第1888号(2005年10月10日)の内容

<1〜3面>
10・23労学統一行動に決起せよ!

ネオ・ファシズムの大濁流に抗し改憲阻止・反戦反安保の火柱を!
<4〜5面>
許すな! 戦争と暗黒支配

〈シリーズ〉小泉恐怖政治≠暴く
第1回 憲法大改悪・安保同盟強化―侵略戦争への突撃
<3面>
全学連第119回中央委かちとる写真へ
矢臼別実弾演習阻止に起つ(9・18)写真へ
■8・31謀略にシドロモドロのブクロ派
<6面>
自治労連第27回大会報告
Topics ソニー、三洋が1万人の首切り
<8面>
『組織論序説』を学習して
◆ウクライナからの手紙
<7面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆水没の自由
◆朝青龍の国で
◆アウシュビッツへの第一歩
◆一石三鳥

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 


























  


10・23労学統一行動に決起せよ!

ネオ・ファシズムの大濁流に抗し改憲阻止・反戦反安保の火柱を!


全学連が「改憲阻止!」に決起 
10月1日に首都圏の全学連の学生たちは
小泉政権の反動攻撃を打ち砕く闘いに決起した。
渋谷の街頭をデモ――詳報次号
 すべての学生諸君! 労働者諸君!
 首相=内閣官房専決の行政システムと小泉党≠ヨと純化した自民党との双方に君臨する〈首相専制〉の強権的な支配体制を築きあげた小泉政権は、これをカサにきて、いまや一気呵成に反動諸攻勢をしかけている。特別国会において十月中にも郵政民営化法案を成立させようとしている。それだけではない。憲法第九条の改悪を核心とする自民党新憲法草案の策定―改憲のための国民投票法制定。ブッシュ政権につき従って日米軍事同盟を対中国攻守同盟として現実的に強化する策動。さらには「構造改革」の名における大増税をはじめとする大衆収奪の強化や社会保障制度の大改悪、さらには「公務員制度改革」と称する公務員の大量首切りと労働組合つぶし。これらを一挙的に強行しようとしているのだ。
 すべての諸君! 二十一世紀日本を戦争と暗黒に叩きこむ小泉専制の強権政治をいかにうち砕くべきか。われわれ日本の労働者・学生はいま、重大な局面を迎えている。ネオ・ファシズム反動の大濁流に抗する拠点もなく屈服した既成指導部、とりわけ日共・不破=志位指導部翼下の「護憲」ならぬ「護憲」運動をのりこえ、また「改憲支持」方針を加盟労組員にゴリ押しする「連合」指導部の抑圧に抗してたたかう労働者と連帯しつつ、いまこそわれわれは反ネオ・ファシズム戦線の構築をも呼びかけつつ断固としてたたかうのでなければならない。われわれは、日本労働者階級の最先頭で仁王立ちになって、改憲阻止・反戦反安保・イラク反戦の闘争を創造し、小泉ネオ・ファシズム政権の打倒をめざしてたたかいぬこうではないか!
 すべての労働者・学生は、10・23労働者・学生統一行動に決意も固く起ちあがれ!

中央学生組織委員会

T 戦雲たれこめる現代世界
 A 小泉専制下のネオ・ファシズム反動攻撃
 B 「一超」支配破綻の泥沼にのたうつブッシュ帝国
 C 反米包囲網の国際的形成に突進する中・露
 D 既成平和運動の死滅と革命的左翼の闘い

U 日本を戦争と暗黒に叩きこむ小泉専制の強権政治を打ち破れ
 A 日共の「反安保」なき「護憲」運動をのりこえて闘おう
 B反ネオ・ファシズムの広範な戦線を構築せよ


(1)〈改憲阻止・反戦反安保〉の一体的推進を!

