第1875号(2005年7月4日)の内容

<1面>
改憲阻止へ労学が総決起6・19
すべてのたたかう仲間に 夏季一時金の三割カンパを訴える
<4面>
人民に苛酷な犠牲を強いる小泉「三位一体改革」

<5面>
「偽装請負」の合法化を許すな
<2面>
6・12東海労学統一行動
「改憲阻止!」自民党愛知県連へデモ写真へ
凋落するブレアの労働党
北陸ブクロ派の惨状
<6面>
P2の推進に全面加担するJPU本部を許すな
Topics キヤノンが「完全無人化工場」
<7面>
革命への情熱をわきたたせ前進しよう!
◆「おもかげ」感想
うた 無念 闘魂 三十年
<8面>
日常的思考を克服するぞ!
―「アテハメオロジー」を読んで
<3面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
内郵外韓の純様へ
◆東シナ海波高し
◆検閲の自由?
◆現代の首狩り族

週間日誌<世界の動き・日本の動き>
  「解放」最新号
 



































  


6・19改憲阻止へ 労学が総決起

国会・米大使館へ怒りのデモ 改憲翼賛の大濁流を打ち破り

リード
 
「改憲阻止!」スクラム固く進撃する全学連・反戦青年委員会
(6月19日、東京都港区愛宕通り)
「憲法改悪阻止!」「日米軍事同盟の強化反対!」たたかう労働者・学生の雄叫びが首都中枢を揺るがす。六月十九日に、首都圏の全学連のたたかう学生たちと反戦青年委員会の労働者たちは、改憲阻止・イラク反戦・反安保の闘いに勇躍決起し、アメリカ大使館・国会・首相官邸に向けた戦闘的なデモンストレーションを敢行した。
 ブッシュ政権からの強圧に応えて、日米安保同盟を対中国攻守同盟として強化する意志をうち固めると同時に、「集団的自衛権の行使」の合憲化を最大の眼目とする憲法改悪に日本政府・支配階級は突進している。この攻撃をまえにして、既成反対運動はいま惨状を呈している。「連合」笹森指導部は自衛隊海外派遣の合憲化を叫びたて、これに屈服した自治労・日教組本部はこの夏の大会で「改憲支持」方針を決定しようとしている。日共中央が指導する「護憲」運動は、党首・不破が「憲法と自衛隊との共存」を是認し「海外での自衛隊の平和的活用」などという犯罪的代案をうちだしさえした。このことに如実にしめされるように、彼らはいまや憲法改悪の大濁流の中に没しさろうとしている。
 職場深部および各学園でたたかう労働者・学生たちは、こうした既成反対運動の総瓦解状況をのりこえて、6・19闘争の一大高揚をかちとった。国家権力は、またしても右翼ゴロツキ分子をさしむけて闘争破壊をたくらんだ。わがデモ隊はこれを一蹴し、全国各地での闘いと連帯しつつ、改憲阻止・イラク反戦・反安保、小泉ネオ・ファシズム政権打倒の火柱を赤々とぶちあげたのである。

右翼の敵対を一蹴 反戦・反安保の旗高く進撃

「小泉政権を打倒せよ!」意気上がる総決起集会

変質深める既成反対運動をのりこえて前進せよ!

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すべてのたたかう仲間に 夏季一時金の三割カンパを訴える

 
たたかう労学の熱気あふれる
(6月19日、芝公園23号地)
一〇七人もの命を奪ったJR福知山線の大脱線転覆事故は、JR西日本会社の利潤第一主義とこれにもとづく労務政策がうみだした大惨事にほかならない。
 現場の労働者を極限までしめあげる労務政策は、JR職場だけの問題ではない。学校職場や自治体職場、郵政職場でも、そしてあらゆる民間職場でも、いま極限的な労働強化と過酷な労務管理政策が強行され、多くの労働者が過労死やうつ病や自殺に追いこまれている。
 いまこそわれわれは、第二労務部と化した労働貴族どもの抑圧をはねのけ、資本家どもの徹底した人員削減・労働強化と過酷な労務管理をうちくだくために、あらゆる職場において労働者の階級的団結をつくりだしたたかわなければならない。
 ブッシュ政権はイラク軍事占領の破綻をのりきり「一超」支配をあくまでも貫徹するために、中東やCIS諸国への「民主化」の輸出に狂奔している。いまや中央アジアは中東とともに、〈米(日)―仏・独―露―中〉が角逐を強める二十一世紀世界の火薬庫に転化した。
 小泉政権はいま、ブッシュ政権の要求に応え「対テロ戦争」に本格的に参戦するために、改憲攻撃に突進している。民主党と「連合」執行部は改憲の旗ふり人として公然と立ちまわり、これをうけて自治労本部と日教組本部は相次いで「改憲支持」に踏みきった。「護憲」を語る日共中央も、「保守層との共同」の観点から、「憲法と自衛隊の共存」や「自衛隊の海外での平和的活用」を言いだした。改憲阻止の闘いはまさに決定的な危機に直面させられている。
 われわれは、自治労・日教組両本部の大裏切りを許さず、日共中央の「護憲」ならぬ「護憲」運動をのりこえ、改憲阻止の一大闘争を創造するために奮闘するのでなければならない。
 硝煙たなびくこの「暗黒の二十一世紀」を根底から覆すために、労働者階級の国際的団結を創造する思想的=組織的闘いを今こそ全力でおしすすめようではないか。
 これらの闘いを財政的に支えるために、すべてのみなさんが夏季一時金の三割カンパを寄せられんことを心から訴えます。
二〇〇五年六月 日本革命的共産主義者同盟(革マル派)

