第1867号(2005年5月9日)の内容

<1面>
改憲・国民投票法制定を阻止せよ

日共式「護憲」なき「護憲」運動をのりこえて前進せよ

<4面>
「論憲」という名の改憲支持方針に転向した日教組本部

<5面>
新たなスパイ ・ネットワークに編みこまれるブクロ派残党

<2面>
尼崎大惨事の責任はJR西日本会社当局にある!


陸自第6次イラク出兵阻止! 5・7伊丹現地闘争に起て
<6面>
労働安全衛生法の改悪を許すな
憲法・教基法改悪反対3・26集会報告
Topics 「反日」デモをめぐる醜悪な応酬
<7面>
横浜事件 戦時言論弾圧の悪逆無道
住基ネットパラダイスの幻想(下)
<8面>
うた〈愛国〉噴炎
『黒田 初期セレクション』の文と文体
<3面>
万華鏡2005――情勢の断層を読む
日共・松竹が自己批判
◆盧武鉉の深謀遠慮
◆盗っ人に追い銭
◆見えない戦争

週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
  「解放」最新号
 


































  


改憲・国民投票法制定を阻止せよ

日共式「護憲」なき「護憲」運動をのりこえて前進せよ

闘う労学が「改憲阻止!」の声高く首都中枢を席巻
(4月30日―詳報次号)
 「いまこそ尖閣諸島に自衛隊を派兵せよ」などという石原慎太郎のファナティックな煽動を先頭に、小泉政権・自民党は反中国(反韓国)の民族排外主義を、政府広報と化した右派マスコミをフル動員して挑発的に煽りたてている。これをテコとして彼らは、日米軍事同盟を中国主敵の攻守同盟として強化するというブッシュ政権の要求に応えて、第九条の破棄(国軍の保持と武力行使、集団的自衛権の行使の合憲化)を核心的目的として憲法改悪を一気に完遂せんと猛突進している。
 すべての労働者・学生・知識人諸君! この帝国主義支配階級の超反動的攻撃こそは、既成反対運動の見るも無残な惨状のゆえに許されている。かつて護憲・平和運動にまがりなりにもとりくんできた旧総評系諸労組とりわけ自治労や日教組の中央本部は、「連合」笹森指導部につき従って、いまや傘下の労組(員)を改憲翼賛の陣営にひきずりこむことに躍起になっている。日共・不破=志位指導部は、安保や自衛隊の是非を問わず「九条改悪反対の一点」での「国民的共同」をつくりだすために、憲法と自衛隊との「共存」や自衛隊の「平和的活用」という代案をおしだしてきた。この「護憲」ならぬ「護憲」方針=代案の犯罪性をわが革命的左翼が断固として暴きだしたことを決定的インパクトとして、下部党員・活動家の疑問・反逆が噴出している。この危機をのりきるために日共官僚どもは、「自衛隊の段階的解消」という党独自の方針を「広く明らかにしていく」などと金切り声をあげる(三中総)とともに、わが革命的左翼への憎悪を煽りたてているのだ。
 すべての諸君! 吹き荒れる反動の嵐、改憲の大濁流を突き破り、〈国民投票法案の国会上程阻止〉〈改憲阻止・イラク反戦・安保同盟強化反対〉の一大闘争を決意も新たに創造しようではないか。

国民投票法制定・改憲案策定への猛突進

〈米・日―中・韓〉角逐への転回

自治労・日教組本部の裏切りと日共官僚の動揺

わが同盟の批判に心臓を射貫かれた日共官僚

中・韓人民と連帯し〈改憲阻止・反戦反安保〉の奔流を



尼崎大惨事を引き起こしたJR西日本当局を弾劾せよ〔記事2面〕

5・3改憲阻止を訴える街頭情宣にたいする権力と右翼の暴力的破壊攻撃を弾劾せよ
〔2面に抗議声明〕
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「論憲」という名の改憲支持方針に転向した日教組本部を許すな

