第1918号(2006年5月15日)の内容


<1面>
首都に反安保・改憲阻止の火柱 4・30
「2プラス2最終報告」にもとづく在日米軍再構築の攻撃を打ち砕け


<2〜3面>
5・12〜14反基地・反安保闘争の高揚を
   沖縄県委員会

大経大事件第1回公判 決定的事実が明らかに!
F15訓練場移転阻止闘争(4・22、千歳)
米軍基地撤去を突きつけたキルギス政府

<4〜5面>
「労働者党建設」のペテンを弄する残存ブクロ派
漆間直轄、道警による治安体制強化

<6面>
メーデー 闘う労働者が奮闘
「連合」 高木・小沢に痛烈な野次
「全労連」 <反安保>の檄に共感の渦
「全労協」 憲法・教基法改悪反対の声

<7面>
「愛労連」メーデーに檄(5・1、名古屋)
Topics 教基法改悪へ挙党態勢
拡大する地域間格差
酷書 郵政職場 「2ネット方式」の拡大

<8面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
反米トリオ
戦いすんで
汚染超大国
経験不問、素人歓迎

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉

「解放」最新号
 





  


首都に反安保・改憲阻止の火柱 4・30


「2プラス2最終報告」にもとづく在日米軍再構築の攻撃を打ち砕け

首都中枢にむけて進撃する全学連のデモ隊(4月30日、芝公園前)

 「2プラス2『最終報告』策定阻止! 在日米軍基地強化反対!」――四月三十日、首都中枢に全学連のたたかう学生たちの戦闘的なシュプレヒコールが轟いた。
 この日、防衛庁長官・額賀と外相・麻生は、米国防長官ラムズフェルド、国務長官ライスとの日米安保協(2プラス2)に出席するために、ワシントンに向けて飛びたとうとしていた。この米日両権力者による2プラス2の「最終報告」の策定を断固として粉砕するという決意を燃えたぎらせて、たたかう学生たちは、アメリカ大使館・国会・首相官邸に向けてのデモンストレーションに勇躍決起した。日米新軍事同盟の構築反対、憲法改悪阻止、教育基本法の改悪阻止、共謀罪新設阻止を高々と掲げ、反戦反基地・反安保の闘いに相次いで決起した北海道・北陸・関西・九州の学生たちと連帯しつつたたかいぬいたのだ。
 改憲・安保強化を支持する「連合」高木執行部や「反安保」を投げすてた「全労連」幹部ども。こうした既成指導部の闘争抑圧や闘争歪曲をつきやぶり、革命的・戦闘的労働者たちはメーデーの戦闘的高揚をかちとるために職場深部において奮闘している。労働戦線におけるこの闘いと固く連帯し、たたかう学生たちは、破産した日共系の「反安保」を放棄した「自治体ぐるみの米軍基地強化反対」運動をのりこえて、<反安保>の火柱を高々とぶちあげたのである。
 すべての諸君! 2プラス2における「最終報告」策定にふまえ、米日両権力者がしかけている日米軍事同盟の対中国攻守同盟としての現実的強化の諸攻撃、すなわち在日米軍の再構築および日本国軍の米軍への一体化、そして六月の日米首脳会談での「新日米安保共同宣言」策定をうち砕く闘いを、<反安保>の旗のもとに断固として創造するのでなければならない。全学連の4・30闘争の地平にふまえ、反戦反基地・反安保闘争の一大前進をかちとるために奮闘しようではないか!

「日米両軍の一体化を許すな」全学連委員長が熱烈に基調報告

米大使館・国会に怒りの拳

日米首脳会談阻止・「新安保共同宣言」粉砕へ前進せよ

日共中央の「反安保」放棄の犯罪性をさらに暴きだせ!

