第1954号(2007年2月5日)の内容

<1面>
改憲・日米新軍事同盟の強化をうち破る階級的戦列を構築せよ
ガタガタ安倍政権の打倒めざして闘おう

<4〜5面>
「希望の国」という名の「強い日本」再興の企み
 労働者に絶望を強いる日本経団連

<2面>
「改憲阻止! 新基地建設阻止!」
  沖縄の労学が戦闘的デモ(1・21)
写真へ
「もんじゅ」運転再開阻止へ!
 
敦賀現地闘争が高揚(06・12・9)写真へ
<6面>
Topics 教育再生会議「報告」の反動性
郵政「地域給」導入を阻止
トヨタ労働貴族が叫ぶ「非正規の正社員化」の欺瞞
・うた岩漿燃ゆ
<7面>
反スタ運動の新たな前進へ
 12・17沖縄政治集会を圧倒的に実現
写真へ
◆鹿児島大学祭 ◆国学院大若木祭 ◆愛知大学祭
<8面>
シャープ亀山奴隷工場
◆『新世紀』第227号―最新号紹介
<3面>
万華鏡2007――情勢の断層を読む
二度目の改心?
チームワーク
黒塗りの真実
ホルムズ海峡波高し
折たく「市場」の記

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
 





  


改憲・日米新軍事同盟の強化をうち破る階級的戦列を構築せよ

ガタガタ安倍政権の打倒めざして闘おう


全学連が国会包囲闘争に決起
(1月27日、詳報次号)
「悪夢のシナリオ」にうなされる落魄のブッシュ
 「イラクでの……犯された失敗は私の責任だ」――一月二十三日の一般教書演説において、ヤンキー帝国主義の最高権力者ブッシュは、イラク占領支配の完全破綻を自認せざるをえず、憔悴しきった姿をアメリカ国民と全世界の人民にさらけだした。「イランに後押しされたシーア派の過激派とアルカーイダに支援されたスンナ派過激派に圧倒される……悪夢のシナリオ」にうなされる彼は、「世代を超えた対テロ戦争」に勝たなければ「米国の安全はどうなるか分からない」などと悲鳴をあげつつ、米軍二万余の増派を核心としたイラク新政策を支持してくれなどと、民主党が多数を占める上下両院の議員にたいして懇願した。下院議長ペロシを「マダムスピーカー」と呼び、ゴマをすりながら。
 しかも、ブッシュは「海外の石油に依存しつづければ、敵対的な体制やテロリストの攻撃にぜい弱になる」と称して、むこう十年間でガソリン消費量を二〇%削減するという脱石油≠フエネルギー政策をうちだした。温室効果ガスを減らすなどという大義をおしだすのでもなく、彼はもはや中東産石油を支配することは永遠にかなわないことを、みずから認めざるをえなかったのだ。
 まさに〇七年大統領一般教書演説こそは、五年間にわたる「対テロ戦争」の敗北宣言にほかならず、大統領ブッシュの落魄(らくはく)ぶりを鮮明にしめしたのである。

(以下、各章の見出し)
ブッシュ帝国に追随する安倍政権の反動諸攻撃

反戦反安保・改憲阻止闘争の高揚をかちとれ
Top

   


「希望の国」という名の「強い日本」再興の企み

 労働者に絶望を強いる日本経団連


一、アジア経済圏の覇権争奪をめぐる危機感の表白

 ネオ・ファシスト安倍政権の掲げる「美しい国―日本」なるものに対応して、御手洗を会長とする日本経団連もまた、日本独占ブルジョアジーとしての国家像と日本の針路にかんする構想を提示している。それは政治・経済・社会全体にわたっている。
 (1)「日本を『希望の国』にしたい」「国全体の成長力を引き上げる」――「今後の日本のあり方についてのビジョン」としてこのような理念を提示しているのが、日本経団連の会長であり、日本の勝ち組♀驪ニの一つたるキヤノンの会長でもある御手洗冨士夫である。〔日本経団連・経営労働政策委員会の二〇〇七年版『経営労働政策委員会報告』「序文」。以下ことわりなき場合は同報告より引用〕
 前方にむかっての日本独占ブルジョアジーの掛け声の大きさとはウラハラに、同報告では日本経済そのものについての、また日本経済をとりまく国際的な「環境」についての強い危機感が吐露されている。

(以下略)

二、「イノベーション」の空語的強調

三、戦後労働諸法制のネオ・ファシズム的破壊

四、労働貴族を組み従えての賃金の徹底的抑制
Top
 

   

最新号紹介

新世紀 The Communist
第227号
2007年3月

革共同創成50周年を飛躍の年に!

