第1907号(2006年2月27日)の内容

<1面>
暴圧に抗し06春闘勝利へ!

2・12 労働者総決起集会に1400名結集
「小泉政権打倒」の決意うち固める

<4〜5面>
小泉「構造改革」と労働組合破壊の一大攻撃を打ち砕こう
◆わが同盟の06春闘スローガン
<2面>
九共闘が軍事演習阻止に決起写真へ
日出生台に反戦の雄叫び(1・22―23)
熊本健軍駐屯地に進撃(1・23)

イラク出兵反対練馬集会で奮闘(2・12)写真へ
米軍F15墜落事故を弾劾(1・17―18、沖縄)写真へ
<6面>
Topics 苦難を強いられる派遣労働者
えりも町で「一括民間委託」
1・16福岡地公労・自治労集会に1200名
酷書JPS年賀(3)こんな職場に誰がした
<7面>
「テロ対策基本法」制定を許すな
美浜「国民保護実動訓練」の実態
<8面>
投稿 梅本克己、再発見
12・4革共同政治集会に参加して
 真摯さに胸をうたれた
 革マル派は唯一の前衛党だ!
<3面>
万華鏡2006――情勢の断層を読む
兵隊がいない
◆ここでも二重基準
◆核物質管理
◆鳥頭の悪だくみ
◆滅びへの道

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
 「解放」最新号
 






































  


暴圧に抗し06春闘勝利へ!

2・12 労働者総決起集会に1400名結集

「小泉政権打倒」の決意うち固める


意気軒昂に春闘をたたかいぬく決意を固める労働者
(2月12日、ティアラ江東)
 二月十二日、首都東京のティアラ江東において、全国から結集した一四〇〇名のたたかう労働者たちは、「憲法改悪阻止! 小泉『構造改革』反対! 〇六春闘勝利! 労働者怒りの総決起集会」を大成功させた。この集会において革命的・戦闘的労働者は、暴圧下の〇六春闘の高揚をかちとる決意と態勢をがっちりとうち固めたのである。
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小泉「構造改革」と労働組合破壊の一大攻撃を打ち砕こう

2・12労働者怒りの総決起集会―公務員戦線からの基調報告

 本集会に結集されたみなさん!
 まずもって、次のことを、このかんの闘いをつうじて私たちがきりひらいた地平として確認しようではないか。
 一月十九日に「連合」中央執行委員会は、憲法第九条改定を認めた「7・14見解」を「連合」の正式見解とすることを「さしひかえる」と確認した。私たちの奮闘に恐れをなした「連合」の高木指導部は、「改憲支持」方針の決定という思惑を当面は引っこめざるをえなかったのです。
 昨年夏、私たち自治体労働者は、日教組の内部でたたかう仲間たちの闘いにひきつづいて、自治労大会を戦闘的につくりかえ、自治労本部が「九条堅持」を表明せざるをえないところにまで追いこんできました。さらに、私鉄総連、全国一般、全水道などの各産別の組合員たちとともに、職場での下からの闘いによって「連合」大会での「7・14見解」の決定を断念させてきました。この画期的闘いを私たち自身がつくりだしてきたことに確信をもち、その教訓をひきつぎつつ、今春闘を断固としてたたかっていこうではありませんか。
 このことをまず最初に確認して、公務職場においてたたかう労働者を代表しての基調的提起をおこなっていきたい。
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◆わが同盟の〇六春闘スローガン

ネオ・ファシズムの暴圧に抗して〇六春闘の戦闘的高揚をかちとろう!
「利益集団」の烙印をタテとした労働組合の破壊攻撃を粉砕せよ!


T 「連合」指導部の「賃金改善」と称するインチキ賃上げ要求を弾劾し、大幅一律賃上げをかちとろう!
 ◇成果・業績給の導入拡大反対! 定期昇給制度の廃止反対!
 ◇賃金カット・一切の諸手当て剥奪反対! 企業年金受給額の削減反対!
 ◇パート・契約社員など非正規雇用労働者の大幅賃上げをかちとろう!

U 諸独占体のリストラにともなう首切り・転籍・配転・出向反対!
 ◇雇用・就業形態の改悪反対! 請負・派遣労働の拡大を許すな!
 ◇人員大削減下での極限的労働強化反対! タダ働き時間外労働の強制反対! 労務管理の強化を許すな!
 ◇諸独占体による中小企業の収奪強化を許すな!

