第1947号(2006年12月11日)の内容

<1面>
教基法改定案の参院採決を阻止せよ

既成指導部の「慎重審議要求」運動の破産をのりこえて闘おう

<4面>
リベラル≠フ衣をまとう小沢民主党
<5面>
在日米軍基地―再編・強化の実態B
岩国―空母と海兵隊の統合基地化
<2面>
「教基法改定案の参院採決反対!」
日教組3500 怒りの決起 11・25日比谷写真へ
関西共闘が衆院強行採決を弾劾 11・16写真へ
◇「即決裁判制度」の反動性
<3面>
米空母の佐世保入港阻止闘争に連続決起11・6―7写真へ
鹿大生がイージス艦入港阻止に起つ 11・2 谷山港写真へ
駐禁取締りに名をかりた治安弾圧強化
<6面>
郵政 「集配区画調整」を許すな
労組員1000が秋闘集会 11・14 金沢
Topics 「労働ビッグバン」
<7面>
自己変革を永続的に実現せん
介護労働者への重刑判決を許すな
<8面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
◆冬将軍来たる
「社会主義的世襲制」漫画へ
◆DNA崇拝
◆「新しい欧州」の闇

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号
 





  


教基法改定案の参院採決を阻止せよ


既成指導部の「慎重審議要求」運動の破産をのりこえて闘おう


 日本版ネオコン安倍政権は、いま教基法改定案の採決を一気に強行しようとしている。十二月七日には参院同法特別委員会において採決を、翌八日には参院本会議において可決=成立をなしとげることを企んでいる。十二月四日の全国四ヵ所での地方公聴会の開催を全野党が認めたことによって、教基法改定案の可決=成立の政治日程が一挙に確定したのだ。
 衆院において安倍政権との「対決」=採決拒否という姿勢をとってきた民主党・小沢執行部は、沖縄知事選での敗北を契機として党内タカ派から噴出した不満・反発を抑えきれず、この「対決主義」的対応をなしくずし的に放棄し参院での審議に応じている。小沢民主党にぶらさがって「慎重審議」を要求してきた日共中央や社民党中央も、今なお小沢民主党につき従っているのだ。許しがたいことに、防衛庁の「省」への昇格と自衛隊の海外派遣を「付随的任務」から「本来任務」にひきあげる「防衛省」法案、この極反動法案が自民・公明・民主の賛成(日共、社民は反対)によって一気に可決されたのだ(十一月三十日)。
 小沢民主党中心の四野党共闘に依存してきた日教組本部・全教本部のダラ幹どもは、いまや完全に腰くだけとなり、安倍政権の教基法改悪の策動に完全にのみこまれているではないか。ネオ・ファシストどもによる教員バッシングに縮みあがった日教組本部は、多くの下部組合員の声をふみにじって、国会前座りこみ闘争から退散した。全教本部は「いじめ」問題の対応に終始して組合員を教育実践にかりたてている始末なのだ。
 こうした危機的状況の中で、わが同盟とその旗のもとにたたかう戦闘的労働者たち、とりわけ教育労働者たちは、各県教組本部を下から突きあげつつ、教基法改悪絶対阻止の闘いの高揚のために奮闘している。これと連帯しつつ全産別の労働者たちが、ダラ幹どもの抑圧をはねのけて、またたたかう学生たちが各学園から国会にむけて参院可決=成立阻止の闘いを全力でたたかいぬいている。
 すべてのたたかう労働者・学生たちは、小沢民主党に依存した既成反対運動指導部の「慎重審議要求」運動の破産をのりこえて、教基法の改悪を絶対阻止せよ! <憲法改悪阻止! 対北朝鮮臨戦態勢の恒常化=強化反対! 日米新軍事同盟の強化反対!>を高だかと掲げてたたかおう!

以下、見出し
小沢民主党の腰砕けの下で一気に法案成立を策す政府

安倍式ネオ・ファシズム的教育改革への突進

小沢民主党依存の「慎重審議要求」運動の全面破産

反対運動の危機を根底から突き破り前進せよ!
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リベラル≠フ衣をまとい政権奪取を夢想する小沢民主党

 「戦争をやれる国」への日本国家の飛躍を企む安倍政権は、そのために愛国心教育の制度化を核心的眼目とする教育基本法の政府改定案を参院において採決=成立させようとしている。まさにこのときに、民主党の小沢執行部は、これに加担する犯罪的役割をはたしているのだ。十一月十九日の沖縄知事選における同党推せん候補者・糸数慶子の敗北を契機として、彼らは、従来の政府・与党にたいする対決主義=$R議拒否の姿勢をなしくずし的に転換し、参院での審議に粛々と応じている。しかも、十一月三十日には、防衛庁を「省」に昇格させ自衛隊の海外での活動を「付随的任務」から「本来任務」に格上げすることを盛りこんだ防衛省法案、この極反動法案について、小沢執行部は、「政権担当能力をしめす」「もともとわが党の案だ」などと称して、衆院本会議において全面賛成に回ったのだ。
 沖縄知事選での敗北を契機として、民主党内の若手タカ派(前原など)から、「審議拒否という小沢さんの対決主義的対応が民意の離反を招いた」というように、小沢執行部への批判・反発が噴きあがった。これを抑えきれず執行部体制そのものの危機に直面した小沢は、参院選における民主党の票を確保するという思惑にももとづいて、この転換≠ノふみきったのだ。
 リベラル≠フ衣をまとった小沢一郎の民主党は、いままさに、今日版大政翼賛会の一員としての本性を衣の下からむきだしにした。ところが、この小沢執行部に依存し「慎重審議」を要求してきた日共中央や社民党中央は、今なお四野党共闘を維持するために、この小沢民主党につき従って教基法改定案の参院審議に唯々諾々と応じた。日教組中央も国会前座り込みを放棄しさったのだ。
 われわれは、民主党依存の既成指導部翼下の「慎重審議要求」運動の破産を暴きだし、教基法改悪絶対阻止の闘いを創造するのでなければならない。そのために、小沢民主党の掲げる「政権構想」=「小沢主義」の極反動性を暴きだすのでなければならない。

以下、見出し
T 安倍政権との「四野党連携した対決」を呼号

U 厚化粧をほどこした「小沢ビジョン」の反動性

V 民主党支持を強要する「連合」高木指導部を弾劾せよ
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「教基法改定案の参院採決反対!」


日教組3500名が怒りの決起
結集する組合員たちにわが同盟情宣隊が檄(11・25 日比谷)


  

教基法改定案衆院強行採決を弾劾


関西共闘が自民党大阪府連に抗議 11・16


  

米空母の佐世保入港阻止闘争に連続決起11・6―7


米空母キティホーク入港阻止の怒声
九共闘佐世保現地闘争に起つ

キティホークに怒りの拳。佐世保地区労と連帯し闘う九共闘(11月6日)


  

鹿大生がイージス艦入港阻止に起つ 11・2 谷山港


「米イージス艦寄港阻止!」
「ハルゼー」を迎え撃つ鹿大生(11月2日、鹿児島谷山港))


   

万華鏡2006――情勢の断層を読む
「社会主義的世襲制」



 
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