第1910号(2006年3月20日)の内容

<1面>
今こそ反基地・反安保の炎を!
日米新軍事同盟の構築反対!
日共の「自治体ぐるみ」運動をのりこえて闘おう
<4〜5面>
米中新対決下の日本経済の危機
<2面>
3・5沖縄県民大会 新基地建設に怒り爆発写真へ
3・3「連合」春闘中央総決起集会 「賃金改善」要求の欺瞞を暴露
<3面>
治安弾圧体制の強化を狙う共謀罪の新設を阻止せよ!
◆「トヨタ総行動」に戦闘的檄(2・11)
<6面>
神奈川県当局・教委による「総括教諭」制導入を許すな
Topics 強まる言論・報道統制
<7面>
2・12労働者怒りの総決起集会 決意表明
沖縄 反安保の旗高く米海兵隊新基地建設を阻止しよう
介護 弱者切り捨ての社会保障制度改悪に反対して闘うぞ!
青年労働者が平和集会(2・8、石川)
<8面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
◆目クソ鼻クソ
◆あれから20年
◆レ・ミゼラブル
◆戦々恐々
◆60年後も闇

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 




























  


今こそ反基地・反安保の炎を!

日米新軍事同盟の構築反対!
日共の「自治体ぐるみ」運動をのりこえて闘おう


 すべての労働者・学生諸君!
 戦争狂ブッシュの政権とその忠犬・小泉の政権が、在日米軍基地の再構築と日本国軍の米軍への組み込み=一体化をおしすすめるために、三月末に開催される日米安保協議委員会(2+2)において最終合意文書として新たな日米安保共同宣言を謳いあげようとしている。われわれはこの儀式を許さず安保同盟強化を断固として粉砕する闘いをおしすすめなければならない。
 わが革命的左翼の闘いに牽引されて、軍事基地強化と憲法改悪に反対する労働者・学生の運動が日本全国でまきおこっている。だが日共の不破=志位指導部たるや、「2+2」合意文書(「中間報告」)でうちだされた在日米軍基地再編計画の「修正」を求めている保守系自治体首長たちの尻馬に乗っかって、「基地の整理・縮小」を求めているだけなのだ。こうした要求は、基地所在地において燃えあがっている「米軍再編計画反対」の声を、反戦反安保・改憲阻止の全国的うねりへと高めてゆくことを彼岸化しているがゆえに、「地域振興策」をエサにした小泉政権による反対運動の切り崩し策動を許してしまうことは眼に見えている。今こそわれわれは、日共の「自治体ぐるみのたたかい」と称した既成平和運動をのりこえるために奮闘するのでなければならない。
 怒れ! すべての労働者・学生よ。わが革命的左翼の旗のもとに結集し反戦・反基地・反安保の嵐をまきおこせ!

以下、見出し

対中国攻守同盟の構築に突進する米日両権力者

ブッシュ帝国のあがきと新大戦の危機の高まり

反安保を没却した日共系平和運動をのりこえ闘おう

日米新軍事同盟の構築を断じて許すな!


