第1957号(2007年2月26日)の内容

<1面>
ネオ・ファシズム反動を打ち砕け

<絶対的窮乏化>に呻吟する労働者人民を組織し〇七春闘の高揚をかちとれ!

わが同盟の〇七春闘スローガン
<4〜5面>
よりマシな資本主義℃タ現の妄想

「全労連」の「格差社会是正」方針批判

<2面>
入間基地へのPAC3配備阻止!
全学連陸自伊丹駐屯地に進撃(2・4)写真へ
「ストップヤマサクラ大集会」で奮闘(1・21)写真へ
<6面>
政府・文科省による北教組破壊攻撃を許すな
郵政「受託」労働者が過労死
Topics 「地域間格差」が急拡大
<7面>
米帝の「制天権」支配に挑戦する中国
プーチンの強圧に屈したグルジア政府
<8面>
「最高の所産」をわが拠点として
追悼黒田寛一 ロシアから
ロイ・メドヴェージェフ/オレグ・
ロマノフ/F・ペニコーフ
<3面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
アッラーの原点
ザルカ村の悲劇
進む農業集団化
アフリカの旅
「匿名発表」

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号
 





  


ネオ・ファシズム反動を打ち砕け

<絶対的窮乏化>に呻吟する労働者人民を組織し〇七春闘の高揚をかちとれ!

 すべての労働者諸君! いよいよ〇七春闘の山場を迎えようとしている現在直下、日本労働者階級は、政府・支配階級による苛烈きわまりない攻撃に直面させられている。独占体諸資本が史上最高の収益をあげている反面で、わが労働者階級の多くが低賃金を強要され・非正規雇用へと突き落されている。まさに労働者階級が絶対的貧窮化に呻吟しているときに、独占ブルジョアジーは、「攻めの経営」と称して、賃金をビタ一文も上げようとしていない。しかも、安倍政権は、労働者の諸権利を剥奪し労働組合そのものを破壊するために、「労働ビッグバン」と称する労働諸法制大改悪の攻撃を、憲法改悪や愛国心教育の制度化の攻撃と結びつけて一挙にしかけている。
 まさにそのときに、「連合」中央は「多様な働き方」などと称して労働諸法制改悪を是認するのみならず、一部労働者の選択的「賃金改善」を要求しているにすぎない。この今日版産業報国会の労働貴族どもは、労働組合を、日本型ネオ・ファシズム支配体制強化の総攻撃に下から呼応するものへと変質させることをみずからの使命とする徒輩にほかならない。
 われわれは、今こそ、「連合」中央とこれに追随する「全労連」中央の腐敗を暴きだしつつ、労働者階級の絶対的窮乏化をうち破る<大幅一律賃上げ>と<労働諸法制改悪粉砕・改憲阻止>とを一対の任務として〇七春闘を推進すると同時に、そのただなかにおいて反ネオ・ファシズムの戦線を広汎かつ強固につくりだすのでなければならない。

以下、見出し
アジアの孤児≠ノ転落した安倍ヨレヨレ政権

愛国心教育の制度化を企む安倍式「教育改革」

「戦争をやれる国」に飛躍するための労組破壊攻撃

改憲・国民投票法制定阻止! 労働諸法制改悪を許すな!
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わが同盟の〇七春闘スローガン

改憲・労働法制改悪翼賛の「連合」指導部を弾劾し、〇七春闘の戦闘的高揚をかちとれ!

ネオ・ファシズム大反動をうち砕き、日本労働運動の破滅の危機を突き破れ!



T 労働者の権利剥奪・労組破壊を狙う「労働ビッグバン」反対!
  憲法改悪を先取りする労働諸法制の大改悪を許すな!


◇労働契約法の制定阻止!
◇労働三権の剥奪を許すな! 少数組合の団体交渉権の剥奪反対!
◇日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度の導入を許すな!
◇安倍政権による労働組合破壊攻撃を粉砕せよ! 政府・自民党の官公労破壊攻撃に協力する「連合」高木指導部弾劾!


U 「連合」指導部の欺瞞的「賃金改善」要求を弾劾し、すべての労働者の大幅一律賃上げをかちとろう!

◇賃金抑制のための「成果・業績給」・「日本型仕事給」の導入反対!
◇非正規雇用労働者の大幅賃上げと待遇の抜本的改善をかちとろう!


V 「攻めの経営」の名による諸独占体の労働者への重犠牲転嫁を許すな!

◇首切り・転籍・非正社員化反対! 請負・派遣労働の拡大反対! 偽装請負・偽装派遣を許すな!
◇人員削減下での極限的労働強化反対! タダ働き時間外労働の強制反対!