「護憲」の旗をひき下ろした三月中央委員会

 「連合」笹森執行部に恫喝された日教組本部は、ついに、長らく掲げてきた「護憲」の旗を最後的にひきおろし、改憲支持方針への転換に踏みきった。
 二〇〇五年三月十七日に開かれた日教組第一四四回中央委員会において、本部は「憲法改悪阻止」という文言も「護憲」という文言も完全に消し去った議案を提案した。「教育基本法改悪反対、義教法堅持、〇五春闘勝利、民主的な公務員制度の実現をめざし、総力をあげたとりくみを」というこの議案のタイトルをめぐって、冒頭に「憲法」の二文字を入れて「憲法・教育基本法改悪反対」とせよ、という北海道など旧民同左派系(「各県連」)の七単組が提出した修正案を、本部は一応は受け入れた。だが彼らは、「憲法改悪反対」の文言を本文に挿入せよとする福岡などの修正案については、それらをことごとく斥(しりぞ)けた。
 改憲問題については、本部は次のような方針を提起した。――「日教組は憲法論議対策委員会で改悪反対の立場から運動を強化するために議論を進める。今後、職場討議をすすめながら、組織的合意形成をはかる」と。要するに、「憲法改悪反対」の闘争にはとりくまないで「憲法論議」を進める、ということだ! これは、「改悪反対の立場」を煙幕としたところの「論憲」方針への転換を、言い換えれば憲法を不磨の大典としないでその改正にむけて論議する≠ニいう改憲支持方針への転換を――もちろん日教組内の民同左右両派によって玉虫色の解釈がなされているのだとはいえ――公然と宣言するものにほかならない。
 いやそもそも本部は、これまでは「護憲の立場から検討を重ねている」と表記していた部分について、今回わざわざ「改悪反対の立場から……議論を進める」と書き換えた。この書き換えは、改悪であれば反対するが改正ならば認める≠ニいう方針をうちだす布石なのだ。こうした魂胆が明白であるからこそ、北海道・沖縄などの民同左派系県教組は、その文言を「護憲の立場から」に戻せ、という修正案を出して抵抗したのだ。けれども、この修正案は否決された。
 それだけではない。本部は、教育基本法の「改正」についても、「今後日教組は、……慎重な論議と国民的合意形成を求めて衆・参両院に『教育基本法調査会』(仮称)の設置を求めていく」という方針をうちだした。教基法をめぐっても、その「改正」の方向を「調査」し「論議」するというのだ。これこそは、「教基法改悪反対」闘争にとりくんできた全組合員にたいする大裏切りではないか。この破廉恥な原案にたいしても、北海道・沖縄・福島の三教組から全面的な書き換えの修正案が提出されたが、これまた否決された。
 日教組の内部でたたかうわが革命的教育労働者の奮闘に支えられて、全国の戦闘的・良心的組合員が「改憲支持に転換するな」「改憲阻止の旗幟を鮮明にしろ」という声を、いま日教組本部や各県教組本部に集中している。それにもかかわらず、「連合」指導部に首根っこをおさえられ民主党執行部と心中する構えの日教組本部は、こうした組合員の声を抑えこんで、「憲法改正」「教基法改正」の大濁流に身を投じたのだ。

「改正」を「合意」するための「憲法論議」

民同左派系幹部の抵抗≠ニ裏切り

「五項目合意」見直しをめぐる論争

改憲支持方針の大会決定を阻止せよ
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新たなスパイ ・ネットワークに編みこまれるブクロ派残党

