第1937号(2006年10月2日)の内容
<1面>
日本版ネオコン政権の極反動攻撃阻止!
安倍新政権の憲法・教育基本法改悪を打ち砕く戦列を構築せよ
<4〜5面>
中国版国家資本主義の後を追うベトナム
「ドイモイ二十年」の帰結は?
ベトナム人労働者を強搾取するトヨタ下請け会社
<2面>
ブクロ派関西・九州組織が崩壊
9・21全面勝訴の地平にふまえ「日の丸・君が代」強制反対闘争の前進を!
<6面>
公務員賃金の徹底的抑制をうちだした人事院勧告
Topics 急速に拡大する偽装請負
UIゼンセン労働貴族の第2組合づくり
<7面>
「仕事と住民の安全・安心」を掲げ組合員を引き回す本部弾劾!
―第28回自治労連大会―
「不適正団体」の解消に追われる簡保労働者
<8面>
捕鯨問題をめぐる米日間の相克(下)
――食文化摩擦の深層にあるもの
米海軍のソナーでクジラが大量死!
<3面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
新聞失格
長江大橋の悲劇
抵抗のショパン
■核燃料国際管理
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
日本版ネオコン政権の極反動攻撃阻止! 安倍新政権の憲法・教育基本法改悪を打ち砕く戦列を構築せよ A級戦犯の祖父(岸信介)のDNAを引き継ぐ戦後生まれの安倍晋三が、「戦後レジーム(体制)からの脱却」を旗印とし、憲法と教育基本法の「改正」を真正面からうちだしつつ、自民党の新総裁に就任した。この安倍を首班とする新政権は、小泉政権の対米盲従℃ョ安保・外交政策の基調を日米新軍事同盟強化を絶対的基礎として継承する意志を明示しながらも、同時に対中国・対韓国関係の若干の「是正」とか小泉=竹中式「構造改革」諸施策のホンのチョッピリの修正≠ニかの意向をも示して見せている。だが、こうした脱・小泉≠フおしだしは、変人″ノ相の五年余におよぶ専制のもとでもたらされた負の遺産のあまりの巨大さのゆえに、ボンボン野郎とその取りまきどもがハナからたじろぎ無能無策を露呈することを約束しているというべきものでしかない。 政治的無菌室≠ナ純粋培養された十四光りのゆえのひ弱さと、スタッフのしつらえた答弁マニュアルをオウム返しするだけのボンクラぶりとをおし隠さんがために、ことさらに祖父のDNAをおしだしているノミのシンゾー=B天皇制国家権力の朝鮮・中国・アジア侵略戦争の一端を担い、かつ戦後は「自主憲法制定」を喚きつつ実は対米追従派として米日韓にまたがる反共ロビーを形成した政治的大犯罪者の血が、まさにその孫をして、反北朝鮮・反中国のウルトラ民族排外主義や憲法・教育基本法改悪やブッシュ帝国盲従(とりわけブッシュ帝国内の「反共」最強硬派としてのネオ・コンサーバティブ一派とのイデオロギー的同一性を特殊個別的契機とするそれ)に駆りたてているかのごときではないか。このジジイ・コンプレックス≠ノしてネオコン一派盲従の安倍を頭目にいただく新政権は、まさしく日本版ネオコン政権というべきものにほかならない。 この極反動政権のネオ・ファシズム反動攻撃を打ち破る闘いを、小沢民主党の奪権≠企む策謀に搦(から)めとられた「連合」労働貴族、ならびに代々木共産党・不破=志位指導部の犯罪性を暴きだしつつ、われわれは断固として創造していくのでなければならない。 (以下、見出し) 権力抗争白熱下のヨタヨタ政権発足 「美しい日本」の虚名をまとうネオ・ファシズム ブッシュ帝国との心中への盲進 民主党=小沢の策略にのせられる既成反対運動をのりこえて闘おう |
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中国版国家資本主義の後を追うベトナム 「ドイモイ二十年」の帰結は? 二〇〇六年八月二十二日に訪中したベトナム共産党のノン・ドク・マイン書記長は、胡錦濤と会談し中越の「善隣・友好」の信頼関係強化を謳いあげ、貿易拡大・資源共同開発などの経済協力の推進を合意した。「ドイモイ(刷新)の加速」を掲げ中国に次いで東・東南アジア第二位のGDP(国内総生産)成長率(年率七〜八パーセント)を維持している成果を押しだしつつ、マインは、中国との政治的経済的(さらに軍事的)の結託と党的関係を強化していくことをアピールした。他方の胡錦濤は、ベトナムを「反覇=反米」の国際包囲網(途上諸国連合)に組みこみ、「東アジア共同体」という名の東アジア経済圏をみずからが主導して構築していくための橋頭堡をASEAN(東南アジア諸国連合)地域につくりだすという思惑をこめて、「対越関係の全面的発展」を誇示した。 