第1872号(2005年6月13日)の内容
<1〜2面>
改憲阻止!反戦・反安保の奔流を
6・19労働者・学生統一行動に起て
中央学生組織委員会
<4〜5面>
侵略戦争遂行のための自民党「新改憲案」
<3面>
労・学市民2400が改憲阻止へ奮起 5・27日比谷集会
5・30金沢地裁 住基ネット差し止め訴訟 原告が完全勝訴かちとる
金沢大生が反戦デモ(4・29)
<6面>
「改憲支持」に踏みきった日教組本部弾劾!
「九条改憲」に暴走する自治労本部を許すな―第131回中央委
Topics 「つくる会」教科書に反対しない日教組中央
<8面>
うた 羨望と怨嗟と(下)
<7面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆パンツの内側
●痛快「ラムズ―フセイン会談録」
◆脱米なき入亜のススメ
◆人間内面の技術革新!!
◆改革≠フ結末
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
「解放」最新号
改憲阻止!反戦・反安保の奔流を 6・19労働者・学生統一行動に起て 二十一世紀現代のヒトラー=ブッシュを頭目とする一超軍国主義帝国は、イラクのアンバル州のカイムとスンナ派三角地帯において、「テロリスト掃討」の名のもとにイスラム武装勢力・人民の総殲滅(せんめつ)戦にうってでている。居座りつづける米軍への怒りに燃えたスンナ派武装勢力と人民は、勇猛果敢に反撃の闘いに起ちあがっている。ヤンキー帝国の蛮行を断じて許すな! たたかうイラク人民と連帯せよ。 この血塗られたブッシュ帝国を世界で唯一熱烈に支持し支えているのが、日米安保同盟の首輪をきつく締められた忠犬=小泉だ。ブッシュ政権からの強圧にこたえて、この政権は、「対テロ戦」という名の「反米」諸国家掃討戦を、さらには胡錦濤中国を封じこめるための日米安保同盟の強化=対中国攻守同盟としての強化を、日米両国家の「共通戦略目標」として合意した。 まさにヤンキー帝国とともに侵略戦争を遂行する国家にのしあがるためにこそ、小泉政権はブッシュ政権からの改憲要求を追い風にして、第九条改定を核心とする憲法改悪を強行しようとしている。第二次世界大戦の敗戦帝国主義としての汚辱をぬぐいさり、「アジアの盟主」の座を獲得するというドス黒い野望に燃えて。 こんにちこのときに、既成反対運動は改憲翼賛の濁流に没しさろうとしている。日本独占ブルジョアジーに尻を叩かれた「連合」労働貴族どもは、改憲と侵略戦争翼賛の旗をうち振っている。自治労・日教組本部ダラ幹どももまた、これに追随した。 代々木官僚は、議長・不破がうちだした「憲法と自衛隊の共存」論にたいするわが同盟のイデオロギー的重砲火に完全にうちのめされた。わが同盟に共感した下部党員たちの党指導部への造反に危機意識を募らせ、彼らは反革マル派の排外主義をむきだしにして敵対を強めている。学生戦線においては、全国各学園どこを探しても日共系学生が改憲反対を自治会の課題としてとりくんでいる姿はない。彼らは、党中央の「改憲反対」方針の犯罪性を暴きだす革命的学生のイデオロギー闘争からは逃げまわっている。そもそも「学生には政治にたいする拒否反応がある」と称して「大学で学ぶ」ことに没入し、改憲攻撃に完全に屈服しているのだ。 いまこそ、改憲翼賛と侵略戦争翼賛の大濁流に呑みこまれた既成反対運動をのりこえて、改憲阻止・イラク反戦・反安保の闘いを総力をあげて推進しようではないか! 右翼ファシストどもを使った改憲反対運動への破壊攻撃をも断固として粉砕してたたかおう! すべてのたたかう学生は、「連合」・「全労連」傘下の各労組においてたたかう労働者とともに、いざ6・19労学統一行動に起ちあがれ! 以下、見出し T ヤンキー帝国の暴虐と改憲・日米安保強化の大濁流 A イラク人民ジェノサイドと謀略に狂奔する米占領軍 B 東アジアを舞台とした米中の激突 C 改憲・安保強化に突進する小泉政権 U 日共系の「護憲」ならぬ「護憲」運動をのりこえて闘おう A 「憲法と自衛隊の共存」論の弥縫に大童の日共中央を追撃せよ! B 改憲阻止!反戦反安保闘争と結合して闘おう |
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侵略戦争遂行のための改憲案 自民党「新憲法案」の極反動性 小泉政府とその与党・自民党は、現行憲法第九条の改定をはじめとして憲法の明文改定を強行する意志をむきだしにして、今国会会期中に「国民投票法」を成立させることをたくらんでいる。彼らは、「史上初めて国民自ら主体的に憲法を定める」などと、憲法改定=「新憲法」制定の意義を喧伝している。 自民党の「新憲法起草委員会」(註)は、四月四日に「新憲法案」の素案として「小委員会要綱」(以下「要綱」と略記)を発表した。現行憲法は「国家の自然権」たる自前の国軍の保持すら禁じた「占領軍憲法」(中曽根)である、という烙印に、現行憲法への自民党政治エリート、とりわけネオ国家主義者どもの憎悪がしめされている。だが、史上初の「自主憲法」の制定を、などという触れこみは、実のところ、この自民党「新憲法案」の政治的本質がブッシュ帝国おしつけ≠フそれであることをおしかくすための煙幕以外のなにものでもないのである。 以下、章見出し T ブッシュおしつけ憲法 U 「戦争をやれる国家」への改造の策謀 |
