構築せよ!

<4〜5面>
日本労働運動破滅の危機を突き破れ
2・4春闘集会基調報告(民間労働者)

<2面>
米原子力空母レーガン寄港阻止に決起(2・24 佐世保)写真へ
米艦ステザムに怒り(2・5 石狩湾新港)写真へ
<3面>
全学連第122回中央委に結集せよ
最高裁「君が代」反動判決弾劾!
全国の自衛隊基地で米軍機が演習
<6面>
リポート労働戦線
 トヨタ総行動で大情宣
 沖縄タクシー労働者の苦難
Topics 吸血鬼 御手洗・奥谷の妄言
<7面>
内戦の危機に瀕するイラク
<8面>
左翼の根絶を策すチェコ権力者
万華鏡2007――情勢の断層を読む
閣級崩壊
アラビアン・ナイト

週間日誌は8面に掲載
 「解放」最新号
 





  


〈米―中露新対決〉下の戦乱を突き破る革命的反戦闘争を!

ネオ・ファシズムの暗黒支配強化を打ち破る強大な階級的戦列を構築せよ!

 「首相への忠誠心が足りない」などと家老♀iの中川秀直(自民党幹事長)が苦言を呈すほどに安倍政権は政治的求心力を喪失し、早くもポスト安倍をにらんでの権力抗争が開始されている。閣級崩壊≠露呈したこの日本版ネオコン政権は、みずからの無能無策のゆえに内閣の不支持率が支持率を上回るという危機に瀕しながらも、危機突破をもかけて、日米軍事同盟を対中国・対ロシアの攻守同盟として強化することを絶対的基礎として日本を「戦争をやれる国」へと雄飛させる策動を貫徹するために躍起になっている。
 五月三日の憲法記念日までに、憲法第九条改定をなしとげるための手続き法たる国民投票法をなにがなんでも制定する決意を、安倍はこと改めて披瀝した。それとともに、労働者を無権利状態にたたきこみ組織的抵抗の拠点たる労働組合を最後的に解体することを狙って、「労働者保護」を建て前とした労働基準法の改悪と労働契約法の制定に突進している。
 かの北朝鮮核問題をめぐる六ヵ国協議の場(二月八日〜十三日)において、北朝鮮にたいする強硬策の一定の軌道修正を図らざるをえなくなったブッシュ政権のこの転回≠ノついてゆけずに、「ラチ、ラチ」と叫ぶことしかできなかったボンクラぶりのゆえに、安倍政権は完全に孤立し協議の埒外におかれた。「東アジア共同体」という名の地域経済圏の構築をめぐる覇権争いにおいては、ボンクラ政権下の日本帝国主義は、小泉式の対米盲従$ュ策をなおも継承していることのゆえにASEAN諸国の反発を買い、胡錦濤の中国に完全な敗北を喫した(昨〇六年十一月のAPEC首脳会議)。――この二つの事態こそは、<米中新対決の時代>への世界史的転回のもとで、ブッシュの「一超」軍国主義帝国に盲従し日米新軍事同盟強化を安保・外交政策策定の絶対的基礎としていることのゆえに招いたものであり、アメリカ帝国主義の「属国」でしかないがゆえの日本帝国主義の政治的三流国≠ヨの転落と国際的孤立を浮き彫りにするものにほかならない。
 こうした事態への日本支配階級なかんずく独占ブルジョアジー主流の危機感と安倍政権への反発がますます高まっている。それにもかかわらず、二月二十日に来日した米副大統領チェイニーの「(北朝鮮の)拉致問題の解決は日米共通の課題」などというリップサービスにすがりつき、「かけがえのない日米同盟」を謳い「イラク支援の継続」を誓約することによって、「属国」としてブッシュ帝国との心中の道をなおも突き進もうとしているのが、ボンクラ政権なのである。
 すべての労働者・学生諸君!「一超」支配の破産に喘ぐブッシュ帝国になおもつき従い、「戦争をやれる国」への雄飛を策す極反動・安倍政権の、国家総動員体制構築のためのいっさいの反動攻撃を打ち砕く反戦反安保・改憲阻止の闘いを、われわれは今こそ爆発させるのでなければならない。ネオ・ファシズムの大濁流にのみこまれ屈した「連合」労働貴族や転向スターリニスト日共・不破=志位指導部による闘争抑圧と選挙カンパニアへの歪曲をのりこえ、ネオ・ファシズム大反動を打ち砕く強固な戦列を構築し強化するために、断固として奮闘しようではないか。この闘いの爆発をもって安倍ガタガタ政権を打倒せよ!