 小泉政権が「戦争のできる国」への飛躍をかけて憲法改悪に突き進んでいるなかで、日共および社民党などが組織化している既成平和運動は改憲翼賛の大濁流に完全に呑みこまれてしまっている。この逆流に抗して、憲法改悪阻止の闘いをイラク反戦・反安保闘争と結びつけつつ労学両戦線から創出するために奮闘しているのが、わが革命的左翼にほかならない。既成平和運動指導部の思想的変質を断固として暴きだしつつ推進しているこのわれわれの闘いは、多くの日共下部党員や戦闘的・良心的労働者・市民の心を揺さぶり、現に広範な共鳴のうねりを巻き起こしつつある。
 こうしたわが革命的左翼の闘いに革命のヒドラ≠フ成長を見て取った国家権力は、燃え広がる改憲反対闘争を破壊するために、ブクロ=中核派をはじめとした走狗諸集団を再活用することを狙って、それらを糾合する新たな策動にのりだした。ブッシュ帝国下のCIAのエージェントである小西誠および「協同・未来」グループと、四トロ残党および彼らと水面下で結託している悪質市民運動ブローカーの高田健などによる「新たな党」結成を標榜しての蠢(うごめ)きは、こうした国家権力内謀略グループの意を体したものにほかならない。わが同盟の闘いによって絶滅寸前に追いこまれ走狗としては役に立たなくなっている残存ブクロ派。これを再活用するために、ブクロ派内に元ブクロ官僚・野島につながる真正スパイ分子を送りこむと同時に、この再編をうながすための受け皿≠ニして新たなスパイ・ネットワークをつくりだすことを、国家権力内謀略グループはたくらんでいるのである。
 こうした国家権力の策略に乗って蠢きはじめたこれら諸グループは、もとより日本階級闘争とはおよそ無縁な極小の破産者集団でしかないのであって、なんらの物質的影響力ももってはいない。階級闘争の片隅の吹き溜まりに沈殿するヘドロのような存在でしかない。とはいえ、わが革命的左翼を破壊する策略の一環としてこれらの徒輩を束ねることが、国家権力内謀略グループによって画策されている以上、われわれは断じて見過ごすわけにはいかないのである。

T 国家権力による走狗ブクロ派再編の宣言

U ブクロ派再編の受け皿≠テくりの策謀

V 権力内謀略グループによるスパイ・ネットワーク形成の策動を粉砕せよ

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尼崎大惨事の責任はJR西日本会社当局にある!

安全性を無視した経営・労務管理政策を弾劾する!

   四月三十日    日本革命的共産主義者同盟・革マル派

 JR福知山線での快速電車の脱線・横転・激突事故(四月二十五日午前九時すぎ)は、死者一〇七名・重軽傷者四六〇名をうみだすJR史上最大の惨事となった。われわれは亡くなった人々に心からの哀悼の気持ちを捧げる。また傷ついた人々の一刻も早い回復を祈る。
 われわれは、この大惨事の責任が安全性を無視したJR西日本会社当局にあり、その経営政策・労務管理政策に起因することを、満腔の怒りをこめて弾劾する。当局がこの惨事の責任を当該運転士や車掌個人におしつけ転嫁することを許さない。安全性もかえりみずに「列車の高速化」を追求するとともに、乗務員に「遅れた時間(ダウンタイム)の短縮」をも指示し強制し、また「二分以上遅れれば乗務を降ろす」というような処分政策で運転士を恐怖のどん底に追いやってきたJR西日本当局。この当局の政策のまさに必然的帰結として、今回の大惨事がひき起こされたのだ。運転士を含む一〇七名の人々は、まさにJR西日本当局によって殺されたのだ。
 われわれは、今こそ安全性を無視したJR西日本会社当局の利潤第一主義、現場の労働者を極限までしめあげる効率優先主義を弾劾し、当局の責任を追及するために、JR労働者を先頭にしてすべての労働者・市民が起ちあがることをよびかける。

大惨事はなぜ起こったのか?