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労・学市民2400が改憲阻止へ奮起 5・27日比谷集会 日共中央の妨害に抗して高揚
以下、見出し 「ナショナルセンターの違いを超えて共に闘おう」 二〇団体代表が呼びかけ 官僚的自己保身の虜となった不破=志位指導部を追撃せよ |
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5・30 金沢地裁 住基ネット差し止め訴訟 原告が完全勝訴かちとる 歴史的快挙! 「違憲・差し止め」の判決 五月三十日、「住民基本台帳ネットワーク差し止め・石川訴訟」の裁判において、金沢地方裁判所は、原告の請求を全面的に認め、住基ネットを「プライバシー権(人格権)」を侵害する「違憲」と断じ、原告らの「本人確認情報」を住基ネットに通流させることを「差し止め」る原告全面勝訴判決をくだした。 二〇〇二年七月に大学教授や労組員・市民たちが起こした「住基ネット差し止め訴訟」は、またたくまに全国に拡大し、全国十三の裁判所で四五〇名の原告・二〇〇名を超える弁護団がたたかう一大憲法訴訟に発展した。この訴訟の原告・弁護団が、二年半におよぶ裁判闘争をとおして、ついに完全勝利をかちとった。 わが革命的・戦闘的労働者とたたかう学生は、住基ネット構築に反対する闘いを、社共既成左翼の闘争放棄を弾劾しつつ、「戦争のできる国家」に飛躍するための国民総管理=総監視システムの構築(強権的=軍事的支配体制の強化の一環としてのそれ)を阻止するという指針にのっとって推進した。住基ネット廃止をめざした労学両戦線でのこの闘いを基礎として、学界や法曹界やコンピュータ・セキュリティ技術者などの間に、「監視社会反対」の気運がつくりだされ、<鉄の六角錐>の一部に風穴があいた。このことが、各地の住基裁判への豊富な証人・証言を可能にしたといえる。 今こそ〈一億総監視システム粉砕・改憲阻止〉の高揚を! |
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うた 羨望と怨嗟と 網野史学へぼ評に思ふ<下> 網野史学に「ゆゑなき恐怖」覚ゆ山折や、つつまるる怨嗟に 己が無能を投射し網野史学を罵倒する芸当や見事 おぞましきかな近代史論の瑕瑾(あざ)′ゥ出せし色〔川大〕吉の雀躍は 《アンチの体系》発展の原動力ぞ、網野の為事継がざるべからず 丘 菊生ひ繁り 風 豊になびきて ああ、逝きし網野善彦安らかに眠れ |
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パンツの内側 ムスリムの知性 ヤンキーの痴性 「武装勢力に打撃を与えるよう期待する。サダムは超人でもなくただの卑(いや)しい老人に過ぎない。イラク国民が写真を見て神格化されたイメージを打ち壊すことが重要だ」と「駐留米軍筋」から渡されたものだという。 この写真の流出をめぐってさまざまな憶測がとびかっている。「米国は武装勢力に心理的な打撃を与えようとした」、「米国によるアラブ諸国の政治指導者にたいする警告だ」、いや、そうではない、「第二のアブグレイブだ」……。 素直に考えれば、フセインに傷をつけるためにラムズフェルドが流したと見るべきか。アラブ社会ではいま、フセイン株が急上昇、ムスリム戦士の士気がいっそう高まっているという。エジプトの雑誌『アル・オスブ』(五月二日付)がこれも「信頼できるアメリカ情報筋から入手した」として、ラムズフェルドとフセインの秘密会談≠掲載した(別掲)。その内容はホントのようなウソの話(ウソのようなホントの話?)だが、どこかで聞いたことがあるぞ! そうそう、「架空サダム・フセイン裁判」(『暗黒の二十一世紀に挑む』所収)そのもの。これに倣っているにちがいない。 痛快「秘密会談記録」は、バース党残党を擁したイラク・レジスタンス戦士の士気を限りなく鼓舞している。威風堂々たるイラク大統領サダムの前に、ラムズフェルドも面子丸つぶれ。アラブの人びとの拍手喝采も当然のこと。この記事について御当人のラムズフェルドはノーコメント。〔しかも、サダム裁判が開始されたなら、かの穴ぐらでの拘束は米軍にやらされたものだったことをサダムが暴露する、と弁護団は言っている。〕 かつての独裁者≠フ株が一気にはねあがっていることにラムズは危機感を昂じさせ、パンツ姿のフセインを見れば、ムスリム戦士の士気がそがれるとでも思ったに違いない。 あにはからんや「サン」の暴露には、アラブ世界からごうごうたる非難の声。フセイン弁護団は、「捕虜虐待」の罪で百万ドルの損害賠償訴訟を起こすと発表し、国際赤十字社までが「プライバシーの侵害だ」と米軍批判。慌てふためいたホワイトハウスは「漏洩先を徹底調査する」と表明し火消しに大童になっている。〔してみるとアブグレイブと同じく、ブッシュ=ラムズの足をひっぱるために民主党系がリークした可能性も消せない。〕 それにしても、「自由と民主主義」を崇める輩のやり口はエロ・グロ・暴力≠ノまみれたヤンキー文化的痴性≠ニ民主主義の本質を浮き彫りにしている。三歳児を頭にいただく軍国主義帝国がムスリムに完敗するのは必定だ。 |
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