以下、抜粋

 たたかう労働者・学生諸君!
 日共の「基地強化反対の一点での共同」の名による「自治体ぐるみ」運動をのりこえ、今こそ反基地・反安保の闘いの高揚をかちとるのでなければならない。
 沖縄の米海兵隊新基地建設や岩国への米空母艦載機部隊の移駐、座間における米陸軍新司令部UEXと陸自中央即応集団司令部の設置、横田への米日共同統合作戦センターの設置など――これらをはじめとして、「2+2最終報告」で決定されようとしている在日米軍基地の再構築と日本国軍の米軍への組み込み=一体化を断固として阻止しよう。この再編計画は、「台湾海峡有事」における対中国侵略戦争や「不安定の弧」における「対テロ戦争」の出撃拠点として在日米軍基地を強化し・またそれらの戦争に日本国軍を参戦させるという米日両権力者の目論見につらぬかれている。まさにこのゆえにわれわれは、日米軍事同盟を対中国攻守同盟として現実的に強化する条約改定なき安保改定≠ノほかならないことを暴きだし、日米新軍事同盟の構築に反対するという方向性を鮮明に掲げるのでなければならない。同時に、中国の核軍事力増強にも反対しよう。
 日本国軍の米軍との一体化は、「集団的自衛権の行使」を前提としている。だからこそブッシュ政権は「憲法九条の制約」を早急に打破すべきことを小泉政権に迫っているのだ。われわれは、ブッシュおしつけ憲法≠フ制定というべき現下の改憲攻撃の政治的本質を突きだしつつ、憲法改悪阻止・国民投票法制定阻止の奔流を創造しなければならない。
 米軍のイラク軍事占領へのしがみつきを許すな!「イラク内戦」を煽るブッシュ帝国の謀略弾劾!日本国軍はイラクから即刻撤退せよ!
 われわれは、反基地や改憲阻止、ネオ・ファシズム反動化阻止の共同行動を広範に創造するのでなければならない。このただなかで、とりわけ米軍基地強化にたいして全国で沸きたっている労働者・学生・住民の憤怒を、反安保の階級的自覚に高めてゆくために奮闘するべきである。
 イラク・ムスリム人民をはじめとしてブッシュ帝国の暴虐に敢然と立ち向かっている全世界の人民と固く連帯して、ここ日本の地において革命的反戦闘争の炎を燃えあがらせよ! 小泉ネオ・ファシズム政権を打倒する階級的力を創造するために、われわれは奮闘しなければならない。
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米中新対決下の日本経済の危機

 今〇六春闘を前にして、日本経団連は「攻めの経営」への転換を宣言した。世界トップ企業の座を射止め「最強のモノづくり集団」の地位を確立したトヨタに学んで、また業績絶好調≠フキヤノンを見習って、諸独占体は「日本的経営の長所」を活かした新たな時代にふさわしい経営方式をとれ、というのがその内実なのだ。
 日本経団連の現会長・奥田碩(トヨタ自動車会長)、次期会長・御手洗冨士夫(キヤノン社長)の驕(おご)り昂(たか)ぶりを満面に浮かべたこの宣言は、だが裏を返せば、日本帝国主義経済がいま直面させられている深刻な危機への焦燥感の表白にほかならない。<ポスト小泉>の首相は「中国・韓国との関係改善をやれる人」がいいと、新年早々から彼ら独占ブルジョアどもが宣明したことに、その焦燥感の内奥がさらけだされている。
 「社会主義市場経済」の虚名のもとに国家資本主義の道を歩む胡錦濤の中国の経済的大躍進=Bいまやアメリカの大手石油企業や日本の優良£小企業の買収にのりだしてさえいるこの中国に、脅威を感じざるをえなくなっているのが日本独占ブルジョアジーなのである。だからこそ、日米新軍事同盟の構築を絶対的基礎としながら、同時に中国経済の急所を制するために中国への資本進出と市場制覇をスムーズにすすめるために、彼らは対中国の政治的関係改善を政府に要求しているのである。
 日本独占ブルジョアどものこの虫のいい計略は、<米中新対決>のはざまにおかれている日本帝国主義の危機を浮き彫りにしているのである。

目 次

T 米・中との経済的軋轢の深まり
 ・<ポスト小泉>をめぐる権力抗争の開始
 ・「躍進」中国への対抗と対応策
 ・アメリカの日本市場乗っ取りへの対抗

U 進行する生産基盤・技術基盤の劣化
 A 「世界のトヨタ」の陰り
               (以上本号)
 B リストラが招いた危機

V 政治経済構造の奇形化と腐朽性の深まり
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3・3「連合」春闘総決起集会

