第1876号(2005年7月11日)の内容

<1面>
東アジアを覆う〈米中新対決〉の暗雲を突き破る反戦闘争の炎を!
<4〜5面>
尼崎大惨事を引き起こした西当局弾劾!
中央労働者組織委員会 
<2面>
自民党大阪府連にデモ 6・19関西労学統一行動写真へ
学生大会で改憲反対を決議(6・9、愛知大)写真へ
◆アメリカ独覇に対抗する露・中・印
<3面>
第93回定期大会に際して訴える!
日教組本部の歴史的犯罪=新「5項目合意」弾劾!

<6面>
公務員退職手当制度の大幅改悪を許すな
JPU大会で圧倒的情宣(6・22、奈良)
Topics 「改憲支持」を強要する笹森執行部
<8面>
第43回国際反戦集会 海外へのアピール
21世紀世界の暗黒を突き破る革命的反戦闘争に決起せよ!
<7面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
彼こそ外務副大臣
◆三十年後の告白
◆ゴッホ殺人事件
◆六十年後の再会

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 






























  


東アジアを覆う〈米中新対決〉の暗雲を突き破る反戦闘争の炎を!

リード
 イラク「主権移譲」から一年後の今日、イラクに居座るアメリカ軍は、泥沼の敗勢局面に追いこまれている。ブッシュは「イラクでの任務は困難で危険だ」と吐露した。反米武装勢力の果敢な攻撃はやむことなく、その出撃拠点≠ニ名指ししたシリアやイランを屈服させることもできない。両国は「反米共同戦線」を結成して反撃している。イランのシーア派民衆は、反米の旗幟鮮明な伝統派アフマディネジャドの大統領選出という強烈なしっぺ返しを、ブッシュ帝国に食らわせたのだ。イラク「移行政府」の中心勢力であるシーア派諸党も、これに鼓舞されているにちがいない。
 「テロとの闘い」「中東民主化」の大義名分を掲げてブッシュ政権が強行してきた諸策動は、ことごとく破綻を露わにしている。「自由の拡大」の目に見える成果≠求めて第二期ブッシュ政権が強行したレバノンやキルギスにおける「民主主義の拡大」の名によるクーデタは、「親米政権」樹立どころか、混乱と内戦の危機をまきおこし、かえって反米・嫌米の気運をかきたててさえいる。一連のクーデタによってCIS統合の強化を頓挫せしめられたロシアのプーチン政権は、ブッシュ帝国への憎悪をつのらせつつ、新興大国・発展途上諸国連合≠フ形成にのりだした中国の胡錦濤政権との結託の強化に走っている。
 このもとで日本の小泉政権は、郵政民営化をめぐる与党内対立に揺さぶられ、靖国参拝問題をめぐる中・韓両国からの非難を浴びている。にもかかわらず、ブッシュ政権にてこ入れされ、政界・官界・財界・労働界・学界・マスコミの〈鉄の六角錐〉に支えられて、日本を「戦争をやれる国家」へと飛躍させるための憲法改悪へと突進している。今こそわれわれは、ブッシュ帝国の暴虐に抗してたたかう全世界の労働者階級・人民と連帯し、日本プロレタリアートの矜持にかけて、小泉ネオ・ファシスト政権打倒めざしてたたかうのでなければならない!

六ヵ国協議を焦点とする〈米・日―中・韓・朝〉の角逐

盧武鉉の対日「外交戦争」

「東アジア・サミット」をめぐる対立の激化

途上国連合の盟主・中国とプーチン・ロシアの結託

日米軍事同盟の新たな再編・強化を打ち砕け!
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尼崎大惨事を引き起こした西当局弾劾!

マル生粉砕闘争の伝統をよみがえらせ〈井手体制〉打倒の闘いに起ちあがれ!