W 社会的弱者$リり捨ての新自由主義的「構造改革」反対!

◇「公務員=悪の元凶」キャンペーンをテコとした公務員制度大改悪反対!
◇公営サービス部門の全面的解体=「民営化」攻撃反対!
◇勤労人民への増税・消費税税率の大幅引上げ阻止! 法人税大減税反対!
◇社会保障制度の大改悪を粉砕せよ!


X 憲法改悪阻止! 国民投票法制定阻止! 日米新軍事同盟の対中国・対ロシア攻守同盟としての強化反対!戦争をやれる国≠ヨの飛躍のためのネオ・ファシズム体制強化反対!

■日本型ネオ・ファシズム支配体制強化に下から呼応する「連合」指導部を弾劾せよ!「ルールある資本主義への改良」路線にもとづく「全労連」日共系指導部の政策宣伝運動への解消を許すな!

■ネオ産業報国会と化した「連合」の脱構築のために闘おう!

◇労働組合の戦闘的強化をかちとれ! あらゆる職場に闘う労働組合を!


■ネオ・ファシズムの暗黒支配をうち破る階級的戦列をうち固め、日本版ネオコン・安倍政権の打倒をめざして前進せよ!

■<絶対的窮乏化>強制への怒りを燃やし、全労働者階級は団結せよ!
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よりマシな資本主義℃タ現の妄想

「全労連」式「格差社会是正」方針のマヤカシ


 「戦後レジームからの船出」を掲げる安倍=日本版ネオコン政権は、昨年十二月に教育基本法の改悪を成しとげたことにふまえて、いま憲法改悪のための手続き≠定める国民投票法の今国会での成立を企むと同時に、「労働ビッグバン」の掛け声のもとに戦後労働法体系を最後的に解体・一掃することを狙う一大攻撃に突進している。すでに日本でも「超格差社会」と称されるほどの階級的・階層的格差が一段と拡大し、「ワーキング・プア」と呼ばれる超低賃金の貧窮労働者層が急速に増大しており、労働者階級・人民は<絶対的窮乏化>に叩きこまれている。この事態にさらに追い討ちをかけるように安倍政権は、「攻めの経営」とか「規制改革の断行」とかと呼号する日本独占ブルジョアジーの意志・利害を体して、――政権基盤の脆弱性を露わにしてダッチロール状態に突入しつつも――剥き出しのネオ・ファシズム的反動攻撃を振りおろそうとしているのだ。
 この新たな攻撃を前にして、日本共産党に指導された「全労連」中央は、いま「まもろう憲法・平和、なくそう格差と貧困、つくろう安全・安心な社会を」というメイン・スローガンを掲げて〇七春闘に取り組んでいる。今日の「格差社会」のもとで、超低賃金の下層労働者の憤懣と怒りの声が全社会的に充満していることに直面して、「全労連」のダラ幹たちも、今〇七春闘では「格差の是正と貧困の解消」・「働くルールの確立」を掲げて、非正規労働者の組織化を中心に例年にない取り組みが可能である、と意気ごんでいる。
 高木の率いる「連合」中央が、大独占体産別の労働貴族どもの利害を体現して、労働者階級の今日版<絶対的窮乏化>を打開する闘いを創りだす意志など露ほどもなく、また労働諸法制改悪の一大攻撃にたいしても完全な無対応と屈服を決めこんでいる。これに比するならば、「全労連」中央は、ともかくも「格差の是正と貧困の解消」を叫び立て、今〇七春闘に「総力をあげて取り組め」と下部組合員に号令をかけている。けれども、「ヨーロッパ並み」の「ルールある資本主義」をモデルとして独占資本家どもとその政府に「働くルールの確立」を請願するのに重点をおいて取り組まれている彼らの闘いは、政府・支配階級のネオ・ファシズム的な反動攻撃をまさしく左≠ゥら補完するものにほかならないのである。


目次
T 「反転攻勢」の虚ろな呼号

U ネオ・ファシズム大反動への危機感の根本的欠如

V 「大企業の社会的責任」の名による「格差是正」のお願い
 
 (本号)

W 「ヨーロッパ並み」の「働くルール確立」という幻夢
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2・4「日米共同指揮所演習阻止!」全学連 陸自伊丹駐屯地に進撃


意気高く伊丹市街をデモする白ヘル部隊(2月4日)



  

闘う学生の発言に共感の渦 1・21「ストップヤマサクラ大集会」伊丹


「日米新軍事同盟の強化反対! 憲法改悪阻止!」を高々と掲げて奮闘(1月21日)

  
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