第1942号(2006年11月6日)の内容


<1面>
反安保のうねりで首都を席巻 10・22
北朝鮮核実験弾劾! 米日の臨戦態勢強化反対!
全学連・反戦が米大使館・国会へ進撃


<4〜5面>
10・15政治集会第1基調報告
同志黒田の遺志と営為を受け継ぎ反スタ運動の前進を
前原茂雄


<2面>
嘉手納基地へ怒りの拳(10・21)写真へ
PAC3搬入阻止に決起(9・30、10・2)写真へ
神戸大に改憲阻止の声響く(10・5)写真へ
各地で反動攻撃粉砕の情宣(那覇/名古屋)写真へ

<3面>
日本版ネオコン安倍政権による教基法改悪を粉砕せよ
教育労働者委員会


<6面>
郵便集配拠点の再編を粉砕せよ
ダラ幹の協力を許すな(九州)
過疎地切り捨て¢j止!(東京)
Topics 中国で激発する「過労死」

<7面>
日教組緊急中央行動で奮闘(10・26)写真へ
全学連 教基法改悪阻止に決起(10・26)写真へ
万華鏡2006――情勢の断層を読む
「テト攻勢」の悪夢
妄言・放言・暴言
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

<8面>
追悼 同志黒田寛一
同志黒田はわが胸の中で生き続ける
うた 吾ともに、同志よ永久に

「解放」最新号
 





  


反安保のうねりで首都を席巻 10・22


北朝鮮核実験弾劾! 米日の臨戦態勢強化反対!


全学連・反戦が米大使館・国会へ進撃

 「安倍内閣打倒」の声高く、スクラムも固く闘う労学
 (10月22日、東京・日比谷)
 十月二十二日、全学連のたたかう学生と反戦青年委員会の旗のもとに結集する労働者たちは、<北朝鮮・金正日軍事ボナパルチズム政権の核実験弾劾! 米日の対北朝鮮臨戦態勢恒常化=強化反対!>を掲げ、国会・首相官邸・アメリカ大使館にたいする戦闘的デモンストレーションを断固として貫徹した。
 国家倒壊の危機に直面した金正日政権が、ブッシュ帝国からの「体制保証」獲得のための窮余の策として強行した地下核実験。これにたいして米日両権力者は、中・露両権力者を抱きこむことをつうじて、国連安保理において対北朝鮮制裁決議一七一八号の採択にこぎつけた。この安保理決議を「アメリカ政府の宣戦布告」と断じ、米日の強硬策にさらなる核実験の強行でもって応える構えを崩していない金正日の北朝鮮にたいして、米日両権力者は安保理決議を錦の御旗として、対北朝鮮の「臨検」=戦時経済封鎖へと猪突猛進している。米日両国軍は十一月にも、日本海において米第七艦隊と海上自衛隊との合同軍事演習を、それじしん臨検のための軍事作戦の一環として強行しようとしている。
 安倍政権は、現行憲法を公然とふみやぶるかたちにおいて、戦後はじめて日本国軍による対北朝鮮の日米両軍共同の軍事行動にふみだそうとしているのである。こうして、東アジアにおいて戦乱勃発の危機が刻一刻と高まっている。
 だが、この戦争前夜というべき情勢のまっただなかにおいて、日共の不破=志位指導部の対応といったらどうだ! 国連安保理決議の採択を「歓迎」し、米日両権力者による対北朝鮮制裁を尻押ししているありさまではないか。まさにこの日共中央のもとで、既成平和運動は「制裁」翼賛運動というべきものに堕しているのだ。
 この度し難い腐敗をのりこえるかたちにおいて、戦闘的労働者・学生は、東アジア戦乱の危機を突き破る反戦闘争の炎を首都中枢に赤々と燃えあがらせた。同日、北海道、東海、関西において起ちあがった労学と固く連帯し、まさに全国いっせいに<反戦反安保・ネオファシズム的反動化阻止>の雄たけびをとどろかせたのだ。

<米中新対決>下の戦乱的危機を突き破れ!
 国会議事堂に向け怒りのシュプレヒコール
 (10月22日)
 すべての労働者・学生諸君!
 本闘争がきりひらいた地平にふまえ、既成反対運動の屍をのりこえてさらに雄々しく前進せよ! 北朝鮮・金正日軍事ボナパルチズム政権による核実験弾劾! 米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化=強化反対! 米日英豪軍による対北朝鮮の「臨検」=戦時経済封鎖は、北朝鮮人民をさらに絶望的な困窮のドン底にたたきおとすとともに、東アジアにおける<米中新対決>下の戦乱の危機を極限まで高めるものにほかならない。断じてこれを許すな!
 十月二十五日、ついに教基法改悪案の衆院特別委員会審議が再開された。十一月上旬にも衆院本会議での採決を強行し、今国会中になんとしても改悪教基法を成立させるために、政府・自民党は全体重をかけて労働者・人民の頭上に刃をうちおろしているのだ。教基法改悪を絶対に許すな! 教育労働者を先頭に、職場深部においてつちかってきたわが革命的・戦闘的労働者の力を基礎として、労学の連帯した力でこの極反動攻撃を断固粉砕せよ! 憲法改悪のための国民投票法制定阻止! 極反動安倍政権の打倒をめざしてたたかおう!
 すでに10・15革共同政治集会においてがっちりと確認しあったように、わが革共同革マル派の<反帝国主義・反スターリン主義>の旗は、戦争と暗黒支配に覆われた二十一世紀の闇を赤々と照らしだしながら、虐げられ抑圧されている労働者階級・被支配階級人民の先頭においてへんぽんとひるがえっているのだ。すべての労働者・学生・人民はいまこそこの旗のもとに結集し、<米中新対決>下の戦乱的危機を突き破る革命的反戦闘争に不退転の決意で総決起せよ!