経営陣と一体化した御用組合を解体せよ

中央労働者組織委員会

T 第二、第三の大事故を準備する運転再開の強行

(1)弾劾の声につつまれた「運転再開」

 JR西日本会社は六月十九日に、福知山線・宝塚―尼崎間の営業運転を再開した。運転士と乗客一〇七人を死に至らせ五〇〇人をこえる重軽傷者をうみだす大惨事を引き起こしてからわずか五十五日目にして、〈井手・南谷・垣内〉当局は、利益最優先・安全軽視の経営・労務管理政策をなにひとつ反省することもなく、なにがなんでも株主総会(二十三日)に間に合わせるために運転再開を強行したのだ。
 わが同盟は大惨事発生直後から、JR西会社の〈井手・南谷・垣内〉がとってきた儲け第一・安全第二≠ノつらぬかれた経営・労務管理政策の反労働者性・反社会性を、全社会的に暴きだしてきた。このわが同盟の闘いに触発されて、運転再開にたいして、遺族・付近住民や安全運転のための労働条件確保を求める良心的な労働者たちからもごうごうたる非難が噴きあがった。五月末から開始された運転再開のための工事は付近住民の弾劾にさらされ、二度にわたって中断させられた。運転再開前日になってはじめて(もう五十日以上経っている!)被害者遺族への「合同説明会」が開かれた。その場では、「明日の運転再開を了承した覚えはない! 誰が了解したのか!」「まず運転再開ありきはおかしい!」「九一年に信楽事故があった。何度くりかえすのか!」というヤジと怒号と弾劾の声が次々と西会社当局者に浴びせられた。「営利第一主義」をむき出しにしてしゃにむに株主総会前に営業運転再開にこぎつけようとした西会社経営者どもにたいして、遺族・付近住民をはじめとした多くの人々は、弾劾の声を突きつけたのだ。
 この弾劾の声にたいして頭を垂れる装いをとりつつ、その実はかたちばかりの「安全計画」に政府・国交省の承認をとりつけ、過密ダイヤには一指もふれない「再開ダイヤ」を御用組合に了解させることによって、西会社は営業運転再開を強行した。
 当日、事故現場では、「私たちの誓い」なるものを読みあげた会長の南谷が、五十人の職員を従えて待機した。この現場を、社長の垣内を先頭車輌に乗せた始発電車が通過した。垣内は犠牲者の血に染まった身体をおおい隠すかのように白い制服をまとい、三つの御用組合(本家・西労組とこれへの追随者に最終的に成り下がった国労・建交労)の代表を従えて「敬礼」の姿勢をとってみせた。こうした儀式をとりおこなうことをもって、JR西会社は福知山線の営業運転を再開したのだ。

(2)高速・過密ダイヤの全面的維持――「安全計画」と「新ダイヤ」

(3)犯罪を繰り返す御用組合

(4)〈井手体制〉を護持するための居直り


U 起こるべくして引き起こされた福知山線大惨事

(1)井手・南谷当局の犯罪

(2)「危機管理」の欠如をさらけだした警察・消防・西会社

V 「もうけ第一・安全第二」の経営・労務政策

(1)井手体制下の「企業風土」

(2)効率第一主義にもとづく徹底的な人員削減・労働強化

(3)若手運転士の技術教育なき「促成栽培」

(4)「安全設備投資」の削減

(5)私鉄との競争――スピード第一主義の狂気!

(6)御用組合を手先とした懲罰第一の労務管理・労組対策
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日教組本部の歴史的犯罪=新「5項目合意」弾劾!

第93回定期大会に際して訴える!

