第1940号(2006年10月23日)の内容


<1面>
10・22反戦反安保闘争の大爆発を!
 北朝鮮の核実験弾劾! 米日の臨戦態勢恒常化を許すな!
 「制裁」翼賛運動と化した既成平和運動をのりこえて闘おう


<4面>
在日米軍基地―再編・強化の実態A
佐世保―対中・対北朝鮮侵略戦争の拠点基地


<5面>
全郵政との「組織統合」に突き進むJPU本部弾劾
弱者見殺し―生活保護切り捨ての実態

<2面>
北朝鮮の核実験強行弾劾!
米日の報復的制裁を許すな!
全学連が全国で一斉決起(10・10)(写真へ)

<3面>
PAC3搬入を実力阻止(10・8〜11、沖縄)(写真へ
日米共同の有事出動訓練―9・1防災訓練

<6面>
全教全国教研集会
本部と御用学者に怒り沸騰

Topics 反共労働運動の拡張策すUIゼンセン

<7面>
追悼 同志黒田寛一
内なる黒田の叱咤に耳をすまし

哀惜と決意を詠める

<8面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
北極熊の逆襲
日の丸炎上
さらばジョージ
プロジェクトM
ポチの余計な遺産

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

 「解放」最新号
 





     




強大な前衛党への雄飛へ! 10・15革共同政治集会を実現

 わが同盟は、十月十五日、首都東京の日比谷公会堂に全国から二二〇〇人の同志・労働者・学生・市民を結集し、<同志黒田追悼・ハンガリー革命五〇周年記念>の政治集会を大々的に実現した。
 わが革共同全国委員会議長・植田琢磨の同志黒田追悼の辞をはじめとして、ハンガリー事件への主体的対決をつうじて日本反スターリン主義運動の創成に踏みだした同志黒田の営為の今日的追体験=教訓を明示した同志・前原茂雄の報告、<戦争と暗黒支配の二十一世紀>をプロレタリア革命の新世紀へと転じるためのわが同盟の新たな責務を明らかにした同志・柳葉真弘の報告。これらをつうじて、わが黒田の遺志と営為を受け継ぎ革命的共産主義運動のよりいっそうの飛躍をかちとるための拠点を全同志・同胞が打って一丸となって打ち固めた。
 本政治集会の成功的実現をもって、われわれは同志黒田亡きあとのわが同盟建設の新たな出発点を築いた。スターリン主義の自己崩壊以後、わが同盟は名実ともに唯一かつ真のプロレタリア前衛党としての地位を確立し不抜のものにしている。われわれは、前途に立ちはだかるあらゆる困難を敢然と打ち破り、「一超」軍国主義帝国の世界支配とネオ・ファシズム大反動と<スターリン主義の負の遺産>とを根源から止揚しプロレタリア解放の世界史的事業をおしすすめる大道を断固として切り開いていくであろう。
 二十一世紀の闇を切り裂く地上の太陽として、わが同盟は光り輝いている。本政治集会は、このことを全世界に告げたのである。
 (集会の報告は次号に掲載)


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10・22反戦反安保闘争の大爆発を!
北朝鮮の核実験弾劾! 米日の臨戦態勢恒常化を許すな!
「制裁」翼賛運動と化した既成平和運動をのりこえて闘おう


 国家倒壊の危機に直面させられている北朝鮮の権力者・金正日は、ブッシュ政権を直接交渉の席にひきだし・もって「体制保証」を獲得するための窮余の策として、十月九日に地下核実験を強行した。これにたいして「一超」軍国主義帝国の頭目・ブッシュは、歴然となった「対北朝鮮政策の失敗」への自己保身にもかりたてられながら、「将軍さま」のこの暴走を逆手にとって国連安保理事会での「制裁」決議の採択にこぎつけた。金正日体制を徹底的に締めあげるための制裁を「国連」の名のもとに強行する内実の決議案を、ブッシュはやっとのことで中露両国権力者に同意させた(十月十四日)。
 この国連決議は、中露との対立点をたな上げにし妥協がはかられたとはいえ、その核心においては、「経済制裁」の名のもとにアメリカ同盟軍が北朝鮮船舶の臨検をフリーハンドで強行するという意図が貫徹されたものにほかならない。ブッシュ帝国は同盟国(とりわけ日本)を動員して対北朝鮮臨戦態勢をまさに恒常化しようと策しているのだ。
 ブッシュ政権の先兵たる日本版ネオコンの安倍政権は、対北朝鮮制裁の開始をもって「『周辺事態』を宣言する」などという極反動的な国家意志を固めている。「周辺事態=プレ戦時」を宣言し・もって日本国家をブッシュ帝国とともに「戦争をやれる国」へと一気に飛躍させることを安倍政権は企んでいるのである。
 この米日ハーケンクロイツ連合と断末魔の暴走を開始した金正日の北朝鮮との激突の危機が一挙に切迫している。そして金正日ネポチズム体制を見限ったとはいえあくまでも南北朝鮮の統合≠みずからの統括下でなしとげることを企む胡錦濤・中国と、北朝鮮の体制破壊の策略をめぐらすブッシュ帝国との角逐が、いよいよ激化しているのである。
 まさしく、北東アジアは、戦火とびちる中東につづいて、戦争の暗雲に覆われようとしているではないか。これを断じて許してはならない! だが、なんとしたことか、日本の既成平和運動は、北朝鮮核実験強行の衝撃をうけて、いまや決定的な危機にたたされているといわなければならない。その指導部を自称する日共は対北朝鮮制裁を掲げた国会決議に社民党とともにたんに賛成票を投じただけではない。「反北朝鮮ヒステリー」を煽動している政府・支配階級に迎合し、みずからの翼下の反対運動を「制裁」翼賛運動へとねじまげているのである。
 こうした既成平和運動をのりこえて、われわれは、北朝鮮・金正日政権の核実験に反対すると同時に米日両権力者による制裁強行=軍事的圧伏の策動を阻止する闘いを、全力をあげて高揚させなければならない。<日米新軍事同盟の強化反対! 中露の対抗的核軍事力増強反対!>――この革命的スローガンを高だかと掲げてたたかおう! 戦争切迫の危機を革命的反戦闘争の大爆発へと革命的に転化せよ! この決定的な使命を果たしうる部隊は、<反帝国主義・反スターリン主義>世界革命戦略にのっとってたたかうわが同盟を中核とする革命的左翼をおいてほかにはいない。いまこそわれわれは、真実かつ唯一のプロレタリア前衛党としての真価をいかんなく発揮しなければならない。十月十五日の革共同政治集会を成功裏にかちとったわが同盟は、全同志、革命的戦闘的労働者・学生に呼びかける。全国・全戦線において、迫り来る戦争的危機を突き破る革命的反戦闘争の大爆発をかちとれ! 10・22労学統一行動に総決起せよ!