 事故をひき起こす直前に、高見運転士の運転する列車は伊丹駅で約四〇b行き過ぎ、停止位置を直すために、一分三十秒の遅れを出した。
 高見運転士は昨〇四年六月にも一〇〇bのオーバーランを起こして、十三日間の「日勤教育」という名の懲罰的「特訓」の場に叩きこまれ、運転乗務を外されるかも知れないという恐怖感をうえつけられた。この彼が、伊丹駅でのオーバーランを「大失敗」と思いこんで、わずか一分三十秒の遅れをとり戻すために、その後の直線コースを時速一二〇`で走行したであろうことは、容易に想像できる。
 制限時速七〇`のカーブにさしかかってもこれに気づかず、気づいた瞬間に車輪を一挙にロックする非常用ブレーキをかけた。それほどまでに高見運転士は精神的パニックに追いこまれていた、と推論できる。
(註)技術評論家・桜井淳によるならば、たとえ時速一〇八`の高速で三〇〇Rのカーブにつっこみ非常ブレーキを急激にかけたとしても、それだけでは今回のような大脱線転覆事故が起こることは考えられない、むしろ、車両の故障などのその他の要因を推論すべきだ、という。
 重要なことは、まだ列車が直線部を走っている時点で車掌が運転指令に「スピードがかなり出ている。車体がガタガタ揺れ始めた」「脱線しそうです」と無線で報告していたこと、このことをJR西日本当局が兵庫県警に暴露されるまで隠蔽していたということだ(「東京新聞」四月三十日付)。
 桜井は、すでに直線部で車体が揺れていたとすれば、車体上部を支えるエアサスペンション等に重大な故障があったのではないかと推測しており、「会社はこの報告が事故原因にかかわると思ったからこそこれまで隠していたのだ」と指弾している(「テレビ朝日」五月一日午後零時「スクランブル」)。明らかにJR西当局は、事故の真の原因を隠蔽することに狂奔しているのだ。

秒単位で「遅れ」を監視 運転労働者を見せしめ処分

 高見運転士を精神的に動転させ、遅れ時間の異常なとり戻しに突進させたのは、秒単位の「遅れ」を処分する会社の労務政策なのだ。JR西日本当局の懲罰的で見せしめ的な処分政策の執拗なくり返しこそが、今回の大惨事をうみだしたのである。
 当局は四月一日に、「列車の遅れはお客様の信頼を裏切る」という会社の「利害」をふりかざした通知を出して、JR労働者に運行時間の厳守を強制した。そのために当局が実施したのは、一秒単位で列車の遅延状況を把握する調査であった。なんという気狂いじみた労務管理政策! いやそもそも、当局の運行ダイヤは、伊丹駅の乗降時間がラッシュ時でさえ十五秒というように、実現がまったく不可能なものなのだ。
 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によるならば、「列車のダイヤの遅れ」というのは、英国では五分、米国では六分以上遅れた場合に、はじめて遅れとみなされる、という。「だが今回の九十秒の遅れは、世界では時間どおりとみなされるが、日本ではちがう」と驚いている。これをみても、JR西日本当局がいかに狂気じみているか、は明らかである。
 実現不可能なダイヤに一秒でも列車が遅れると、会社当局は運転士に乗務停止を含む処分をくだし、期限の定かではない「日勤教育」という懲罰・見せしめの場にほうり込んできたのだ。

「地獄のような」日勤教育!

 二〇〇一年八月に、車掌の指示で安全運転を確認していた服部匡起運転士は、「列車の出発を五十秒遅らせた」という理由で、乗務を外され、「日勤教育」をうけることを命じられた。会社当局は服部さんに「教育」と称してくり返し罵声を浴びせ、一時間ごとに反省文を書くように強制し、トイレにも自由に行けない状態においた。「日勤教育」が始まってから三日目には、服部さんを首吊り自殺に追いこんだのだ。
 大阪地裁は、遺族の慰謝料請求を認めなかったが、精神科医の所見を引用し、「だれもが避けたい『地獄のような』ひどい事態」という「日勤教育」の事実認定をのべた。この「地獄」こそ、JR西日本会社が実施している「労働者の再教育」のありのままの実態なのだ。高見運転士が恐怖しパニックに陥ったのは、あまりにも当然ではないか。
 列車のスピード・アップ=「高速化」した運行ダイヤの秒単位での遵守にしか関心のない当局は、運転労働者を機械のようにしか考えず、人間として扱っていない。このことはJR東海会社も同様なのだ。(いや、当局者が私服で電車に乗りこみ、労働者を密かに監視するスパイさえ日常的におこなっている! これは、JR東海会社もJR東日本会社もやっているのだ。)
 じっさい、高見運転士は、事故当日まで四日間で二度の宿直と明けをくりかえす勤務形態であった。疲労しきったうえに、前夜寝ることが可能な時間は、最大でも六時間余り、という苛酷なものであった。
 列車の安全運転の要をなす運転士と車掌の健全な精神的=肉体的諸条件の保障。これを顧みることのないJR西日本当局の営利オンリー主義。そしてこれを手段とした戦闘的労組の破壊・良心的労働者のイビリ出し。これこそが、今回の大惨事を必然化したのである。

安全性を無視した利潤第一主義の西日本当局弾劾!
当局につき従う西労組(JR連合)ダラ幹を許さず闘おう!