教育労働者委員会

「改憲」と「愛国心」教育を称揚する〈教育報国〉運動への転身を許すな

新「五項目合意」は文科省との一体化$骭セだ!
 このかん中村譲書記長を全権代表≠ニして文科省との秘密折衝をつみかさねてきた日教組本部は、その結果、新たな「五項目合意」なるものを文科省と密約した。しかも本部は、第九十三回大会の議案として、この「五項目」の新合意内容を――「五項目」という言葉を意識的に使わずそれぞれの項目ごとに――忠実に展開した運動方針を提起し、これを文科省への忠誠の証し≠ニしているのだ。すなわち、――
(1)「学習指導要領」については、これまでの「各学校では憲法・教育基本法に定める教育の目的を達成するため、すべての教職員が学習指導要領にもとづき創意工夫をこらした教育実践にとりくむ」という文言のなかから「憲法・教育基本法に定める教育の目的を達成するため」を削除し、たんに「大綱的基準として定められている学習指導要領にもとづき……」と改めた。――生徒への「国旗・国歌」の指導を「学習指導要領の法的拘束力」を「根拠」と言い張って強制する政府や教育委員会にたいして、「憲法・教基法」をツイタテとして弱々しく異議≠唱えてきたのであるが、ついに、このツイタテそのものをみずからとりはらってしまったのだ! これこそは「学習指導要領の法的拘束性」への完全屈服であるだけでなく、憲法と教基法の「改正」をみずから認めていくという思惑にもとづいての文言修正にほかならない。まさに改憲・教基法改悪に突進する政府・文科省への恭順の意の表明でなくして何であるのか!
(2)「国旗・国歌」をめぐっては、――すでに「国旗・国歌法」制定直後に「強制反対」の言葉を削除したことにふまえて――強制反対闘争をおこなわないことを表明しているだけでなく、新たに「卒業式・入学式などでの『国旗・国歌』の扱いについては、九九年『国旗・国歌』法制定時の政府見解をもとにとりくむ」と言いだした。それだけではない。従来の「『国旗』『国歌』のもつ歴史について正しく指導する」という文言を「『国旗』『国歌』のもつ意義やその歴史的背景や今日的課題について正しく指導する」と変えたのだ。――これこそは「日の丸・君が代」を「国旗・国歌」として法制化した政府への完全屈服ではないか。いや、組合員にたいして「国旗・国歌」の「意義」を生徒に教えよ、と言うのだ。日教組本部は、組合員に「愛国心教育をやれ」、というのか!
(3)「研修」をめぐっては、「自主性・自立性を基盤とし、創造性に満ちた研修制度の確立にとりくむ」というこれまでの文言を全面削除した。それだけでなく、初任者研修や十年目研修について「教職員の質的向上をはかる立場から参加するとともに、その実態を把握し、各研修制度の課題や問題点について、文科省交渉にとりくむ」としていた文章を「……立場から参加し、……現場のニーズ・課題に応えられるよう内容のより一層の改善を求める」とさしかえた。――もはや研修制度そのものにはいっさいの注文も問題指摘もおこないません、ただ内容の改善をもとめるだけです、というのだ!
(4)「職員会議」などの学校運営をめぐっても、これまでの「開かれた学校の推進と、学校の自主性・自立性の確立をすすめるため、活気のある調和のとれた学校運営組織の整備にとりくむ」という文言を全面削除した。そして、「職員会議を『参加と協議の場』として」いくという従来の文章を、たんに「職員会議の活性化をはかる」という文言におきかえた。――文科省・教育委員会のしめつけのもとで、校長のトップダウン的=専制的な学校運営がまかりとおり、職員会議は校長の意志を貫徹するための命令=伝達機関にされてしまっている。こうした現実にはいっさい異議を唱えないということだ!
(5)「主任制」をめぐっても、「各職種の専門性の発揮、権限と責任を踏まえた校務分掌や連携協力のあり方を追求し、教職員の協力・協働をはかる」としていたものを「主任制を含む校務分掌のあり方、ボトムアップ型の組織について検討していく」と改めた。――いまや主任制を全面的に認めて、そのより良いあり方≠「検討」する、という立場の表明!
 およそこのように日教組本部は、「五項目」の方針のすべてにわたって、九五年合意――これじたいが文部省(当時)への屈服の紋章だ!――ではまがりなりにも残していた留保%_をことごとく清算し、文科省の要求を全面的に受けいれた。憲法・教基法の「改正」を前提として字句修正をおこない、文科省にたいする日教組の「独自性」をアリバイ的にではあれしめすために残してきた「開かれた学校」や「学校の自主性・自立性の確立」などのスローガンをも、すべて自主的≠ノ削除したのだ。まさに「五項目合意の見直し」の名による政府・文科省との完全一体化ではないか!
 九五年以来、「文科省とのパートナーシップ」をうたいあげ、その証しとして「五項目合意」を墨守してきた日教組本部。彼らはいまや、文科省の「パートナー」から文字通りの〈下僕(サーバント)〉へと転落したのだ。これこそは、「参加・提言・改革」をシンボルとする日教組版労使協議路線のなれの果てにほかならない。

新「五項目合意」の批准≠許すな!

「改憲」支持方針への転換を阻止せよ!

〈文科省の下僕〉と化した日教組本部を打倒せよ!

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第43回国際反戦集会海外へのアピール

21世紀世界の暗黒を突き破る革命的反戦闘争に決起せよ!

第43回国際反戦集会実行委員会(全学連・反戦青年委員会・革共同革マル派)

イラク反戦闘争の国際的高揚をかちとれ!

