第1868号(2005年5月16日)の内容

<1面>
首都中枢に憲法改悪阻止の火柱 4・30

ネオ・ファシズム的弾圧を打ち砕け! 全学連・反戦 国会・首相官邸に進撃

<4面>
国家権力が仕組んだ右翼の全学連襲撃弾劾
<5面>
107名の生命を奪ったJR西日本会社を弾劾せよ

<2面>
沖縄の労学が「改憲阻止」に起つ(4・24、那覇)写真へ
憲法改悪阻止 東京集会で奮闘(5・3)
志賀原発2号機試運転阻止闘争(4・23)写真へ
5・3大阪憲法集会での日共の暴力的敵対を弾劾せよ!
<3面>
第76回メーデー
改憲阻止闘争の戦闘的高揚へ奮闘
4・29「連合」/5・1「全労連」/5・1「全労協」/5・1東京地公労
<6面>
リポート労働戦線
郵政公社当局の過酷な労働強化
「道州制」導入を謳う道当局
強制された無資格運転で大ケガ
<7面>
倒壊寸前の金正日専制支配体制
<8面>
感想
組織を人間変革の場≠ニして
アフリカン・アメリカンの目覚め

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 


































  


首都中枢に憲法改悪阻止の火柱 4・30

ネオ・ファシズム的弾圧を打ち砕け!

全学連・反戦 国会・首相官邸に進撃

 
「憲法改悪阻止!」―国会に向けて怒りのデモ
(4月30日、霞が関)
四月三十日、全学連と反戦青年委員会に結集する労働者・学生たちは、「憲法改悪阻止!」の固い決意に燃えて、国会・首相官邸・アメリカ大使館に向けての一大デモンストレーションに決起した。改憲の旗を振る「連合」笹森指導部を弾劾し、「憲法と自衛隊の共存」を唱える日共・不破=志位指導部翼下の既成平和運動をのりこえて、わがたたかう労学は、改憲の大濁流をうち破る闘いの炎を赤々と燃えあがらせたのだ。
 五月三日、有楽町マリオン前において、改憲阻止の街頭情宣にとりくんでいた全学連とわが革共同革マル派の情宣隊にたいして、乱闘服で身を固めた反共右翼約二十団体六十名が襲撃してきた。この襲撃事件は、警察権力が仕組んだ謀略的な破壊攻撃にほかならない(四面参照)。われわれは、わが闘いの高揚に恐怖する国家権力が右翼を突撃部隊≠ニして活用して仕掛けてきたこの襲撃を満腔の怒りをこめて弾劾する! すべての労働者・学生諸君! 改憲に反対するいっさいの運動を根絶することをたくらむ小泉政権のファシズム的な弾圧を断じて許すな! いまこそ憲法改悪阻止の闘いに起ちあがれ!
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改憲反対運動へのファシスト的破壊攻撃を許すな

国家権力が仕組んだ右翼による5・3全学連襲撃を弾劾せよ!

〔写真ロ〕
右翼に終始一貫つき添ったデカ(左の二人の男)。右の白い車は大日本朱光会の車。

〔写真ニ〕
発進した全学連の宣伝カーを機動隊員が止める(左側で白い棒を持っている)。
右翼二人が追いかけ車を蹴っている。このあと右翼車両がとり囲み、車は大破させられた。
 五月三日の憲法記念日に、東京都千代田区有楽町二丁目の「有楽町マリオン」ビル前において、憲法改悪に反対する街頭情宣にとりくんでいたわが全学連の約四十名の情宣隊にたいして、乱闘服で身を固めた約二十団体総勢五〜六十名の右翼分子どもがいっせいに襲いかかり、学生たちにケガを負わせ宣伝カーを破壊するという蛮行を働いた。
 この襲撃は、警察権力(警視庁公安部公安第二課、丸の内警察署、第一機動隊)が反共右翼団体約二十と綿密に作戦を打ち合わせ、この陰謀にもとづいて計画的にひき起こしたファッショ的テロルにほかならない。
 日本型ネオ・ファシズム国家の権力者どもは、改憲の大濁流に抗して「憲法改悪絶対阻止」の闘いを文字通り最先頭で革命的に推進している全学連とわが同盟にたいする憎悪をむきだしにし、反共右翼・ヤクザ右翼どもをファシスト突撃隊として組織しこれを使って、白昼公然と衆人環視のもとで憲法改悪に反対する運動を暴力的に破壊するという暴挙にうって出てきたのだ。
 われわれは、右翼による5・3襲撃が国家権力によって仕組まれたことを満天下に暴露し、ファシスト突撃隊を使った権力の新たな歴史的攻撃が開始されたことをすべての人民の前に明らかにし警鐘を乱打する。そしてすべての労働者・学生が、わが革マル派とともに「憲法改悪阻止」を掲げ、さらに雄々しく前進することを呼びかける!