闘う労働者が最先頭で奮闘

「連合」中央の「賃金改善」要求の欺瞞を暴露


 三月三日、「二〇〇六春季生活闘争 連合要求実現 3・3中央総決起集会」が約四〇〇〇名の労働者を結集して東京・明治公園において開催された。小泉政権が政権危機に陥りながら、なおも仕掛けているネオ・ファシズム的大反動攻撃、とりわけ労組破壊攻撃にたいして、「連合」指導部はまったくの無対応を決めこんでいる。しかも、日本経団連会長・奥田のトヨタをはじめとして多くの諸独占体が、バブル経済期をこえる史上空前の経常利益を上げているにもかかわらず「横並びの賃上げはありえない」と叫び、「連合」労働貴族どもはこの資本家どもの主張に呼応して「賃金改善」と称するインチキ賃上げ要求を掲げているにすぎない。こうした「連合」指導部による闘争歪曲・放棄をのりこえて職場深部から闘いをつくりだしているわが革命的・戦闘的労働者は、本集会を戦闘的につくりかえるために奮闘した。
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治安弾圧体制の強化を狙う共謀罪の新設を阻止せよ!

欺瞞的修正案で民主党の抱き込みを策す小泉政権

盗聴・おとり捜査・スパイなどの合法化を策す

腰くだけの民主党と大衆的反撃を放棄する既成指導部

「人権擁護」への一面化をのりこえてたたかおう!

今国会での成立を断固阻止せよ!

 われわれは、今こそ既成指導部の闘争歪曲と闘争放棄をのりこえ、労学両戦線から共謀罪新設阻止の闘いをつくりださなくてはならない。
 共謀罪の新設こそは、日本をアメリカの戦争に全面的に参戦できる国家へと飛躍させるために、反戦・反改憲をたたかう部分のいっさいを根絶できる国内治安弾圧体制をつくることを狙った攻撃である。前原民主党が修正協議の土俵にのり加担することを断じて許さず、共謀罪の新設を絶対に阻止しようではないか。
 現にいま労学両戦線において熾烈にかけられている労組破壊・学生自治会破壊の攻撃を打ち砕くために、共謀罪が新設されるならば、治安維持法型のエスカレートした弾圧がしかけられることが不可避になり戦前の暗黒社会の再来を許すことになることを明らかにし、警鐘を乱打して闘いを組織化するのでなくてはならない。
 多くの良心的な文化・知識人や弁護士や市民が共謀罪新設への危機感に燃えて立ちあがっている。地道に反対運動をすすめている諸団体・諸個人との広範な共同行動をつくりだそうではないか。
 共謀罪関連法案の成立阻止!「テロ対策基本法」の制定阻止!ブッシュの戦争≠ノ本格的に参戦するための治安弾圧体制の抜本的な強化粉砕! 国家総動員体制づくり反対! 日本型ネオ・ファシズム支配体制の強化を許すな!
 日米新軍事同盟の構築に反対する反戦・反安保闘争や憲法改悪絶対阻止の闘いと結合してたたかおう。すべての革命的戦闘的な労働者・学生は総力をあげて共謀罪の新設を打ち砕け!
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3・5沖縄県民大会 新基地建設に怒り爆発


反安保掲げ闘う学生が決起
 三月五日午後四時から、沖縄県宜野湾市海浜公園において「普天間基地の頭越し・沿岸案に反対する県民総決起大会」が三万五〇〇〇人の労働者・学生・住民を結集して開催された。わが同盟とそのもとでたたかう労働者・学生は、既成指導部の「沿岸案反対」の「島ぐるみ」闘争への歪曲をのりこえ、大会の戦闘的高揚のために奮闘した。

35000労働者人民に<反安保>の方向性を指し示す(3月5日、沖縄県民大会)

労・学・市民が共に「基地撤去」の拳(3月5日、宜野湾市海浜公園)

「新軍事基地建設阻止」の声高く(3月5日、宜野湾市海浜公園)

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