銀座数寄屋橋に反戦・改憲阻止の声を轟かせる(4月30日)

 日共中央は今頃になって「米軍再編の大もとには、日米安保条約があることを大いに発信していく必要がある」だの、「安保廃棄勢力が果たしている役割の大きさに確信をもて」だのと下部党員に号令しはじめた(『前衛』六月号)。「反安保」を放棄した日共中央の犯罪性を暴きだすわが同盟のイデオロギー闘争、これに共感した日共の下部党員・活動家からの「反安保を掲げるべきだ」という抗議が、いまや党中央にたいして怒濤のごとく押し寄せている。まさにそれゆえに、党中央官僚どもは、――「島ぐるみ運動」をつくりだすためには「一致点での共同」を広げるために「反安保」を意図的に棚上げするというこれまでの方針はあくまで護持しつつも――党としては安保廃棄を捨ててはいません≠ニ弁明するために、「安保廃棄勢力(=日共)の役割」があってこそはじめて運動が「エネルギーを発揮することができる」などと汗だくだくになってゴマカシはじめたのだ。まさにこれこそは、わが同盟のイデオロギー闘争への完全屈服の紋章にほかならない。
 われわれは、反戦反基地・反安保闘争を推進するただなかで、「反安保」を放棄した不破=志位指導部の犯罪性を暴露するイデオロギー闘争をさらに一段と強化し、党中央に離反を開始した党員・活動家を大量にわが戦列に獲得するために奮闘しようではないか。
 すべての労働者・学生諸君! 日共系の「反安保」なき「自治体ぐるみの米軍基地強化反対」運動およびインチキ「護憲」運動をのりこえ、今こそ反戦反安保・改憲阻止闘争の大爆発をかちとろう!
 小泉政権が日米新軍事同盟に見合う内実において強行しようとしている憲法改悪=ブッシュ押しつけ憲法の制定・そのための国民投票法の制定を阻止せよ! ブッシュ押しつけ改憲の先取り=教育基本法改悪を絶対に阻止せよ! 「共謀罪」新設を許すな!
 レイムダックと化した小泉政権の打倒をめざして、すべてのたたかう労働者・学生は総決起せよ!

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日米新軍事同盟の構築を許すな

5・12〜14反基地・反安保闘争の高揚をかちとれ!


   
沖縄県委員会


 五月一日にワシントンで開催された日米安保協議委員会(2+2)において、ブッシュ政権のゴリ押しに小泉政権が屈従するかたちで、在日米軍再構築と米日両軍の一体化にかんする基本計画の「最終報告」=「再編実施のロードマップ」が決定され、公表された。〔骨子は別掲〕
 未来永劫(えいごう)にわたって在日米軍基地を「不安定の弧」において米軍が遂行する侵略戦争の前線基地として強化すること、日本国軍を米軍を補完する属国軍として組みこむこと、そしてグアムの米軍基地強化費用をふくめて約三兆円にものぼる日本人民の血税をアメリカに献上≠キること……。これを「沖縄の負担軽減」などと称するのは大嘘だ! 対中国攻守同盟として・かつアメリカ同盟体制の要をなすものとして日米新軍事同盟を構築するために、ブッシュ政権はこれらの具体的計画とその実施日程を、ポスト小泉の政権を縛りつける合意として日本政府にねじこんだのだ。昨年十月のいわゆる「中間報告」発表以後、米軍基地を抱える各地元自治体当局の説得に手間どり、また在沖米海兵隊八〇〇〇名のグアム移転費用にかんしては日本側負担の縮小を求めてきた小泉政権は、この対応に業を煮やし小泉を見限ったブッシュ政権の強圧のまえに全面的に屈服したのである。

「2+2最終報告糾弾!」緊急決起した沖縄の労学(5・2、県庁前広場)

 全国のたたかう労働者・学生諸君! いまこそ日米新軍事同盟の構築に反対する闘いの炎を日本全土で燃えあがらせるのでなければならない。沖縄の地においては、辺野古沿岸への「V字型滑走路」をもつ新基地建設が――名護市長・島袋の賛同をとりつけるかたちで――決定されたことにたいして、既成平和運動指導部はただただ県知事・稲嶺に「沿岸案」を拒否しつづけるように懇願することしかできないというテイタラクをさらけだしている。保守系自治体首長を尻押しし・「反安保」を放棄した既成の「基地の整理・縮小」要求運動を断固としてのりこえて、われわれは、5・12〜14平和行進・県民大会の戦闘的高揚をかちとるのでなければならない。沖縄の地から、反安保の旗高く反撃の烽火をあげようではないか!