 小泉政権は、衆院選での与党の圧勝をカサにきて、いまや第九条の破棄を主眼とする憲法改悪を一気に成しとげようと策している。
 小泉政権・自民党は、国会に設置した「憲法調査特別委員会」での審議を経て、憲法改悪のための諸手続きを定める国民投票法案を策定しようとしている。彼らは、与党の公明党のみならず、野党の民主党をも抱きこんで、この法案を「共同提案」する体裁をとることを画策しているのだ。軍事タカ派の前原を新党首とした民主党は、この小泉自民党の尻馬にのっかるにちがいない。実に衆院の九割以上が改憲賛成派≠ナ占められている国会は、小泉専制政権の膝下に組みしかれたネオ大政翼賛会と化しているのだ。

 憲法大改悪を絶対に阻止せよ!「国民投票法」の制定を許すな!

 小泉専制政権によるこの改憲攻撃は、日米軍事同盟にもとづくブッシュ帝国の対日軍事的要求に積極的・全面的に応じて、「戦争をやれる国家」に日本国家をおしあげ確立することを核心的目的としている。この攻撃は、ブッシュ帝国の要求に応じての日本国軍のイラク駐留の継続と、小泉政権がブッシュ政権とともにおしすすめつつある日米軍事同盟の現実的強化と、一体のものなのである。この一体性を明確におさえつつ、われわれは、改憲阻止・イラク反戦・日米軍事同盟強化反対の闘いを直接一体のものとして推進するのでなければならない。
 現にいま、小泉政権は、「日米の共通戦略目標」にもとづいて、ブッシュ政権とともに、安保同盟の現実的強化に突き進んでいる。中国およびロシアの「ライバル化」を阻止するとともに、「テロ根絶」の名において反米諸国家を倒壊させるための軍事的強硬策をとりつづけようとしているブッシュ帝国の策動、これへの全面的な加担を、小泉政権はみずからの使命と任じている。米英とのハーケンクロイツ同盟の一翼を担う国家にふさわしく「戦争をやれる国家」に日本を飛躍させることをこそ、このネオ・ファシスト政権はたくらんでいるのだ。
 「日米の共通戦略目標」にもとづいて、いま、グローバルな規模での「対テロ戦」や「台湾有事」のさいの対中国軍事行動を日・米両国が共同で遂行するという作戦計画を策定する作業がすすめられている。こうした日米の共同作戦=侵略戦争計画の遂行を可能にするために、米軍のもとに日本国軍を一体化させる策動が現実的におしすすめられつつある。
 ブッシュ政権は、小泉の勝利を受けて、「米軍再編を加速させる」と宣言した。これは、米軍の再編・強化のために日本政府・防衛庁の協力を要請したものにほかならない。トランスフォーメーション計画にもとづく在日米軍の再編=基地機能の強化や、米軍と自衛隊の基地の共同使用および装備の一体化を、これまでにも増して急ピッチですすめようとしているのだ。さらにMDシステムの開発・配備計画を、米・日半々の予算を計上しつつ、早急にすすめようとしている。
 われわれは、〈日米軍事同盟の対中国攻守同盟化反対〉の旗をかかげ、〈「台湾有事」の日米共同侵略計画策定反対〉〈米軍への日本国軍の一体化反対〉の任務を明確にしてたたかうのでなければならない。これらと同時に、中国・ロシアによる対抗的核軍事力増強を弾劾するのでなければならない。
 また、われわれは、〈米占領軍のイラク居座り・ムスリム人民大虐殺弾劾! ブッシュ帝国につき従う小泉政権のイラク派兵・日本国軍の駐留継続を許すな!〉を任務として、〈改憲阻止・反戦反安保〉の闘いを創造するのでなければならない。
 「友邦同盟」諸国が次々とイラク撤兵をうちだし実施していることのゆえに、焦りにかられたブッシュ政権は日本国軍のイラク駐留の延長を日本政府に要求している。この要求を、小泉政権は、ブッシュの忠実な下僕として積極的に応じる意志を固めている。米占領軍の居座りに反対し日本国軍のイラク撤兵を断固として要求しつつ、われわれは、反米・反占領のレジスタンスを不屈の精神でたたかいぬいているイラク人民と固く連帯して、たたかうのでなければならない。
 「戦争をやれる国家」への日本国家の雄飛をたくらむ小泉専制政権は、そのために、内に向かっては、「危機管理強化」の名のもとに国家総動員体制を構築し強化することをたくらんでいる。
 われわれは、「危機管理」の名による治安弾圧体制の一挙的強化に反対し、「共謀罪」の新設や「対テロ」を口実とした暴力装置の強化を阻止することを任務としてたたかおうではないか。