〈送り先〉
東京都新宿区早稲田鶴巻町五二五―三 吉田正雄 
(振替・〇〇一七〇―四―一四四一一五)
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労働者人民に苛酷な犠牲を強いる小泉「三位一体改革」

リード
 〇四年度の自殺者は三万四〇〇〇人をこえ、七年連続で三万人を上回った。過去わずか七年間のうちに二〇万人を超える自殺者!「弱肉強食」の市場経済万能論を核心とする新自由主義イデオロギーにもとづく小泉=竹中式「構造改革」、その貫徹は、労働者人民の生活と<生命>をかくも無残に破壊しつづけているのだ。
 この小泉式「構造改革」の柱のひとつをなす税財政の「三位一体改革」――これに促迫された各自治体当局はいま、自治体版の大リストラにまい進している。自治体労働者にたいしていま、し烈な賃金カットや諸手当のはく奪・削減、事実上の大量首切り、過酷な超長時間・超過密労働の強要(しかも、その多くは不払い!)などの諸攻撃がふりおろされている。
 業務の民間委託や事業所丸ごとの公社化・民営化などによって、自治体労働者は次々と仕事・職場を奪われ、まったく慣れない異職種の職場にいきなり投げこまれ、次々とうつ病・ノイローゼに追いこまれている。精神的疾患に追いこまれた病休者が出ると、日々ぼう大化する業務の負担のゆえに、連鎖的に病休者がうみだされる。それでもなお自治体当局は、「三位一体改革」によって拍車をかけられている財政難や、政府から「自治体改革」を強く迫られていることをタテにして、ギリギリとしめあげるように人員削減をあの手この手で強行している。
 学校給食・病院療食をはじめとする現業部門の職場は民営化=切り捨ての対象とされている。そこで働く労働者を「自主退職」に追いこむために、悪らつな自治体当局者は、たらい回し的で無茶苦茶な配転をくりかえしている。彼らは、意識的・計画的に労働条件のいっそうの劣悪化をはかってさえいるのだ!
 いま、「三位一体改革」のもとで、教育・医療・福祉・介護などの職場は総じて大混乱をきたしている。右のような苛酷な労働強化のゆえに、病休者は増大し、過労死・自殺者があとをたたない。早期退職者が続出し、労働組織はズタズタにされ、技術・技能の伝承も途絶。このままではJR尼崎事故と同じになる!≠ニ、あらゆる職場で悲鳴があがっているのだ。
 自治体当局の諸攻撃と、その直接の背景をなす小泉=竹中の「三位一体改革」の反労働者性を、われわれは怒りをこめて暴きだし、この攻撃をうち砕くのでなければならない。

見出し
一 補助負担金削減・税源移譲・地方交付税改革の「全体像」

二 地方団体・族議員の抵抗≠押し切り強行

三 「戦争をやれる国」へ飛躍するための税財政改革
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うた 無念 闘魂 三十年

わが同志(とも)の面わつぶさに浮かびくる 果敢敵撃つ若き眼ざし

ひたむきに生き闘い学びたり 断たれし憤怒 三十年刻みぬ

生き居れば闘い学び語り合い 切磋琢磨の今日あるものを
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内郵外韓の純様へ