 「私鉄王国」といわれてきた関西圏において、JR西日本会社は私鉄各社と熾烈(しれつ)な乗客獲得競争をくりひろげてきた。この競争に勝ちぬくために、JR西日本は京阪神の通勤圏を高速度で結ぶ花形路線「アーバンネットワーク」をつくりだしてきた。今回の惨事をひき起こした宝塚―大阪の区間でも、ライバルの阪急を七分上まわる二十三分で走り、この「高速化」を武器にして乗客を獲得することに血眼になってきた。
 だが、「高速化」によって異常な緊張を強いられ、疲労度を増す運転士や車掌の精神的=肉体的諸条件をなにひとつ顧みることがない。いやむしろ、JR西日本会社発足当初五万人を超えていた社員数を三万三千人を割り込むまで削減し、「収益の増加」のみを追い求めてきたのだ。しかも、ATSも旧国鉄時代の初期型のものを更新していない。また、カーブで脱線しやすいといわれるボルスタレス空気バネ車を変えていない。
 なんという非人間的な利潤第一主義か! 労働者を運転する機械≠ニしてしか見なさないあくどい効率優先主義!
 二〇〇〇年十一月にJR西日本吹田工場で起きた、かの踏切番事件。当局の不当な指図に反した国労組合員を、一b四方の白線のなかに、炎天下四日間も立たせたこの事件は、南谷を筆頭とするJR西日本の当局者の非人間的本性を象徴しているではないか。
 一九九一年に四十二人の生命を奪った信楽鉄道事故において、彼らは何を反省したのか。信楽鉄道(第三セクター)側に責任をなすりつけただけである。〇二年にJR東海道線で事故処理中の救急隊員をはねて死亡させた事件にたいして、大阪地裁の裁判長は「列車ダイヤの早期正常化に関心を傾けすぎた」と批判した。だが、当局は一切の責任を現場の職員と運転指令員に転嫁し、「当局としては問題はなかった」と居直ってきた。まさにこのような鉄面皮で無反省きわまる当局の態度にこそ、今回の大惨事の最大の責任があるのだ。
 今こそ、大惨事をひき起こしたJR西日本会社当局の責任を徹底的に追及しよう! 乗客と乗務員の安全を無視したJR西日本当局の過密ダイヤを柱とするおぞましい利潤第一主義・効率優先主義を弾劾しよう! JR労働者の生命と安全を守りぬくために起ちあがろうではないか。「収益の確保」の名のもとに、JR労働者をイビリ・懲罰を与え・さらし者にする「日勤教育」を廃止させよう! 人減らしと過酷な勤務形態を許すな!
 すべてのJR労働者は同時に、この西日本当局と一体化し、彼らの施策に協力してきた西労組(JR連合)ダラ幹どもを弾劾してたたかうのでなければならない。西労組のダラ幹こそが、このかんの会社当局の悪らつ極まりない「日勤教育」と称する拷問のような労働者いじめ≠許し、会社の利益第一・効率優先の労務管理を全面的にささえてきたのだ。死亡した運転士(西労組所属)と多数の乗客こそは、会社と西労組ダラ幹の両者によって殺されたのだ。当局お抱えの養殖組合≠iR西労組(JR連合)ダラ幹の罪業を絶対に許してはならない。
 JR西日本の今日の地獄のような職場の姿は、しかし同時に、過労死やうつ病や自殺者を続出させている教育現場や郵政現場やNTTや民間諸企業の職場の現状と同一である。
 「構造改革」を標榜する小泉政権のもとで、資本家どもはあらゆる産業・企業において、競争にかちぬくために、徹底した人員削減=労働強化と過酷な労務管理政策を強行してきた。今回の事故は、資本・経営者による人非人的労務政策のゆえに一歩まちがえば大惨事をひきおこしかねない職場が全国いたるところに存在していることを浮き彫りにしたのだ。
 すべての労働者は、総反撃の闘いに起ちあがれ。小泉内閣の「構造改革」政策のもとで、これに抗して、すべての労働者は団結してたたかおう!
 同時に、既成の反対運動の危機をうち破り、小泉内閣の改憲の攻撃・教育基本法改悪の攻撃をうち砕くためにたたかおうではないか!