 イラク侵略戦争の開始から二年有余――アメリカ帝国主義のイラク軍事占領は、いまや完全に崩壊しさった。
 一方では、かの暫定国民議会選挙をつうじて、シーア派が主導するジャファリ政権が誕生した。この政権は、選挙で惨敗した米傀儡(かいらい)=アラウィ一派をすべての閣僚ポストから放逐するとともに、スンナ派のみならず親米クルド人勢力をもまきこみつつ、いまや「真の民族和解政府」を本格政権として樹立する道を歩みだしているかにみえる。
 そして他方では、スンナ派のムスリム武装勢力は、米占領軍およびイラク国軍・警察にたいして、イラク全土で連日五十波を超える攻撃をくりひろげている。首都バグダッドにおいても、彼らは、米軍およびイラク国軍の警戒網をかいくぐり、連日、自爆攻撃および自動車爆弾や迫撃砲を使った攻撃を敢行しているのだ。
 「一超」軍国主義帝国アメリカは、イラクの地において、政治的にも軍事的にも、いまや断崖絶壁に追いつめられているのだ。
 だが、占領の大義名分を喪(うしな)ったにもかかわらず、米占領軍は、今なおイラク人民への蛮行をくりかえしている。「治安の悪化」を口実として占領軍が居座りつづけることを目論んでいるのが、ヤンキー権力者どもなのだ。実際、六月二十四日、ホワイトハウスでジャファリと会談したブッシュは、米軍の撤退にかんして「いかなる日程表も設定しない」と言い放った。
 シリアと国境を接するアンバル州のカイム・オベイディ・ハディサなどの諸都市ならびにラマディ市――ムスリムの解放区となっておりロシア製武器の武装勢力への供給ルートともなっているこれらの諸都市にたいして、米占領軍は、「闘牛士作戦」とか「槍作戦」とかと称する包囲・殲滅(せんめつ)戦を仕掛け、かのファルージャのそれと同様のジェノサイドをおこなった。
 それだけではない。米占領軍や米CIAやPMC(民間軍事会社)は、シーア派とスンナ派との宗派間対立およびイラク人とクルド人勢力との部族間抗争をかきたてることを狙って、「アルカーイダ幹部=ザルカウィ派」の名を騙(かた)った謀略テロを強行したり、シーア派・スンナ派両派の聖職者の謀殺を図ったりしているのだ。
 われわれは、追いつめられた米占領軍のこうした悪あがきを、断じて許してはならない。
 現代十字軍のイスラム世界征伐という意義をもった「一超」軍国主義帝国アメリカのイラクへの新たな帝国主義的侵略は、反米アラブ民族主義の高揚と結びついたムスリム人民の命を賭した闘いによって、現に今うち砕かれつつある。しかもこの闘いは、全世界のムスリム人民を鼓舞し、反米闘争の嵐をまきおこしている。
 「杉の木革命」などとほざいてレバノンに親米政権をうちたてようとしたブッシュの策動は、ヒズボラの大躍進のまえに木っ端微塵に吹き飛んだ。パレスチナにおいても、ブッシュとシャロンの軍門に降った裏切り者アッバスへの怒りに燃えて、ハマスを先頭にして反米・反イスラエルの闘争が高揚している。ブッシュ帝国の「中東民主化」戦略の破産は、今や誰の眼にも明らかとなっているのだ。
 だが、全世界の兄弟たちよ! われわれは心に刻まねばならない。MOABやデイジーカッターや劣化ウラン弾の犠牲となってアラブの砂漠に眠っているムスリム人民のおびただしい屍は、まさに先進諸国における反戦闘争の雲散霧消のゆえにうみだされた、ということを。そしてブッシュ帝国の暴虐の終焉は、国際的に団結したわが反戦闘争によって現実化されねばならぬ、ということを。
 二十一世紀世界の暗黒を突破することをめざして、今こそ全世界の労働者階級は、プロレタリア国際主義にもとづいてイラク反戦闘争に決起せよ!
 アメリカ帝国主義のイラク軍事占領反対!
 日本国軍は、そしてすべての多国籍軍は、戦乱のイラクより撤退せよ!
 すべてのムスリム人民は、イスラミック・インター―ナショナリズムにもとづく闘争をさらにおしすすめよ!
 反占領・反米のレジスタンスをたたかうムスリム人民と連帯し、全世界から反戦闘争の赤あかとした炎を燃えあがらせよ!

米中対決の新転回の下で高まる戦乱勃発の危機をうち砕け!

憲法改悪絶対阻止! 米日の「共通戦略目標」にもとづく軍事同盟の新たな強化粉砕! 反戦反安保闘争の爆発をかちとろう!
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彼こそ外務副大臣

常任理入り、今こそ旬=H!

