教基法改悪案の国会採決を阻止せよ

米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化反対！
「戦争をやれる国」への飛躍を企む安倍政権の策動を打ち砕け！

十一月十日、全学連は、「教育基本法改悪案の衆院採決断固阻止」を掲げて国会前闘争に勇躍決起した。

教育労働者と連帯し国会に向けて怒りのシュプレヒコール（１１月１０日）

　十一月七日の米中間選挙においてブッシュ共和党は、上下両院の議席の過半数を民主党に奪われるという大敗を喫した。アメリカ帝国主義によるイラク占領支配の全面破綻を「ブッシュ政権の失政」とやり玉にあげ「イラク政策の転換」を掲げたヒラリー、ロペシらの率いる民主党、この党が当面の勝利を収めた。
　ついにアメリカ人民からもブッシュ政権は不信任をつきつけられたのだ。この事態は、大義なきイラク侵略戦争・軍事占領支配を強行した「一超」軍国主義帝国の野望にとどめを刺す意味をもつものにほかならない。
　残りの大統領任期二年を残しながらも完全にレイムダックと化した大統領ブッシュは、この窮地をのりきるために、イラク占領破綻の責任を国防長官ラムズフェルドにおしつけ詰め腹を切らせた。また彼は、「党派主義を排し民主党との協調の時代に踏みだす」などとおしだしつつ、国防長官の後任に��超党派�≠ﾌロバート・ゲーツ（元ＣＩＡ長官）を据えた。これは、死に体ブッシュ政権の、文字どおり断末魔のあがき以外のなにものでもない。
　われわれは、全世界の労働者階級・被抑圧人民の先頭に立って、日本の地において今こそ「一超」軍国主義帝国の暴虐を打ち砕く革命的反戦闘争の炎をあげるのでなければならない。
　ボンクラ安倍の日本版ネオコン政権は、ブッシュ共和党の敗北に「他国の選挙結果をとやかく言うのはさしひかえる」などと、明らかに内心は動揺しながらも、日本政府のイラク「復興支援」策も米軍基地再編策も変更はない、などとおしだしている。この政権は、ブッシュ帝国とともに、あくまでも日米新軍事同盟の強化を基礎として北朝鮮にたいする臨戦態勢を恒常化＝強化することに躍起になっている。それと同時に、「戦争をやれる国」に飛躍するために、「愛国心」教育の制度化を直接的目的として教育基本法改悪案を、十一月十六日にも衆院本会議で採決することを策しているのだ。
　この切迫した情勢にさいして、わが同盟は日本全国の労働者・学生に訴える！　今こそ総力をあげて��教育の憲法�≠ｽる教育基本法を改悪するというネオ・ファシズム的一大反動攻撃を打ち砕こうではないか！
　日共の不破＝志位指導部は、教基法問題での野党共闘の一員に加えてもらったことにフワフワと舞いあがり、民主党の尻尾にしがみついているにすぎない。しかも彼らは、政府・支配階級による反北朝鮮の民族排外主義の煽動のお先棒をかついでいるのだ。この日共中央翼下の既成平和運動をのりこえ、＜教育基本法改悪阻止！憲法改悪阻止！　米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化＝強化反対！　日米新軍事同盟の強化反対！＞を一体的に掲げ、全国の職場・学園から反戦反安保・ネオファシズム的大反動阻止の闘いの炎を燃えあがらせようではないか！


以下、各章の見出し
　イラク占領にとどめを刺されたブッシュ帝国
　教基法・憲法の改悪に突進する安倍政権
　反北朝鮮の民族排外主義煽動の片棒を担ぐ日共中央を弾劾せよ！
　教基法改悪・改憲阻止！　米日の対北朝鮮臨戦態勢の強化を許すな！