第1863号(2005年4月11日)の内容
<1面>
改憲阻止闘争の一大高揚を!
改憲の濁流渦巻く労働戦線から闘いの火の手をあげよ
<4〜5面>
「一超」帝国に揺さぶられるプーチンのロシア
<5面>
中国特需の鉄鋼業で労災続発
<2面>
イラク開戦2周年 全国で決起
3・18沖縄県民集会(写真へ)/
3・18石川県平和センター集会/
3・19大阪平和センター集会(写真へ)/
3・20福岡平和フォーラム集会(写真へ)
<3面>
卒業式での「日の丸・君が代」強制反対!
石原都当局の大量処分解雇攻撃を粉砕せよ
万華鏡2005――情勢の断層を読む
◆ルーズベルトの涙
◆アヤクーチョの誓い
◆麻薬汚染艦隊
週間日誌〈世界の動き・日本の動き〉
<6面>
5年連続、賃上げ要求を放棄したNTT労組本部を弾劾せよ
Topics 国境こえ進む鉄鋼業の企業統合
<7面>
3・15公務員連絡会中央行動(日比谷)
「ベアゼロ」で妥結した私鉄労働貴族
無方針・展望喪失の新聞労連本部
<8面>
形象化された悲嘆と苦悩と意志
「ワラオロジー」を読んで
「解放」最新号
改憲阻止闘争の一大高揚を! 改憲の濁流渦巻く労働戦線から闘いの火の手をあげよ リード 三月二十九日に衆参両院の憲法調査会最終報告案が明らかにされた。第九条改定や国連の安全保障活動への参加などが「多数意見」、「集団的自衛権の行使」を是とするのは三分の二、などが盛りこまれた。この報告の提示をステップにして政府・自民党は、ブッシュ帝国につき従い「対テロ戦争」遂行に相呼応して日本国家を「戦争をやれる国」へと飛躍させるために、その桎梏とみなす憲法第九条の改定に一気に突進している。改憲翼賛国会と政・財・官・労・学・マスコミの「鉄の六角錐」を基礎として、しかも社民党も共産党も腰くだけになったことに助けられて、彼らはこの超反動的攻撃を一挙になしとげようとしているのだ。 それだけではない。改憲攻撃を貫徹するために政府・自民党は、独島(=竹島)は「日本固有の領土、学習指導要領に明記せよ」(文科相・中山の三月二十九日の国会答弁)などと、民族排外主義をも傲然と煽りたてている。こうした日本帝国主義の策動を「日本軍国主義復活」とみなす韓国・盧武鉉政権は中国・胡錦濤政権と一致結束しつつ、日米安保同盟の強化と改憲策動に反対する意志をこめて、独島(竹島)問題および靖国・歴史教科書問題での対日強硬政策を明らかにした。韓国や中国で労働者・人民の抗議の運動が逆巻いている。 いまこそわれわれは既成反対運動の総瓦解をのりこえ、小泉政権の改憲攻撃と安保同盟の強化に反対する韓国・朝鮮・アジア諸国人民と連帯し、改憲阻止・反戦・反安保の闘いの戦闘的高揚をきりひらこう。独島(竹島)問題を口実とした民族排外主義の鼓吹を許すな。 見出し ブッシュおしつけ≠フ改憲策動 「対テロ戦争」への本格的参戦の企み 改憲の大濁流に呑みこまれた既成指導部 イラク反戦闘争と結合して改憲阻止闘争の高揚を! 「憲法と自衛隊との共存」を唱える日共中央を許すな 国民投票法案の国会上程を阻止せよ |
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「一超」帝国に揺さぶられるプーチンのロシア リード 「全体主義への復帰は許されない。民主主義の道を歩むべきだ」(ブッシュ)。「いや、われわれは、誰からも圧力を受けることなくロシアの現状と伝統にふさわしい民主主義を選択したのだ」(プーチン)。――大統領二期目の最初のプーチンとの首脳会談(二月二十四日)において、ブッシュは「ロシアにおける民主主義の後退」を槍玉にあげつつ、「民主化」要求を公々然とブチあげた。この傲岸な要求にたいしてプーチンは怒りに満ちてわが国への干渉は許さない≠ニ応酬したのであった。まさしく、今日の米露関係を象徴する事態ではないか。 昨年末のウクライナ政変(「オレンジ革命」)に示されるように、プーチン政権による「大国ロシアの復権」の野望を打ち砕くためにブッシュ政権は、グルジア、ウクライナ、キルギスなどロシア周辺国=CIS(独立国家共同体)諸国の掘り崩しを強行し、今やロシア・プーチン政権を「民主化」の名のもとに揺さぶっている。イラク軍事占領=「民主化」の破綻と原油価格の高騰のもとでの「双子の赤字」、このみずからの窮地をおし隠しつつ前方への逃走≠図っているのが、ブッシュ政権にほかならない。 このブッシュの策動によって、プーチンのロシアは、ワキ腹(CIS諸国)を次々と削がれ心臓を突き刺されかねない危機に直面している。しかも、国内的にも、FSB(連邦保安局)強権的支配体制そのものが根底的に動揺しガタつきをあらわにしている。この政権発足いらいの最大の危機を、プーチンはいかに突破していこうとしているのか? T ブッシュのCIS切り崩しへの対抗 U 石油を武器にした「大国ロシア復権」の夢想 V 経済基盤の脆弱性の露呈と国内支配体制の綻び |
