第1950号(2007年1月1日)の内容

<1〜2面>
革命への血路を開く強靱な党を
<革共同創成50周年・ロシア革命90周年>
同志黒田の革命思想をわが武器に反スタ運動の発展・強化に邁進せよ
日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨

<3〜5面>
<革命の新世紀>へと二十一世紀を転化させよ!
<6〜7面>
滅全球大暗黒死界・抗ス之絵
<8〜9面>
「強大国ロシアの復権」の幻夢
<10〜11面>
年頭の決意
沖縄/北陸/九州 自治体/全逓/重工業
教基法改定案の参院採決を弾劾(12・14―15、国会前)写真へ
<12面>
写真特集 2006 闘いの炎


滅全球大暗黒死界・抗ス之絵


「解放」最新号
 





  


革命への血路を開く強靱な党を

<革共同創成50周年・ロシア革命90周年>

同志黒田の革命思想をわが武器に反スタ運動の発展・強化に邁進せよ

日本革命的共産主義者同盟 全国委員会 議長 植田琢磨


 本二〇〇七年の年頭にあたって、すべてのたたかう労働者・学生諸君に、そしてすべての党員諸君に訴える!
 いまは亡き同志黒田寛一の高き遺志と営為を受け継ぎ、日本反スターリン主義運動の新たな段階を切り開くために、われわれ革命的マルクス主義者は打って一丸となり渾身の力をふりしぼってたたかいぬく決意を打ち固めるのでなければならない。
 わが党は、昨〇六年十月十五日、東京・日比谷公会堂において、「追悼 同志黒田寛一・ハンガリー革命五〇周年」革共同政治集会を大々的かつ厳粛に実現した。ここにおいてわれわれは、スターリン主義崩壊以後の現代世界の危機的現実を真に突破し労働者階級の闘いの行く手をさし示しつつ、その最先頭で領導している自負と確信に燃えて、労働者階級の唯一の前衛党としての地位を名実ともに確立していることを高らかに宣言したのであった。
 この革共同大政治集会の画歴史的な実現は、同志黒田がわが党組織を創造し・かつみずからの「後継者」としてわが組織に託したものの思想的=組織的意味について、われわれ組織成員一人一人が己れじしんと相互に問いかけるための真摯な組織内思想=理論闘争をつうじてかちとられたのである。
 われわれはいまこそ、わが革共同創成五十年の歴史的伝統とその革命的意義をかみしめつつ、わが党を唯一かつ真実のプロレタリア前衛党としての地位にふさわしく・より強固に確立するために、組織創造主体としての組織的主体性を発揮しつつ粉骨砕身奮闘するのでなければならない。

(以下、各章の見出し)

T 労働者階級の直面する危機の深まり

U マルクス主義の二十一世紀現代への創造的適用を!

V あらゆる困難を突き破り強固な党組織を建設せよ
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<革命の新世紀>へと二十一世紀を転化させよ!

<米中新対決>下の国際プロレタリアートの新たな悲劇を突き破れ

 人類史の転換を画した一九一七年のロシア革命から九十年の歳月が経(た)ったこんにち、全世界のプロレタリアート・勤労人民は、<米中新対決>のもとで激成されつつある世界的な危機の深まりのなかで、新たな戦争と暗黒支配と強搾取・強収奪の地獄に突き落とされつつある。
 見よ。世界中で殺戮と収奪をくりかえしてきたUSAブッシュ帝国の「一超」世界支配は、いまガラガラと音を立てて崩れ落ちつつある。不正義の戦争の果てに、ネオコン的「民主化」の実験場とされてきたイラクは、いまやブッシュとヤンキー帝国主義の墓場と化した。「自由な市場」の名のもとに新自由主義的「構造改革」を全世界におしつけるアメリカン・グローバライゼーションの強引な貫徹は、これを強制された各国内部の凄まじい貧富格差と環境破壊を促進し、飢えたる民衆の怒りに火をつけて、中洋・中南米をはじめとして怒濤のごとき「反米・反グローバリズム」のうねりをうみだしている。
 だが悲劇的なことには、こうした全世界の労働者・人民の「反米・反グローバリズム」の闘いは、アメリカの「一超」支配を突き崩し「二十一世紀の超大国」としてのしあがるために「反米」の世界的陣形をつくりだすことを狙っている胡錦濤の中国、この残存スターリン主義国家≠ェプーチンのロシアと結託して駆使している反人民的な権謀術数のもとに搦(から)めとられ利用されようとしている。
 それだけではない。日本をはじめとする先進資本主義諸国の労働者・勤労人民は、おしなべてネオ・ファシズム的=新自由主義的大反動にさらされている。彼らは、各国家権力者によって上から排外主義的ナショナリズムを注ぎこまれ、「反テロ」を名分とした戦争へと動員されている。そしてまた、政府の「民営化・規制緩和」政策にバックアップされた独占資本家どもによって、労働者・勤労人民は、首切り、非正規雇用への突き落とし、賃下げ、成果主義的競争の強要、過労死、うつ病などの<今日版絶対的貧困化>というべき過酷な犠牲を強要されている。
 まさにこれが、ロシア革命から九十年の現在において全世界の労働者・人民が直面している厳然たる現実にほかならない。
 この屈辱的な現実を根底からどんでん返しし労働者階級解放の事業を推進しうるものは、ただひとり、<反帝国主義・反スターリン主義>の世界革命戦略で武装した・わが日本革命的共産主義者同盟を中核とする革命的左翼いがいにはありえない。
 わが党は、日本反スターリン主義運動の父・同志黒田寛一の逝去をも、わが党と革命運動の新たな前進の跳躍台へと転化すべく、この半年間たたかってきた。この組織的武装の地平をしっかりと踏み固め、すべての同志とたたかう仲間たちはさらに力をあわせて前進しようではないか!
 ロシア革命九〇周年・革共同創成五〇周年の二〇〇七年の年頭において、わが革共同・革マル派は、日本労働者階級の唯一の前衛党たるの自覚と自負に燃えて、すべての労働者・勤労人民に呼びかける。――いまこそ<反帝国主義・反スターリン主義>の深紅の旗のもとに結集し、<米中新対決の時代>のもとでの二十一世紀現代世界の新たな悲劇を、戦争と暗黒支配と強搾取・強収奪の地獄を、その根底から突き破る闘いに勇躍総決起せよ!


