第1923号(2006年6月19日)の内容
<1面>
日米首脳会談粉砕に起て!
「反安保」を完全放棄した日共系平和運動をのりこえて闘おう!
<4〜5面>
虚構と虚偽の「新しい公共空間」論
「組織犯罪対策」を名分とした治安弾圧体制の強化を許すな
<2面>
リンカーン佐世保寄港阻止! 九共闘と反戦が決起(5・25―27)(写真へ)
米軍F15事故弾劾に起つ(5・18沖縄)(写真へ)
国民投票法案国会上程に怒り(5・26大阪)(写真へ)
<6面>
私のパート遍歴
NTT西日本の労働強化の実態
Topics 銀行ボロ儲けは大リストラの成果
<7面>
民主党教基法代案の欺瞞
教基法改悪阻止の声拡がる
6・2日比谷集会に3000名結集
6・7全教・「全労連」集会に檄
平和フォーラム日比谷集会で奮闘(6・1)
<8面>
政界七光≠ヌもの血塗られたルーツ
『きけ わだつみのこえ』を聞く その2
<3面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
◆ポチのジレンマ
◆日干しレンガの悲劇
◆「1・25」問題
◆悩める巨象
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
すべてのたたかう仲間に夏季一時金の三割カンパを訴える
「解放」最新号
日米首脳会談粉砕に起て! 「反安保」を完全放棄した日共系平和運動をのりこえて闘おう! イラク占領支配の完全破綻のゆえに大統領支持率も二九%にまで低落したブッシュ政権はいま、政権基盤そのものの動揺と崩落を露わにしている。全世界的な反米・嫌米の猛火に包まれながらもなお、この政権は、「一超」支配の再興のために「長期の戦争(the Long War)」と称して中国(ロシア)を主敵とする世界制覇戦略をうちだし、これにのっとって全世界的なアメリカ同盟体制の再編・強化にのりだしている。きたる六月二十九日には、日米安保協議委員会(「2+2」)最終報告にふまえて、日米軍事同盟を対中国の攻守同盟として現実的に強化することを内外に誇示する儀式として、忠犬・小泉との首脳会談をもとうとしている。首相退任の花道を飾るためにアメリカ議会で演説したいという、小泉の身勝手な要望についてはこれを一蹴し、あくまでも「属国」にふさわしい振る舞いを強制しながら。 そしてこのブッシュの要請に全面的に応えて日米戦争遂行同盟≠フ契りをかわすために、「2+2」最終報告の閣議決定と三兆円もの「貢ぎ物」、さらには行政改革関連五法の制定や改憲のための国民投票法案や組織的犯罪処罰法改定案(共謀罪の新設)などの国会上程を手土産として、訪米しようとしているのが日本の首相・小泉なのだ。 それだけではない。日米両権力者は、中・露・印の合同演習の策動の機先を制するかたちで、六月から八月にかけてリムパック2006(米・日・豪・韓・英・加などの環太平洋合同演習)を強行しようとしている。いままさに東アジアを舞台として、米・日―中・露間の熱戦を覚悟しての角逐が日増しに高まりつつあるのだ。 すべての労働者・学生は「反安保」を完全に投げ捨てた一切の既成左翼の闘争放棄を弾劾して、小泉訪米阻止! リムパック反対! 6・18労学統一行動―6・27羽田現地闘争に起て。 以下、見出し 八方塞がりの窮地に追いこまれたブッシュ帝国 中・露を後ろ楯としたイランの挑戦の奏功 NATOと日米軍事同盟の連結を策す日米両権力者 反戦・反安保闘争の前進をかちとれ |
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虚構と虚偽の総務省版「新しい公共空間」論 「公共性」理念のネオ・ファシズム的転換 今年九月の退陣を間近にした小泉政権は、「構造改革の小泉」に花を添える思惑もありありに、行政改革関連五法と称した一括法≠今国会で成立させた(五月二十六日、参院通過)。この政権は、すでに郵政三事業の分割=民営化という小泉みずからの宿願を首相専制の強権をふるって強行的に果たした。とはいえ、なお残されたところの、公務員制度の「改革」(改悪!)や政府系金融諸機関の統廃合=民営化や各省庁が抱えている公的サービス諸部門の解体=民営化を特別会計制度の再編成や独立行政法人に雇用されている公務労働者の「身分」剥奪と抱き合わせて一挙同時に強行するために、まさに一括法として行政改革関連五法をうちだし制定したのだ。次期政権に小泉式「構造改革」の継承を義務づける思惑をもこめて。 この行革一括法制定にかけた小泉政権の狙いの核心は、かの郵政民営化法の制定後に小泉が「構造改革の本丸」などとにわかに位置づけ直しおしだしてきた公務員制度の「改革」=公務労働者の大量削減=首切りということにある。一括法のひとつである行政改革推進法には、今後五年間で国家公務員を五%以上、地方公務員を四・六%も純減させることが明記されたのだ。「小さな政府」の実現の名のもとに、二〇一〇年代初頭までに国家財政のプライマリーバランスを黒字に転換するために、「公務員制度改革」が絶対に必要だとおしだしつつ、である。 小泉の掲げる「小さな政府」という理念は「強い国家」=「戦争をやれる国家」の実現という理念と不離一体のものである。