スローガン
私鉄各社との競争に勝つために「高速化」を号令するJR西日本当局の利潤第一主義を許すな!
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うた
 
〈愛国〉噴炎

〈愛国無罪〉の波荒ぶ 春嵐に散りゆく 桜涙のごと

中国侵略の事実認めざる支配者に矛先むけるべし

イデオロギーなき抗日は排外主義、忘るなかれ! 日本の民を

侵略の罪認めざる権力者に抗す闘ふ民あるを知れ

貧富の格差拡大に目をそらせ反日デモは組織されたるや

いくさ場に散華せし兵思ふべし、「中華」ナショナリズム捨てるべし

花吹雪よ、〈愛国〉の地にとどけたし、日本軍国主義の罪を

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日共・松竹が自己批判

自衛隊は違憲と明記しなかったのは誤り=H

不破=志位の官僚的のりきり策


 転向スターリン主義党の不破=志位指導部が、断末魔の叫びをあげはじめた!「憲法と自衛隊との共存」論の犯罪性を暴き弾劾するわが革命的左翼のイデオロギー的砲火のまえに、代々木中央はノックダウンし、ついに白旗を掲げたのである。日本共産党が発行する『議会と自治体』第八四号(五月号)に掲載された、党政策委員会・松竹伸幸の自己批判文=i「前号『九条改悪反対を全国的規模でたたかうために』に関連して」写真参照)こそ、屈服の紋章にほかならない。
 「〔前号の松竹論文にたいして〕憲法や自衛隊の問題で日本共産党の見解が変わったのか、などの疑問も寄せられています。」
 「前号論文のなかには、自衛隊が憲法違反であると明記された箇所がありません。それを明記しないまま、『自衛権や自衛隊に反対しているわけではありません。むしろ、自衛隊は活用しようというのが、私たちの現在の立場です』とのべ、海外で戦争する国にすることに反対する一致点をつくろうと提起しています。これは、自衛隊は違憲であるという見地を堅持し、それを一貫して主張すべきとする日本共産党の基本的な見地と異なるものでした。」
 「自衛隊が憲法違反であると明記された箇所がありません」だと! 『議会と自治体』第八三号において松竹は、「自衛隊はできるだけ持たないようにしようとか、侵略に対抗するのに自衛隊を使わない方がいいとか、そんなことで一致点をひろげるのでは」なく、「自衛隊を活用するという点では気持ちを共有していることを、率直に表明するのです」などと書きなぐった。この駄文は、ほかならぬ日共議長・不破のご託宣――「憲法と自衛隊との共存」「国内と海外での平和的活用」――を党員むけにわかりやすく♂説したものだ。
 不破式「共存・活用」論の反動性を間髪おかず徹底的に暴露したわが同盟のイデオロギー闘争によって、日共党内に不破=志位指導部にたいする疑問・反発が広範にうみだされている。「本当にこんなことを言っているのか?!」「『共存』なんて言う奴は変質者だ!」……党内の大動揺にアワを食った不破が、彼ら下部党員を懐柔しダマクラカスために、トカゲのシッポ切りよろしく松竹に自己批判≠強要し、党としては自衛隊は違憲であり解消すべきという立場なのヨ≠ニいう「党の基本的な見地」なるものをおしだしてみせた、というわけだ。これぞわが革命的批判の物質力に震えあがった代々木中央の悲鳴よ!