(2)小泉式「構造改革」反対の炎を噴きあげよう

 われわれは、〈改憲阻止・反戦反安保〉の闘いと同時に、小泉政権による郵政民営化をはじめとした「構造改革」諸施策に反対する闘いを創造しなければならない。
 小泉がすすめている「構造改革」という名の諸施策は、ヤンキー帝国主義製の新自由主義の直輸入にもとづく徹頭徹尾反労働者的な攻撃にほかならない。
 郵政民営化を絶対阻止せよ! 郵貯・簡保資金の「市場開放」の名によるアメリカへの売り渡し反対!
 サラリーマン増税反対! 消費税増税反対! 年金・医療・社会保障制度の大改革を許すな! 失業者・低所得者・非健常者などの社会的弱者≠切り捨てる小泉式「構造改革」を弾劾せよ!
 小泉政権はこの「聖域なき構造改革」を推進するために「労組=抵抗勢力」などという許し難いキャンペーンをはりめぐらし、労働者の団結の拠点=労働組合の破壊にのりだしている。ここにこそ、小泉式の「改革」のネオ・ファシズム的本質が如実に示されているではないか。
 われわれは、「利益集団」の烙印による労働組合の破壊の策動をうち砕くために奮闘している革命的・戦闘的労働者たちと、民主党支持を強要するとともに「改憲支持」方針をごり押ししている「連合」労働貴族どもを弾劾し職場深部から改憲阻止の闘いを創造するために苦闘している彼らと、固く連帯して、学生戦線において〈改憲阻止・反戦反安保〉の闘いを革命的に推進するのでなければならない。
 すべての学生諸君! われわれは、〈改憲阻止・反戦反安保〉の闘いや小泉式「構造改革」反対の政治経済闘争を、〈ネオ・ファシズム反動化粉砕〉のスローガンのもとに集約し、小泉ネオ・ファシズム政権の打倒をめざす広範な戦線を構築しようではないか。二十一世紀の日本を戦争と暗黒に叩きこむ小泉専制の強権政治を打ち破れ!
 すべての労働者・学生は10・23労学反戦統一行動に決意も固く決起せよ!
Top

   