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在日米軍基地―再編・強化の実態A
佐世保―対中・対北朝鮮侵略戦争の拠点基地

 十月十四日に国連安全保障理事会において全会一致で採択された対北朝鮮制裁決議、これをさしてアメリカ国連大使ボルトンは言い放った――「これはPSI(大量破壊兵器拡散阻止構想)の成文化だ」と。核実験の強行という金正日政権の大暴走にたいしてブッシュ帝国は、安保理決議に「貨物検査」が明記されたことを大義名分として、アメリカ主導の「大量破壊兵器拡散阻止行動」を日本やオーストラリアをはじめとする属国連合≠動員して強行する意志をむきだしにしている。これこそ、まさしく対北朝鮮の臨戦態勢を恒常的にとることの宣言にほかならない。安倍政権は、この「船舶検査」に参加する意志を、早々に明示した。
 それだけではない。北朝鮮の核実験強行の直後に、ブッシュは「BMD(弾道ミサイル防衛)など同盟国との防衛協力を強化する」と叫んだ。これに忠実に応えて、防衛庁長官・久間は「BMDシステム導入の前倒し」を表明した。米日両権力者は、七月の北朝鮮ミサイル発射実験と今回の核爆発実験を絶好の口実として、MDシステムの配備をいっそう加速しているのだ。
 右の策動のひとつの環こそ、MDシステム用迎撃ミサイル「SM3」を搭載したイージス艦の配備にほかならない。ブッシュ政権は米海軍イージス艦シャイローを横須賀基地に配備した。これにつづいて安倍政権は、〇八年に「SM3」搭載の海自イージス艦を佐世保基地に配備することを決定している。いま佐世保は米日両軍のイージス艦の出撃拠点として着々と強化されているのだ。
 本稿では、在日米軍および日本国軍の佐世保基地強化の実態を暴露する。

以下、見出し

 MDシステム搭載イージス艦の出撃拠点化
 米軍「遠征打撃群」のもとに自衛隊特殊部隊を編みこみ
 兵站・補給・艦船修理機能の強化
 米空母の準母港♂サ


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北朝鮮の核実験強行弾劾!
米日の報復的制裁を許すな!

10・10 全学連が全国で一斉決起

対北制裁を尻押しする日共中央を弾劾



 全学連のたたかう学生たちは十月十日、<北朝鮮・金正日政権による地下核実験の強行弾劾! 米日による報復的制裁反対!>を掲げて、全国各大学において学内集会・大情宣に、いっせいに起ちあがった。早稲田大学のたたかう学生たちは十日昼休み、大隈銅像前において決起集会をかちとった。

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PAC3搬入を実力阻止 10・8〜11沖縄

労学が米軍天願桟橋ゲート前で激闘

 沖縄平和運動センターに結集してたたかう労働者と学生たちは、十月八日から十一日にかけて、アメリカ帝国主義権力者による米陸軍迎撃ミサイル・パトリオット(PAC3)二十四発(これは総計一四四発配備予定の一部)の嘉手納への配備を阻止する闘いに決起した。
 米軍天願桟橋ゲート前において、PAC3の嘉手納基地への搬送を、桟橋への艦船到着後じつにまる二日間にわたって阻止しぬくという画期的闘いを労働者・学生はくりひろげたのだ。


「PAC3搬入」の報に、駆けつけた労働者・学生が天願桟橋ゲート前で緊急抗議集会(10月8日深夜)

ミサイルを積んだコンテナ車に怒りの拳(10・11朝)

ミサイル本体を積載したコンテナ船の接岸を阻止(10・9朝)
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北極熊の逆襲
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