<米中新対決>下で深まる危機を抉る

 ◆革共同創成五〇周年・ロシア革命九〇周年の節目にあたる二〇〇七年をむかえた今、同志黒田の革命家魂をわがものとし、わが革命的共産主義運動の新たな段階を切り開くために、力を合わせうって一丸となってたたかいぬこう。この決意をうち固めわが闘いの武器を磨きあげるために、本号では、「現代革命の道を開く強靱な党を」と題して、三つの基調論文を掲載した。
 ◆わが同盟議長・植田琢磨は、「同志黒田の革命思想をわが武器に反スタ運動の発展・強化に邁進せよ」において、力強く呼びかけている。「国際的および日本の階級闘争の危機的現実を真に突き破る思想的拠点としてのマルクス主義の復権を成し遂げること」、そのためには、われわれ一人ひとりが「反スタ魂につらぬかれた敢闘精神と現実を読む力をみずからの内に日々再生産しなければならない」と。この呼びかけにこたえ共に前進しようではないか。
 「<革命の新世紀>へと二十一世紀を転化させよ!」(無署名)は、<米中新対決>下の国際プロレタリアートの悲劇を根底から突き破る闘いに総決起せよと訴える。中東や中南米における<反米>の闘いの高揚が、中・露両国権力者によって政治的にからめとられ「一超」支配に対抗する道具として利用されている現実が怒りをこめて暴きだされ、<戦争と暗黒支配>の現代世界を覆すために、わが革命的左翼はいかにたたかうべきかが鮮明に提起されている。<反帝・反スターリン主義>世界革命戦略にのっとって労働者階級の階級的組織化をおしすすめていくために、破産したスターリン主義の末裔どもの犯罪を弾劾し<スターリン主義の負の遺産>を超克し一掃する闘いを創造することが絶対に必要であること。同時に、日本労働運動の破滅という屈辱的現実を打ち破り安倍政権による新自由主義的「構造改革」のネオ・ファシズム的本質を暴きだし粉砕する闘いをつくりだすこと。こうした革命的闘いを創造するためには、われわれ自身が革命的マルクス主義の思想・諸理論を血肉化しこれを武器として基礎として、生きた現実に適用し理論的にも発展させていくべきことが、熱烈に提起されている。
 改憲阻止を焦眉の課題とし、反戦反安保・ネオファシズム反動化阻止の闘いの戦闘的爆発をかちとることを呼びかけているのが、「世界的戦乱を突き破る反戦の炎を」(中央学生組織委員会)である。「連合」労働貴族の「改憲」翼賛運動や日共のインチキ「護憲」運動をのりこえてたたかう指針が提起されている。
 ◆本号では「劇変する二十一世紀世界」と題する特集を組んだ。
 APECハノイ首脳会議であらわになったブッシュ政権の国際的孤立と各国権力者の列をなしての胡錦濤への謁見≠ニいう事態。落日のブッシュ帝国と昇龍£国との国際政治場裡における政治的力関係と地位の完全な逆転=転位が鮮やかに示されたのだ。このことのもつ世界史的・画歴史的な意味とその根拠をダイナミックに分析し照らしだしているのが、「<米中新対決の時代>への本格的推転」(梅林芳樹)である。
 「『大国ロシアの復権』の幻夢」(石垣次郎)は、中国との同盟的結託にふみきったプーチン政権がブッシュ帝国によるCIS切り崩し策への逆襲と勢力圏の再構築にのりだしていることをえぐりだしている。今や、プーチンのロシアは世界的な戦乱・戦争の危機を促進する規定的要因としてたち現われているのだ。「ウクライナヤヌスの顔$ュ権の成立」(寒田遥)は、反米反NATO・親露≠フ旗幟を鮮明にしたヤヌコビッチ新政権の成立こそ、プーチンの対米まき返し策の奏功を意味することを、この新政権がかかえる諸矛盾とともに分析し浮きぼりにしている。軍事ボナパルチズムの経済破産国家・北朝鮮の核実験強行を機にしてあらわになった中・朝の確執を金正日ネポチズム体制の存続をかけた駆け引きに焦点をあてて分析しているのが、「南北朝鮮統一≠めぐる新たな角逐」(中郷登志男)である。
 ◆東アジア経済圏づくりの主導権を中国に奪われアメリカ帝国主義からは日本市場のっとりを狙った一大攻勢をしかけられている日本の独占ブルジョアどもは、国内的には第二次リストラの強行による生産基盤・技術基盤の劣化に直面させられている。「攻めの経営への転換」を叫ぶ彼らの生き残り策は、どのような新たな諸矛盾と労働者への苛酷な犠牲をうみだしているのか。「<米中新対決>の狭間で地盤沈下に見舞われる日本経済」(守門勘九郎)は、この問題に鋭く迫っている。「『解党』による延命を企むブクロ派残党を打ち砕け」(古木智加子)は、関西・九州の地方組織もろともに「政治局」内の抵抗分子を追放した中野一派の党内クーデタ≠アそ、血塗られた「革共同」の看板を捨て去るための断末魔のあがきにほかならないことを暴きだしている。わが走狗解体闘争の輝かしい完全勝利が高らかに宣言されている。
 巻頭に二十一世紀初頭を飾るわが闘いの勇姿を記録した写真を特集した。
Top