V 社会的弱者$リり捨ての小泉式「構造改革」反対!
 ◇「行政改革推進法」・「市場化テスト法」の制定阻止!
 ◇「公務員制度改革・総人件費改革」の名による国家・地方公務員の大量削減・賃金切り下げ攻撃反対! 「公務員=悪の元凶」キャンペーンをテコとした公務員労働者の諸権利剥奪阻止! 未曽有の官公労組破壊攻撃を打ち砕け!
 ◇公営サービス部門の全面的解体=「民営化」反対! 郵政民営化弾劾! 民営化にともなう大量首切りを許すな!
 ◇郵貯・簡保資金と医療保険のアメリカへの譲り渡しを許すな!
 ◇サラリーマン大増税・消費税税率の大幅引き上げ阻止!
 ◇公的年金・医療・社会保障制度の大改悪を粉砕せよ!
 ◇「財政危機打開」を口実とした労働者・人民からの収奪強化を許すな!

W 「労働分野の規制改革」の名による労働諸法制の改悪反対!
 ◇労働組合破壊と解雇の自由化≠狙う「労働契約法」の制定阻止!
 ◇ホワイトカラー・エグゼンプション(労働時間規制適用除外)制度の導入反対!
 ◇最低賃金制度の骨抜き・解体を許すな!

X 憲法改悪阻止! 教育基本法の改悪を許すな! 日米新軍事同盟の構築反対!
 ◇ブッシュの戦争≠ヨの日本国家の本格的参戦を許すな! 日米安保同盟の対中国攻守同盟としての現実的強化反対!
 ◇日本国軍のイラク派遣延長弾劾! 在日米軍の再編強化・日米両軍の一体化反対! 防衛庁の省への格上げ反対!
 ◇憲法改悪のための国民投票法制定を阻止せよ!
 ◇「日の丸・君が代」強制反対! 「つくる会」教科書採択弾劾! ネオ・ファシズム的教育改革を粉砕せよ!
 ◇共謀罪の新設阻止! 「テロ対策基本法」の制定を阻止せよ!

■ 既成指導部の闘争歪曲・抑圧をのりこえて闘おう!
 ◇小泉政権の「公務員=官公労」攻撃に協力する「連合」高木指導部を弾劾せよ!
 ◇改憲・公務員削減・官公労破壊の先兵と化した前原民主党を支持する「連合」労働貴族を許すな!
 ◇「連合との共同」を呼号する「全労連」指導部の改良主義的歪曲をのりこえてたたかおう!
 ◇「ルールある資本主義への改革」を看板とした代案の提示に明けくれる日本共産党中央の腐敗を暴きだせ!

■ 労働組合破壊攻撃の嵐に抗して日本労働運動の戦闘的再生をかちとれ!
 ◇ネオ産業報国会と化した「連合」の脱構築をめざして闘おう!
 ◇労働組合の戦闘的強化をかちとれ! あらゆる職場に労働組合を!

■ 小泉ネオ・ファシズム政権の打倒をめざして闘おう!
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兵隊がいない

戦闘で鍛えられているはずだが?