まさに「戦争をやれる国家」に日本帝国主義国家を雄飛させる野望を実現するためにこそ、財政基盤の安定化をなしとげることを狙って、一〇〇〇兆円もの国家財政赤字のツケを公務労働者に、のみならずすべての労働者・人民に転嫁することを目論んでいるのがネオ・ファシスト小泉政権であり、次期首相の座を狙っている現政権閣僚どもなのである。 今こそわれわれは、公務労働者大削減阻止・「構造改革」反対の闘いを、「連合」労働貴族どもの支配のもとで今日版産業報国運動と化している日本労働運動の危機をのりこえ、憲法改悪阻止・教育基本法改悪反対・反戦反安保の闘いと結合しつつ、労働戦線の深部から断固として創造し・かつその戦闘的高揚をかちとるのでなければならない。 本稿では、「公務員制度改革」の必要性・正当性を基礎づけるために小泉政府とそのイデオローグどもがおしだしているイデオロギー、直接的には「自治体経営の刷新戦略」と称して提示された「新しい公共空間」の形成論というイデオロギーの本質を暴きだすことにする。 以下、見出し T 「自治体経営の刷新戦略」なるもの U ヤンキー帝国主義製「公共経済学」の公然たる導入 V 日本型ネオ・ファシズム体制強化のためのイデオロギー |
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政界七光≠ヌもの血塗られたルーツ 安倍晋三の内に流れる祖父のドス黒い血 ポスト小泉の日本国最高権力者の座を狙ってひしめきあっている麻野垣康三郎=Bこれら権力妄者どものいずれもが、戦後あるいは戦前の日本政界に名を馳(は)せた父や祖父を血縁(ルーツ)とした門閥・閨閥(けいばつ)のボンボン野郎であることは、よく知られている話し。麻生太郎は大磯の御前£エワンマンの吉田茂(一九四六年〜五四年、首相)を祖父に、福田康夫は自称昭和の黄門&沒c赳夫(一九七六年〜七八年、首相)を父に、安倍晋三は料亭大好き≠フ晋太郎を父に・さらに昭和の妖怪♀ン信介(一九五七年〜六〇年、首相)を祖父に、河野太郎は洋平(一九九三年〜九五年、自民党総裁)を父に・また戦後保守政界の大物であった河野一郎を祖父に、という具合い。 これらに比すると、さのみ有名ではないが、谷垣禎一は、第二次大平内閣(一九七九年〜八〇年)の文相をつとめた谷垣専一を父にもち、この父じしんは、大日本帝国陸軍参謀本部が中国侵略戦争時につくりだした謀略工作機関の一つたる「梅機関」の長であった大佐・影佐禎昭(最終位階は中将)の娘婿であった(註1)。なお、与謝野馨(かおる)は、歌人の与謝野鉄幹・晶子を祖父・祖母にもつ。 彼らにかぎらず、現在の日本政界の主だった面々は、小泉をはじめとして、みな、「政治家屋」を家業(稼業(かせぎ))とした閥の七光り∞十四光り≠ホかり。こうした徒輩が北朝鮮将軍さま′艾皷ニのネポチズム(一族支配)を非難するなんぞ、ヘソでお茶をわかす類いの話しなのである。 なによりも由々しい問題は、これら七光り・十四光りの連中が、天皇制ボナパルチズム権力の中国・アジア侵略戦争=植民地支配の、はたまた戦後日本における再軍備=日本国軍再構築の、中枢ないし急先鋒を担った祖父や父のまがまがしい遺志≠、新たなかたちで受け継ぐ極反動攻撃に現にいま突進していることにある。ブッシュ帝国への追従という形においてであれ、「戦争をやれる国」への日本国家の押しあげをたくらんでいる彼らのこの凶悪な策謀のうちに、まさに血塗られたルーツが横溢(おういつ)しているではないか。 とりわけ、最凶最悪の典型が安倍晋三にほかならない。 以下、見出し 〈反朝鮮・反中国〉排外主義のDNA 満州植民地支配と日米安保同盟構築――岸信介の大悪業 ブッシュ帝国庇護下の血の再生 |
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米原子力空母リンカーン寄港阻止に決起 |
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5・25米原子力空母リンカーン佐世保寄港阻止に起つ | ||
「寄港阻止!」拳をふり上げる九共闘(5・25早朝、佐世保市野崎) | ||
機動隊の壁に守られた米海軍基地に肉迫(5・27、佐世保市) | ||
米軍F15戦闘機の相次ぐ事故弾劾! 県学連が労働者と連帯し緊急闘争 |
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米軍機が離着陸訓練をくり返す嘉手納基地に「基地撤去!」の抗議の嵐(5・18) |
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「国民投票法案の国会上程弾劾!」 自民党大阪府連に抗議 |
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自民党員に抗議文を突きつける関西共闘の学生たち(5月26日) | ||
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