クルウ・ビズ≠貫く これぞ男意気ですわ

 拝啓、小泉純一郎様。
 むし暑い日々、「内郵外韓」の火種を抱えたあなたを案じて、筆をとりました。
 夏がくれば、靖国参拝がどうなるか、とさらに焦点化。「政冷経熱」を憂い、中国との関係を悪化させたくない経済エリートのおっさま方や、歴代首相経験者の政治エリートのじいさま達も靖国詣では慎重に≠ニ言っておられるのに、ブッシュ一筋で「反中国」病の純ちゃんは「今年中に行く」と突っ張ることしきり。
 それで、私は読めたのです――あなた様は「昭和の大村益次郎」をねらっておいでだと。一八六九年、靖国神社の前身である東京招魂社の設立の中心となったのが、旧陸軍創立者の大村益次郎。幕藩時代から明治への改革を急いでいた大村は、招魂社建立後まもなく、守旧派の放った刺客に暗殺されたとのこと。
 靖国参拝に執着し、構造改革=郵政民営化を掲げ、前のめりに落命する小泉≠ネんて図を、純ちゃんは思い描いてる? 狂う美の追求……そんなカッコよくいくわけないとわかっていても、あえて望む男意気?
 そこで、私は納得。親小泉の人びとが愛用している変なルックを命名した「クール・ビズ」(夏のビジネス軽装)――あの名(シニフィアン的シニフィエ)には「クルウ・ビズ(狂う美s)」という意味が隠されているのですね。
 純ちゃんと純とりまき閣僚たちは、狂う美s≠ノ一直線ですもの。暴言・妄言・虚言の数々。従来なら即刻辞任ものであった、狂ったようなおぞましい発言――これは、実は、野党がどの程度改憲の旗ふり翼賛集団になったかを試すためだったのですよね?
 映画、文学好きを気どる純ちゃんは、日韓首脳会談の時、女流歌人・孫戸妍(ソン・ホヨン)の歌を引用――「切実な望みが一つ、われにあり。諍(あらそ)いのなき国と国なれ」こういうネタを、ごひいきの俵万智から仕入れ(?)たはいいけれど、歌にこめられた恨(ハン)も哀(アイ)も解さないのが、純ちゃん流。中山文科相が言った「そもそも従軍慰安婦という言葉は当時はなかった」「教科書から減ってよかった」との言葉と合わせると――韓国の人びとにとっては怒り心頭。
 純ちゃんは、A級戦犯が祀(まつ)られている靖国詣でを正当化するために「『罪を憎んで人を憎まず』は孔子の言葉」とまで言ったのですね。森岡厚生労働政務官は「A級戦犯は日本国内では罪人ではない」と言い、A級戦犯の岸信介の孫である安倍晋三(自民党幹事長代理)は「靖国の問題では〔中・韓に〕譲るべきではない」、首相のお参りは「当然の責務」とのたまってらっしゃる。外相・町村は「中国に無用にごまをする人」を揶揄してらっしゃる。
 心も体も切り刻まれる思いで自死を望んだ従軍慰安婦の人びと。南京はじめ中国各地で日本軍に虐殺された人びと。強制連行され、暴行され、虐殺された朝鮮人民や中国人民。……生き残った人びとや彼らの子孫を前にして、虐殺・凌辱の指揮者を「憎むな」と、虐殺者の子孫の国の長がおっしゃる。これは、頭の中にクールに吹く風の多さと、心臓の毛の多さと、面の皮の厚さを、誇るためでしょうね? そうとしか思えません。
 週刊誌によると、純ちゃんの別れた奥さんが育てた末の息子さんは「中国の人と仲良くすべきだ、オヤジとは考えが違う」とおっしゃっているとか。同じ小泉家でも、権力者の純ちゃんと一庶民の息子さんとを区別して考えなくちゃいけませんね。中国の権力者と中国の人民とを区別して考えるように。
 反中国・反朝鮮の民族排外主義をあおっている純ちゃんは、もしかして、良い反面教師を演じていらっしゃるの? 狂い元祖の狂犬ブッシュとの心中をめざし、憲法も変えて戦争バンバン国にしようとするオレを倒すのが「非戦の誓い」になると、身をもって教えてるの?
 ついに、クールビズと呼ばれる服装の実用性を発見。かりゆしにしろボタンダウンのシャツにしろ、ネクタイを純ちゃんがしていないのには、科学的・医学的意味があるのね。もしも刺客に襲われるならば、医者が、頸動脈の触知がしやすい、ノーネクタイがグッド。生死のほどははっきりさせる、これも男の美学? やっぱり最期まで、狂う美sを貫いて欲しいですね。どうぞご自愛のほどを。
                                  かしこ
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6・12名古屋 労学が改憲阻止の雄叫び


自民党愛知県連へ怒りのデモ

万博ムードの栄の街を戦闘的にぬりかえる労学

自民党愛知県連にシュプレヒコールを叩きつける

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