  

「改憲阻止! 新基地建設阻止!」

沖縄の労学が戦闘的デモ(1・21)



「改憲阻止・新基地建設阻止!」の声轟く
  労学が那覇市街を席巻

 一月二十一日、沖縄県学連の学生と県反戦労働者委員会の労働者は、おりからの豪雨をものともせずに結集し労学統一行動をかちとった。「改憲・国民投票法制定阻止! 辺野古新基地建設阻止! 日米新軍事同盟の強化粉砕! 労働諸法制改悪粉砕!」のスローガンを高だかとかかげて、安倍ネオコン政権による極反動攻撃をうち砕く闘いの烽火をあげたのだ。

豪雨をついて国際通りを戦闘的デモ(1月21日)


  

「もんじゅ」運転再開阻止へ!

 
敦賀現地闘争が高揚(06・12・9)


 昨〇六年十二月九日、福井県敦賀市白木浜において、「06もんじゅを廃炉へ! 全国集会」がおこなわれた。日本政府・原子力機構(日本原子力研究開発機構)は、「もんじゅ」の改造工事を本〇七年はじめにも終えて、〇八年五月には運転再開を強行しようとしている。彼らは、青森県六ヶ所村の再処理工場で十一月二日にプルトニウムの抽出を強行したことにふまえて、今後年間八トンものプルトニウム生産(核兵器一〇〇〇発分)を目論んでいるのだ。
 金沢大学をはじめとした「許すな原発・核開発! 阻止せよ軍事大国化! 全国学生連帯会議」の学生たちは、この日、全国から結集した多くの労働者・住民と固く連帯して、安倍政権による「もんじゅ」運転再開の策動を打ち砕く闘いを、最先頭でたたかいぬいた。

 
「もんじゅ」を臨む白木浜に結集した労・学・住民

「もんじゅ」ゲート前に座りこみ原子力機構に抗議(12月9日)


  

反スタ運動の新たな前進へ

12・17沖縄政治集会を圧倒的に実現



 わが同盟革マル派沖縄県委員会は、昨十二月十七日に革共同沖縄政治集会を圧倒的成功のうちに実現した。この政治集会を、われわれは、<追悼同志黒田寛一・ハンガリー革命五〇周年10・15革共同中央政治集会>の全成果を沖縄の全同志・同胞のものとしてうち固める場としてかちとったのである。

「21世紀の戦乱と暗黒支配を覆すぞ!」(06年12月17日)

Top