 小泉政権、このところ青息吐息。その理由の一つが国連安保理常任理事国入りの展望が最終的に断たれようとしていること。
 飼い主様のブッシュ政権からさえもG4(日本・ドイツ・インド・ブラジル)の安保理改革案を拒絶されてしまい、頭を抱える小泉や外務官僚。と、その前にさっそうと登場したるは、白馬の騎士ならぬ、サンチョ志位を従えたるドンキ不破。
 六月二十五日放映のテレビ東京の番組で、日本の常任理入りの賛否について問われた日共委員長・志位は答えて曰く――「日本がより重要な役割を果たすため」に「賛成する」! なんと、本邦初演≠フ見解をひっさげて、小泉政府の応援団としてたちあらわれたのだ。中国共産党の顔色をうかがいながら、チョッピリ「条件」をつけて(@「世界とアジアに信頼される国になる必要がある」から、小泉の「靖国神社への参拝の中止」を求める、A「アメリカのいいなりから脱して自主外交の国になること」、B常任理事国への軍事的義務づけを「なくす方向」での国連憲章の改定、の三つ)。
 国連安保理常任理事国には「軍事参謀委員会」への参加などの軍事的義務が課せられる。だから、「自衛隊の海外での武力行使には反対」を党是≠ニしている日共にあっては「常任理入り」など問題外の外のはず。ところが国連事務総長アナンが国連改革の一環として「軍事参謀委員会のあり方の見直し」を提唱していることを口実にして、それなら「憲法九条と両立する」などと強弁しはじめたのが不破=志位。
 こんにちこの時、「ニッポン、チャチャチャ」の旗振り役を彼らが買ってでたのにはワケがある。なによりも靖国神社参拝を頑迷に取り下げない小泉に日本の舵取り役を任していたら国益を損なう≠ニいう危機感が、いまや日本の経済エリート・政治エリートに充満している。これに便乗しようというのだ。
 「保守層との共同」の名において、日本の独占資本家の支持を得て彼らに政権担当能力≠認めてもらおうというさもしい根性から「アメリカいいなり外交から自主外交への転換」という代案を出し、その現実性をしめすために「野党外交」をくりひろげているドンキとサンチョ。中国共産党との友党関係=Aそしてアジア・アフリカ・南アメリカ諸国にたいする「野党外交」の成果≠ここぞとばかりに披瀝して独占資本家どもの歓心を得ようという魂胆はミエミエ。「常任理入りのためなら一肌でも二肌でも脱ぎまっせ、なんならパンツも脱ぎましょうか」ってわけだ。
 「世界とアジアに信頼される国になる」ためにも小泉は靖国神社参拝を中止すべきだ、「首相といえども、個人の信念のために近隣諸国との友好という日本の国益を覆すことは許されない」、と不破は声高に叫ぶ(五月十二日、「時局報告会」講演)。独占資本家どもにおもねるために彼らがうちだしている代案、その基準は独占資本家どもと同断の「発達した資本主義国」日本の「国益をまもれ」ということだ。とどまることを知らない彼らの腐敗。
 なお、これにはちょっとしたエピソードがあるらしい。ちょうど昼メシ時にかの番組を見ていた小泉は、口に運びかけていたソバを落としたのにも気づかず「感激したァ〜」と叫んだそうな。そして、「不破君なら常任理入りに反対している中国や韓国を説得するパイプ役になってくれそうだ。ウン、彼こそ次の『外務大臣』、いや『補完外交』だから『副大臣』かな」と相好を崩してつぶやいたそうな。こういう噂が永田町界隈をホンの一瞬かけぬけたという……。
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6・19大阪 反改憲・反安保の火柱


関西の労学が自民党府連にデモ  6・19関西労学統一行動

 六月十九日、関西のたたかう労働者・学生は、憲法改悪と日米軍事同盟強化の攻撃を断固として打ち砕くために、戦闘的デモンストレーションにたちあがった。
 午後二時二十五分、中之島剣先公園で総決起集会をかちとった労学は、勢いよく公園を飛び出した。「改憲―阻止!」「安保―粉砕!」大阪市街のど真ん中にデモ隊の気迫みなぎるかけ声がこだまする。
 たたかう労学は、右翼ファシストどもの敵対を断固として粉砕し、最後まで戦闘的にデモンストレーションを貫徹した。

自民党大阪府連にデモ 


  

学生大会で改憲反対を決議(6・9、愛知大)


 六月九日、愛知大学昼間部学生自治会は、二〇〇五年度定例学生大会を約一〇〇〇名の学生の参加のもとに実現した。
6・9 「憲法改悪反対」を決議 愛知大学生大

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