以下、見出し

ハーケンクロイツ同盟の瓦解に喘ぐブッシュ帝国

プーチンの大逆襲と中露の結束強化

<米―中露新対決>の狭間で揺らぐ「属国」日本

既成指導部の犯罪と腐敗を根底から暴きだし、反ネオ・ファシズムの戦列を強化せよ
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2・4春闘集会基調報告(民間労働者)

日本労働運動破滅の危機を突き破り〇七春闘の戦闘的高揚をかちとれ

以下、見出し
T 〇七春闘を目前にした日本労働者階級の危機

U ネオ産報運動を打ち破り闘う戦列を構築しよう
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全学連第122回中央委に結集せよ

既成「護憲」運動をのりこえて闘いの陣形を構築せよ!

全学連第122回中央委員会
3月14日(水)〜15日(木)
於 東京
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スンナ派勢力掃討戦を契機に内戦の危機に瀕するイラク

 いま、ブッシュ帝国は、イラクからの「段階的撤退」をなしとげるために二万二〇〇〇名の米軍を泥縄的にイラクに投入せざるをえなくなっている。イラクのマリキ政権とタイアップしての占領米軍によるイスラム武装勢力の掃討戦にたいして、標的にされているスンナ派民衆は憎悪を募らせている。
 内戦の様相を呈するほどまでにエスカレートするにいたったイラクの宗派間抗争に放火したのは誰だ! まさしくムスリム民衆のレジスタンスによって逢着した占領支配の危機をのりきるために、数多(あまた)の謀略をしかけてきたブッシュ政権が今また武装勢力の掃討と称して、スンナ派を中心としたイラク民衆の無差別的虐殺を強行してきたことこそが、ムスリム民衆の抗争を激化させているのだ。われわれは、すべてのイラク民衆に呼びかける。<真の敵とたたかおう! 内戦を回避せよ!>われわれは日本の地において、「反米」闘争をたたかうムスリム民衆と連帯して、反戦闘争を断固として推進しなければならない。

スローガン
ムスリム人民は結束を打ち固め反米闘争を強化せよ
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米原子力空母レーガン寄港阻止に決起(2・24 佐世保)


 二月二十四日、全学連九州地方共闘会議と反戦青年委員会は、佐世保現地において、米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」の佐世保寄港を阻止する闘いに決起した。

佐世保湾に労学の怒りの声とどろく
(2月24日朝、野崎)


 九共闘と反戦のたたかう仲間たちは、この日午後に開かれた「米原子力空母佐世保寄港反対! 米軍再編と憲法改悪を許さない九州ブロック集会」(主催・長崎県平和運動センター、米原子力空母寄港反対佐世保現地闘争本部)にも合流した。

「反安保」の旗高く一二〇〇人の労働者と連帯
(2・24昼、松浦公園)


  

米艦ステザムに怒り(2・5 石狩湾新港)


 二月五日、全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、米イージス艦ステザムの石狩湾新港への寄港を阻止する闘いに断固として決起した。「連合北海道」傘下のたたかう労働者たちと固く連帯してイージス艦寄港阻止闘争をその最先頭で戦闘的にたたかいぬいた。

寒風吹きすさぶ埠頭で闘う道共闘の学生
(2月5日、石狩湾新港東埠頭)

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