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10・15革共同政治集会第1基調報告


同志黒田の遺志と営為を受け継ぎ反スタ運動前進への拠点を打ち固めよ

前原茂雄

 T 同志黒田の革命家魂をわがものに
 わが反スターリン主義・革命的共産主義運動の創始者・同志黒田が永眠されて四ヵ月弱。われわれはあまりにも偉大な指導者を喪い、深い慟哭にむせびながらも、この悲しみを断固として組織的にのりこえ、われわれ一人ひとりがみずからの飛躍をかちとるのだと決意し、このかん、組織的な努力を重ねてきた。まさに、これまでの自分たちから生まれ変わるのだ、と。ともすれば仲間たちや指導部に依存したりブラ下がったりしていた自分たちを何としてもつくりかえるのだと決意して組織的に奮闘してきた。本集会はまさしくこの数ヵ月間の組織を再武装するためのわれわれ全体の思想的=組織的闘いを基礎にしてはじめてかちとられたものである。このことをまずもって確認しよう。
 同志黒田は<漆黒の闇>のなかで文字どおり<死>と面々相対しながらも、マルクスのマルクス主義の現代的展開のために、マルクス主義を、生きた現実がわれわれに提起する課題を真に解決する思想的=理論的武器として磨きあげ発展させるために、最後の最後まで努力された。暗雲たちこめる二十一世紀現代世界を、怒りをたぎらせて分析し、その内に孕(はら)まれている実在的可能性をつかみとり、もって変革の武器となるものを磨きあげるために努力されてきた。
 さらにまた、同志黒田は、わが組織建設の前進をかちとるために、諸同志の執筆した諸論文や反省書を心をこめて耳読してくださった。漆黒の世界にありながらも、組織創造のために赤々と情熱をたぎらせ生命を燃やしつづけて闘いぬいた。あたかも二十四時間、組織の創造のために生命をかけて闘いぬいていると私などが実感しうるほどに、彼は精神の緊張・集中力・克己力をほとばしらせて生きかつ闘ってきた。
 同志黒田のこの革命的パトス・彼の革命的気概をわれわれ一人ひとりがみずからのものとすべく努力しようではないか。
 『実践と場所』全三巻をはじめとする黒田の全著作は、マルクスの諸理論とその思想を、二十世紀・二十一世紀現代世界におけるマルクス主義のスターリン主義的歪曲とその反マルクス主義的本質を断固として暴きだし根本からのりこえつつ現在的に発展させてきたものにほかならない。このようなものとしてそれは、暗黒の二十一世紀世界を照らし出す理論的=思想的武器なのである。すなわち、それはこの世界を根底的に変革するための理論であり哲学なのである。だからわれわれは、黒田を<現代のマルクス>という。同志黒田の肉体は死すとも、彼の理論・思想・哲学はわれわれのうちに脈々と燃えているのであり、また燃やし続けるのでなければならない。
 同志黒田の遺志をうけつぎ・彼を追悼するということは、彼の最高の所産たるわが党組織そのものの建設を断固として前進させ世界に冠たる唯一かつ真の前衛党としていっそう強化することにほかならない。同志諸君! みずからの飛躍をかけて共に頑張ろう!


以下、各章の見出し
 U <ハンガリー革命>五十年後の悲喜劇
 V 反スタ運動の《原点》の再主体化を
 W わが反スターリン主義運動の新たなる前進を切り拓こう!


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日本版ネオコン安倍政権による教育基本法改悪を阻止せよ!


政府案廃案の一点での「四野党共闘」を尻押しする既成教組指導部をのりこえて闘おう!

教育労働者委員会

 安倍政権はいま、教育基本法の「改正」にしゃにむに突進している。彼らは、核実験を強行した北朝鮮への「制裁強化」をがなりたて、ブッシュの命に従いつつ、アメリカと共同して対北朝鮮の臨戦態勢に突入している。まさにそれゆえに彼らは、今臨時国会において、「国のために命をなげうつ覚悟のある国民」をつくりだすことを根幹にした教基法の改悪をおこなおうとしているのだ。
 「戦後レジーム(体制)からの船出」をシンボルとして掲げた戦犯十四光り∴タ倍晋三、彼に率いられた日本版ネオコン政権による日本を「戦争をやれる国」へと飛躍させるための改憲を頂点とする攻撃をうち砕け! 国家に殉ずる臣民の育成のための教基法改悪を絶対に阻止しよう! 対北朝鮮臨戦態勢の恒常化と日米新軍事同盟の強化に反対し、ネオ・ファシズム的反動化を阻止するために全力でたたかおう! すべてのたたかう教育労働者は、日教組本部・全教本部などの既成指導部の闘争歪曲をのりこえて、ただちに巨大な闘いを創造せよ!