 米陸軍は先月、二〇〇五年度の新兵採用者数が目標八万人に遠く及ばない七万三〇〇〇人にとどまった、と発表した。生活困窮青年をカネと特典の餌で釣るというあこぎな新兵狩り≠フ手口も限界露呈。「出口の見えない戦争」への厭戦気運が、ヤンキー帝国軍を足下から侵食しつつある。
 新兵不足は、イラク駐留米軍にとって致命的打撃。レジスタンスの猛火にさらされ疲弊しきった占領軍は、その交代補充要員が底をつきつつあるのだから。
 戦地への米兵配備は、通例、訓練一年、実戦一年、休養一年というサイクルをとる。イラク駐留米軍は、現在約一四万人。同時にアフガニスタンにも、約二万人が展開中。これだけの規模の派兵を、三年単位のローテーションで維持することは不可能だ。UPI通信によれば、イラクとアフガニスタンに送られた米兵の累計数は、昨年一月時点で一〇〇万人を超えた。うち三〇万人が、すでに二度目の戦場行きを、あるいは二年ぶっ通しの戦場勤務を命じられている。
 兵員不足を補うために国防総省は、予備役や、本来は外地に送られない州兵をも動員してきた。その数、イラク駐留米軍の半分近くを占める。だが今や、このシロウト軍団≠ウえもが底をつき、彼らにも二年連続の戦地配属が命じられつつある。「約束が違う」「すぐ帰せ」という不満・反発の声が、兵舎内に渦巻いている。
 兵士の精神疾患もまた、占領米軍を蝕(むしば)んでいる。退役軍人省の発表(一月末)によれば、イラクおよびアフガニスタンから帰国した兵士のうち四万人が、ストレス障害(PTSD)・鬱病・薬物中毒・アル中など「何らかの対処が必要な心の病」におかされていた。
 だが戦場の兵士たちは、ストレスで精神失調に陥ったとしても、簡単に帰国は認められない。たとえば、罪のない子供を射殺したトラウマに苛(さいな)まれる兵士に、部隊つきの精神科医たちは催眠術の手法でくりかえし囁(ささや)く。「君は正しかったのだ」と。こうして洗脳された兵士たちが、精神疾患を抱えたまま戦線に戻される。たとえ兵士自身が、「オイラ最近幻覚が見える」と訴えたとしても、軍医に「病気ではない」と診断されれば、軍法会議にかけられ「臆病罪」(恐怖のゆえに任務を遂行しない罪)と烙印される。最高刑は死刑。そもそも軍医は、「戦力増強要員」と呼称され、その任務は「ストレスを抱えた兵士を帰国させるのではなく戦場に戻すこと」にある、とされているのである。
 戦死者は、二月十日現在、二二七〇人。負傷者は、公式発表一万七〇〇〇人、実際には一〇万人近いといわれている。注目すべきは、公式発表においてさえ「重傷者」に分類される者が半数を占めていること。防弾装備等の高度化のゆえに、致命傷を負うことが少なくなった反面において、両手足を失ったり、失明したりといった社会復帰困難な損傷を被る者が多いのである。
 このような軍への入隊希望者が激減するのは当然のなりゆき。「米軍は疲弊しており、その展開能力は限界に近い」「このままでは武装勢力を一掃できないだけでなく、米軍自体が破滅的な形で崩壊しかねない」――このような悲鳴にも似た報告書が、なんと国防総省委嘱(いしょく)の調査機関から出されていたことが暴露された(一月二十五日)。報告書への感想を求められたラムズフェルドは、鉄面皮に居直った。「軍は崩壊しない」「むしろ軍は戦闘によって鍛えられている」と。
 早速この発言の風刺漫画を掲載したのが『ワシントン・ポスト』紙。両手足を失い頭に包帯を巻いた兵士が「米陸軍」という名札のかかったベッドに横たわり、傍らに立つ「ドクター・ラムズフェルド」が言うのは件(くだん)のセリフ――「戦闘によって鍛えられている≠ニカルテに書いておくよ」。メンツ丸つぶれのラム爺は、米軍幹部に連名の抗議文を送らせた。「米兵への侮辱だ」と。だがこの風刺漫画、例のムハンマド風刺漫画とは異なって、抗議者ではなく漫画家の方への支持が広がっている。よくぞ描いてくれた≠ニ。漫画家も、「米軍の現状をありのままに描いただけ」と胸を張っている、とか。
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九共闘が軍事演習阻止に決起


日出生台に反戦の雄叫び(1・22―23)
「連合」中央の闘争歪曲を弾劾 「連合」指導部の闘争歪曲に抗し、1万余の労働者が結集(1月22日、玖珠町)

日出生台演習場に入ろうとする海兵隊に抗議(1月22日)

「米軍物資陸揚げを許すな」(1月23日、大在埠頭)

日米共同指揮所演習「ヤマサクラ49」阻止に決起 
「演習阻止!」健軍駐屯地前でシュプレヒコール(1月23日)


  

イラク出兵反対練馬集会で奮闘(2・12)


陸自第九次出兵阻止闘争の先頭でたたかう首都圏の学生たち(2月12日、練馬区城北中央公園)


  

米軍F15墜落事故を弾劾(1・17―18、沖縄)


沖縄 F15墜落事故弾劾の緊急抗議集会(1月18日)

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