仕組んだのは警視庁公安部・丸の内署・第一機動隊だ!

右翼車両が突如Uターン「アカ!」と叫び突っかかる

警察の道路封鎖で空白地帯右翼60人が情宣隊に突進

機動隊員が宣伝カーを止め右翼が暴力的に破壊!

右翼が退き公安刑事が登場全学連に弾圧の矛先!

改憲阻止の運動の根絶を狙う権力・右翼の襲撃をうち砕け

統一司令部の大陰謀

挑発・弾圧を目論んだ謀略的な反対運動つぶし

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一〇七名の生命を奪ったJR西日本会社を弾劾せよ

 去る四月二十五日午前九時十八分ころ、西日本旅客鉄道会社の福知山線(=通称宝塚線)において、死亡者一〇七名を数える大惨事がひき起こされた。
 宝塚駅を出発した七両編成の快速列車が、塚口・尼崎駅間の半径三〇〇bのカーブにさしかかった直後に脱線転覆し、先頭の二両が近接するマンションに激突して車両の原形をとどめないほどに大破し、三両目から五両目までの三両も脱線した。一〇七名におよぶ人命が奪われたうえ、四六〇名もの乗客が重軽傷を負わされるという事態が生みだされたのだ。
 まさに、一九六三年の国鉄鶴見事故いらいの大惨事をひき起こしたJR西日本会社にたいして、われわれは腹の底からの憤りをこめて弾劾する。「営業収益拡大」を掲げて、超過密ダイヤの定時運行=k制限速度をオーバーしないかぎり定時運行など絶対不可能な超過密ダイヤ!〕をがなりたて、列車の安全運行などまったく無視してきたJR西日本会社。こうした西日本会社の経営政策・労務管理政策によって尊い生命を奪われた人々の遺族ならびに重軽傷を負わされた乗客とともに、われわれは会社当局の責任・人非人的労務管理政策を徹底的に糾弾するものである。
 JR西日本会社の幹部たちは、当初、小石を車輪でつぶしたときにできるレール上の粉砕痕≠ェあったと発表した。会社当局は、事故の原因が「置き石」などにあったかのようにおしだすことによって、自己の責任を回避しようとさえしたのだ。そればかりではなかった。当該快速電車の高見運転士が(車掌時代の二〇〇二年に)列車が停止目標をオーバーランしたときに車掌弁を操作しなかった、という理由で訓告処分を受けたこと。また、二〇〇三年にはうつろな目≠して乗務していたという「乗客」(を装った管理者だ!)からの通報によって、厳重注意処分を受けたこと。そして昨年六月(運転士になってまもない時期)には、停止目標を一〇〇bほどオーバーランしたという理由で、訓告処分と十三日間の「日勤教育」を受けたこと。このような高見運転士の経歴(運転ミス・処分歴)をあえて発表することによって、彼が運転士としての資質に欠けるかのような印象を一般の人たちに植えつけようと彼らは狂奔したのであった。
 JR西会社の幹部たちはこのような姑息な手段を弄して、この大惨事が会社当局の定時運行優先・安全無視の経営政策・労務管理政策によってひき起こされたのだということを隠蔽し、会社の責任を回避しようという、徹頭徹尾、破廉恥な対応に終始したのである。
 だがいまや、JR西会社の多くの真面目な社員たちが会社当局の責任を質し、事故の原因を究明しようと勇気をもって立ちあがりつつある。また、彼らの意をも反映したマスコミもJR西会社当局のあまりのひどさに、当局を一定ていど厳しく追及し報道しはじめている。これらによって、JR西会社当局のかずかずの犯罪が今、次々に露見し、社会的にも明らかにされつつある。

