第1948号(2006年12月18日)の内容
<1面>
安倍極反動政権の教基法改悪=参院採決強行を断固阻止せよ!
<4〜5面>
南北朝鮮統一≠めぐる新たな角逐
<東西冷戦>の負の遺産の胡錦濤=盧武鉉式「解決」策
<2面>
教基法改悪反対 福岡県集会 11・23
日共系ダラ幹を弾劾 大阪府民集会 11・16
<6面>
「2ネット年賀」反対! 一切の労働強化を打ち砕け!
Topics スケープゴート 夕張市
介護労働者への重刑判決を許すな<下>
<7面>
黒田寛一氏を偲ぶ エカチェリーナ・ブローニナ
吉川さんの1957年の苦闘に学ぶ
うた 永久の別離 永遠の今
<8面>
アフリカ諸国の抱き込みに狂奔する途上国の盟主・中国
<3面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
◆今度は何色?
◆六十年後の告白
◆米印―日印事情
◆ソ連崩壊のおかげ
◆一石二鳥の悪巧み
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
安倍極反動政権の教基法改悪=参院採決強行を断固阻止せよ!
それにもかかわらず、このかん小沢民主党にブラさがって「四野党共闘」による審議ひきのばしへの幻想を煽り、これを尻押しする運動へと組合員を駆りたててきた日教組指導部および全教指導部は、この決定的な局面において完全に腰砕けになっている。沖縄知事選挙での野党統一候補の敗北を契機として、民主党がそれまでの「対決主義」的対応をなしくずし的に放棄し、参院での審議に応じ、これに日共中央や社民党中央も唯々諾々とつき従っているのだ。 たたかう労働者・学生諸君! われわれは、こうした決定的な危機を断固として突き破るのでなければならない。安倍ネオ・ファシスト政権は、教基法の改定を突破口として、憲法そのものの改定に猛進しようとしている。日本国家をヤンキー帝国主義とともに戦争をやれる国へと飛躍させるための一大反動攻撃を、絶対に阻止せよ。 まさに今が正念場だ! 政府とその手先どもの日教組バッシングを断固としてうち破り、破産が露わになった小沢民主党依存の「慎重審議」要求運動をのりこえて、すべての労働者・学生は教基法の改悪を阻止する闘いに起ちあがれ! (以下、各章の見出し) 「戦争をやれる国家」への飛躍を策す安倍政権 イラクからの「段階的撤兵」にふみだしたブッシュ政権 亀裂を露わにするアメリカ同盟体制 <教育基本法・憲法改悪阻止! 日米新軍事同盟の強化反対!>の奔流を |
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南北朝鮮統一≠めぐる新たな角逐 東西冷戦の負の遺産の胡錦濤=盧武鉉式「解決」策 中国の胡錦濤政権は、早ければ今月十六日にも「朝鮮半島の非核化」をめぐる六ヵ国協議が再開されると発表した(十二月九日)。外相・李肇星は満面の笑みを浮かべながら、この第一報を東アジア・サミットに参加するためにフィリピンに集まった諸国権力者に伝えた。先のAPEC首脳会議(十一月十八〜十九日)において、「一超」軍国主義帝国アメリカの凋落(ちょうらく)を尻目に、国際政治場裡における主導的地位を確立した中国の威信を誇示するかのように。 だが、胡錦濤政権の主導のもとで開催されようとしている六ヵ国協議をもってしても、北朝鮮・金正日政権の核兵器開発への暴走≠根底的にくいとめることはできないであろう。米・日と中・露・韓と北朝鮮との利害の非和解的対立のゆえに、またぞろマラソン交渉となることは確実である。まさにこのゆえに、この協議の水面下において、胡錦濤政権は金正日の北朝鮮にたいして、その暴走≠抑えこむための抜本的解決策≠ニして、「一国二制度」方式による南北朝鮮の統一という策略を、すなわち「北」の「南」への吸収というかたちでの「南北統一」の策動を一挙に強化していくにちがいない。 <東西冷戦>終焉以後も世界で唯一残されているところの、<東西冷戦>の負の遺産としての民族分断国家=朝鮮。この朝鮮民族≠フ悲劇の解決をめぐる新たな角逐と胎動が、いま<米中新対決の時代>への世界史的推転のもとで、巻き起こされつつある。米・日両帝国主義国家による対北朝鮮臨戦態勢の恒常化=戦時的経済封鎖継続というかたちでの北朝鮮国家の体制転覆工作、これを与件としながら胡錦濤の中国が盧武鉉の韓国と結託しておしすすめようとしている「一国二制度」方式での南北統一≠フ策動は、果たして民族分断国家=朝鮮の悲劇を真に解決しうる途(みち)となるのか? もちろん否、である。 (以下、各章の見出し) T 六ヵ国協議の再開をめぐる利害衝突 U 南北統一≠めぐる水面下での確執 V <南北朝鮮の統一>をめざす韓国・北朝鮮人民と連帯して闘おう |
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アフリカ諸国の抱き込みに狂奔する途上国の盟主・中国 十一月四、五日、中国・胡錦濤政権は、全アフリカ五十三ヵ国中四十八ヵ国の首脳・閣僚を北京に招き、「建国以来最大の国際イベント」と位置づけた「第三回中国・アフリカ協力フォーラム(CACF)」首脳会議を大々的に開催した。この首脳会議において胡錦濤政権は、「内政不干渉・平等互恵」という「新しいタイプの戦略的パートナーシップ」を謳った「北京サミット宣言」、および石油・鉱物資源開発を基軸とする経済協力の具体的指針「行動計画」を、AU(アフリカ連合)諸国首脳と確認した。「アヘン戦争以来、中国は約一一〇年間も植民地主義とたたかった。植民地主義の害毒を、どの国よりも理解している」(温家宝)などとおしだしながら。 画歴史的なことには、<反米・非米>であろうとなかろうと、台湾と国交関係を維持している五ヵ国(ガンビアなど)を除く全AU諸国首脳が北京に集結し胡錦濤詣で≠おこなった。この事態こそは、胡錦濤中国がプーチンのロシアとの結託を基礎にして構築してきた発展途上諸国連合の盟主の地位にのしあがっていることを、したがってまたブッシュ帝国の「一超」世界支配を現実に突き崩していることを、全世界に鮮明に告げ知らせたのである。 まさにそのゆえに、この胡錦濤中国の政治的地位の向上と国内における石油エネルギー危機をのりきるための天然資源漁(あさ)りは、アフリカを「チャンスの弧」と位置づけ・その新植民地主義的支配に狂奔しているブッシュ帝国の危機意識をかきたてずにはおかない。中国・アフリカサミットの成功=Aこれは同時に、アフリカ(および中東・中洋)における米中間の政治的覇権をめぐる角逐と石油を要とする天然資源争奪戦の新たな幕開きを意味するのである。 以下、見出し ブッシュ帝国の「一超」支配を突き崩すための策略 「内政不干渉」を大義名分とした石油・諸資源の獲得 胡錦濤版「一超多強」戦略の貫徹 |
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