以下、各章の見出
 T 「戦争をやれる国」への飛躍を賭けた教育再編
   A <愛国心教育の制度化>を狙う教基法改悪
   B 「四野党共闘」の尻押し運動に陥没した日教組全教中央
 U ネオファシズム的教育改革を絶対に阻止せよ
   A 日教組本部の「教基法にもとづく教育改革」要求運動への歪曲をのりこえて闘おう
   B <反戦反安保・反ネオファシズム>の闘いとして闘おう



     
日教組緊急中央行動で奮闘(10・26)

 十月二十六日、日教組傘下の各県教組・高教組の組合員と平和フォーラムに結集する労働者たち八五〇〇名が、教基法改悪を阻止するために全国から日比谷野外音楽堂に結集し、闘志を燃やして国会に向けたデモンストレーションを貫徹した。
 安倍政権・与党は、十一月初旬にも教基法改定政府法案の衆院通過をはかろうとしている。これを絶対に阻止するためにわが革命的・戦闘的教育労働者や良心的教育労働者たちが日教組本部を突きあげて、ようやくこの集会を開催させた。この集会を、わが革命的・戦闘的労働者たちは、日教組本部による「慎重審議」の請願と野党議員への激励を目的とした集会・デモへの歪曲を許さず、これを戦闘的につくりかえるために奮闘したのだ。

 年休をとり全国から結集した組合員の闘志が高揚
(10月26日、日比谷野音)


     
全学連 教基法改悪阻止に決起(10・26)

 全学連は十月二十六日、<憲法・教育基本法の改悪阻止!><北朝鮮の核実験弾劾! 米日の対北朝鮮臨戦態勢の恒常化反対!>を掲げ、この日に国会前に決起した日教組組合員と連帯して国会前座りこみ闘争に断固として決起した。

 教育労働者と固く連帯し奮闘する全学連(10月26日、国会前)

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嘉手納基地へ怒りの拳(10・21)



 「PAC3配備阻止!」嘉手納基地第二ゲートを封鎖した
闘う労学(10月21日)
 十月二十一日、一二〇〇名の労働者・学生・市民が、米空軍カデナ基地第二ゲート前において、激しい怒りのシュプレヒコールを、三十分間にわたって轟かせ叩きつけた。
 第二ゲート前までのデモに先立って、「米軍の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)配備に反対する」県民大会(主催・沖縄平和運動センターなど六団体からなる実行委員会)が沖縄市野球場前広場で開催された。わが同盟の情宣部隊は、「PAC3配備阻止! 北朝鮮の核実験弾劾! 日米の制裁=戦時経済封鎖を許すな! 対中国・対北朝鮮の戦争遂行体制の構築反対!」と呼びかけ、闘いの方向性をさししめすビラを全参加者に配布する。県学連のたたかう学生たちも独自の情宣を展開し、結集した労働者たちと固く連帯して日米新軍事同盟の強化に反対する闘いの奔流をつくりだす決意を訴えた。

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PAC3搬入阻止に決起(9・30、10・2)



那覇軍港ゲート前で闘う沖縄県学連(9月30日)
 「PAC3の嘉手納基地配備阻止!」那覇軍港で搬入阻止闘争
 九月三十日早朝、巨大な輸送船が那覇軍港に接岸した。たたかう学生たちは那覇軍港ゲート前に登場し、ただちに怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
 


嘉手納基地第1ゲート前に渦巻く怒り(10月2日)
 十月二日、沖縄平和運動センターと中部地区労が主催する「パトリオット配備阻止! 緊急抗議集会」が、嘉手納基地第一ゲート前(北谷町・砂辺)で開催された。沖縄のたたかう労働者・学生たちは、在沖米軍基地へのPAC3配備を断固として阻止する闘いのさらなる高揚のために、日夜奮闘しているのだ。
 

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神戸大に改憲阻止の声響く(10・5)



神戸大キャンパスをデモ行進する学生(10月5日)
 十月五日、神戸大学、奈良女子大学、大阪経済大学のたたかう仲間たちは、誕生した安倍新政権、この日本版ネオコン政権への怒りに燃え、神戸大学において「ブッシュ盲従∴タ倍新政権による憲法・教育基本法の改悪STOP! 10・5関西学生反戦アクション」を圧倒的に実現した。
 

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各地で反動攻撃粉砕の情宣(那覇/名古屋)


 沖縄県学連は、安倍政権成立の翌日、新政権のネオコン的本性を暴露する情宣を貫徹――9月27日、沖縄県庁前

 ブッシュ盲従の新首相・安倍が所信表明演説において「集団的自衛権行使の研究」を傲然とブチあげた九月二十九日、東海地方のたたかう学生は、名古屋・金山(かなやま)で、改憲・教基法改悪阻止の闘いを職場・学園・地域から創造することをよびかける大情宣をおこなった。

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