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卒業式での「日の丸・君が代」強制反対! 石原都当局の大量処分解雇攻撃を粉砕せよ 三月三十一日に、ネオファシスト都知事・石原慎太郎を頭目とする東京都当局は、今春の卒業式で「君が代」の起立斉唱を拒否した闘う教育労働者五十二名にたいする報復的懲戒処分をふりおろした。すべてのたたかう教育労働者は、石原都当局がまたしても強行したこの大量処分攻撃にたいして、教組を主体として「処分・解雇粉砕」の一大闘争をただちに巻き起こそうではないか! すべての労働者・学生・市民は、この教育労働者の闘いを支援し、「処分粉砕」「日の丸・君が代強制反対」の闘いを全国でつくりだそう! 卒業式前に校長が出した職務命令に従わなかったと称して、都教委は、教職員五十二人(都立高校四十四人、都立養護学校四人、公立小中学校四人)にたいして、戒告・減給などの懲戒処分を発令した。〔二度目の被処分者にたいしては減給十分の一を一ヵ月、三度目の被処分者にたいしては同六ヵ月。〕また、定年退職後に嘱託としての再雇用が内定していた教員一人にたいしては、戒告処分だけでなく合格取り消し=解雇という報復を加えた。 石原都当局のこの大量処分攻撃は、都高教・都教組・東京教組などの既成教組指導部の闘争放棄と抑圧に抗して諸教組の内部から断固として決起した闘う組合員たち、彼らにたいする憎悪に満ちた報復にほかならない。彼らは、昨年度は職務命令を出さない造反校長≠ェうみだされたことから、今年度は校長たちを徹底的にしめあげて全都立学校で職務命令(生徒指導の項目を付加した新職務命令)を出させた。式の前には徹底した「国歌斉唱」の予行(三回もくりかえした高校もある!)を強制したうえで、式当日には公安警察に校門前での「警戒」配備を要請していっさいのビラまきや激励行動を弾圧した。都教委・管理職・タカ派都議・地域ボス・そして警察権力という五位一体の「戒厳令」のもとで、今年の卒業式はおこなわれたのだ。 こうした戒厳体制に抗して、たたかう教育労働者たちは、――たたかう組合員から「都教委派」と命名されている民主党・民同系ダラ幹どもの敵対と対決しつつ――職場・分会での徹底した討論と団結強化を基礎として、起立斉唱拒否やリボン着用による抗議の意思表示など様ざまな闘争形態を駆使して強制反対闘争を創造した。二月八日の都高教本部委員会において本部方針原案(「職務命令が出たらいったん引く」と明記したそれ)を否決したという地平にふまえ、また都教委の暴挙を批判する良心的な保護者や生徒とも協力しながら、闘いをつくりだしたのだ。 昨年度の大量処分にもかかわらず、こうした不屈の反撃がつくりだされたことに驚き慌てたがゆえに、都教委のネオファシストどもは、またしても強権をふるって大量処分を強行したのだ。それはまた、このかんねばり強くたたかいぬいてきた「被処分者の会」「被解雇者の会」「予防訴訟の会」などの教育労働者の闘いにたいする報復であり、また強制の張本人=石原・横山を告訴・告発するという弁護士・教員・知識人・市民らの創意的な運動への報復にほかならない。 ときあたかも、イラクに「日の丸」を掲げた自衛隊が居座り、日本国憲法・教育基本法の改悪にむけた大濁流がうねりを開始したまさにそのとき、「東京のヒットラー」どもが強行したこのネオファシズム的攻撃を、たたかう教育労働者は断じて許してはならない。それは、「お国のために命をなげうつ」青年たちをつくりだすことを教育労働者に強制する攻撃であり、たたかう教育労働者を「長年巣くってきたガン」とみなして「根絶する」ための組合組織破壊攻撃にほかならない。 すべてのたたかう教育労働者は、日教組本部や都高教本部の闘争放棄と抑圧に抗して、「日の丸・君が代強制反対」「大量処分粉砕・解雇粉砕」闘争に総決起せよ! 「つくる会歴史教科書」の採択を全力で阻止せよ! 日教組本部の「論憲」という名の改憲容認方針への転換を許さず、教基法改悪・憲法改悪を阻止する一大闘争を創造せよ! (三月三十一日) |
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イラク開戦2周年 占領弾劾!改憲阻止!全国で決起 |
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沖縄県民集会に300名が結集(3月18日、県民広場) | |
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大阪平和人権センター集会(3月19日、扇町公園) | |
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震災下、反戦の意気高く結集。福岡平和人権フォーラム集会(3月20日、冷泉公園) | |
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