第1932号(2006年8月28日)内容
<1〜2面>
追悼 同志黒田寛一
高き遺志を受け継ぎ強大な前衛党の建設に邁進せよ!
反スターリン主義運動の一大飛躍のために今こそ奮起せよ
<3面>
同志黒田の革命家魂をわがものに 朝倉文夫
同志黒田の逝去にあたって 植田議長が記者会見(8・12)
<4面>
今こそ〈変革の哲学〉の血肉化を! 前原茂雄
<5面>
組織現実論の今日的継承を! 西條武夫
<6〜7面>
全国各地で第44回国際反戦集会かちとる 8・6
沖縄/関西/東海/北陸/九州
首相・小泉の8・15靖国神社参拝を弾劾せよ!
<8面>
第44回国際反戦集会 海外からのメッセージ
イギリス・レボリューショナリー・マルクシスツ/ポリネシア解放戦線(FLP)/ギリシャ労働者革命党/ノーススター・コンパス(カナダ)/ソシアリスト・アピール(アメリカ)/ユニオン・パシフィスト(フランス)/以上第1回
「解放」最新号
ネオファシスト首相・小泉の8・15靖国神社参拝を弾劾せよ 八月十五日朝、六十一回目の敗戦記念日をあえて狙いすまして、首相・小泉が、在任中最後にして六回目の靖国神社参拝を強行した。これこそは、「心の問題」などと称して過去のアジア侵略戦争を美化するのみならず、現在直下、日米新軍事同盟のくびきのもとでブッシュ帝国とともに「戦争をやれる国」へと日本帝国主義国家を飛躍せしめることを企図した、ネオ・ファシストの暴挙にほかならない。 われわれは満腔の怒りをこめて、首相・小泉の靖国神社公式参拝を弾劾するとともに、小泉の後継の座をほぼ掌中にしつつある極反動分子・安倍晋三による日米新軍事同盟強化や憲法・教育基本法の改悪の策動を断固として粉砕するのでなければならない。 今回の靖国神社参拝に際して、首相・小泉は、日本労働者階級・人民の反対の声や、中国・韓国をはじめとした天皇制ボナパルチスト権力の侵略と植民地支配の辛酸をなめたアジア諸国政府・人民の抗議の声を傲然とふみにじった。 「中国、韓国が反発しているからやめろというが」、「いつ行っても批判する。だったら今日が適切だ。」「A級戦犯合祀の問題」については「特定の人に参拝しているわけではない。」――こうしたごまかしと詭弁を弄しつつ、小泉は、八月十五日を「日本軍国主義からの解放記念日」として祝う中国・韓国両権力者にあえて対抗して挑発的行動にうってでた。明らかに小泉は、「過去の戦争を美化するためではない」と称しつつ、その実は「大東亜戦争」を聖化するためにこそ、靖国神社を日本国家のために「殉死」した国民(A級戦犯を含む)の「慰霊」の象徴たらしめようとしているのだ(今日版日本ナショナリズムの宣揚)。 それだけではない。この小泉の8・15参拝は、谷垣や麻生とは異なって靖国神社問題で小泉に同調している安倍(四月に参拝)を後継首相に据えるという意志の表明にほかならない。この次期首相の座をめぐって、同時に靖国問題―安保・外交政策をめぐって、日本帝国主義支配階級内の権力抗争がますます激化している。「A級戦犯の分祀」を主張する加藤紘一の実家が「右翼」によって放火された。これは、ネオ・ファシストどもの脅迫にほかならない。 日本支配階級の意を体して、『読売新聞』が、アジア侵略・太平洋戦争にかんして、A級戦犯=東条英機や松岡洋右ら一部軍人や政治家が国際的孤立化を招き対米戦争にいきついたことが問題である(逆に言えばアジア侵略・植民地支配には理がある)、というような総括≠披瀝している(八月十三日付)。この主張は、ブッシュ帝国の属国としての、再度の自己批判≠ニしての意義をもつものにほかならない。 他方、日米安保同盟の鎖によってポチ公・小泉を、ひいては後継首相を締めあげているブッシュ帝国は、小泉の靖国神社参拝については「関知しない」という姿勢をとって容認している。2+2(日米安保協議委員会)の諸報告において、改定なき安保条約の改定をなしとげたこと、これにふまえてブッシュ帝国は「台湾有事」に際しての対中国侵略戦争を米日共同で遂行する体制の構築をどしどしおしすすめている。それだけではない。小泉の意を受けて安倍晋三が、岸信介の十四光≠継ぐ輩にふさわしく、対米追従の安保・外交政策を基本政策として掲げている。まさにこれらのゆえにブッシュ帝国は、ポチ公の行動については鎖につながれた自由≠ニして認めているわけなのである。 すべての労働者・学生諸君! 小泉および後継政権による一切のネオ・ファシズム的反動攻撃を断固としてうち砕け! |
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