以下、章見出し

米新安保戦略への従属を明示――「2+2最終報告」

「反安保」を放棄した「基地の整理・縮小」要求運動をのりこえて闘おう


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「労働者党建設」のペテンを弄する残存ブクロ派

分解・消滅の危機に瀕する走狗集団を解体しつくせ!

 二〇〇六年二月に発行したニセ『共産主義者』第一四七号において残存ブクロ=中核派の官僚は、昨年末にでっちあげた「革共同政治局の二〇〇六年一・一アピール」(スパイ通信『前進』新年号)を例年のように再録するのではなくて、それを解説した樫山某(ヨセバこと吉羽)の駄文を掲載せざるをえなかった。この駄文たるや、「一・一アピール」の「徹底的論議を」と称して、実はその欠陥や限界をあげつらうシロモノなのである。
 そもそも、「一・一アピール」それじたいがオンボロ前進社にたむろするダメダこと無能「書記長」天田ら残存ブクロ官僚の、「労組交流センター」にたむろする中野一派にたいする自己批判≠書きつらねたものである。にもかかわらず、それではなお不十分だといきりたち非難した中野一派に屈服し、ヨリ「徹底的な」自己批判を表明せざるをえなかったというのが、このヨセバの駄文掲載の真相にほかならない。
 すでにわが同盟が暴きだしてきたことであるが、中野一派の主唱している「新指導路線」にもとづく「4大産別決戦」なるものの意義づけ=解釈をめぐって果てしないコップの中の嵐的なケンカをくりかえしているのがブクロ派残党どもなのである。今回の樫山=吉羽の雑文は、わが同盟の追撃の闘いから逃れ生き延びるために、国家権力の走狗集団としての血に汚れた正体をおし隠して労働運動の片隅に潜りこもうと四苦八苦してきた残存ブクロ派官僚どものあがきを、それも破産に次ぐ破産をとげていることを、自己暴露している以外のなにものでもない。

以下、見出し

T 「一・一アピール」の「徹底論議」の名による自己批判

U 「労働者党建設」をタテに「革共同」の名を捨て去る中野一派

V 「総路線」を投げ捨てたダメダ一派

W 国家権力のスパイの巣窟を最後的に一掃せよ


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メーデー 反戦・「構造改革」反対のうねり

 四月二十九日と五月一日に全国各地において第七十七回メーデーが開催された。教育基本法改悪法案の衆院への上程・在日米軍基地強化への巨費を投じての全面的協力など小泉政権の極反動的な諸攻撃がふりおろされているまっただなかで、今年のメーデー集会は開催された。わが革命的・戦闘的労働者は、既成労組指導部の裏切りと闘争抑圧を弾劾しメーデー集会を戦闘的に実現するために奮闘した。この闘いに呼応して、わが同盟は各会場において「在日米軍基地の強化反対! 改憲阻止!」「労働組合破壊の大攻撃をうち砕け!」と訴える大情宣をくりひろげたのだ。
 

 労働貴族の裏切りへの怒りを込めてシュプレヒコール(4月29日、代々木公園)
 自治体版リストラに抗して闘う地公労傘下の労働者が独自集会に結集(4月29日、明治公園)
 論議しながら決意を固める労組員たち(5月1日、代々木公園)
 わが同盟の檄に注目する参加者たち(5月1日、代々木公園)
 危機感に燃え結集した労働者たち(5月1日、日比谷野音)


  
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