(以下、各章の見出し)
T 二十一世紀現代世界の地殻変動

U 新自由主義的反動下のネオ・ファシズム支配体制強化

V <戦争と暗黒支配>を覆す拠点を創造せよ
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「強大国ロシアの復権」の幻夢

 西のヨーロッパと東のアジアを睥睨(へいげい)する双頭の鷲のごとくに、ロシアを世界の大国として復活させようという野望をたぎらせはじめているのが、破産国家の大統領ウラジーミル・プーチンである。いうまでもなく、その武器は豊富な石油・天然ガス資源。曰く、「わが国が伝統的に強い分野での力強い進撃を発展の機関車として利用し」「世界の指導的な大国」にならなければならない、と(二〇〇六年教書演説)。
 ロシアは国際原油価格の高騰(一時は一バレル=七〇ドル台、現在は一バレル=五〇ドル台前後で推移)を物怪(もっけ)の幸いにしてかつてない経済成長を実現している。今日では債務国からも脱却し、中国・日本に次いで世界第三位の外貨準備を保有するリッチ≠ネ国になっているほどだ。中東石油資源の制覇をも賭けてイラク侵略を強行したブッシュ帝国が、ムスリム人民の果敢な反攻によって軍事占領そのものの全面的破綻におちいり、原油価格の超高騰をみずから招いたのであるが、その恩恵に浴したのが、ブッシュ帝国が世界制覇上の「ライバル」のひとつとみなしているロシアであった。まさに歴史のアイロニー!
 だが、このロシアの「大国」としての復権≠ヘ、全世界の労働者・人民にとって、格別の意味をもつ。旧KGB出自の大統領が旧KGBさながらの恐怖政治≠復活させ、強権的=軍事的支配体制を基礎にして軍事強国の道をひた走っていることは、今や世界の戦乱の危機を促進する一大要因に転化しているのだ。没落する「一超」軍国主義帝国と、アメリカ「一超支配」反対を旗印に結束する中国とロシア。この<米・中(露)新対決>の構図が、ブッシュの戦争によってひらかれた暗黒の二十一世紀世界の転変の中心軸として浮かびあがってきているのである。


(以下、各章の見出し)
T対米総反攻への反転

U石油・天然ガスを武器≠ニした「大国化」の策動

V破局からの脱出≠フ白日夢
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教基法改定案の参院採決を弾劾

(12・14―15、国会前)


12・14―15
「教基法改定案の参院採決を許すな」

闘う労学が国会前で奮闘

 「教育基本法改悪弾劾! 強行採決弾劾!」――参院議員会館前に翻るわが革マル旗と全学連旗の前で、わが全学連のたたかう学生たちが怒りを込めてシュプレヒコールを連呼する。日教組および全教の内部でたたかう革命的・戦闘的労働者をはじめとして、国会前に決起した多くの労働者・市民が、この全学連のシュプレヒコールに呼応し、それぞれに弾劾の声をあげる。国会は弾劾の嵐に覆いつくされたのだ。
 十二月十五日午後五時五十一分、自民党・公明党は参院本会議において教育基本法改悪案の採決を強行した。民主党・共産党・社民党・国民新党の四野党は、衆院に内閣不信任案を、参院に文科相問責決議案を提出したにすぎず(民主党は参院への首相問責決議案提出じたいを拒絶した)、それらをめぐって粛々と討論し、採決時にはまったく抵抗することなく教基法改悪の可決=成立を許したのだ。
 わが全学連は、民主党中心の「政府案廃案の一点での四野党共闘」に依存して「慎重審議」を求める運動に闘いを歪曲してきた日教組本部、および日共中央・全教本部の犯罪性を暴きだしつつ、12・14―15国会前闘争を最後の最後まで戦闘的に闘いぬいたのである。

全学連の学生と日教組傘下単組の労働者が国会に向けて拳をつきあげる
(12月15日、参院議員会館前)


  

写真特集 2006 闘いの炎



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