大事故に直結した無理な回復運転

JR西会社発足以来の利益優先・安全運転無視

会社の労務政策を率先して尻押ししてきた御用組合JR西労組


 すべてのJR労働者諸君!
 JR西会社の、安全を無視した労務管理政策を粉砕せよ。
 会社と一体となって、「日勤教育」の名による労務政策を下支えしてきた御用組合=西労組ダラ幹を弾劾し、すべてのJR労働者はJR西労組(JR連合)の解体をめざして奮闘しよう。
 労働者にたいする悪らつな攻撃はJR西日本だけの問題ではない。JR東海やJR東日本でも、自治体職場や郵政職場、あらゆる民間職場でも、労働強化(および組合破壊)のための労務管理が日々強められている。しかも、これは小泉政権の新自由主義的「構造改革」政策に規定されているのであり、「戦争をできる国」へ飛躍するための改憲攻撃・国家総動員体制づくりと一体の攻撃にほかならない。このことをも暴きだしつつたたかおう。

定時運行最優先・安全無視の労務管理―利潤第一主義の経営政策を許すな!
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五千労・学・市民に闘いの檄

5・3憲法改悪阻止東京集会

 憲法改悪のための手続き法である国民投票法案が、野党・民主党をもまきこんで国会に上程されようとしている切迫した情勢のもとで、五月三日、東京・日比谷公会堂において、「9条を守る大きなうねりを! とめよう憲法改悪 2005年5・3憲法集会」が開催された。革命的・戦闘的な労働者・学生は、この集会を戦闘的に高揚させるために、結集した五〇〇〇名の労働者・学生・市民の最先頭で奮闘した。

見出し
不破の「憲法と自衛隊の共存」論批判に共感の渦
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倒壊寸前の金正日専制支配体制

 米・日両国家権力者の「共通戦略目標」としての「北朝鮮核兵器開発問題」ならびに「台湾海峡問題」での軍事力行使≠フ宣明。これへの反発を募らせた韓国・中国両権力者の上からの「反日」運動の組織化とその高揚≠ェもたらされる情勢のただなかで、北朝鮮の核開発問題をめぐる六ヵ国協議の再開にむけての各国権力者間の角逐と抗争が、新たな様相を呈している。胡錦濤の中国と盧武鉉(ノムヒョン)の韓国とが反米・反日≠フ同盟的結束を打ち固め、これにたいして中国(およびロシア)封じこめ≠フための軍事同盟の強化に踏みきった米・日両帝国主義が対抗するという政治的構図がいまや形成されつつある。
 このもとで、経済的破局のゆえに自己の専制支配体制倒壊寸前の危機に見舞われている金正日の北朝鮮は、「核保有」宣言を対抗手段にしての対米戦争瀬戸際政策をもとりながら、中国・韓国の庇護に必死ですがりつき、もって体制的生き残り≠ノ躍起になっている。では、それは果たして功を奏するのか?

A 六ヵ国協議の再開をめぐる角逐

B 南北朝鮮統合≠ヨの胎動

C 経済的破局の進行にさいなまれる北朝鮮
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沖縄の労学が「改憲阻止」に起つ(4・24、那覇)


4・24沖縄
那覇市街に「改憲阻止」の雄叫び
県学連・反戦が戦闘的デモ

外務省沖縄事務所に怒りの拳
 四月二十四日、沖縄県学連と県反戦労働者委員会のたたかう労働者・学生は「憲法・教基法改悪阻止!」「米軍の再編強化反対!」を掲げて、労学統一行動に勇躍決起した。
午後六時、県学連と県反戦の部隊一二〇余名は、白ヘルとゼッケンに身を固め、「いくぞ!」というデモ指揮の合図で、牧志公園から那覇市街のメインストリート(国際通り)へうってでた。

労学のデモ隊は、機動隊や公安デカどもの弾圧を一切許さず、那覇市街の中心地域を席捲する戦闘的なデモを、労働者・市民の共感の声をうけながら最後まで貫徹した。

  

志賀原発2号機試運転阻止闘争(4・23)


 四月二十六日、北陸電力は来年三月の営業運転をめざして志賀原発2号機(石川県志賀町赤住、出力一三五・八万キロワット、改良型沸騰水型炉)の試験運転を強行した。これに先立つ二十三日、試運転に反対して石川県平和運動センター傘下のたたかう労組員たちは、現地闘争にたちあがった。金沢大学教養教育学生自治会の学生たちも「2号機試運転阻止! もんじゅ改造工事反対! 核燃料サイクルの確立を許すな!」のスローガンを掲げ、これに合流してたたかった。

4・23
志賀原発2号機試運転阻止!
現地闘争に200名が決起

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