許すな! 戦争と暗黒支配


〈シリーズ〉小泉恐怖政治≠暴く


第1回 憲法大改悪・安保同盟強化―侵略戦争への突撃

 総選挙での与党の圧勝をつうじて首相・小泉は、政府・行政機構と与党・自民党をみずからの意のままに支配する専制体制を確立した。この事態は、わが日本の労働者・勤労人民にとって何を意味するか。
 圧勝に驕(おご)りたかぶる小泉は、いまや、悲願の「憲法改正」を一気に成しとげんと拍車をかけている。第九条を破棄し「集団的自衛権行使」を合憲化することを直接的目的とするこの憲法大改悪の策動は、ブッシュ帝国の要求に応じて日本をアメリカ国家と共同で侵略戦争を強行しうる国家におしあげるためなのだ。これは、まさに〈ブッシュおしつけ憲法〉の制定いがいのなにものでもないではないか!
 「戦争をやれる国家」への飛躍のための策略が矢継早に張りめぐらされ、現に強行されつつある。ブッシュ政権に押しこまれ小泉政権が同意した「米日の共通戦略目標」にもとづいて、世界的規模での「対テロ戦争」と「台湾有事」のさいの対中国戦争とを米日両国家が共同で遂行する侵略戦争計画の具体的策定が開始されている。この戦争遂行のために、日本国軍の米軍への統合・一体化がおしすすめられつつある。「米日の共通戦略目標」なるものは、全世界の「一超」支配をたくらむ現代のヒトラー≠ニ、これへの追従一辺倒の小ヒトラー≠ニが交(か)わした悪魔の盟約なのだ!
 現代日本の小ヒトラーは吠(ほ)えたてる。「改革、改革」「聖域なき構造改革の断行」と。在日米軍への思いやり予算≠含む五兆円もの軍事予算を絶対的な「聖域」としておきながら、いったいどこが「聖域なき」なのだ! 軍事費だけは確保しながら、「小さな政府」達成の名のもとに、一〇〇〇兆円にまで増大した財政赤字をのりきるために、公的部門・社会保障の切り捨てやサラリーマン増税・消費税大増税など、労働者・人民への犠牲転嫁をさらに強行しようとしているではないか。「改革の本丸」と称する郵政民営化などは、日本の労働者・人民が生活のために積み立てた三四〇兆円の郵貯・簡保資金を、「市場開放」の名のもとにアメリカ金融諸資本に売り渡すための策謀ではないか!
 警戒せよ! 公的部門・公共企業体切り捨ての策動は、同時に「公務員制度改革」の名のもとに官公の労働組合をも破壊し、もって労働組合全体を破壊せんとする悪辣な策略と結びつけられている。これこそ、ブルジョア民主主義をすら「大きな政府」をもたらす「利益集団民主主義」などと烙印し否定するヤンキー帝国主義製新自由主義の反動的本質、ネオ・ファシズムの本性の露骨な現われにほかならない。
 いまや明らかだ。小泉「改革」なるものは、憲法・民主主義制度から安保・外交、財政・金融、公共・社会保障の全分野にわたる構造的大改悪なのだ。日米安保同盟の強固な鎖につながれたポチ公政権が、ブッシュの「一超」軍国主義帝国と共謀して、二十一世紀日本を侵略戦争と暗黒の恐怖政治℃x配に叩きこむための、凶悪な陰謀なのだ。その強行的貫徹を絶対に許してはならない。真正ファシズムの本性をむきだしにしたネオ・ファシズムの跳梁(ちょうりょう)を許すな!
 いまこそ、小泉専制の恐怖政治の実態と本質を暴きだせ!

以下、見出し

「戦争をやれる国」へ
進軍ラッパが吹き鳴らされた


1 自衛隊の海外派遣部隊がそっくり米軍指揮下に!
2 「米日の共通戦略目標」―日本国家の軍事戦略の米軍事戦略への従属
3 米日共同の対中侵攻計画≠ェ策定されつつある
4 サマーワ駐留の日本国軍は米英占領軍の共犯者だ
5 ハーケンクロイツ同盟の一翼を担っての海外派兵
6 身も心もブッシュ帝国にささげる忠犬ポチ公
Top
 

  

全学連第119回中央委かちとる


 九月二十日、二十一日の両日、全学連は東京都内において第一一九回中央委員会を開催した。


  

矢臼別実弾演習阻止に起つ(9・18)


 「米海兵隊実弾砲撃演習反対!」 現地闘争に労学800が決起
 九月十八日に北海道矢臼別演習場に隣接する中標津(なかしべつ)市街において、日教組・北教組が主催して「日米安保条約に反対し、米海兵隊の実弾移転演習に抗議する全道集会」が開催された。全学連北海道地方共闘会議のたたかう学生たちは、結集した八〇〇人余の教育労働者とともに闘いの戦闘的高揚のために奮闘した。
全道集会をかちとる労働者・学生

教育労働者と連帯してたたかう道共闘〔いずれも中標津市〕
  
Top