北東アジアにおいてはすでに韓国との同盟的結束をうち固めている中国・胡錦濤政権は、反米の旗幟を鮮明にしているマレーシアが主導するASEANを中軸に、さらにロシア・インドをまきこんでの経済圏構築の策動を強化している。ヤンキー帝国主義(およびその属国%本)の排除を謳いつつなされている中国のこの策動に並々ならぬ危機感を抱いているのが米・日両権力者にほかならない。彼らは、胡錦濤政権の策動をうち砕くために、アジアの大国にのしあがろうとしているインドを中国から切り離し・からめとることを追求すると同時に、韓国やASEAN諸国にたいする揺さぶりを強めている。まさにそのためにも、中・越のあいだに楔をうちこみベトナム権力者をひきつけようと躍起になっているのだ。借款供与や投資の拡大をエサにして。 <米中新対決>のもとで揺さぶられながらも、「二〇二〇年の現代化・工業化の達成」を国家的目標に掲げASEANの大国へと飛躍するために中国との関係強化を基軸にすえたマイン=ズン政権。だが、このベトナムは上からの資本主義化政策によってうみだされた諸矛盾も累積している。自称「社会主義国家」ベトナムはどこへゆくのか? A マイン=ズン体制の確立 B 胡錦濤・中国との結託の強化 C 政治経済的諸矛盾の噴出 D 国家資本主義的変質への過渡 |
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ブクロ派関西・九州組織が崩壊 総瓦解する走狗集団残党を追撃せよ 権力の走狗集団・ブクロ=中核派残党が、ついに最後の最期を迎えた。関西ブクロ派の離脱・逃亡を契機とした九州組織の脱落、そして中央官僚じたいの分解が一挙に進んでいるのだ。 このかんわが同盟は、中野一派が掲げる「新指導路線」なるものの犯罪性を徹底的に暴きだし、残党どもをきれいさっぱり一掃する闘いを強力におしすすめてきた。この闘いによって、ブクロ派「政治局」なるものは崩壊し果てた。ここにわが同盟は、ブクロ=中核派残党の最後的解体をかちとったことを高らかに宣言する。 ことし三月、関西ブクロ派の一部残党が、「関西地方委」の「部落戦線」担当の草野こと古参官僚の宗像啓介を、金の使い込みやスパイ問題を口実にして暴力的に叩きだし「除名」した。これを発火点にして、ブクロ派残党の中央官僚どもは一挙に内部対立≠噴出させた。彼らは、宗像「除名」処分をめぐる紛糾と混乱の責任をなすりつけあった。その挙げ句の果てに、当初この宗像らを擁護した「政治局員」の水谷(「峰岸武夫」)や黒島(「仲山良介」)らが、中野一派によって解任され、もともとボロボロの「政治局」じたいが完全に崩壊しさったのだ。 それだけではない。この宗像らにたいする「除名」処分に反発し・かつ宗像らによる反中央のうごめきに同調するかたちで、西日本の「部落戦線」をはじめとする「諸戦線」の残存手配師連中が、中野一派にたいして公然と反発しドロ舟から逃げだしたのだ。彼らは、それぞれの利害にもとづいて得手勝手にうごめきはじめている。とりわけ九州では、それじたいは極小集団でしかない「地方委」が、キャップの平田こと宇谷を先頭にして丸ごと脱落・離反した。 (以下、略) |
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9・21全面勝訴の地平にふまえ 「日の丸・君が代」強制反対闘争のさらなる前進を! 「教職員への強制は憲法違反」 「予防訴訟」東京地裁判決 九月二十一日、東京地裁前と東京・全国の学校現場に教育労働者たちの歓喜の声が広がった。都立高校の教育労働者四〇一名が、東京都と都教育委員会を相手どって、卒・入学式における「日の丸」掲揚と「君が代」斉唱をおこなう義務がないことの確認と都教委による懲戒処分の禁止を求めた訴訟(通称「『日の丸・君が代』予防訴訟」)において、東京地裁での全面勝訴をかちとったのだ。 たたかう教育労働者は、既成指導部による闘争の歪曲と抑圧を許さず、全面勝訴を勝ちとった地平にふまえて、「日の丸・君が代」強制反対の闘いを「愛国心教育反対! 教育の国家統制強化反対!」を掲げてさらにすすめよう! そして同時に、教基法改悪阻止闘争を総力をあげて推進しようではないか。 |
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