 松竹の自己批判≠ニ軌を一にして、四月二十六日に「憲法改悪反対闘争促進のための全国交流会」と称する全国党機関・支部代表を集めた内部固め≠ェおこなわれた。この場で憲法改悪反対闘争本部長・上田耕一郎が「党の二重の役割」(三中総でうちだされたそれ)を発揮せよ、とアジテーション。大阪代表などが「革マル派は、日本共産党打倒をかかげ、九・一一テロを礼賛しているなど、共闘の対象とはなりえない」などということを、ことさらにガナリたてた(「しんぶん赤旗」四月二十八日付の「学習・党活動のページ」)。
 これほどまでに不破=志位指導部は、わが同盟の革命的批判とその日共党内への浸透を急迫不正の侵害≠セと感覚して、官僚的自己保身の虜になっているのだ。だからこそ、三中総(四月六〜七日開催)の幹部会報告においては「党の二重の役割」なるものをもちだした。「政治的立場、思想・信条の違いをこえて、憲法改悪反対の一点での共同を広くつくりあげていくための役割」と、「党の独自の政治的役割」とを区別。後者の立場では「憲法九条の完全実施(自衛隊の解消)」という方針を「広く明らかにしていく」とか、「憲法改悪反対のたたかいと結びつけて……『日米同盟』の侵略的変質に反対し、日米安保条約廃棄の世論と運動を広げる」とかということを党内むけにアピール。これが下部党員を丸めこむためののりきり策。姑息ななしくずし! 松竹は、三中総でうちだされたこの弥縫策にのっとって自己批判文≠書かされたというわけだ。
 だが、こんなツギアテでは何の役にもたたない。松竹が自己批判≠フ最後に「あらためて強調」していることはといえば、「九条反対のたたかいは、〔自衛隊は違憲という〕認識を一致点として求めるものではありません」ということ。もちろんこれは松竹のツッパリでもなんでもない。「『自衛隊の現状を憲法に書くだけの改憲なら賛成』と考えている人々もふくめ……広く大同団結をかちとることが何よりも肝要」というのが三中総で謳われた方針なのだから。ここまで「開明的」ブルジョアジーの方ばかりに顔をむけていながら、自衛隊解消≠ニいう文言だけ書きこめば下部党員なんて丸めこめるだろうと代々木中央が考えているとすれば、オメデタイことこのうえなし!
 だいたい「党の基本的な見地」なんて言ってみても、いまの党中央にとって、「(自衛隊は)第九条違反≠ニいう認識と、自衛隊の解消によって第九条の完全実施にすすむ≠ニいう目標」〔松竹が引用している第二十三回党大会(〇四年)・綱領改定報告〕などは、オールドな%}員を欺瞞するための純然たるお題目。
 そもそも、第二十二回大会(二〇〇〇年)において「自衛隊の段階的解消」方針とセットで解消にいたる以前には有事の際に自衛隊を活用する≠ニ宣言した時点で、自衛隊解消という「目標」なるものは永遠の彼岸においやられた。そしてついに、自衛隊解消に至るまでは憲法と自衛隊との共存と国内および海外での平和的活用が基本だ=i「朝日新聞」二月三日付)とまで言い切ったのが、不破じしんではないか。「自衛隊違憲」とはいうものの、「解消」は遠い未来の問題として完全に彼岸化し、現段階においては、むしろ憲法と自衛隊の共存をはかり、積極的に活用するべきだ、と主張しているのが、不破をはじめとする代々木官僚どもだ。オメデタイ松竹(梅)は、代々木官僚のこの本心をストレートにあらわしたにすぎない。
 代々木官僚よ、松竹論文は「党の基本的見地と異なる」といいながら、不破の「共存・活用」論は正しいと居直りつづけるつもりか?!
 松竹の欺瞞的自己批判≠ヘ、改憲の濁流にもまれる代々木丸のグラグラ・沈没寸前ぶりを誰の目にも明らかにした。さらにさらに追撃のイデオロギー闘争を!
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